穴ぐさ傾向と対策
金鯱賞は皐月賞との関連が!?
今週末の平地重賞は金鯱賞、フィリーズレビュー、中山牝馬S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。金鯱賞は皐月賞関連の血統馬に注目すると良さそうです。
先週(3月2日~3日)の穴ぐさは[1.7.8.99](複勝率13.9%)で、チューリップ賞で【C】評価だったセキトバイーストが9番人気で②着に激走してくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
先週のこのコーナーでは、現3歳世代の芝1600m重賞(JRA)で5代血統表内にストームキャットかダンチヒを持つ馬が連対していることをお伝えして、セキトバイーストは父ダンチヒ系×母父ストームキャット系という配合だったんですよね。この後、3歳世代の芝1600m重賞(JRA)は、ニュージーランドT、桜花賞とありますので、その血統馬には引き続き注目すべきでしょう。
先週の「穴ぐさ長者への道」の【穴ぐさ特選レース】では、穴ぐさの出走があったのが日曜日(3日)の戎橋Sだけで、【A】評価だったイティネラートルが5番人気で③着に入りました。こちらも、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。「穴ぐさ報告掲示板」にも多数の書き込みをしていただき、ありがとうございました。
【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは、今年2月以降だと[2.3.4.24](複勝率27.3%)で、複勝回収率が123%となっています。選定されたレースは「穴ぐさ長者への道」のコーナーで見られますので(更新予定は毎週木曜日の夜)、こちらもご注目ください。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
今週末は、金鯱賞、フィリーズレビュー、中山牝馬Sという平地重賞が予定されています。金鯱賞は中京芝2000mでのG2で、2022年以降の古馬混合の芝2000mのG1&G2(JRA)は、次の馬が勝利しています。
【2022年以降の古馬混合の芝2000mのG1&G2(JRA)】
レース | 勝ち馬 | 父 |
2023年 天皇賞・秋 |
イクイノックス | キタサンブラック |
2023年 札幌記念 |
プログノーシス | ディープインパクト |
2023年 大阪杯 |
ジャックドール | モーリス |
2023年 金鯱賞 |
プログノーシス | ディープインパクト |
2022年 天皇賞・秋 |
イクイノックス | キタサンブラック |
2022年 札幌記念 |
ジャックドール | モーリス |
2022年 大阪杯 |
ポタジェ | ディープインパクト |
2022年 金鯱賞 |
ジャックドール | モーリス |
該当レースは8つあり、複数勝利があって勝ち馬は4頭ですが、優勝したのは、ディープインパクト産駒かキタサンブラック産駒かモーリス産駒です。今年の金鯱賞にはディープインパクト産駒のプログノーシスやモーリス産駒のノッキングポイントが登録していますが、どんな走りを見せるでしょうか。
昨年の金鯱賞はプログノーシスが1番人気で差し切っていて、昨年の中京芝2000mの重賞(4レース)は、次の馬たちが勝利を収めました。
【2023年の中京芝2000mの重賞】
レース | 勝ち馬 | 父 | 母父 |
中日新聞杯 | ヤマニンサルバム | イスラボニータ | ホワイトマズル |
金鯱賞 | プログノーシス | ディープインパクト | Observatory |
きさらぎ賞 | フリームファクシ | ルーラーシップ | スペシャルウィーク |
愛知杯 | アートハウス | スクリーンヒーロー | ヴィクトワールピサ |
父・母父欄のピンク色はサンデー系で、イスラボニータ・ディープインパクト・ヴィクトワールピサは皐月賞を制していて、スペシャルウィークは天皇賞・秋を勝ちました。つまり、芝2000mのG1を勝利したサンデー系を父か母父に持つ馬が優勝したということです。
今年の金鯱賞は該当馬がそこまで多くならなさそうで、皐月賞を制した父サンデー系を父か母父に持つ馬が出走しそうです。上記4レースの勝ち馬は1~2番人気でもあったので、人気も考慮しつつチェックしてみてはいかがでしょうか。
フィリーズレビューは3歳牝馬限定のG2で、冒頭で記した通り、先週のチューリップ賞では父ダンチヒ系のセキトバイーストが②着に入りました。現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)では、父か母父がノーザンダンサー系の馬が③着以内に入っています。
【現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
レース | 着順・馬名 | 父 | 母父 |
チューリップ賞 | ②着セキトバイースト | デクラレーションオブウォー | Footstepsinthesand |
クイーンC | ③着ルージュスエルテ | ハーツクライ | Storm Cat |
フェアリーS | ②着マスクオールウィン | ドレフォン | ハーツクライ |
阪神JF | ①着アスコリピチェーノ | ダイワメジャー | Danehill Dancer |
ファンタジーS | ③着シカゴスティング | ロゴタイプ | スクリーンヒーロー |
アルテミスS | ①着チェルヴィニア ②着サフィラ |
ハービンジャー ハーツクライ |
