
5/26
日本ダービー(G1)
東京11R 芝2400m 15時40分発走予定
日本ダービーは2019年に12番人気のロジャーバローズが激走して勝ちましたが、基本的には人気上位馬が強いレース。ロジャーバローズを除けば、過去10年の優勝馬は1~5番人気から出ています。
1番人気から5番人気までで、①着9頭、②着10頭、③着4頭。ただし、1番人気は決して強くなく、1~5番人気あたりまで①、②着馬に関してはそう差はありません。③着で、ようやく6番人気以下の穴馬が入ってくるのが近年のパターン。3連系で買う時は1~5番人気の見極めや序列は大きな鍵になってきます。
臨戦ステップ的にはご存じの通り、王道の「皐月賞組」が断然強いです。過去10年は以下の通り。
優勝馬が出ている臨戦は、皐月賞、京都新聞杯、毎日杯の3重賞からに限られていて、京都新聞杯からは同レース②着だった2019年ロジャーバローズがダービー優勝。毎日杯からは「1分43秒9」の好時計で勝ち上がってダービーも制した2021年シャフリヤールがいます。
残り8頭は皐月賞組です。その優勝馬8頭の皐月賞での成績は、皐月賞①着2頭、同②着2頭、同③着1頭、同④着1頭、同⑤着1頭、同⑦着1頭(2018年ワグネリアン)。
別路線からの好走は最高でも③着まで。皐月賞上位馬が強く…といって、必ずしも皐月賞①着馬が強いわけではない点は注意。「皐月賞①~⑤着」あたりまでは、優勝の可能性があるのが近年の傾向。ダービー当日人気も、皐月賞着順も「1~5」の上げ下げ、序列が大事にはなってきます。
レコード決着になった皐月賞のレベルが高いと見ています。ただ、皐月賞当日の中山の芝は好時計が続出して、古馬2勝クラスの8R・野島崎特別(芝2000m、牝馬限定)で1分58秒2(勝ち馬エンパイアウエスト)が出ているので、皐月賞の「1分57秒台突入」は当日の馬場を考えれば、想定内でした。
優勝したジャスティンミラノは、勝ちに行ったジャンタルマンタルを最後ねじ伏せて1分57秒1。時計が出やすい馬場とはいっても、春の連続開催8週目の中山では、なかなか出ない数字です。③着ジャンタルマンタルが、NHKマイルCで優勝した点でも価値はあります。
主な的中実績
東京11R 芝2400m 15時40分発走予定
目次
- 人気馬の見極めは大事
- やっぱり皐月賞組
- 今年の皐月賞で注意すべき点は?
- 他のステップのレベルは?
- 展開想定
- 土曜の芝傾向
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価(無印含め17頭全馬を解説)
- 万哲の決断馬券(買い目)
【人気馬の見極めは大事】
日本ダービーは2019年に12番人気のロジャーバローズが激走して勝ちましたが、基本的には人気上位馬が強いレース。ロジャーバローズを除けば、過去10年の優勝馬は1~5番人気から出ています。
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.3.2.3] |
2番人気 | [1.3.1.5] |
3番人気 | [3.2.1.4] |
4番人気 | [2.1.0.7] |
5番人気 | [1.1.0.8] |
6番人気以下 | [1.0.6.121] |
1番人気から5番人気までで、①着9頭、②着10頭、③着4頭。ただし、1番人気は決して強くなく、1~5番人気あたりまで①、②着馬に関してはそう差はありません。③着で、ようやく6番人気以下の穴馬が入ってくるのが近年のパターン。3連系で買う時は1~5番人気の見極めや序列は大きな鍵になってきます。
【やっぱり皐月賞組】
臨戦ステップ的にはご存じの通り、王道の「皐月賞組」が断然強いです。過去10年は以下の通り。
前走 | 着別度数 |
皐月賞 | [8.9.6.70] |
京都新聞杯 | [1.1.0.18] |
毎日杯 | [1.0.0.7] |
青葉賞 | [0.0.3.19] |
プリシンパルS | [0.0.1.8] |
優勝馬が出ている臨戦は、皐月賞、京都新聞杯、毎日杯の3重賞からに限られていて、京都新聞杯からは同レース②着だった2019年ロジャーバローズがダービー優勝。毎日杯からは「1分43秒9」の好時計で勝ち上がってダービーも制した2021年シャフリヤールがいます。
残り8頭は皐月賞組です。その優勝馬8頭の皐月賞での成績は、皐月賞①着2頭、同②着2頭、同③着1頭、同④着1頭、同⑤着1頭、同⑦着1頭(2018年ワグネリアン)。
別路線からの好走は最高でも③着まで。皐月賞上位馬が強く…といって、必ずしも皐月賞①着馬が強いわけではない点は注意。「皐月賞①~⑤着」あたりまでは、優勝の可能性があるのが近年の傾向。ダービー当日人気も、皐月賞着順も「1~5」の上げ下げ、序列が大事にはなってきます。
【今年の皐月賞で注意すべき点は?】
レコード決着になった皐月賞のレベルが高いと見ています。ただ、皐月賞当日の中山の芝は好時計が続出して、古馬2勝クラスの8R・野島崎特別(芝2000m、牝馬限定)で1分58秒2(勝ち馬エンパイアウエスト)が出ているので、皐月賞の「1分57秒台突入」は当日の馬場を考えれば、想定内でした。
優勝したジャスティンミラノは、勝ちに行ったジャンタルマンタルを最後ねじ伏せて1分57秒1。時計が出やすい馬場とはいっても、春の連続開催8週目の中山では、なかなか出ない数字です。③着ジャンタルマンタルが、NHKマイルCで優勝した点でも価値はあります。
注意したいのは「高速馬場」になった時の中山芝は、物理的に後方差しが決まりにくい点です。中山の最後の直線は310mしかありません。例えば、2002年にノーリーズンが最終4コーナー6番手から抜け出して1分58秒5の好時計。②着タイガーカフェは4コーナー3番手からの粘り込みでした。4コーナー14番手のタニノギムレットは追い込んだものの③着が精一杯。ただし、ダービーでは見事に勝ちました。
主な的中実績
─2024年─
日付 | レース | 券種 | 払い戻し |
5月5日 | NHKマイルC | 3連単 | 85.2倍 × 100円 = 8520円 |
5月5日 | NHKマイルC | 馬連 | 3.6倍 × 600円 = 2160円 |
4月21日 | フローラS | 馬単 | 39.1倍 × 1000円 = 3万9100円 |
4月14日 | 皐月賞 | 馬連 | 35.5倍 × 500円 = 1万7750円 |
4月7日 | 桜花賞 | 馬単 | 12.4倍 × 2,000円 = 2万4800円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。