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穴ぐさ傾向と対策

天皇賞・秋でもスタミナ血脈が脅威の存在に!?


先週(10月24日~25日)の穴ぐさは[2.10.10.95](複勝率18.8%)で、富士S【C】評価だったケイアイノーテックが③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

菊花賞は1~5番人気が馬券圏内を占める決着となって穴馬の出番がありませんでしたが、①着コントレイルと②着アリストテレスはクビ差で、直線での攻防は非常に見応えがありましたね。

あそこまで詰め寄ったアリストテレスの強さも光りましたし、それでも抜かさせなかったコントレイルの底力にも感動しました。父ディープインパクト以来となる無敗の3歳牡馬三冠馬(史上3頭目)の誕生で、2020年は歴史に残る一年になりましたね。

秋華賞を無敗で制したデアリングタクトエピファネイア産駒でサンデーサイレンスの4×3というクロスを持っていて、菊花賞②着のアリストテレスエピファネイア産駒でサンデーサイレンスの4×3というクロスを持つ馬でした。これからはサンデー・クロスを持つ馬の活躍がさらに増えそうで、アリストテレスサドラーズウェルズの4×4というクロスも持っていたんですよね。

血統表内にサドラーズウェルズを持つ馬は、東京の富士Sでもヴァンドギャルド(母父Motivator)が勝ち鞍を挙げていました。先々週のオクトーバーS(東京芝2000m)では父サドラーズウェルズ系のテリトーリアル(Teofilo産駒)が勝ち、②着には母父サドラーズウェルズ系(Montjeu)のパンサラッサが入って、実は今秋の東京芝でもサドラーズウェルズを持つ馬の好走が目立っているんですよね。

毎日王冠と府中牝馬Sを制したのはサリオス&サラキアの弟&姉で、この2頭は母父(Lomitas)がニジンスキー系です。今年の秋の東京芝OPは6レースが行われ、馬券圏内に入った馬の中で、5代血統表内にサドラーズウェルズニジンスキーを持っていた馬がこれだけいます。

【2020年秋の東京芝OPで5代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持ち③着以内に入った馬】
レース 馬名 サドラーズウェルズ・ニジンスキー
富士S ①着ヴァンドギャルド 母父父父がサドラーズウェルズ
アイビーS ①着オーソクレース
③着スパイラルノヴァ
父母母父と母母父母父がサドラーズウェルズ
母父父父がサドラーズウェルズ
オクトーバーS ①着テリトーリアル
②着パンサラッサ
父父父がサドラーズウェルズ
母父父がサドラーズウェルズ
府中牝馬S ①着サラキア
③着サムシングジャスト
母父父父がニジンスキー
母父母父父がニジンスキー
毎日王冠 ①着サリオス 母父父父がニジンスキー
サウジアラビアRC ②着インフィナイト
③着セイウンダイモス
父母父父がサドラーズウェルズ
父父父父がサドラーズウェルズ
※スパイラルノヴァは母母父母父がニジンスキー

6レースすべてで連対馬が出ていて、サウジアラビアRC以外の5レースでは優勝しています。先週までの東京芝は降雨の影響で馬場が悪いケースが多かったので、その影響もあったかとは思いますが、これだけの好走馬がいると、今週末の天皇賞・秋でも気になるところです。

天皇賞・秋の登録馬で該当する馬を確認すると、5代血統表内にサドラーズウェルズを持つ馬はおらず、5代血統表内にニジンスキーを持つ馬は、ウインブライトフィエールマンの2頭になります。

天皇賞・秋は芝2000mでの施行で、今年は東京芝2000mでの特別競走が10回行われ、馬番別の成績で次のように分けられます。

【2020年の東京芝2000mの特別競走】
馬番 着別度数
馬番1~8番 [10.9.8.52]
馬番9~17番 [0.1.2.30]

10レースの優勝馬はすべて馬番1~8番でした。今秋に限ると3レースが行われ、山中湖特別(2勝クラス)は2枠2番のショウナンハレルヤが逃げ切り、オクトーバーS(OP)は1枠1番のテリトーリアルが2番手追走から押し切り、甲斐路S(3勝クラス)は6枠7番のレッドアステルが4~5番手から差し切りました。

先週までの東京芝は馬場が悪いことが多かったと記しましたが、東京芝は今週末からBコースに替わりますし、今のところ今週は週末まで東京で雨予報が出ていません。馬場が乾けばなおのこと、内目が有利になる可能性が高まるでしょうから、その点は注意したいですね。

なお、スプリンターズS(グランアレグリア)も、秋華賞(デアリングタクト)も、菊花賞(コントレイル)も、1番人気馬が優勝していて、今年のJRA芝G1は1番人気馬が[8.3.1.2]と好成績です。1番人気の複勝回収率は100%を超えています(112%)。

この1番人気の14頭は、馬場と馬体重によって次のように分類できます。

【2020年のJRA芝G1での1番人気】
馬場 456~504kg 508~514kg
良馬場 ①①①①① 出走なし
道悪馬場 ⑫④

1番人気で馬券圏外に敗れた2頭は、道悪馬場で馬体重が508kg以上でした。馬体重が504kg以下の馬に限ると[8.3.1.0]で、良馬場の時だと[6.1.1.0]ですから、天気が良ければ天皇賞・秋1番人気(アーモンドアイ?)も安泰という感じがしますが、どうでしょうか。

