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穴ぐさ傾向と対策

今年の阪神JFは馬格がある馬にフィットする!?


今週末の重賞は、阪神JFカペラS中日新聞杯。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。今年の阪神JF470kg以上の馬にフィットする!?

先週(11月30日~12月1日)の穴ぐさは[1.4.8.102](複勝率11.3%)で、チャンピオンズC【B】評価のドゥラエレーデが9番人気で③着、チャレンジC【A】評価のディープモンスターが6番人気で②着に差し込みました。

これで、今年10月以降の重賞では、穴ぐさが9週連続で馬券圏内に入っています。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

チャンピオンズCを制したのは1番人気だったレモンポップで、同馬は母父父がストームキャットでした。今年の中京ダートOPはいずれも4代血統表内にストームキャットを持つ馬が勝利していて、穴ぐさだったドゥラエレーデは父ドゥラメンテ×母父オルフェーヴルという「サンプロ配合馬」でした。今年のチャンピオンズCは血統が重要でしたね。



「サンプロ配合馬」については、今年の福島記念【穴ぐさトリプル】を達成した後、その特長をこのコーナーで解説しました。スピード・底力・直線での決め手をバランス良く求められる条件に適性が高い、ということで、「チャンピオンズCでも好走率が高くなっている」と記しました。



チャンピオンズCでの「サンプロ配合馬」は、近10年のうち9年で馬券に絡んでいて、今年の出走馬は、アーテルアストレアクラウンプライドドゥラエレーデペプチドナイルという4頭でした。

チャンピオンズCを担当した穴ぐさ選者は、サンプロ配合馬の中でも、近年は父キングマンボ系×母父がサンデーサイレンス以外のサンデー系という配合馬が好成績を残していることに着目し、該当馬の2頭(ドゥラエレーデペプチドナイル)に注目していた、とのこと。今年の結果を受けて、父キングマンボ系×母父がサンデーサイレンス以外のサンデー系という配合馬は、チャンピオンズCで④③③⑤着という成績になりました。確かに好相性ですね。

ドゥラエレーデは昨年のチャンピオンズC(③着)でも【穴ぐさ・B】で、当時の鞍上はムルザバエフ騎手でした。今年(③着)はムーア騎手でしたが、ムーア騎手は2017年のチャンピオンズCをゴールドドリーム(8番人気)で制したことがあり、その時は穴ぐさではありませんでした。担当の穴ぐさ選者は、「7年前(2017年)に穴ぐさ指名を見送った反省もありました」とも話していたので、2017年に馬券を的中できず、今年は獲れた人がいれば、感無量でございます。

ドゥラエレーデのこれまでの脚質を考えると、直線で内から差し込んできた時は驚いた人も少なくなかったんじゃないかと思うんですが、ムーア騎手には、先々週にも同様のケースで驚かされたんですよね。

11月23日の東京6R(1勝クラス、ダート1600m)でチザルピーノ(7番人気)を穴ぐさに指名して、そのコメントには「外目をスムーズなら」と書いたんですが、ムーア騎手は好位の内に入れて、直線で内ラチ沿いから伸びて②着に入ってくれました。世界のトップジョッキーは凄い! 予想をする上でもジョッキーは重要ですね。

今週末は阪神JFカペラS中日新聞杯という重賞が予定されていて、香港国際競走もあります。阪神JFは2歳牝馬によるG1で、今年の2歳重賞(JRA)での穴ぐさは[2.4.0.18](複勝率25.0%)で、穴ぐさのいた9レースのうち6レースで連対していますので、今週末もどうぞご注目ください。

主な 【穴ぐさ】 実績 と
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今年は2歳重賞(JRA)が11レース行われていますが、勝ち馬はほとんどが前走で4角2~4番手に位置していたんですよね。

【2024年の2歳重賞(JRA)】
前走の
4角位置
前走の上がりが
メンバー中1~3位
前走の上がりが
メンバー中4位以下
前走が
4角1番手
[0.5.4.11] [1.0.0.8]
前走が
4角2~4番手
[9.4.3.35] [0.1.1.7]
前走が
4角5番手以下
[1.1.3.20] [0.0.0.6]

11レースの勝ち馬のうち、前走が4角1番手だったのは不良馬場だったファンタジーSでのダンツエランだけで、前走が4角5番手以下だったのは7頭立てだったデイリー杯2歳Sでのランフォーヴァウ(前走が4角6番手)だけです。頭数が揃って極悪馬場でなければ、前走で4角2~4番手から速い上がりを使っていた馬に注目でしょう。

今年、2歳の牝馬限定の特別競走は5レースが行われていて、次のような結果が残されています。

【2024年の2歳の牝馬限定の特別競走】
人気 着別度数
1番人気 [0.0.2.3]
2番人気 [0.1.1.3]
3番人気 [3.0.0.2]
4番人気 [2.0.0.3]
5番人気 [0.0.0.5]
6番人気以下 [0.4.2.21]

【2024年の2歳の牝馬限定の特別競走】
馬体重 着別度数
(複勝率)
468kg以下 [3.3.3.29]
(複勝率23.7%)
470kg以上 [2.2.2.8]
(複勝率42.9%)

