穴ぐさ傾向と対策
共同通信杯は父サンデー系の馬よりも!?
今週末の重賞は京都記念、共同通信杯、クイーンC。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。共同通信杯は父サンデー系以外の馬が!?
先週(2月3日~4日)の穴ぐさは[3.6.8.95](複勝率15.2%)で、きさらぎ賞で【C】評価だったウォーターリヒトが10番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
また、「穴ぐさ長者への道」での【穴ぐさ特選レース】では、3レースのうち2レース(テレビ山梨杯、山城S)で穴ぐさが馬券に絡みました。その2レースは、①&②着が印(◎◯▲)を付けられた馬で、③着が穴ぐさだったので、今週末の【穴ぐさ特選レース】でも参考にしてみてください。
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きさらぎ賞でのウォーターリヒトは後方追走から直線で内に入り、上がり33秒8で伸びて、ゴール前では大接戦になりましたが、惜しくもハナ差だけ及ばずでした。勝ったのはビザンチンドリームで、同馬は1番人気でした。
先週のこのコーナーでは、現3歳世代の芝1800m以上の重賞で1~5番人気の連勝が続いていることをお伝えしました。1~5番人気は馬券圏内に2頭以上が入っていて、それはきさらぎ賞で途切れる結果となったわけですが、今週末も3歳限定の芝1800mの重賞(共同通信杯)がありますから、どんな人気の馬が勝つか、注目でしょう。
改めて、現3歳世代の芝1800m以上の重賞における1~5番人気の着順をご覧ください。
【現3歳世代の芝1800m以上の重賞(JRA)】
レース | 1~5番人気の着順 |
きさらぎ賞 | ①⑤⑥⑧着・中止 |
京成杯 | ①②④⑦⑫着 |
ホープフルS | ①②⑦⑩⑭着 |
京都2歳S | ①③⑨⑪⑫着 |
東スポ杯2歳S | ①③④⑦⑧着 |
札幌2歳S | ①②③⑥⑨着 |
きさらぎ賞は②着(ウォーターリヒト)が10番人気、③着(シヴァース)が8番人気でした。勝ち馬は1~5番人気ですが、東スポ杯2歳S以降は5レース連続で8番人気以下の馬が馬券に絡んでいて、共同通信杯でもこの傾向は続くでしょうか。
きさらぎ賞には父サンデー系の牡馬が6頭出走したものの③着以内に入れず、現3歳世代の父サンデー系の牡馬は重賞未勝利が続いています。
【現3歳世代の芝重賞(JRA)】
父系 | 牡セン馬 | 牝馬 |
父サンデー系 | [0.6.8.53] | [4.4.2.37] |
父ロベルト系 | [3.1.2.16] | [1.1.0.5] |
父ミスプロ系 | [4.1.0.27] | [1.1.3.14] |
父ノーザンダンサー系 | [4.3.1.12] | [1.1.1.11] |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.6] | [0.0.1.5] |
今年の共同通信杯は登録馬が11頭で、そのうち7頭が父サンデー系の牡馬です(その他は3頭が父ミスプロ系の牡馬、1頭が父サンデー系の牝馬)。3戦3勝で朝日杯FSを制したジャンタルマンタル(Palace Malice産駒)が出走予定ですが、果たして父サンデー系の牡馬から勝ち馬が現れるでしょうか。
ちなみに、一昨年の共同通信杯はハーツクライ産駒のダノンベルーガが制し、昨年はドゥラメンテ産駒のタッチウッドが②着に入りました。東京芝1800mの重賞は2021年以降に15回あり、いずれも4代血統表内にグレイソヴリン系かロベルト系を持つ馬が連対しています。
今年の登録馬でそれに該当するのは、エンヤラヴフェイス、ショーマンフリート、ジャンタルマンタル、ディマイザキッド、パワーホール、ミスタージーティー、レリッシュですね。
日曜日(11日)の京都では京都記念が予定されていて、昨年以降の芝2200mの重賞(JRA)では、1~4番人気が次のような着順となっています。
【2023年以降の芝2200m重賞(JRA)】
レース | 1~4番人気の着順 |
2024年アメリカJCC | ①②④⑤着 |
2023年エリザベス女王杯 | ①③④⑤着 |
2023年オールカマー | ①②⑤⑥着 |
2023年セントライト記念 | ①②③⑤着 |
2023年宝塚記念 | ①③④⑪着 |
2023年京都新聞杯 | ①②④⑤着 |
2023年京都記念 | ①③⑤着・中止 |
2023年アメリカJCC | ①③⑤⑪着 |
2023年日経新春杯 | ①③⑤⑪着 |
芝2200mの重賞(JRA)は昨年以降に9レースあり、1~4番人気が勝ち、1~4番人気は③着以内に2頭以上が入っています。京都記念も堅い決着になる可能性がありそうですね。
今年の京都芝では重賞が5レース行われ、優勝したのは次の馬たちです。
【2024年の京都芝重賞】
レース | 勝ち馬 | 人気 | 父 |
きさらぎ賞 | ビザンチンドリーム | 1 | エピファネイア |
シルクロードS | ルガル | 2 | ドゥラメンテ |
日経新春杯 | ブローザホーン | 1 | エピファネイア |
シンザン記念 | ノーブルロジャー | 3 | Palace Malice |
京都金杯 | コレペティトール | 8 | ジャスタウェイ |
年始の京都金杯は8番人気だったジャスタウェイ産駒のコレペティトールが勝ちましたが、シンザン記念以降は父がサンデー系以外で1~3番人気に推された馬が制覇しています。
今年の京都記念の登録馬は12頭で、そのうち9頭が父サンデー系で、それ以外の3頭が父キングマンボ系です。父キングマンボ系ではベラジオオペラが上位人気濃厚という感じですが、重賞連勝となるでしょうか。
今週は土曜日(10日)にも重賞・クイーンCがあります。
現3歳世代の芝1600m重賞(JRA)では5代血統表内にストームキャットかダンチヒを持つ馬が連対していて、クイーンCの登録馬では、阪神JF④着のサフィラやクイーンズウォーク、ルージュスエルテなどが該当します。
→先週の【穴ぐさ特選レース】では
3レース中2レースで【穴ぐさ】が好走!
