北枕鳩三郎の注目の馬体
【夏競馬攻略】
洋芝で好走できるタイプの見極め方、札幌記念の推奨馬を解説!
パドックの達人・北枕鳩三郎氏が推奨馬の馬体を詳細解説する本コラム。
2022年はフェブラリーSでカフェファラオが1着、大阪杯でレイパパレが2着、天皇賞・春でディープボンドが2着、ヴィクトリアマイルでファインルージュが2着、安田記念でシュネルマイスターが2着、宝塚記念でヒシイグアスが2着と推奨馬が馬券圏内に好走。
今回は、洋芝で好走できるタイプの見極め方と、札幌記念の推奨馬3頭の馬体のポイントを解説していただいた。
2022年はフェブラリーSでカフェファラオが1着、大阪杯でレイパパレが2着、天皇賞・春でディープボンドが2着、ヴィクトリアマイルでファインルージュが2着、安田記念でシュネルマイスターが2着、宝塚記念でヒシイグアスが2着と推奨馬が馬券圏内に好走。
今回は、洋芝で好走できるタイプの見極め方と、札幌記念の推奨馬3頭の馬体のポイントを解説していただいた。
洋芝でパフォーマンスを上げる
馬体をしっかりと見極めることで
夏競馬の収支が大きく変わる!
馬体をしっかりと見極めることで
夏競馬の収支が大きく変わる!
夏競馬も終盤に差し掛かり、今週は豪華メンバーが揃った札幌記念が行われます。ご存知のとおり、札幌競馬場の芝は洋芝ということもあり、札幌記念の勝ち時計は良馬場であっても1分59秒を切ることはほとんどありません。同じ芝2000mでも、1分57秒台で決着することの多い小倉記念や新潟記念と比べると、札幌の洋芝がどれだけ異質の競馬になりやすいかが分かると思います。
北海道シリーズの両競馬場(ともに洋芝で開催される札幌・函館)では、洋芝でこそ好走できるタイプが穴をあけたり、結果を残す傾向があります。洋芝でパフォーマンスを上げるタイプの馬をしっかりと見極めることで、夏競馬の収支が大きく変わってくると言えるでしょう。
一般的な馬券術として、洋芝に向く血統の馬を狙うことは広く周知されておりますが、血統と馬体はイコールと言わないまでもニアリーな関係にあります。血統的な遺伝力により、血統が似ていれば馬体のパーツも似通った造りとなる率が確かに高くなり、その洋芝に向く馬体パーツを保持するが故に好走するという理屈になるからです。
ただ、「血統が先か、馬体が先か」で言えば、洋芝に向く馬体の馬であれば血統を抜きにして好走できる下地はありますが、逆に、血統がいくら洋芝向きであったとしても、馬体的な根拠に乏しい馬は結果が伴わないことも多い。というわけで、パドック派の総論としては、やはり「馬体が先」。血統は裏付けとして意識するのがベターであると考えます。
では、具体的にどのような馬体の造りが洋芝での好走を生みやすいのか。過去の札幌記念の結果にも、それが色濃く表れているので、しっかりと血統と馬体の関係性について見ていきたいと思います。
約29年間、パドックの最前列にこだわり続け、学生時代には年間365日、南関と中央のパドックに立ち続けたことも。競馬場以外にもセレクトセールや一口馬主のツアーなどにも参加し、数え切れないほど馬体を見続けてきた。その馬見に関してはネットを中心にカリスマ的人気を誇る。サラブレ本誌をはじめ競馬メディアにも度々寄稿。近年はツイッターの鍵付きアカウントに限定して見解や馬産地で見た馬の情報などを公開中。