穴ぐさ傾向と対策
新潟記念でも社台ファームの生産馬が連対圏に!?
今週末の重賞は新潟記念、小倉2歳S、札幌2歳S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。新潟記念は社台ファームの生産馬に注目すべきでは!?
先週(8月24日~25日)の穴ぐさは[6.9.7.91](複勝率19.5%)で、単勝回収率が258%、複勝回収率が123%でした。重賞では、新潟2歳Sで【A】評価のトータルクラリティが6番人気で優勝し、キーンランドCで【A】評価のエイシンスポッターが8番人気で②着に差し込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
7月28日の週以降、これで重賞は5週連続で穴ぐさが馬券圏内に入っています。改めて、7月28日以降の重賞での穴ぐさの成績をご覧ください。
【2024年7月28日以降の重賞での穴ぐさ】
評価 | 着別度数 | 複勝率 |
A | [2.2.1.4] | 55.6% |
B | [1.0.1.8] | 20.0% |
C | [0.0.1.9] | 10.0% |
先週の結果を受けて、複勝率の A > B > C の差が開きましたね。この間、【A】評価の馬は単勝回収率250%、複勝回収率201%となっています。今週末は3重賞(新潟記念、小倉2歳S、札幌2歳S)が予定されていますので、ご注目ください。
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先週の新潟2歳Sを勝利したトータルクラリティは、馬体重が8kg増の462kgでした。今年の2歳限定の芝の特別競走では、馬体重が460kg以上の馬が勝っていますので、確認しておきましょう。
【2024年の2歳限定の芝の特別競走】
馬体重 | 着別度数 |
458kg以下 | [0.4.3.34] |
460kg以上 | [6.2.3.16] |
勝利した6頭は460kg以上で、460kg以上だった馬は複勝率が40.7%もあって好走率が高いですね。
上記の6レースについては、前走の上がり順位別の成績が次のようになっています。
【2024年の2歳限定の芝の特別競走】
前走上がり順位 | 着別度数 |
前走が上がり1位 | [3.3.5.12] |
前走が上がり2位 | [3.1.0.7] |
前走が上がり3位 | [0.1.0.4] |
前走が上がり4位以下 | [0.1.0.16] |
優勝した6頭は、前走でメンバー中1~2位の上がりを計時していました。札幌2歳Sと小倉2歳Sにおいても、馬体重と前走の上がり順位はヒントとして活用できるのではないでしょうか。
新潟記念は新潟芝外2000mでのハンデG3で、今年の芝2000mのハンデ重賞では、人気と年齢別の成績が次のようになっています。
【2024年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.2.0.3] |
2番人気 | [1.0.3.3] |
3番人気 | [1.1.0.5] |
4番人気 | [1.2.0.4] |
5番人気 | [1.0.0.6] |
6番人気以下 | [1.2.4.64] |
【2024年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
年齢 | 着別度数 |
3歳 | [0.0.0.1] |
4歳 | [3.0.2.13] |
5歳 | [3.5.2.37] |
6歳 | [1.2.3.18] |
7歳以上 | [0.0.0.16] |
これまでに7レースが行われ、そのうち6レースで1~5番人気が勝利し、6レースで4~5歳馬が勝っています。4~5歳で1~5番人気に推された馬は[5.5.1.15](複勝率42.3%)という成績で、7レースすべてで連対しています。
今年は新潟芝外2000mで特別競走が5レース行われ、連対圏に入ったのは次の馬たちです。
【2024年の新潟芝外2000mでの特別競走】
レース | ①着 ②着 |
父 | 母父 |
月岡温泉特別 | ①着オールセインツ ②着ウインオーディン |
キズナ エピファネイア |
ルーラーシップ フジキセキ |
二王子特別 | ①着ノーブルクライ ②着フォトンブルー |
ハーツクライ ハーツクライ |
Smarty Jones Silver Hawk |
尖閣湾特別 | ①着プリティユニバンス ②着アイスランドポピー |
ヴィクトワールピサ エピファネイア |
キングカメハメハ キングカメハメハ |
信濃川特別 | ①着シーウィザード ②着カンティプール |
ビーチパトロール オルフェーヴル |
メジロベイリー Bluegrass Cat |
新潟大賞典 | ①着ヤマニンサルバム ②着キングズパレス |
イスラボニータ キングカメハメハ |
ホワイトマズル Dubawi |
5レースすべてで父サンデー系の馬が連対していると同時に、5レースすべてで父か母父がミスプロ系の馬も連対しています。
オールセインツ、ノーブルクライ、プリティユニバンス、カンティプール、キングズパレスは社台ファームの生産で、同牧場の生産馬も5レースすべてで連対しているので、新潟記念でも注目でしょう(今年の登録馬ではアスクワイルドモアとキングズパレスが該当します)。