10月31日~11月1日に行われる東京、京都、福島の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月31日~11月1日
場所
東京 Bコース・1週目
京都 Aコース・4週目
福島 Aコース・1週目

10月31日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 昇仙峡特別 [0.0.1.12]
東京10R キタサンブラックM 出走ナシ
東京11R アルテミスS [0.0.3.20]
京都9R 萩S 出走ナシ
京都10R 古都S [1.2.1.11]
京都11R スワンS [2.1.1.37]
福島10R 二本松特別 [2.2.2.21]
福島11R フルーツラインC [4.1.3.29]
福島12R 三陸特別 [0.1.0.28]

11月1日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京8R 本栖湖特別 [0.0.0.5]
東京9R 国立特別 [1.0.2.26]
東京10R 秋嶺S [1.2.0.31]
東京11R 天皇賞・秋 [1.0.3.37]
東京12R 河口湖特別 [0.2.3.36]
京都9R 北國新聞杯 [0.2.2.18]
京都10R 栞S 出走ナシ
京都11R カシオペアS [1.1.0.25]
福島10R 磐梯山特別 [1.0.3.14]
福島11R 福島民友C [1.3.3.28]
福島12R 五色沼特別 [0.0.3.18]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
福島民友C(OP特別、福島ダート1700m)

福島民友Cでの穴ぐさは[1.3.3.28](複勝率20.0%)で、複勝回収率は101%です。昨年はプレスティージオが12番人気で②着に激走しました。

ダート1700mで馬券に絡んだ穴ぐさは3頭で、その3頭は父か母父がノーザンダンサー系で、いずれも3代血統表内にデピュティミニスター系を持っていました。3頭は前走が馬券圏外でしたが、2~3走前に③着以内の好走歴があったので、前走着順で評価を落としている馬が狙い目でしょう。

注目レース
古都S(3勝クラス、京都芝外2400m)

古都Sでの穴ぐさは[1.2.1.11](複勝率26.7%)で、複勝回収率は144%です。

馬券圏内に入った4頭は4~5歳で、4頭のうち3頭は父がサンデー系でした。4頭のうち3頭は中6週以内の臨戦で、4頭のうち3頭は上がり32秒9~34秒3で馬券に絡んでいるので、順調に使われている父サンデー系で決め手のありそうなタイプが侮れないでしょう。

注目レース
二本松特別(1勝クラス、福島芝1800m)

二本松特別での穴ぐさは[2.2.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は105%です。昨年はカフジジュピターが6番人気①着&マイネルプリンチペが10番人気③着という【穴ぐさダブル】になりました。

激走した6頭の穴ぐさは3~5歳で、09年以降の5頭は牡馬です。6頭は中7週以内の臨戦で、そのうち5頭は馬番8番以内でした。牡馬で激走した5頭のうち4頭は右回りのO型の芝で好走した実績があったので、福島以外にも中山や京都などで馬場を1周するコースでの成績をチェックしておくと良さそうです。

注目レース
磐梯山特別(1勝クラス、福島芝2600m)

磐梯山特別での穴ぐさは[1.0.3.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は102%です。穴ぐさのいた近4年すべてで馬券に絡んでいて、昨年はウイングセクションが9番人気で③着に食い込みました。

芝2600mで③着以内に入った4頭の穴ぐさは3~5歳の牡馬で、馬番3~6番でした。4頭は父か母父がロベルト系かグレイソヴリン系で、いずれもメンバー中3位以内の上がり(34秒5~36秒3)を使っていたので、長距離戦でも渋太く脚を使えそうな血統馬が面白そうです。

ちなみに…
天皇賞・秋での穴ぐさは[1.0.3.37]で、スワンSでは[2.1.1.37]、アルテミスSでは[0.0.3.20]です。昨年の天皇賞・秋では【B】評価だったアエロリットが③着に粘り込みました。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、天皇賞・秋で4頭、スワンSで9頭がいて、過去8回のアルテミスSでは5頭います。

天皇賞・秋で激走した4頭は4~5歳の牡馬で、すべて偶数馬番(馬番8~14番)でした。4頭はいずれもノーザンファームの生産で、母父がノーザンダンサー系(フレンチデピュティストームキャットクロフネノーザンテースト)です。

4頭はいずれも東京芝1800m以下の重賞で③着以内に好走したことがあり、4頭のうち3頭は芝G1での連対歴がありました(例外の1頭は前走がG2で①着)。東京実績や格も重要と言えるでしょう。

スワンSで激走した9頭のうち8頭が牡馬で、牡馬の8頭は馬番10番以内でした(1頭の牝馬は馬番13番)。9頭のうち8頭は関西馬で、2013年以降の5頭はいずれも京都で勝ち鞍のある関西馬でした。

9頭のうち8頭は芝重賞での好走歴があり、2013年以降の5頭は芝重賞での連対歴がありました。その5頭のうち4頭は5~6歳馬だったので、実績あるベテランを侮らないようにしましょう。

アルテミスSで激走した5頭は父&母父がサンデー系、ノーザンダンサー系、ミスプロ系の組み合わせで、2014年以降の4頭は母父がノーザンダンサー系です。5頭は馬番6~16番で、キャリア2~5戦の馬でした。5頭のうち4頭は前走①着で、同じく5頭のうち4頭は前走が4角5番手以内だったので、先行力のあるタイプを見逃さないようにしましょう。


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