キングカメハメハ Lomitas |
過去のフィリーズレビューでは、母父High Chaparralのシゲルピンクルビーが2021年に8番人気で勝ち、母父Caerleonのノーワンが2019年に12番人気で①着(同着)になるなど、人気薄での激走も見られますが、今年もノーザンダンサー系内包馬の好走があるでしょうか。
現3歳世代の芝1400m以下の重賞(JRA)では、小柄なタイプの好走が目立ったので、そのデータも見ていただきましょう。
【現3歳世代の芝1400m以下の重賞(JRA)】
前走時馬体重 | 着別度数 |
458kg以下 | [4.2.3.21] |
460kg以上 | [0.2.1.22] |
対象の4レースはいずれも昨年に行われた2歳戦ですが、前走時馬体重が458kg以下の馬が勝利しました。昨年のフィリーズレビューで優勝したシングザットソングは前走時馬体重が440kgだったので、今年も小柄なタイプは侮らないようにしたいですね。
→今年2~3月の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは複勝回収率が123%!←
3月9~10日に行われる中山、阪神、中京の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月9~10日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・3週目 |
阪神 | Aコース・3週目 |
中京 | Bコース・1週目 |
3月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 鎌ケ谷特別 | [1.1.1.26] |
中山10R | アクアマリンS | [2.2.3.43] |
中山11R | 中山牝馬S | [1.5.4.41] |
阪神9R | ゆきやなぎ賞 | [0.0.2.8] |
阪神10R | 難波S | [1.0.2.36] |
阪神11R | コーラルS | [1.3.1.45] |
中京9R | 伊良湖特別 | [1.2.1.31] |
中京10R | 恋路ヶ浜特別 | [0.0.2.20] |
中京11R | 中京スポーツ杯 | [3.0.2.34] |
3月10日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 房総特別 | [1.0.5.31] |
中山10R | 東風S | [2.2.1.33] |
中山11R | アネモネS | [0.0.1.40] |
阪神9R | 天神橋特別 | [0.0.0.11] |
阪神10R | オークランドTRT | [1.3.3.27] |
阪神11R | フィリーズレビュー | [5.3.3.36] |
中京9R | 岡崎特別 | [0.0.1.32] |
中京10R | 昇竜S | [1.3.2.30] |
中京11R | 金鯱賞 | [0.5.2.37] |
☆注目レース☆
フィリーズレビュー(G2、阪神芝1400m)
フィリーズレビューでの穴ぐさは[5.3.3.36](複勝率23.4%)で、複勝回収率は162%です。昨年は【B】評価だったムーンプローブが7番人気で②着に激走しました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち4角3番手以内から③着以内に入った3頭は偶数馬番で、4角7番手以下から差し込んだ7頭のうち6頭は奇数馬番でした。激走した10頭のうち3頭は前走が阪神JFで⑰着に敗れいていて、それ以外の7頭は前走が1勝クラスで①~⑤着か前走で初勝利を挙げていました。
激走した10頭は父サンデー系(5頭)か、父ロベルト系(3頭)か、父ミスプロ系(2頭)で、2019年以降の6頭は父がサンデー系かロベルト系です。
☆注目レース☆
中山牝馬S(G3、中山芝1800m)
中山牝馬Sでの穴ぐさは[1.5.4.41](複勝率19.6%)で、複勝回収率は136%です。昨年は【A】評価だったストーリアが6番人気で②着に入りました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、父か母父がサンデー系かミスプロ系の5~7歳馬です。9頭のうち6頭は前走が③着以内で、残りの3頭のうち2頭は芝1800mの重賞で勝ち鞍がありました。2018年以降の6頭のうち5頭はふた桁馬番だったので、外目の枠の馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
房総特別(2勝クラス、中山芝1800m)
房総特別での穴ぐさは[1.0.5.31](複勝率16.2%)で、複勝回収率は113%です。昨年は【A】評価だったハッピーオーサムが9番人気で③着に激走しました。
馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは4~5歳で、父か母父がサンデー系かミスプロ系です。2015年以降の5頭のうち4頭は近2走以内に連対歴があったので、好調そうなタイプを狙うと良さそうです。
■ちなみに…■
金鯱賞での穴ぐさは[0.5.2.37]です。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、父か母父がサンデー系の馬です。凱旋門賞(⑯着)帰りだった2018年のサトノノブレス(②着)以外の6頭は前走⑤着以内で、7頭は馬体重が490kg以上でした。7頭のうち6頭は馬番8番以内だったので、真ん中から内に入った馬格のあるタイプをマークしておきましょう。