3レース中2レースで【穴ぐさ】が好走!
小倉芝は今週末からBコースに替わるので、ご注意ください。2月10~11日に行われる東京、京都、小倉の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月10~11日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・3週目 |
京都 | Cコース・2週目 |
小倉 | Bコース・1週目 |
2月10日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 箱根特別 | [1.0.3.23] |
東京10R | 雲雀S | [0.3.5.37] |
東京11R | クイーンC | [0.2.4.43] |
京都9R | こぶし賞 | [0.0.1.14] |
京都10R | 飛鳥S | [1.1.1.20] |
京都11R | 洛陽S | [0.3.3.39] |
小倉9R | 帆柱山特別 | [4.5.1.30] |
小倉10R | 大濠特別 | [0.2.1.11] |
小倉11R | 紫川特別 | [2.1.2.38] |
2月11日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 初音S | [0.1.4.35] |
東京10R | バレンタインS | [1.2.6.23] |
東京11R | 共同通信杯 | [0.0.2.26] |
京都9R | 春日特別 | [1.2.0.12] |
京都10R | 北山S | [0.3.0.19] |
京都11R | 京都記念 | [2.0.1.29] |
小倉9R | あすなろ賞 | [0.2.2.14] |
小倉10R | 太宰府特別 | [2.4.6.31] |
小倉11R | 北九州短距離S | [1.4.2.33] |
☆注目レース☆
バレンタインS(OP特別、東京ダート1400m)
バレンタインSでの穴ぐさは[1.2.6.23](複勝率28.1%)で、複勝回収率は159%です。一昨年は【A】評価だったサンライズラポールが、昨年は【C】評価だったディアノイアがそれぞれ7番人気で③着に入りました。
ダート1400mで馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは4~5歳で、馬番8番より外枠の偶数馬番でした。4頭のうち3頭は前走がダートOPで④着以下でしたが、前走で3~4番人気に支持されていました。残りの1頭は前走の準OPを勝っていたので、前走成績をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
春日特別(2勝クラス、京都芝外1800m)
春日特別での穴ぐさは[1.2.0.12](複勝率20.0%)で、複勝回収率は112%です。
連対圏に入った3頭の穴ぐさは4~6歳の牡セン馬で、前走が芝2000~2200mで0秒3~0秒8差でした。3頭は中3週以内での臨戦で、そのうち2頭は芝1800mで勝利実績があったので、距離短縮馬の戦績を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
太宰府特別(2勝クラス、小倉芝1800m)
太宰府特別での穴ぐさは[2.4.6.31](複勝率27.9%)で、複勝回収率は140%です。昨年は【A】評価だったイザニコスが11番人気で②着に激走しました。
牝馬限定戦の時に限ると[2.3.2.17](複勝率29.2%)で、馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは馬番9~14番でした。7頭は前走が④着以下でしたが、そのうち6頭は前走が馬番8番以内だったので、真ん中から外目の枠に替わった馬に妙味がありそうです。7頭のうち6頭は4~5歳で、同じく7頭のうち6頭は父か母父がサンデー系かロベルト系です。
☆注目レース☆
あすなろ賞(1勝クラス、小倉芝2000m)
あすなろ賞での穴ぐさは[0.2.2.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は102%です。昨年は【C】評価だったブレイヴロッカーが8番人気で②着に食い込みました。
③着以内に入った4頭の穴ぐさは中8週以内での臨戦で、そのうち3頭が前走で勝ち鞍を挙げていました。4頭はいずれもO型コースの芝1800~2000mをメンバー中最速の上がりで勝利した実績があったので、そのような馬は昇級初戦でも侮れないでしょう。
■ちなみに…■
京都記念での穴ぐさは[2.0.1.29]で、共同通信杯では[0.0.2.26]、クイーンCでは[0.2.4.43]です。
近10年の京都記念では6番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、前走は芝2000m以上の重賞で、前走が④~⑦着かG1でした。8頭のうち7頭は近2走以内に④着以内があったので、ある程度の好調さを感じられる馬が良さそうです。8頭のうち7頭は12~3月の芝重賞で連対歴があったので、冬実績もあると良いでしょう。
近10年の共同通信杯では6番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、いずれもひと桁馬番でした。4頭は前走時馬体重が460~490kg台で、前走で4角3~6番手に付けていました。4頭のうち3頭は左回りの芝で馬券圏内があったので、左回りの経験もあるとベターでしょう。
近10年のクイーンCでは6番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれもひと桁馬番でした。6頭は中8週以内での臨戦で、父か母父がサンデー系です。6頭は前走が芝1600~1800mで、4頭は前走が①~②着で、残りの2頭は前走が重賞でした。