
【2021年10月上旬】
大穴血統ヴィクトワールピサの激走法則、プルピット系の狙い方、凱旋門賞予想ほか
CONTENTS
王国の住人
王様 …田端到
大臣 …斉藤雄一
金満血統王国WEBは隔週でのリリースを予定しています。
(※場合により変わることもあります)
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王様 セントライト記念は、◎アサマノイタズラ(父ヴィクトワールピサ)から馬連102.1倍と3連複351倍をゲット。3連複は2着のソーヴァリアントとの2頭軸だったから完璧だった。
大臣 このレースは今年いちばんの痛恨。こんなに人気がない(単勝4270円)なら、アサマノイタズラの単勝は買わなきゃダメですよね。スプリングSで2着だった時の抜群の手応えでマクッてきた脚を見ていれば、この馬が小回り巧者なのはわかってたのに。
王様 ずっと能力を出し切ってないレースが続いたからね。ラジオNIKKEI賞は、開幕週のスローで後方から行って展開的にノーチャンス。その前の皐月賞は外枠で掛かり気味に見えた。
大臣 そうですね。皐月賞では向正面で接触する不利もあったようですし。
王様 だから前2走の大敗は全然気にすることはないし、これで人気が落ちるなら好材料。ヴィクトワールピサ産駒は、「ポテンシャルは高いけどコンスタントに能力を出しきれない馬」が多い印象なので、着順に惑わされないこと。去年11番人気でクイーンSを勝ったレッドアネモスもそんな感じで、騎手が乗り替わって、内枠に入っての激走だった。
大臣 僕は、本命をタイトルホルダーかソーヴァリアントのどちらにするか迷って、結局、タイトルホルダーからの馬連と3連複にしてしまった。ヒモは3頭だったので、2頭から馬連を流してれば、6点で万馬券が獲れたのに……。中山でこのメンバーならタイトルホルダーは崩れるとは思わなかったんだけどなあ。
王様 タイトルホルダーは逃げ馬が多いタフな展開だと、万全じゃないかもしれないと心配した通りだった。父はドゥラメンテだけど、キングカメハメハ系のステイヤーは、スローの長距離戦に強いけど、本当のスタミナ比べはあまり強くないのではと思っている。京都新聞杯のルペルカーリアがハイペースで飛ばして強い競馬をしてたから、ここも前の馬は楽な展開じゃなさそうだと思って。
大臣 僕は下手にスローの上がり勝負になるより、速い流れになったほうがタイトルホルダーの強みが出せると思ったんですけどね。結局、道中ずっと12秒0~12秒2の一定ラップで流れて、けっこう厳しい流れでした。直線では包まれて追えずに13着に敗れてしまったけど。
王様 その流れを好位から早めに先頭に立って2着になったソーヴァリアントはかなりスタミナがあるね。オルフェーヴル産駒で、菊花賞も軽視できないと思ってたけど、セントライト記念後の回復状況がスローなようで、どうも菊花賞には出走しないみたいだね。
大臣 ソーヴァリアントは、去年、秋華賞で穴を出したマジックキャッスルの半弟ですね。
王様 それとアサマノイタズラを狙ったのは、最近、母父キングヘイローがよく走ってることも頭にあった。
大臣 セントライト記念の前の週にも、母父キングヘイローのディープボンドがフォワ賞を勝ち、ピクシーナイトがセントウルSで2着になっていました。
王様 そう。キングヘイローや、ダンシングブレーヴの血は「距離激変」でよく走るんだよね。キングヘイロー自身も現役時代、一気に距離を短くしたり長くしたりしながら高松宮記念を勝った馬だし、有馬記念も上位に来た。同じように母父キングヘイローも距離変化のショックがよく利くという傾向がある。