穴ぐさ長者への道
2021年の振り返り&東西金杯分析…狙うなら中山金杯がおすすめ!?
文/藤山剣
激動の2021年のJRA開催も終了。ホープフルSで8番人気のラーグルフが③着、ベテルギウスSで7番人気のサンダーブリッツが③着、立志Sで6番人気のインテンスライトが②着と、最後まで穴ぐさたちが頑張ってくれたことで、うまく1年を締められたユーザーさんも多かったのではないでしょうか。
そう言いつつも、当コーナーの馬券結果はどうだったのか!? では、年間成績を発表します!
勝負レース数 : 79本
的中レース数 : 12本
例年なら星取表と回収率も合わせて出すところですが、過去最低レベルの数字(半分弱)なので、そこはお察しいただければ…。
じつはもっと悪いかと覚悟していたんですが、振り返ってみると夏ぐらいまでは、けっこう踏ん張っていたんです。エルムSで3連複4万馬券を決めた時点での回収率は70%超。ただ、そこからさらに飛躍するはずが、下降しかしなかったという…。小さい当たりはあったものの、数字を挽回するには至りませんでした。
ちなみに、勝負した79レースのうち、穴ぐさが③着以内に入ったのは26レース。約3分の1で見極められていたということですね。その中には、ダブル激走が4回もあり。週単位で見ると、41週勝負したうちの22週で穴ぐさの激走を察知できていたことになります。
そう考えると、全部を当てるのはさすがに難しかったとしても、買い方ひとつで、もう少しどうにかできたんじゃないかと。毎年、後悔することのほうが多い馬券ライフですが、今年はそれをより痛感します。
さて、実戦馬券ドキュメントとしてお送りしてきた当コーナーですが、2007年に始まり、この2021年でなんと15年。計算したら、トータル842レース。ここらでひと区切りということで、この形式にいったん終止符を打とうと思います。
来週からは、穴ぐさ活用へのヒント、穴ぐさの傾向や特性をお届けするコーナーへリニューアル予定。手始めとして、まずは年明けの東西金杯の情報を紹介します。
2022年1月5日(水)
中山金杯
G3 中山芝2000m ハンデ
近年の中山金杯の穴ぐさは、こんな感じです。
●近3年の中山金杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|
2019年 | ウインブライト | 3 | 1 |
ランガディア | 5 | 8 | |
サンマルティン | 11 | 9 | |
2020年 | テリトーリアル | 11 | 3 |
ノーブルマーズ | 10 | 4 | |
カデナ | 7 | 11 | |
2021年 | アールスター | 13 | 5 |
テリトーリアル | 3 | 6 | |
ショウナンバルディ | 8 | 13 |
2019年のウインブライトは3番人気だからアレだとしても、2020年のテリトーリアルは11番人気③着、2021年も13番人気のアールスターが⑤着と健闘していたので、悪くなさそう。
過去10年、1番人気は[3.1.3.3](複勝率70.0%)とまずまずの信頼度。1番人気が飛んだとき(2012年、2019年、2020年)の3連単の配当は、4万、21万、10万と3回中2回は10万馬券以上なので、1番人気がアテにならなさそうだったら、思い切って穴馬券を狙ってみるのもいいかもしれません。
なお、ハンデ的な特徴は、56.5kgが[1.0.2.2](複勝率60.0%)、57.5kgが[1.1.2.3](複勝率57.1%)と、0.5kgのハンデがついた馬が過半数で馬券圏内に。今年は56.5kgのヒンドゥタイムズ、57.5kgのトーセンスーリヤが該当するのでご注目を。
また、前走より斤量が増えていた馬も[8.4.4.12](複勝率57.1%)と狙い目。今年はステラヴェローチェ1頭だけですが、有馬記念からの連闘策があるのかどうか。出るかどうかも含めて目が離せません。
2022年1月5日(水)
京都金杯
G3 中京芝1600m ハンデ
昨年に続いて、今年も中京で開催される京都金杯。近年の穴ぐさは以下のとおり。
●近3年の京都金杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|
2019年 | アドマイヤアルバ | 7 | 4 |
ヒーズインラブ | 6 | 5 | |
アサクサゲンキ | 10 | 16 | |
2020年 | ドーヴァー | 6 | 7 |
オールフォーラヴ | 9 | 9 | |
モズダディー | 5 | 11 | |
2021年 | ボンセルヴィーソ | 11 | 7 |
レッドアネモス | 13 | 10 | |
ラセット | 9 | 13 |
過去3年で、穴ぐさは2019年の④着が最高と、同じ金杯でも、中山金杯よりはいまひとつの京都金杯。
とはいえ、近3年で4頭のふた桁人気馬が激走しており、特に昨年は3連単122万馬券と大荒れ。今年も同じ中京なので、穴ぐさ激走の可能性はありそう。
ただ、過去10年を振り返っても、中山金杯と違ってハンデによる大きな特徴が見当たらないのが厄介。
騎手ではルメール騎手が[2.0.0.1]、川田騎手が[2.0.0.2]と好相性ですが、登録が29頭いるので、どうなるか見通しづらいところです。
こうした諸々の状況を踏まえれば、穴ぐさで新年一発目の重賞的中を狙うなら、京都金杯よりも中山金杯がおすすめ。ご参考に。
では、2021年もお付き合いいただきありがとうございました。2022年も当コラム読者の方々に的中という名の幸せがひとつでも多く舞い降りますように! よいお年をお迎えください!!