穴ぐさ傾向と対策
スプリンターズSも関西所属の4歳馬が!?
今週末のJRA重賞はスプリンターズSとシリウスS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。今年のJRAの芝1200m重賞はふた桁馬番の馬が連勝中ですが、スプリンターズSは果たして!?
先週(9月23日~24日)の穴ぐさは[2.4.5.68](複勝率13.9%)で、神戸新聞杯で【B】評価だったサヴォーナが10番人気で②着に激走しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
先週のこのコーナーでは、現3歳世代の芝2200m以上の重賞では③着荒れを狙う手がありそう、と記したのですが、神戸新聞杯での正解は②着荒れでした。まあ、ただ、穴馬台頭の可能性が高いことは証明されたので、菊花賞でも人気薄を絡めた馬券を狙いたいですね。
先週の結果を受けて、今年のJRA重賞での穴ぐさの成績は、次のようになっています。
【2023年JRA重賞での穴ぐさ】
評価 | 着別度数 | 複勝率 |
A | [5.6.6.75] | 18.5% |
B | [0.4.5.82] | 9.9% |
C | [3.5.4.78] | 13.3% |
今週末はスプリンターズSとシリウスSという重賞がありますので(フランスでは凱旋門賞も行われます)、結果を残せるように頑張ります。
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スプリンターズSは、ご存知の通り、芝1200mのG1で、このコーナーで何度も記してきた通り、今年の芝1200mの重賞では馬番9番より外枠の馬が連勝中なんですよね。改めて、勝ち馬と馬番をご覧ください。
【2023年の芝1200m重賞(JRA)】
レース | 勝ち馬 | 馬番 |
セントウルS | テイエムスパーダ | 11 |
小倉2歳S | アスクワンタイム | 10 |
キーンランドC | ナムラクレア | 14 |
北九州記念 | ジャスパークローネ | 15 |
函館2歳S | ゼルトザーム | 15 |
CBC賞 | ジャスパークローネ | 10 |
函館スプリントS | キミワクイーン | 15 |
葵S | モズメイメイ | 15 |
高松宮記念 | ファストフォース | 13 |
オーシャンS | ヴェントヴォーチェ | 9 |
シルクロードS | ナムラクレア | 2 |
今年、JRAの芝1200mの重賞は11レースが行われ、オーシャンS以降は馬番9番より外枠の馬が10連勝中で、高松宮記念以降はふた桁馬番の馬が9連勝中です。枠順別に成績を記すと、次の通りです。
【2023年の芝1200m重賞(JRA)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.2.5.10] |
2枠 | [1.0.0.19] |
3枠 | [0.0.0.20] |
4枠 | [0.3.0.17] |
5枠 | [1.4.3.13] |
6枠 | [1.0.1.19] |
7枠 | [5.1.1.18] |
8枠 | [3.1.1.20] |
近10レースは、5~8枠から優勝馬が出ています。ここまで偏ると偶然にも見えませんが、果たして、スプリンターズSではどうなるでしょうか。
今年の芝1200mの重賞では、関東馬よりも関西馬が好走するケースが多いので、その成績もご覧ください。
【2023年の芝1200m重賞(JRA)】
所属 | 着別度数 |
関東馬 | [1.1.3.41] |
関西馬 | [10.10.8.94] |
11レースのうち10レースで関西馬が勝っていて、複勝率は、関東馬が10.9%、関西馬が23.0%です。関西馬は、単勝回収率が199%、複勝回収率が106%でもあります。
上記の11レースのうち、古馬混合の8レースでは、年齢別の成績が次のようになっています。
【2023年の古馬混合の芝1200m重賞(JRA)】
年齢 | 着別度数 | 複勝率 |
3歳 | [0.0.0.9] | 0.0% |
4歳 | [6.4.4.25] | 35.9% |
5歳以上 | [2.4.4.68] | 12.8% |
好走率が高いのは4歳で、関西所属の4歳馬は[5.3.2.16](複勝率38.5%)という成績で、8レースのうち、函館スプリントS以外の7レースで馬券に絡んでいます。スプリンターズSにおいても、関西所属の4歳馬は注目でしょう。
ちなみに、今年の古馬混合の芝1200m重賞での4歳馬については、騎手別の成績が次の通りとなっています。
【2023年の古馬混合の芝1200m重賞(JRA)での4歳馬】
