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穴ぐさ傾向と対策

朝日杯FSはふた桁馬番の馬に追い風が!?


今週末の重賞は、朝日杯FSターコイズS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。朝日杯FSふた桁馬番の馬に追い風が!?

先週(12月7日~8日)の穴ぐさは[3.7.10.92](複勝率17.9%)で、複勝回収率が111%でした。阪神JF【B】評価のアルマヴェローチェが優勝し、【C】評価のテリオスララが③着に食い込んで、【穴ぐさダブル】となりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

これで今年10月以降の重賞での穴ぐさは[4.7.8.59](複勝率24.4%)・複勝回収率122%という成績で、10週連続で馬券に絡んでいます。その間のG1では[1.3.4.16](複勝率33.3%)・複勝回収率191%で、この後も、朝日杯FS有馬記念ホープフルSと好結果を残せるように頑張ります。

阪神JFを制したアルマヴェローチェは馬体重が484kgで、③着のテリオスララ486kgでした。出走馬18頭のうち、馬体重が480kg以上だったのは5頭で、そのうち2頭が馬券圏内に入ったのですから、先週にお伝えした通り、連続開催後半のいまの京都芝はパワーがありそうなタイプにフィットするのでしょう。

アルマヴェローチェテリオスララを穴ぐさに指名した阪神JFの担当選者は、馬格以外に前走のレースレベル血統を考慮して、穴ぐさを選んだそうです。



アルマヴェローチェは前走の札幌2歳S(②着)でも穴ぐさでしたが、同レースの連対馬は阪神JFで好成績だったんですよね。阪神JFの担当選者は、素質馬が集まりやすいアルテミスS組に加えて、札幌2歳S高レベルと判断していた、とのこと。今年の札幌2歳Sは重馬場でしたが、アルマヴェローチェは直線で他馬が避けた内に入ってハナ差に好戦していましたからね。

余談ですが、アルマヴェローチェは父ハービンジャー×母父ダイワメジャーという配合なので、阪神JF前の9~10Rで小雨が降ってきたのを見て、「これは向きそうだ」と感じていました。そう思った人が多く存在したので、最終的に5番人気になったのかもしれませんね。

テリオスララについては、穴ぐさコメントにも書かれていた通り、血統的に2歳の芝1600mのG1で見逃せない存在でしたね。

ちなみに、②着に入ったビップデイジーについても、担当選者は穴ぐさ指名を迷ったそうです。同馬は1枠1番でしたが、幸騎手が直線で馬場の外に持ち出して差し込んできて、鞍上の好騎乗が光りましたね。

今週末の朝日杯FSも2歳の芝1600mのG1ですから、前走のレースレベル血統の判断が重要になりそうで、鞍上のチェックも怠らないようにしましょう。

主な 【穴ぐさ】 実績 と
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阪神JFの結果を受けて、先週にお伝えした今年の2歳重賞(JRA)に関するデータを更新しましょう。

【2024年の2歳重賞(JRA)】
前走の
4角位置
前走の上がりが
メンバー中1~3位
前走の上がりが
メンバー中4位以下
前走が
4角1番手
[0.5.5.14] [1.0.0.10]
前走が
4角2~4番手
[9.5.3.38] [0.1.1.8]
前走が
4角5番手以下
[2.1.3.23] [0.0.0.8]
※前走が海外の馬は除く。

前走で4角2~4番手からメンバー中3位以内の上がりを計時していた馬は[9.5.3.38]という成績で、12レースのうち、7頭立てだったデイリー杯2歳S以外の11レースで連対しています。阪神JFでは②着のビップデイジーが該当していて、朝日杯FSでも要チェックでしょう。

今年の2歳重賞(JRA)の12レースのうち、牝馬限定戦を除いた9レースでは、馬体重別の成績が次のようになっています。

【2024年の牝馬限定戦を除いた2歳重賞(JRA)】
馬体重 着別度数
(複勝率)
478kg以下 [4.4.5.48]
(複勝率21.3%)
480kg以上 [5.5.4.20]
(複勝率41.2%)

やはり馬格のあるタイプが好成績で、480kg以上の馬は[5.5.4.20](複勝率41.2%)で、新潟2歳S以外の8レースで③着以内に入り、7レースで連対しています。今年の朝日杯FSに登録しているミュージアムマイルは、前走の黄菊賞が496kgで、4角3番手からメンバー中最速の上がり(33秒7)で勝っていたので、面白そうですね。

なお、今年の京都芝G1朝日杯FSがラストとなりますが、今年の京都芝G1ではずっとふた桁馬番の馬が連対していることにお気づきでしょうか?

