穴ぐさ傾向と対策
ジャパンCは父サンデー系に追い風が!?
今週末の重賞はジャパンC、京阪杯、京都2歳S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。ジャパンCは父サンデー系に追い風が吹くかもしれません。
先週(11月18日~19日)の穴ぐさは[1.5.7.105](複勝率11.0%)で、マイルCSで【C】評価だったジャスティンカフェが7番人気で③着、東スポ杯2歳Sで【B】評価だったシュバルツクーゲルが8番人気で②着に激走しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました! 「穴ぐさ報告掲示板」にも書き込みをしていただき、ありがとうございます。
マイルCSは16頭立てになり、1~2番人気だったシュネルマイスターとセリフォスが掲示板外に敗れ、優勝したナミュールは8枠16番で5番人気でしたね。今年の古馬の芝1600mの重賞は、16頭立て以上だと1~2番人気が勝てていない、というデータが継続される結果となりました。
今年11月の芝重賞での穴ぐさは[0.5.2.17](複勝率29.2%)で、①着こそないものの、穴ぐさのいた8レースのうち6レースで馬券に絡み、複勝回収率が167%となっています。今週末のジャパンCは超強力メンバーが出走予定なので、穴馬の出番があるかどうか……という感じですが、京都では京阪杯と京都2歳Sという芝重賞が組まれていますので、ぜひ穴ぐさにご注目ください。
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ジャパンCには、イクイノックス、リバティアイランド、スターズオンアース、ドウデュース、タイトルホルダーなどが登録しています。ジャパンCは東京芝2400mでの施行で、芝2400mの重賞は、多頭数であっても上位人気が優勝するケースが続いています。
【2022年以降の芝2400mのJRA重賞】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.3.1.4] |
2番人気 | [1.4.1.4] |
3番人気 | [4.1.1.4] |
4番人気 | [2.0.2.6] |
5番人気 | [1.0.0.9] |
6番人気以下 | [0.2.5.101] |
芝2400mのJRA重賞は、昨年以降に10レースが行われ、勝利した10頭は1~5番人気でした。
今年の芝2000m以上のG1(JRA)においても、上位人気が優勝するケースが続いています。
【2023年の芝2000m以上のJRA・G1】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [5.2.2.1] |
2番人気 | [3.2.2.3] |
3番人気 | [0.1.2.7] |
4番人気 | [2.0.0.8] |
5番人気 | [0.3.0.7] |
6番人気以下 | [0.2.4.109] |
この条件でも10レースが行われ、勝利した馬は1~4番人気でした。1番人気は[5.2.2.1]で、馬券に絡む確率が非常に高いですね。わざわざ声高に言うことじゃないと思いますが(笑)、ジャパンCも上位人気馬の優勝確率はかなり高いでしょうね。
今秋の東京芝での重賞については、血統的にちょっと気になることがあるので、勝ち馬についてご覧ください。
【2023年秋の東京芝の重賞】
月日 レース |
勝ち馬 | 馬番 | 人気 | 父 |
11月18日 東スポ杯2歳S |
シュトラウス | 7 | 4 | モーリス |
11月5日 AR共和国杯 |
ゼッフィーロ | 9 | 1 | ディープインパクト |
11月4日 京王杯2歳S |
コラソンビート | 7 | 1 | スワーヴリチャード |
10月29日 天皇賞・秋 |
イクイノックス | 7 | 1 | キタサンブラック |
10月28日 アルテミスS |
チェルヴィニア | 4 | 1 | ハービンジャー |
10月21日 富士S |
ナミュール | 6 | 1 | ハービンジャー |
10月14日 府中牝馬S |
ディヴィーナ | 7 | 1 | モーリス |
10月8日 毎日王冠 |
エルトンバローズ | 6 | 4 | ディープブリランテ |
10月7日 サウジアラビアRC |
ゴンバデカーブース | 2 | 3 | ブリックスアンドモルタル |
優勝した9頭はひと桁馬番での1~4番人気で、父がサンデー系か、ノーザンダンサー系か、ロベルト系です。ひと桁馬番の上位人気が連勝していることは、まあ、驚くことではないと思いますが、なぜか父ミスプロ系の馬が勝てていないんですよね。
父ミスプロ系の馬が勝てていないこの現象は、今秋の東京芝2400~2500mでも見られています。
【2023年秋の東京芝2400~2500m】
父系 | 着別度数 |
父サンデー系 | [5.2.4.32] |
父ノーザンダンサー系 | [1.1.0.4] |
父ミスプロ系 | [0.2.3.9] |
父ロベルト系 | [0.1.0.3] |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.1] |
東京芝2400~2500mでは今秋に6レースが行われ、父サンデー系が5勝、父ノーザンダンサー系が1勝で、父ミスプロ系は[0.2.3.9]で突き抜けるには至っていません。
今年のジャパンCに登録している馬のうち、前述した5頭は、イクイノックスとドウデュースが父サンデー系で、リバティアイランド、スターズオンアース、タイトルホルダーの3頭が父ミスプロ系です。父サンデー系の馬が一歩リード……という可能性もなくはない印象ですが、果たしてどんな結末となるでしょうか。
