穴ぐさ傾向と対策
関屋記念も小倉記念も上位人気が強さを見せる!?
今週末の重賞は関屋記念、小倉記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。関屋記念も小倉記念も、上位人気が強さを見せる可能性が高いかも!?
先週(8月3日~4日)の穴ぐさは[4.3.3.74](複勝率11.9%)で、エルムSで【B】評価のペイシャエスが5番人気で勝ち、レパードSで【A】評価のミッキークレストが6番人気で③着に入りました。5~6番人気だったので、あまり誇れる話ではないんですが……、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
エルムSは①着&②着(ペイシャエス、ドゥラエレーデ)が6枠で、③着に入ったテーオードレフォンが7枠でした。今夏の札幌ダート1700mの1勝クラス以上では、枠順別成績が次のようになっています。
【2024年の札幌ダート1700mの1勝クラス以上】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.1.0.10] |
2枠 | [0.0.2.9] |
3枠 | [1.0.2.13] |
4枠 | [0.1.1.15] |
5枠 | [3.3.0.12] |
6枠 | [2.2.2.12] |
7枠 | [1.2.3.13] |
8枠 | [4.2.1.14] |
ハンデ戦だった先週の苫小牧特別(2勝クラス)は3枠だったゲットアップが勝ちましたが、多くのレースを5~8枠の馬が制しています。今週末も札幌ダート1700mでは1勝クラス以上の競走が複数組まれていますので、5~8枠の馬に注目すると良さそうです。
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今週末は関屋記念と小倉記念という芝重賞が予定されていて、小倉記念は中京芝2000mでの施行となります。
今年、芝2000mのハンデ重賞(JRA)は6レースが行われ、4~5歳の上位人気馬が勝つケースが多いので、年齢と人気に関する成績をご覧ください。
【2024年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
年齢 | 着別度数 |
4歳 | [3.0.2.13] |
5歳 | [3.4.2.32] |
6歳 | [0.2.2.16] |
7歳以上 | [0.0.0.15] |
【2024年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [1.2.0.3] |
2番人気 | [1.0.2.3] |
3番人気 | [1.1.0.4] |
4番人気 | [1.1.0.4] |
5番人気 | [1.0.0.5] |
6番人気以下 | [1.2.4.57] |
優勝した6頭は4~5歳で、そのうち5頭が1~5番人気でした。7番人気馬(ヤマニンサルバム)が勝利した新潟大賞典では3番人気だった5歳のキングズパレスが②着に入っていて、6レースすべてで1~5番人気の4~5歳馬が連対しています。
小倉記念には3歳馬のシリウスコルトが登録していて、今年の古馬混合の芝重賞(JRA)での3歳馬は[2.1.0.3]で、北九州記念をピューロマジックが勝ち、クイーンSをコガネノソラが制しました。シリウスコルトにも注目すべきでしょうね。
中京芝2000mでの重賞は、2023年以降に5レースが行われ、次の馬が優勝しています。
【2023年以降の中京芝2000mの重賞】
レース | 勝ち馬 | 人気 | 父 母父 |
2024年 金鯱賞 |
プログノーシス | 2 | ディープインパクト Observatory |
2023年 中日新聞杯 |
ヤマニンサルバム | 2 | イスラボニータ ホワイトマズル |
2023年 金鯱賞 |
プログノーシス | 1 | ディープインパクト Observatory |
2023年 きさらぎ賞 |
フリームファクシ | 1 | ルーラーシップ スペシャルウィーク |
2023年 愛知杯 |
アートハウス | 1 | スクリーンヒーロー ヴィクトワールピサ |
勝利したのは、父か母父がサンデー系で1~2番人気に推された馬です。いずれもJRAの芝2000mのG1を勝利したサンデー系の馬が父か母父だった、とも言えますが、今年の小倉記念はどうでしょうか。
関屋記念は新潟芝外1600mでの施行で、今夏の新潟芝の特別競走においても、上位人気馬が勝利を収めるケースが多くなっています。
【2024年7~8月の新潟芝の特別競走】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.1.1.4] |
2番人気 | [2.1.1.4] |
3番人気 | [2.4.0.2] |
4番人気 | [1.0.2.5] |
5番人気 | [0.2.0.6] |
6番人気以下 | [1.0.4.75] |
先週の新潟日報賞では、穴ぐさだったシンティレーションが11番人気で優勝しましたが、5番人気以下で勝ったのは同馬だけで、今夏の新潟芝の特別競走では、8レースすべてで1~3番人気が連対し、そのうち6レースで1~3番人気が勝っています。
今夏の新潟芝外1600mでは7レースが行われ、連対した14頭が1~5番人気で、勝利した7頭は1~3番人気だったので、関屋記念も上位人気馬を評価しないわけにはいかないでしょうね。
今夏の新潟芝の特別競走で勝った馬は、牡馬が5頭、牝馬が3頭で、馬体重別の成績を性別で分けると次のようになります。
