【穴ぐさをより活用するためにデータを深堀り!】
穴ぐさ長者への道
1月9日までの変則日程の要注目重賞は、近3年で穴ぐさ好走中のフェアリーS!
文/藤山剣
新年あけましておめでとうございます。競馬を見続けていると1年があっという間ですが、それは、楽しいことのなによりの証。今年も喜怒哀楽を重ねつつ、こと穴ぐさ関連の馬券に関しては、「喜」と「楽」が少しでも多くになるようにお手伝いができればと思います。
昨年末の3日間の開催を振り返れば、有馬記念は堅めの決着で穴ぐさの出番はなかったものの、オーラスのホープフルSでトップナイフが②着、キングズレインが③着と穴ぐさダブル激走! 2023年につながる一撃が見られたのではないでしょうか。
今週も金杯デーの1月5日と、祝日も含めた7~9日の3日間開催と変則日程ではありますが、チャンスがありそうなレースをナビゲートしていきますので、お付き合いください。
※本文中の穴ぐさの集計データは、特に記載がない場合は2018年以降、2022年12月28日終了時点のものです。
今週の重賞チェック
1月5日(木)
中山金杯(G3)
中山芝2000m ハンデ
中山芝2000m ハンデ
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近5年の中山金杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | トーセンマタコイヤ | B | 9 | 6 |
レアリスタ | C | 8 | 14 | |
フェルメッツァ | A | 11 | 15 | |
2019年 | ウインブライト | A | 3 | 1 |
ランガディア | B | 5 | 8 | |
サンマルティン | C | 11 | 9 | |
2020年 | テリトーリアル | A | 11 | 3 |
ノーブルマーズ | B | 10 | 4 | |
カデナ | C | 7 | 11 | |
2021年 | アールスター | C | 13 | 5 |
テリトーリアル | A | 3 | 6 | |
ショウナンバルディ | B | 8 | 13 | |
2022年 | シャムロックヒル | A | 6 | 7 |
オウケンムーン | B | 13 | 14 | |
コスモカレンドゥラ | C | 11 | 17 |
過去10年で1番人気馬が[3.1.4.2]と概ね期待に応えている中山金杯。その10回のうち、馬券圏内を外した2回のみ3連単が10万オーバーの配当を記録していて、なおかつその2回というのが上表にある穴ぐさ激走の2019年と2020年。「1番人気が飛べば穴ぐさが来て、3連単10万超え」というシンプルな構造となっています。
過去10年の6番人気以下を精査すると、前走が⑤着以内で、斤量が前走から0.5~2.5kg減っている馬が[0.2.2.6](複勝率40.0%)。今年の該当馬はエヴァーガーデン、カレンルシェルブル、レッドランメルト。穴ぐさ指名があるかどうかご注目。
1月5日(木)
京都金杯(G3)
中京芝1600m ハンデ
中京芝1600m ハンデ
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★☆☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近5年の京都金杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ストーミーシー | B | 8 | 5 |
キョウヘイ | A | 7 | 7 | |
マイネルアウラート | C | 10 | 12 | |
2019年 | アドマイヤアルバ | A | 7 | 4 |
ヒーズインラブ | B | 6 | 5 | |
アサクサゲンキ | C | 10 | 16 | |
2020年 | ドーヴァー | A | 6 | 7 |
オールフォーラヴ | C | 9 | 9 | |
モズダディー | B | 5 | 11 | |
2021年 | ボンセルヴィーソ | A | 11 | 7 |
レッドアネモス | C | 13 | 10 | |
ラセット | B | 9 | 13 | |
2022年 | バスラットレオン | C | 5 | 9 |
シュリ | A | 4 | 10 | |
ヴィジュネル | B | 8 | 12 |
同じ年始のハンデ重賞でも、京都金杯のほうが荒れ模様。近4年連続でふた桁人気馬が激走しており、今回も波乱の備えをしておきたほうがよさそうです。
それほど荒れているレースなら、本来は穴ぐさ激走があってしかるべきなんですが、堅かった2018年はともかく、前述の近4年で出番なし。苦手にしていると言わざるをえません。
今年と同じ中京で行われた近2年でも4頭の人気薄(6番人気以下)が激走していますが、それらを探ってみると、「5歳以上の牡セン馬で斤量56kg以上」という共通項があり、なおかつ4頭中3頭がサンデーサイレンス系(サンデーサイレンス含む)×キングマンボ系の配合(父系と母系の逆もOK)。
これにマッチするのはアルサトワ、イルーシヴパンサー、タイムトゥヘヴン、ダイワキャグニー。穴ぐさ指名があれば、面白そうな4頭です。
1月8日(日)
シンザン記念(G3)
中京芝1600m
中京芝1600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近5年のシンザン記念の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ツヅミモン | B | 7 | 2 |
ブランモンストル | C | 8 | 9 | |
ヒシコスマー | A | 9 | 10 | |
2019年 | ゴータイミング | C | 7 | 7 |