騎手 | 着別度数 | 複勝率 |
継続騎乗 | [4.3.4.14] | 44.0% |
乗り替わり | [2.1.0.11] | 21.4% |
好走率が高いのは、騎手が前走時と同じ馬です。今年のスプリンターズSの登録馬では、アグリ、エイシンスポッター、ジャスパークローネ、テイエムスパーダ、ナムラクレア、マッドクールなどが関西所属の4歳馬で前走時と同じ騎手が騎乗しそうですが、この中から戴冠を果たす馬が表れるでしょうか。
→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←
9月30日~10月1日に行われる中山、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
9月30日~10月1日
場所 | 芝 |
中山 | Cコース・2週目 |
阪神 | Bコース・2週目 |
9月30日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 芙蓉S | [0.0.0.3] |
中山10R | 勝浦特別 | [2.4.3.33] |
中山11R | 秋風S | [4.1.2.34] |
阪神9R | ヤマボウシ賞 | [1.0.1.11] |
阪神10R | 西宮S | [0.0.2.14] |
阪神11R | シリウスS | [2.1.5.32] |
10月1日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | サフラン賞 | [1.1.1.20] |
中山10R | 茨城新聞杯 | [1.1.3.40] |
中山11R | スプリンターズS | [1.1.3.44] |
中山12R | 外房S | [3.3.2.29] |
阪神9R | 武田尾特別 | 出走なし |
阪神10R | 堺S | [2.2.1.22] |
阪神11R | ポートアイランドS | [3.1.1.37] |
☆注目レース☆
シリウスS(G3、阪神ダート2000m)
シリウスSでの穴ぐさは[2.1.5.32](複勝率20.0%)で、複勝回収率は111%です。
中京施行時も含めて近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、5~7歳の牡セン馬です。7頭のうち6頭はひと桁馬番で、7頭のうち5頭はハンデ54~55kgでした。7頭は近5走以内に③着以内があり、そのうち6頭は重賞での馬券圏内がなかったので、実績よりも好調さが重要でしょう。7頭のうち6頭は父がサンデー系で、例外の1頭は父ロベルト系でした。
☆注目レース☆
秋風S(3勝クラス、中山芝1600m)
秋風Sでの穴ぐさは[4.1.2.34](複勝率17.1%)で、複勝回収率は104%です。昨年は【A】評価だったフィアスプライドが7番人気で優勝し、近3年連続で連対しています。
馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは馬番6~12番で、そのうち6頭は中山芝か阪神芝内回りでの勝ち鞍がありました。7頭は父か母父がミスプロ系かノーザンダンサー系で、そのうち6頭は前走が1600m以外で、5頭は前走が1800m以上でした。距離短縮馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
勝浦特別(2勝クラス、中山芝1200m)
勝浦特別での穴ぐさは[2.4.3.33](複勝率21.4%)で、複勝回収率は123%です。
③着以内に入った9頭の穴ぐさは中6週以内での臨戦で、そのうち7頭は牝馬で、2頭の牡馬は馬番1~2番でした。9頭のうち6頭は母父がノーザンダンサー系で、残りの3頭は父の母父がノーザンダンサー系でした。ノーザンダンサー系内包で、順調に使われている馬をマークしておきましょう。
■ちなみに…■
スプリンターズSでの穴ぐさは[1.1.3.44]で、昨年は【B】評価だったジャンダルムが8番人気で優勝しました。
近10年のスプリンターズSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、そのうち9頭は近2走以内に③着以内があり、例外の3頭は馬番1~5番でした。12頭のうち中山で激走した馬は11頭で、それらは馬番7番以内か牝馬だったので、内目の枠の馬や牝馬が侮れないでしょう。
激走した12頭のうち11頭は、父か母父がサンデー系かミスプロ系です。12頭のうち10頭は芝1200mの重賞で③着以内に好走した実績があったので、スプリント重賞での戦績も確認しておきましょう。