→11月の芝重賞での穴ぐさは複勝回収率167%!←
11月25~26日に行われる東京、京都の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
11月25~26日
場所 | 芝 |
東京 | Cコース・2週目 |
京都 | Cコース・2週目 |
11月25日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | カトレアS | [1.2.2.14] |
東京10R | シャングリラS | [1.3.2.36] |
東京11R | キャピタルS | [4.3.2.40] |
京都9R | 高雄特別 | [0.1.1.9] |
京都10R | 花園S | [0.0.1.24] |
京都11R | 京都2歳S | [0.1.1.11] |
11月26日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京8R | ベゴニア賞 | [1.0.0.18] |
東京9R | アーモンドアイM | 出走なし |
東京10R | アプローズ賞 | [0.0.2.23] |
東京11R | ウェルカムS | [0.0.3.34] |
東京12R | ジャパンC | [1.1.0.46] |
京都9R | 白菊賞 | [1.2.2.11] |
京都10R | 清水S | [1.2.2.18] |
京都11R | カノープスS | [0.0.0.9] |
京都12R | 京阪杯 | [3.2.2.43] |
☆注目レース☆
カトレアS(OP特別、東京ダート1600m)
カトレアSでの穴ぐさは[1.2.2.14](複勝率26.3%)で、複勝回収率は134%です。
馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは中6週以内での臨戦で、6~8枠でした。5頭はキャリア2~5戦で、左回りでの勝ち鞍があったので、左回りでの戦績をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
清水S(3勝クラス、京都芝外1600m)
清水Sでの穴ぐさは[1.2.2.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は210%です。
③着以内に入った5頭の穴ぐさはひと桁馬番で、母父がヘイルトゥリーズン系(サンデー系、ロベルト系)でした。5頭は前走で⑦着以下に敗れていましたが、2009年以降の4頭は京都芝で勝ち鞍があったので、ひと桁馬番に入った京都実績馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
高雄特別(2勝クラス、京都芝外2400m)
高雄特別での穴ぐさは[0.1.1.9](複勝率18.2%)で、複勝回収率は147%です。
馬券に絡んだ2頭は父サンデー系の牡馬で、母父か母母父がノーザンダンサー系でした。2頭は前走が左回りで馬券圏外でしたが、2~3走前に右回りの芝で④着以内に走っていました。どちらも中5週以内での臨戦だったので、順調に使われている父サンデー系を侮らないようにしましょう。
☆注目レース☆
白菊賞(1勝クラス、京都芝内1600m)
白菊賞での穴ぐさは[1.2.2.11](複勝率31.3%)で、複勝回収率は208%です。
③着以内に激走した5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、前走で4角5番手以内に付けていました。5頭のうち3頭は前走が芝で①着で、残りの2頭は前走が芝重賞で0秒3~0秒5差で走っていました。前走である程度の先行力を見せていたタイプをチェックしておきましょう。
■ちなみに…■
ジャパンCでの穴ぐさは[1.1.0.46]で、京阪杯では[3.2.2.43]、京都2歳Sでは[0.1.1.11]です。昨年の京阪杯では【B】評価だったキルロードが10番人気で②着に食い込みました。
近10年のジャパンCの勝ち馬は1~5番人気で、6番人気以下で③着以内に入った馬は5頭いますが、2013~16年のことで、近年は堅い決着が続いています。6番人気以下で③着以内に入った5頭の父はディープインパクト(3頭)、ハーツクライ(1頭)、ジャングルポケット(1頭)で、いずれも日本ダービー連対馬です。5頭のうち4頭は母父がミスプロ系で、残りの1頭は母母父がミスプロ系でした。
激走した5頭は芝G1で④着以内に入ったことがあり、中3週以内での臨戦だったので、実績と順調さも重要でしょう。
近10年の京阪杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が14頭いて、そのうち10頭がふた桁人気でした。2014年以降に激走した11頭は5~7歳で、ベテランが侮れません。2014年以降に激走した11頭のうち7頭は前走が①~④着で、その他の4頭は同年に芝1200m以下の重賞で③着以内に好走した実績がありました。前走④着以内の馬と重賞実績馬をピックアップして臨みましょう。
重賞になってからの京都2歳S(近9年)では6番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、馬番10番以内でした。5頭は父がサンデー系かノーザンダンサー系で、近2走以内に芝でメンバー中3位以内の上がりを使っての勝利実績がありました。勝ち鞍を挙げた時のレースぶりを確認しておきましょう。