穴ぐさ傾向と対策
天皇賞・秋はサンデー系内包馬の中でも!?
今週末の重賞は天皇賞・秋、スワンS、アルテミスS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。天皇賞・秋は、サンデー系内包馬の中でも注目したいのは…!?
先週(10月19日~20日)の穴ぐさは[5.6.5.94](複勝率14.5%)で、菊花賞で【B】評価のアドマイヤテラが7番人気で③着に入り、富士Sで【C】評価のロジリオンが9番人気で③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
菊花賞は直線でアーバンシックが差し切り、2番手をアドマイヤテラとショウナンラプンタが争っていましたが、最後にヘデントールが②着に上がりました。【穴ぐさダブル】になるか!?という感じでしたが、惜しかったですね。
アドマイヤテラを穴ぐさに指名した選者は、「菊花賞は血統とジョッキーを重要視していた」とのこと。アドマイヤテラは武豊騎手で、長距離重賞に強い友道厩舎の管理馬であることも、選出の要因になったようです。
「軸馬や穴馬は、出走メンバーやレース特性に応じて、見極めることが大切」と先週のこのコーナーで記しましたが、やはり、レースそれぞれの特性分析が重要ですね。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
今週末は、天皇賞・秋、スワンS、アルテミスSという重賞が予定されています。天皇賞・秋には、リバティアイランド、ドウデュース、ソールオリエンス、ジャスティンパレス、タスティエーラ、ベラジオオペラ、レーベンスティールなどが登録しています。
昨年の天皇賞・秋を制したのは1番人気だったイクイノックスで、昨年以降の芝2000mのG1(JRA)は上位人気馬が勝利するケースが続いています。
【2023年以降の芝2000mのG1(JRA)】
レース | ①着 | ②着 | ③着 |
2024年秋華賞 | 1人 | 5人 | 2人 |
2024年皐月賞 | 2人 | 7人 | 3人 |
2024年大阪杯 | 2人 | 3人 | 11人 |
2023年ホープフルS | 1人 | 2人 | 13人 |
2023年天皇賞・秋 | 1人 | 6人 | 3人 |
2023年秋華賞 | 1人 | 3人 | 2人 |
2023年皐月賞 | 2人 | 5人 | 1人 |
2023年大阪杯 | 2人 | 1人 | 10人 |
今年の秋華賞を1番人気のチェルヴィニアが制覇したことは記憶に新しいところで、昨年以降の芝2000mのG1(JRA)は1~2番人気馬が勝ち、8レースすべてで1~3番人気の2頭以上が③着以内に入っています。
昨年以降の古馬混合の芝2000mのG1&G2(JRA)という条件では、前走が1番人気だったか、海外のレースだった馬が優勝しています。
【2023年以降の古馬混合の芝2000mのG1&G2(JRA)】
前走 | 着別度数 |
前走が国内で1番人気 | [3.1.1.5] |
前走が国内で2番人気以下 | [0.5.6.61] |
前走が海外 | [4.1.0.7] |
対象は7レースで、前走が1番人気だった馬が3勝、前走が海外のレースだった馬が4勝となっています。
今年の天皇賞・秋の登録馬のうち、前走が海外のレースだった馬はダノンベルーガとリバティアイランドの2頭で、前走が国内で1番人気だった馬はキングズパレス、ドウデュース、リフレーミング、レーベンスティールです。この中で上位人気に推された馬が優勝候補でしょうか?
東京芝2000mのOPという条件で見ると、昨年以降の9レースでは、次の馬たちが勝利を収めています。
【2023年以降の東京芝2000mのOP】
レース | 勝ち馬 | 馬番 | 父 | 母父 |
2024年 オクトーバーS |
ボーンディスウェイ | 6 | ハーツクライ | Platini |
2024年 プリンシパルS |
ダノンエアズロック | 13 | モーリス | Fastnet Rock |
2024年 フローラS |
アドマイヤベル | 8 | スワーヴリチャード | Numerous |
2024年 白富士S |
ロードデルレイ | 1 | ロードカナロア | ハーツクライ |
2023年 天皇賞・秋 |
イクイノックス | 7 | キタサンブラック | キングヘイロー |
2023年 オクトーバーS |
ヤマニンサルバム | 1 | イスラボニータ | ホワイトマズル |
2023年 プリンシパルS |
パクスオトマニカ | 3 | ヴィクトワールピサ | ディープインパクト |
2023年 フローラS |
ゴールデンハインド | 7 | ゴールドシップ | Shamardal |
2023年 白富士S |
サリエラ | 7 | ディープインパクト | Lomitas |
優勝した9頭のうち8頭は父か母父がサンデー系で、その8頭は馬番1~8番でした。例外は今年のプリンシパルSを勝ったダノンエアズロック(馬番13番)で、同レースでは②着に馬番6番だったシュヴァルグラン産駒のメリオーレムが入ったので、上記の9レースでは、父か母父がサンデー系で馬番8番以内に入った馬が連対している、と言えますね。
東京芝は今週末からBコースに替わりますし、今年の天皇賞・秋は17頭が登録していて、多頭数になる可能性もありそうなので、距離ロスを抑えて走れそうなサンデー系内包馬に注目する作戦は有効でしょう。
→昨年の天皇賞・秋では【穴ぐさ】の