シャドウエンペラー | B | 9 | 11 | |
ニホンピロヘンソン | A | 8 | 12 | |
2020年 | ヴァルナ | A | 7 | 5 |
カバジェーロ | B | 6 | 9 | |
2021年 | ルークズネスト | B | 8 | 2 |
セラフィナイト | C | 9 | 5 | |
ダディーズビビッド | A | 7 | 11 | |
2022年 | カワキタレブリー | B | 7 | 8 |
ウナギノボリ | A | 6 | 9 | |
ショウナンアメリア | C | 10 | 12 |
本年一発目の3歳限定の重賞。昨年こそ2~4番人気の3頭で決まっていますが、過去10年で見ると3連単10万以上が5回とそれなりに荒れているレースです。それも、とんでもない人気薄が飛び込む形ではなく、組み合わせの妙で高配当が出ている感じ。
穴ぐさは5年間で2頭の馬券圏内ですから、相性はまずまず。ただ、A評価が最先着したのは2020年の1回だけで、そのときも10頭立てで穴ぐさ2頭体制でのもの。A~C評価は柔軟に対応したほうがいいかもしれません。
過去10年の6番人気以下を精査してみると、前走が1勝クラスで⑤着以内だった関西馬が[2.2.0.6](複勝率40.0%)。
登録馬の中で、該当するのはサンライズピース、フルメタルボディー、ペースセッティングの3頭。要チェックです。
1月9日(月・祝)
フェアリーS(G3)
中山芝1600m
中山芝1600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
近5年のフェアリーSの穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | レッドベルローズ | B | 7 | 3 |
ライレローズ | A | 4 | 7 | |
レネット | C | 12 | 10 | |
2019年 | チビラーサン | A | 8 | 8 |
アゴベイ | B | 6 | 10 | |
プリミエラムール | C | 13 | 11 | |
2020年 | チェーンオブラブ | A | 7 | 2 |
ハローキャンディ | C | 10 | 12 | |
ペコリーノロマーノ | B | 6 | 14 | |
2021年 | ホウオウイクセル | A | 8 | 2 |
オプティミスモ | B | 7 | 12 | |
カラパタール | C | 10 | 15 | |
2022年 | ビジュノワール | A | 7 | 3 |
ヴァンルーラー | C | 9 | 8 | |
スプリットザシー | B | 8 | 16 |
近5年で4頭の穴ぐさが馬券絡みを果たしているフェアリーS。上表の「過去の穴ぐさ相性」は端数表示がないため星4個としましたが、本音は4.5個ぐらいのイメージです。
過去10年の6番人気以下を精査すると、父サンデーサイレンス系×母ミスプロ系の配合で、前走がマイル戦だった馬が[2.2.1.0]と④着以下なし。登録馬の中で、該当するのはキタウイング、コウセイマリア、ランスオブサウンド。キタウイング以外の2頭は抽選もあるのでゲートインできるかどうかわかりませんが、警戒すべき3頭と言っていいでしょう。
さらに、重賞以外で注目したいレースをピックアップ!
今週の穴ぐさ特選レース
1月7日(土) 中山10R
初春S(3勝クラス)
ダート1200m
ダート1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの3勝クラスの穴ぐさは[7.10.4.77](複勝率21.4%)。昨年から狙い続けている条件です。
対象の穴ぐさのうち、 8枠 に絞れば[1.4.0.5](複勝率50.0%)で、さらに大外枠なら[1.1.0.0]。ついでに最内枠(馬番1番)も[0.1.2.4](複勝率42.9%)なので、穴ぐさ確認時は、枠順チェックもお忘れなく。
1月8日(日) 中山9R
朱竹賞(1勝クラス)
芝1200m
芝1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★☆☆ |
このコースの3歳限定1勝クラスの穴ぐさは[2.2.5.32](複勝率22.2%)。過去の朱竹賞でも2020年と2021年に穴ぐさが馬券圏内に激走している好相性のレースですね。
対象の穴ぐさを精査してみると、前走が中山か阪神の芝1200mだった馬が[1.2.3.6](複勝率50.0%)。今年の登録馬の中では、クリノゴッホ、スプレモフレイバー、ソフィアエール、デイドリームビーチの4頭が該当します。出てくれば期待できそう。
1月8日(日) 中山10R
若潮S(3勝クラス)
芝1600m
芝1600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの3勝クラスの穴ぐさは、[3.5.5.45](複勝率22.4%)と好成績。
対象の穴ぐさを精査すると、前走が東京芝1600m以下だった関東馬が[1.1.1.3](複勝率50.0%)。登録馬の中で、該当するのはアールクインダムとジネストラの2頭。出走してきて、穴ぐさ指名があればチャンスはあると思います。
昨年ラストの3日間の「穴ぐさ推奨レース」3クラは、25日の阪神11RりんくうSで穴ぐさのスナークダヴィンチが8番人気②着と激走。5頭プッシュしたうちの1頭に入っていたので、なんとか最後を締め括れた感じでしたかね。
今回は冒頭でも触れたように変則日程で、レースによっては出走馬が確定していませんが、前日の枠順発表、当日の穴ぐさ更新と合わせてご確認いただければと思います。
では、今年も馬券生活頑張りましょう!!
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