【2024年の京都芝G1】
レース ①着
②着
馬番
阪神JF ①着アルマヴェローチェ
②着ビップデイジー
12
1
マイルCS ①着ソウルラッシュ
②着エルトンバローズ
13
17
エリザベス女王杯 ①着スタニングローズ
②着ラヴェル
11
16
菊花賞 ①着アーバンシック
②着ヘデントール
13
16
秋華賞 ①着チェルヴィニア
②着ボンドガール
5
10
宝塚記念 ①着ブローザホーン
②着ソールオリエンス
12
9
天皇賞・春 ①着テーオーロイヤル
②着ブローザホーン
14
5

ふた桁馬番の馬は7レースすべてで連対し、秋華賞以外の6レースで優勝しています。秋華賞以外の6レースはいずれも外回りコースですから、外回りの1600mで行われる朝日杯FSでもふた桁馬番の馬に追い風が吹くかもしれませんね。
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今週末から京都芝Dコース中京芝Bコースに替わりますので、ご注意ください。12月14日~15日に行われる中山、京都、中京の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

12月14日~15日
場所
中山 Aコース・3週目
京都 Dコース・1週目
中京 Bコース・1週目

12月14日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R ひいらぎ賞 [4.4.4.33]
中山10R 霞ヶ浦特別 [1.1.1.18]
中山11R ターコイズS [2.1.2.44]
京都9R 深草特別 [0.0.1.8]
京都10R 出町特別 出走なし
京都11R タンザナイトS [1.2.1.23]
中京8R YJS中京第1戦 [0.0.0.3]
中京9R 中京2歳S [1.0.0.2]
中京10R YJS中京第2戦 [0.0.1.2]
中京11R 尾頭橋S [0.2.4.37]

12月15日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 香取特別 [1.0.1.34]
中山10R 北総S [0.2.2.41]
中山11R ディセンバーS [1.2.1.35]
京都9R 小倉山特別 出走なし
京都10R サリオスC 出走なし
京都11R 朝日杯FS [2.4.0.47]
京都12R 東山S [0.0.0.5]
中京9R 寒椿賞 [2.2.0.19]
中京10R 一宮特別 出走なし
中京11R コールドムーンS [1.0.0.5]
中京12R 尾張特別 [3.1.1.16]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
尾張特別(2勝クラス、中京芝1200m)

尾張特別での穴ぐさは[3.1.1.16](複勝率23.8%)で、複勝回収率は126%です。

馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは4~5歳で、そのうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系でした。5頭は12~2月に勝利実績があったので、冬実績のある馬をチェックしておきましょう。

注目レース
ひいらぎ賞(1勝クラス、中山芝1600m)

ひいらぎ賞での穴ぐさは[4.4.4.33](複勝率26.7%)で、複勝回収率は141%です。

③着以内に入った12頭の穴ぐさは、牡馬が5頭、牝馬が7頭で、牡馬の5頭は父か母父がノーザンダンサー系です。その5頭のうち4頭は前走の上がりがメンバー中4位以下で、5頭のうち4頭は4角3番手以内から③着以内に入ったので、男馬は先行力と持続力のあるタイプが狙い目でしょう。

牝馬の7頭のうち、2009年以降の6頭は父サンデー系で、2010年以降の5頭は前走でメンバー中3位以内34秒1という上がりを計時していました。牝馬は決め手のある父サンデー系を評価すると良いでしょう。

注目レース
寒椿賞(1勝クラス、中京ダート1400m)

寒椿賞での穴ぐさは[2.2.0.19](複勝率17.4%)で、複勝回収率は109%です。昨年は【C】評価のサフランヒーローが6番人気で②着に食い込みました。

連対した4頭の穴ぐさは馬番6~15番で、4角3番手以内に付けていました。4頭は前走が⑤着以下で、そのうち3頭は前走が4角5番手以下でしたが、初勝利を挙げた時が4角2~3番手だったので、先行して押し切った実績がある馬を侮らないようにしましょう。

ちなみに…
朝日杯FSでの穴ぐさは[2.4.0.47]で、ターコイズSでは[2.1.2.44]です。

近10年の朝日杯FSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも中6週以内だった関西馬です。7頭は前走時馬体重が490kg以下で、そのうち6頭は前走で4角4番手以内に付けていたので、先行脚質の馬が侮れないでしょう。7頭のうち6頭は2~3月生まれだったので、早生まれの馬を確認しておくと良さそうです。

重賞のターコイズS(近9年)では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、いずれも中10週以内での臨戦で、芝重賞で③着以内の好走歴があった馬か、近2走以内に③着以内があった馬です。10頭のうち8頭は前走時馬体重が454kg以上だったので、馬格も確認しておきましょう。


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