ジャスティンパレスが②着!←
ジャスティンパレスが②着!←
10月26日~27日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月26日~27日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・1週目 |
京都 | Aコース・4週目 |
新潟 | Aコース・4週目 |
10月26日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 伊勢佐木特別 | [3.3.2.38] |
東京10R | キングカメハメハM | 出走なし |
東京11R | アルテミスS | [0.0.4.31] |
京都9R | 萩S | 出走なし |
京都10R | ハロウィンS | 出走なし |
京都11R | スワンS | [3.1.2.47] |
新潟9R | 柏崎特別 | [1.0.3.30] |
新潟10R | 直江津特別 | [0.0.0.8] |
新潟11R | 魚沼S | [0.0.3.16] |
10月27日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京8R | 本栖湖特別 | [0.0.0.8] |
東京9R | 国立特別 | [1.0.2.26] |
東京10R | エイシンフラッシュC | 出走なし |
東京11R | 天皇賞・秋 | [1.1.3.48] |
東京12R | ペルセウスS | [1.0.3.24] |
京都9R | 北野特別 | [0.0.2.7] |
京都10R | 古都S | [1.2.1.20] |
京都11R | カシオペアS | [1.2.0.36] |
新潟9R | 湯沢特別 | [2.0.6.31] |
新潟10R | 清津峡特別 | [0.0.0.9] |
新潟11R | ルミエールAD | [4.0.3.17] |
☆注目レース☆
ルミエールAD(リステッド、新潟芝直1000m)
ルミエールADでの穴ぐさは[4.0.3.17](複勝率29.2%)で、複勝回収率は137%です。昨年は【C】評価のカイザーメランジェが13番人気で優勝しました。
③着以内に入った7頭の穴ぐさはふた桁馬番の5歳以上の馬で、そのうち6頭は馬体重が476kg以上でした。7頭のうち6頭は4代血統表内にストームキャットかダンチヒかノーザンテーストを持っていたので、そのようなタイプのベテランが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
ペルセウスS(OP特別、東京ダート1400m)
ペルセウスSでの穴ぐさは[1.0.3.24](複勝率14.3%)で、複勝回収率は122%です。
激走した4頭の穴ぐさは6~7歳で、いずれも前走が④着以下でしたが、そのうち3頭は過去にOPで連対圏に入ったことがありました。東京ダート1400mの時に③着以内に入った3頭は馬番9~16番で、父か母父がミスプロ系かロベルト系だったので、外目の枠に入った馬の血統をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
柏崎特別(1勝クラス、新潟芝外1600m)
柏崎特別での穴ぐさは[1.0.3.30](複勝率11.8%)で、芝外1600mの時に限ると[1.0.3.16](複勝率20.0%)で、複勝回収率は102%です。
馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは3~5歳で、父か母父がサンデー系です。4頭は近3走以内に⑤着以内があり、そのうち3頭は2ヶ月以上の休み明けだったので、間隔が開いている馬も評価を下げないように気を付けましょう。
■ちなみに…■
天皇賞・秋での穴ぐさは[1.1.3.48]で、スワンSでは[3.1.2.47]、アルテミスSでは[0.0.4.31]です。昨年は天皇賞・秋で【B】評価のジャスティンパレスが6番人気で②着に差し込み、スワンSでは【B】評価のウイングレイテストが10番人気で優勝しました。
近10年の天皇賞・秋では6番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、いずれも②~③着です。9頭は4~5歳で、そのうち7頭は関西馬でした。9頭のうち8頭は父か母父がサンデー系で、9頭のうち7頭は父か母父がノーザンダンサー系です。9頭はいずれも芝G1での連対歴があったので、G1実績を確認しておきましょう。
近10年のスワンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち6頭はふた桁人気でした。8頭のうち7頭は5~6歳で、8頭のうち6頭は馬番2~5番でした。8頭のうち5頭は父か母父がサンデー系で、残りの3頭は父か母父がロベルト系だったので、父か母父がヘイルトゥリーズン系の馬をマークして臨みましょう。
近10年のアルテミスSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、そのうち4頭は前走が芝1500m以上で①着で、残りの2頭は前走が1勝クラスで0秒3~0秒4差でした。6頭は前走時馬体重が452kg以上で、いずれも芝1600m以上での勝ち鞍がありました。6頭のうち5頭はサドラーズウェルズかニジンスキーかリアルシャダイを5代血統表内に持っていたので、スタミナのありそうな馬が狙い目でしょう。