→7月28日以降の重賞では5週連続で
【穴ぐさ】が③着以内に好走中!←
【穴ぐさ】が③着以内に好走中!←
8月31日~9月1日に行われる新潟、中京、札幌の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月31日~9月1日
場所 | 芝 |
新潟 | Aコース・6週目 |
中京 | Aコース・4週目 |
札幌 | Cコース・3週目 |
8月31日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 瓢湖特別 | [1.2.1.24] |
新潟10R | 赤倉特別 | [2.3.4.29] |
新潟11R | 古町S | [1.0.1.43] |
中京9R | 香嵐渓特別 | [2.1.2.30] |
中京10R | 鳥羽特別 | [1.3.1.35] |
中京11R | 長篠S | [0.2.1.21] |
札幌9R | インディアT | [3.1.0.39] |
札幌10R | アジア競馬連盟T | 出走なし |
札幌11R | 札幌2歳S | [4.1.7.38] |
札幌12R | マレーシアC | [2.0.0.25] |
9月1日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
新潟9R | 飯豊特別 | [0.2.5.37] |
新潟10R | 両津湾特別 | [1.2.2.35] |
新潟11R | 新潟記念 | [1.4.3.43] |
新潟12R | 雷光特別 | [5.3.3.25] |
中京9R | 有松特別 | [3.3.3.20] |
中京10R | 桶狭間S | [1.2.3.39] |
中京11R | 小倉2歳S | [0.2.6.40] |
札幌9R | シンガポールTC賞 | [2.2.3.26] |
札幌10R | フィリピンT | [2.3.1.28] |
札幌11R | タイランドC | [1.3.4.35] |
☆注目レース☆
小倉2歳S(G3、中京芝1200m)
小倉2歳Sでの穴ぐさは[0.2.6.40](複勝率16.7%)で、複勝回収率は100%です。
小倉競馬場での近10年の小倉2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、いずれも前走が①着で、そのうち8頭は前走でメンバー中3位以内の上がりを計時していました。今年は中京芝1200mでの施行ですが、直線距離の長いコースですから、やはり直線でも決め手は重要そうですね。
激走した9頭のうち8頭は前走時馬体重が420~454kgで、2015年以降の8頭は4代血統表内にストームキャットかノーザンテーストかダンチヒを持っていたので、スピードのある血脈を持つ馬をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
札幌2歳S(G3、札幌芝1800m)
札幌2歳Sでの穴ぐさは[4.1.7.38](複勝率24.0%)で、複勝回収率は101%です。
近10年の札幌2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも②~③着です。6頭は前走が芝1500~1800mでメンバー中3位以内の上がりを使い、そのうち5頭は勝ち鞍を挙げていました。6頭は父か母父がサンデー系だったので、前走でメンバー中上位の上がりを使っていたサンデー系内包馬に妙味がありそうです。
☆注目レース☆
有松特別(2勝クラス、中京芝1600m)
有松特別での穴ぐさは[3.3.3.20](複勝率31.0%)で、複勝回収率は150%です。
芝1600m以下の時に③着以内に入った穴ぐさは7頭いて、そのうち6頭はひと桁馬番でした。7頭のうち6頭は前走が馬券圏外でしたが、いずれも前走は0秒4~0秒8差だったので、前走での着差を確認しておくと良さそうです。7頭のうち6頭は左回りで連対歴があったので、中京・東京・新潟での戦績を見直しておくといいでしょう。
☆注目レース☆
雷光特別(1勝クラス、新潟芝直1000m)
雷光特別での穴ぐさは[5.3.3.25](複勝率30.6%)で、複勝回収率は176%です。
馬券に絡んだ11頭の穴ぐさは馬番12~16番で、そのうち9頭は3~4歳でした。11頭のうち10頭は関東馬で、その10頭は関東所属騎手が騎乗していました。11頭のうち8頭は芝ダート含めて1000mで連対したことがあったので、距離実績をチェックしておきましょう。
■ちなみに…■
新潟記念での穴ぐさは[1.4.3.43]です。
近10年の新潟記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、いずれも東京か中京の芝で連対歴がありました。11頭のうち10頭は父か母父がサンデー系で、左回りで実績のあるサンデー系内包馬をマークしておくと良さそうです。
2018年以降に激走した7頭は4角7番手以下からメンバー中3位以内の上がりで馬券圏内に入っていて、2019年以降の6頭のうち5頭はハンデ56kg以上だったので、重めのハンデを背負う馬でも決め手のあるタイプが侮れないでしょう。