【2024年7~8月の新潟芝の特別競走】
馬体重 | 牡セン馬 | 牝馬 |
480kg以下 | [0.4.3.31] | [3.2.2.33] |
482kg以上 | [5.2.1.24] | [0.0.2.8] |
牡馬で勝利した5頭は馬体重が482kg以上で、牝馬で勝った3頭は480kg以下でした。人気に馬体重の要素も加えて、予想を進めるといいかもしれません。
→昨年の関屋記念は【穴ぐさ・A】の
ラインベックが③着!←
ラインベックが③着!←
8月10~11日に行われる新潟、中京、札幌の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月10~11日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・3週目 |
中京 | Aコース・1週目 |
札幌 | Aコース・4週目 |
8月10日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 浦佐特別 | [3.2.1.22] |
新潟10R | 新発田城特別 | [3.1.0.43] |
新潟11R | BSN賞 | [1.3.2.35] |
中京9R | 木曽川特別 | [0.0.1.16] |
中京10R | 日進特別 | [0.0.1.10] |
中京11R | 関ケ原S | [0.0.0.24] |
札幌9R | 石狩特別 | [0.3.3.19] |
札幌10R | 日高特別 | [2.1.4.28] |
札幌11R | 大雪H | [3.2.3.36] |
8月11日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 三面川特別 | [0.3.1.30] |
新潟10R | 稲妻S | [2.5.2.28] |
新潟11R | 関屋記念 | [0.2.4.45] |
中京9R | 鞍ケ池特別 | [1.2.2.21] |
中京10R | 三河S | [0.3.2.36] |
中京11R | 小倉記念 | [3.1.5.38] |
中京12R | 知多特別 | [1.3.1.35] |
札幌8R | コスモス賞 | [0.0.0.8] |
札幌9R | 桑園特別 | [0.2.0.13] |
札幌10R | 藻岩山特別 | [2.3.4.18] |
札幌11R | UHB賞 | [2.1.4.28] |
☆注目レース☆
小倉記念(G3、中京芝2000m)
小倉記念での穴ぐさは[3.1.5.38](複勝率19.1%)で、複勝回収率は108%です。
小倉での近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、5~7歳の牡セン馬です。5頭のうち4頭は中8週以内での臨戦でハンデ53~54kgだったので、中京での開催となる今年も順調に使われている軽ハンデ馬には注意すべきでしょう。5頭のうち4頭は7~8月に芝の特別競走を勝ったことがあり、例外の1頭は近2走が③着以内だったので、勢いがあるか夏季実績のあるタイプをマークしておきましょう。
☆注目レース☆
稲妻S(3勝クラス、新潟芝直1000m)
稲妻Sでの穴ぐさは[2.5.2.28](複勝率24.3%)で、複勝回収率は162%です。昨年は【C】評価のマイヨアポアが7番人気で優勝しました。
③着以内に入った穴ぐさは9頭のうち8頭が牝馬で、同じく9頭のうち8頭が中8週以内での臨戦でした。9頭のうち6頭はふた桁馬番で、2017年以降の5頭は前走時馬体重が480kg以上だったので、ある程度の馬格があると良さそうです。
☆注目レース☆
藻岩山特別(2勝クラス、札幌芝2000m)
藻岩山特別での穴ぐさは[2.3.4.18](複勝率33.3%)で、芝1800~2000mの時に限ると[2.2.3.11](複勝率38.9%)で、複勝率が260%です。
芝1800~2000mで馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは4~5歳で、いずれも馬番10番以内で、そのうち6頭は馬番2~8番でした。7頭は中6週以内での臨戦だったので、順調に使われている若い馬に注目しましょう。
☆注目レース☆
石狩特別(1勝クラス、札幌芝1800m)
石狩特別での穴ぐさは[0.3.3.19](複勝率24.0%)で、芝の時に限ると[0.2.3.17](複勝率22.7%)で、複勝回収率は151%です。
芝で馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは馬番10番以内で、そのうち4頭は馬番6番以内でした。5頭は父がミスプロ系かノーザンダンサー系で、4角5番手以内から馬券圏内に入ったので、内目の枠で先行力があるタイプに妙味がありそうです。
■ちなみに…■
関屋記念での穴ぐさは[0.2.4.45]で、昨年は【A】評価のラインベックが6番人気で③着に入りました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも4角3番手以内に付けていました。5頭のうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系で、前走時馬体重が516kg以上でした。同じく5頭のうち4頭は馬番6番より外枠だったので、外目から先行力を使えそうなタイプをマークしておきましょう。5頭のうち4頭は左回りでの勝ち鞍もあったので、左回りでの実績があるとベターでしょう。