勝ち馬5頭は3~4番人気で、470kg以上の馬の好走率が高くなっています。470kg以上の馬は5レースすべてで馬券に絡んでいて、今年の阪神JFは連続開催後半の京都芝外1600mで行われますから、パワーがありそうなタイプにフィットするかもしれませんね。

近年の芝1600mのG1(JRA)は、2~3歳限定戦だと父ミスプロ系の馬が勝つケースが多いので、改めてそのデータも確認しておきましょう。

【2022年以降の芝1600mのG1(JRA)】
父系 2~3歳
限定戦
古馬
混合戦
父ミスプロ系 [8.2.2.29] [1.1.4.33]
父サンデー系 [1.7.4.57] [4.5.2.58]
父ロベルト系 [1.1.1.23] [1.0.1.18]
父ノーザンダンサー系 [0.0.3.29] [3.3.2.15]
上記4系統
以外の父系
[0.0.0.9] [0.0.0.2]

2022年以降に限ると上記の通りで、父ミスプロ系の馬は、古馬混合戦だと今年のマイルCSでの1勝(ソウルラッシュ)だけですが、2~3歳限定戦だと10レースのうち8レースで勝利を収めています。今年の阪神JFの登録馬26頭のうち、父ミスプロ系の馬は6頭で多くありませんが、どんな結果となるでしょうか。
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12月7日~8日に行われる中山、京都、中京の芝の使用コース平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

12月7日~8日
場所
中山 Aコース・2週目
京都 Cコース・3週目
中京 Aコース・2週目

12月7日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 黒松賞 [2.2.2.33]
中山10R アクアラインS [2.2.4.45]
中山11R 常総S [2.0.3.19]
京都9R エリカ賞 [0.0.1.14]
京都10R 花見小路特別 [1.3.1.16]
京都11R リゲルS [1.0.1.28]
中京9R つわぶき賞 [1.1.3.39]
中京10R 鳴海特別 [1.2.3.34]
中京11R 中日新聞杯 [2.4.3.44]

12月8日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R チバテレ杯 [4.0.2.24]
中山10R 師走S [1.4.2.44]
中山11R カペラS [0.2.3.43]
京都9R オリオンS [0.1.1.30]
京都10R ブエナビスタC [0.0.0.3]
京都11R 阪神JF [0.3.4.47]
京都12R 鹿ヶ谷特別 [0.0.0.3]
中京9R 大須特別 [1.2.4.37]
中京10R 名古屋日刊スポーツ杯 [2.2.4.29]
中京11R 知立S [2.0.1.29]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
中日新聞杯(G3、中京芝2000m)

中日新聞杯での穴ぐさは[2.4.3.44](複勝率17.0%)で、中京施行時に限ると[2.4.3.38](複勝率19.1%)で、複勝回収率は110%です。

12月施行の近7年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、父がサンデー系かミスプロ系です。9頭は前走⑤着以下でしたが、そのうち7頭は芝重賞で③着以内に入ったことがあり、残りの2頭はひと桁馬番でハンデ52~53kgの牝馬です。9頭のうち8頭は馬体重が484kg以下で、関西所属の日本人騎手が騎乗していたので、そのような馬をマークしておくと良さそうです。

注目レース
常総S(3勝クラス、中山芝1800m)

常総Sでの穴ぐさは[2.0.3.19](複勝率20.8%)で、複勝回収率は116%です。昨年は【B】評価のボーンディスウェイが6番人気で優勝しました。

激走した5頭の穴ぐさのうち4頭は馬番1~4番で、同じく5頭のうち4頭は父サンデー系です。5頭は前走が⑤着以下でしたが、いずれも中山芝の特別競走で③着以内に好走したことがあったので、中山実績馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
名古屋日刊スポーツ杯(2勝クラス、中京芝2000m)

名古屋日刊スポーツ杯での穴ぐさは[2.2.4.29](複勝率21.6%)で、2016年以降に限ると[1.2.3.14](複勝率30.0%)で、複勝回収率は106%です。昨年は【A】評価のバールデュヴァンが7番人気で逃げ切りました。

③着以内に入った8頭の穴ぐさは3~5歳で、そのうち7頭は3~4歳で、同じく8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系です。2017年以降の5頭は4角1~3番手から馬券圏内に入ったので、先行力のある若いサンデー系内包馬をマークしておきましょう。

ちなみに…
阪神JFでの穴ぐさは[0.3.4.47]で、カペラSでは[0.2.3.43]です。昨年のカペラSでは【C】評価のチェイスザドリームが10番人気で②着に激走しました。

近10年の阪神JFは1~5番人気が優勝していて、7番人気以下で②~③着に入った馬は4頭です。4頭のうち3頭は前走の芝重賞で②~⑤着に走っていて、残りの1頭は前走の新馬戦(東京芝1600m)を3馬身半差で快勝していました。4頭は前走時馬体重が438~460kgで、父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包馬は小柄でも侮れないでしょう。

近10年のカペラSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち7頭は4~6歳で、同じく8頭のうち7頭は中6週以内での臨戦でした。8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、中央馬の7頭は中山か阪神のダート1200mで準OP以上を勝利したことがありました。8頭のうち6頭はふた桁馬番(残りの2頭は馬番1~3番)でした。


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