
【第11回】夏競馬前半戦(福島・中京・函館)の重賞を徹底攻略! ロードカナロア&キズナ改訂版
CONTENTS
宝塚記念と夏競馬前半戦(福島・中京・函館)攻略
- 👉宝塚記念の優勝候補は4~5歳の中でも!?
- 👉ラジオNIKKEI賞と七夕賞に見られる血統の共通点
- 👉中京に戻るCBC賞&プロキオンSの注意点
- 👉函館記念の1~2番人気は馬格によって成績が大違い
- 👉道悪馬場で好走率が上がる種牡馬と狙い目
種牡馬解析改訂版 ロードカナロア・キズナ
馬券ゼミのメンバー
関東の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関東担当)
関西の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関西担当)
ローカルの人 サラブレ中の人(穴ぐさ・ローカル担当)
関東の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関東担当)
関西の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関西担当)
ローカルの人 サラブレ中の人(穴ぐさ・ローカル担当)
※記事内の集計データは、特に記載がない場合は2023年6月18日終了時点のものです。
宝塚記念の優勝候補は4~5歳の中でも!?
関東の人 今年の宝塚記念は、昨年(2022年)の年度代表馬のイクイノックスが出走予定で、天皇賞・春を制したジャスティンパレスもいるから、4歳馬が中心になるのかな?
関西の人 宝塚記念は、2012年以降の近11年連続で4~5歳馬が勝っているので、今年も若い馬が中心だと思います。4~5歳の中でも、すでにG1を勝ったことがあった馬の好走率が高く、そのタイプが③着以内に入らなかったのは、2012年以降だと2018年だけです。
■2012年以降の宝塚記念に出走したG1馬
年 | G1馬 4~5歳 |
G1馬 6歳以上 |
勝ち馬 / (父馬) | 性齢 | 人気 |
2012年 | ①②⑥⑨⑭着 | ⑦着 | オルフェーヴル (ステイゴールド) |
牡4 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
2013年 | ①③④着 | 出走なし | ゴールドシップ (ステイゴールド) |
牡4 | 2 |
2014年 | ①③⑨⑪着 | ⑩着 | ゴールドシップ (ステイゴールド) |
牡5 | 1 |
2015年 | ③④⑤⑧⑪着 | ⑮着 | ラブリーデイ (キングカメハメハ) |
牡5 | 6 |
2016年 | ①②③⑭⑮着 | ④着 | マリアライト (ディープインパクト) |
牝5 | 8 |
2017年 | ①③⑨着 | ②着 | サトノクラウン (Marju) |
牡5 | 3 |
2018年 | ④⑥⑧着 | ②⑫着 | ミッキーロケット (キングカメハメハ) |
牡5 | 7 |
2019年 | ①②③④⑤着 | ⑪着 | リスグラシュー (ハーツクライ) |
牝5 | 3 |
2020年 | ①④⑥⑬⑯⑰着 | ②⑮着 | クロノジェネシス (ハーツクライ) |
牝4 | 2 |
2021年 | ①③着 | ⑤着 | クロノジェネシス (バゴ) |
牝5 | 1 |
2022年 | ①③⑥⑧⑪着 | 出走なし | タイトルホルダー (ドゥラメンテ) |
牡4 | 2 |
関東の人 2018年は②着に6歳以上のG1馬(ワーザー)が入っているから、G1馬は2012年以降の近11年すべてで馬券に絡んでいて、そのうち10年で連対している、とも言えるね。
関西の人 4~5歳のG1馬が勝たなかったのは、2012年以降だと2015年と2018年の二度ありますが、2015年はラブリーデイ、2018年はミッキーロケットが制していて、どちらも5歳のキングカメハメハ産駒です。つまり、2012年以降は、4~5歳のG1馬か、5歳のキングカメハメハ産駒しか勝っていない、ということです。
ローカルの人 今年の出走馬で4~5歳のG1馬は、アスクビクターモア、イクイノックス、ジェラルディーナ、ジオグリフ、ジャスティンパレス、ダノンザキッドがいます。キングカメハメハ産駒は、7歳のボッケリーニだけですね。
関東の人 ボッケリーニは2015年の宝塚記念を制したラブリーデイの全弟だけど、7歳という年齢がどうか。優勝候補は4~5歳のG1馬なのかな。
関西の人 宝塚記念を勝利したG1馬は、1~3番人気に推されていたタイプがほとんどなので、そのデータも見てください。
■2012年以降の宝塚記念に出走したG1馬
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
1~3番人気 | [8.3.3.13] | 29.6% | 51.9% |
4~8番人気 | [1.2.4.16] | 4.3% | 30.4% |
9番人気以下 | [0.1.1.5] | 0.0% | 28.6% |
関西の人 2012年以降に優勝したG1馬の9頭中8頭は1~3番人気でした。ただ、2016年に、前年(2015年)にエリザベス女王杯を勝っていたマリアライトが8番人気で優勝していたりして、G1馬は回収率が高いので、人気薄でも侮れないとは思います。
関東の人 今年の4~5歳のG1馬のうち、1~3番人気の可能性が高いのは、イクイノックスとジャスティンパレスだろう。ジェラルディーナやアスクビクターモアは近2走の成績を見ると、ちょっと人気が下がるのかな。
関西の人 今年はジェラルディーナの他に、スルーセブンシーズ、ライラックという牝馬が出走予定ですが、近年の宝塚記念は牡セン馬よりも牝馬の方が好走率が高いんですよね。牝馬は回収率も単複ともに100%を超えていて、牝馬は狙い目という面があります。
■2003年以降の宝塚記念
性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
牝馬 | [5.3.6.22] | 13.9% | 38.9% | 208% | 160% |
牡セン馬 | [15.17.14.216] | 5.7% | 17.6% | 55% | 61% |
関東の人 宝塚記念は、牝馬がよく馬券に絡むよね。2015年にデニムアンドルビー(10番人気②着)を穴ぐさにしたけど、あれは前年(2014年)にヴィルシーナが8番人気で③着に入って、「馬場が荒れていても、牝馬を割り引く必要はないんだなあ」と感心したから、指名できた。2016年のマリアライト(8番人気①着)も穴ぐさだったでしょ。

関西の人 そうですね。近10年で牝馬が馬券圏内に入らなかったのは、2018年だけです。2003年以降の近20年では、牝馬で③着以内に入った馬が14頭いるんですが、そのうち13頭はG1馬で、唯一の非該当馬が2015年のデニムアンドルビーです。
関東の人 あ、そうなんだ。
関西の人 ただ、デニムアンドルビーもジャパンC(2013年)で②着に入った実績があったので、牝馬はG1実績がある方が信頼しやすいと思います。
ローカルの人 今年の牝馬では、G1馬はジェラルディーナだけで、ライラックは昨年(2022年)のエリザベス女王杯で②着に入っています。