穴ぐさ傾向と対策
高松宮記念でも休み明けでの一変が!?
今週末の重賞は、高松宮記念、日経賞、毎日杯、マーチS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。高松宮記念では前走⑥着以下で休み明けの馬に注意した方が良さそうです。
先週(3月22日~23日)の穴ぐさは[1.4.11.101](複勝率13.7%)で、阪神大賞典で【A】評価のマコトヴェリーキーが7番人気で②着に粘り込みました。マコトヴェリーキーは前走(京都記念、7番人気③着)に続いての穴ぐさでの激走でしたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

マコトヴェリーキーはオルフェーヴル産駒で、阪神大賞典での馬体重が466kgでした。先週のこのコーナーでは、2023年以降の芝3000m以上の重賞(JRA)で、父がサンデー系かキングマンボ系で478kg以下だった馬が馬券圏内に入っている、と記したんですよね。この傾向は、5月4日の天皇賞・春においても、重要となりそうです。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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今週末は日経賞、毎日杯、マーチS、そして高松宮記念が予定されていて、春のG1シリーズが始まります。高松宮記念には、昨年覇者のマッドクール、近2年のスプリンターズS勝ち馬のルガル&ママコチャ、芝1200mのG1で4度の②~③着があるナムラクレアなどが登録しています。
昨年以降に古馬混合の芝1200mの重賞(JRA)は12レースが行われていて、次のような成績となっています。
【2024年以降の古馬混合の芝1200mの重賞(JRA)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [2.2.4.15] |
2枠 | [3.1.1.19] |
3枠 | [0.2.3.19] |
4枠 | [0.0.1.23] |
5枠 | [1.2.2.19] |
6枠 | [3.0.0.21] |
7枠 | [1.3.1.25] |
8枠 | [2.2.0.26] |
12レースのうち5レースで1~2枠の馬が勝ち、7レースで5~8枠の馬が制しています。馬番で記すと、優勝馬は馬番1~4番かふた桁馬番で、なぜか馬番5~9番からはぽっかりと優勝馬が出ていません。普通は馬番5~9番だと、内過ぎず外過ぎないということで良さそうに感じますが、近年の古馬のスプリント重賞では適さないのかもしれませんね。
上記の12レースは、G1&G2とG3で分けると、優勝馬のタイプが異なることが分かります。
【2024年以降の古馬混合の芝1200mの重賞(JRA)】
クラス | 前走 ①~⑤着 |
前走 ⑥着以下 |
G1&G2 | [0.2.3.23] | [3.1.0.20] |
G3 | [8.6.1.56] | [1.3.8.68] |
【2024年以降の古馬混合の芝1200mの重賞(JRA)】
クラス | 中8週以内 | 中9週以上 |
G1&G2 | [0.2.3.27] | [3.1.0.16] |
G3 | [6.6.3.81] | [3.3.6.43] |
G3では前走⑤着以内、中8週以内の馬がよく勝っていますが、G1&G2の3レースでは、前走が掲示板外(⑥着以下)で中9週以上だった馬が勝利しています。
今年の高松宮記念の登録馬のうち、前走⑥着以下で中9週以上という馬は、トウシンマカオ、ドロップオブライト、ルガルの3頭がいます。ルガルは昨年のスプリンターズS覇者で、トウシンマカオとドロップオブライトは中京芝1200mで重賞勝ちの実績がありますから、侮れなさそうです。
なお、今年、中京芝1200mでの古馬戦は3レースあり、次の馬が勝ちました。
【2025年の古馬の中京芝1200m】
レース | 勝ち馬 | 父 | 馬体重 |
3月23日 1勝クラス |
アドマイヤジェイ | ロードカナロア | 490kg |
1月13日 2勝クラス |
ロードトレイル | ロードカナロア | 488kg |
1月12日 淀短距離S |
ソンシ | Night of Thunder | 502kg |
勝利した3頭は父ミスプロ系で、馬体重が488kg以上でした。
今年の高松宮記念に登録している父ミスプロ系の馬は、エイシンフェンサー、グランテスト、サトノレーヴ、ルガルの4頭で多くありませんが、どんな走りを見せてくれるでしょうか。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
中京芝は今週末からBコースに変更となるので、ご注意ください。3月29日~30日に行われる中山、阪神、中京の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月29日~30日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・5週目 |
阪神 | Aコース・5週目 |
中京 | Bコース・1週目 |
3月29日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | ブラッドストーンS | [3.2.3.42] |
中山10R | 伏竜S | [1.1.1.18] |
中山11R | 日経賞 | [0.3.3.31] |
阪神9R | 君子蘭賞 | [1.2.3.16] |
阪神10R | 仲春特別 | [3.3.4.29] |
阪神11R | 毎日杯 | [1.2.1.33] |
中京9R | 矢作川特別 | [1.2.0.14] |
中京10R | 熊野特別 | [1.2.2.22] |
中京11R | 豊橋S | [3.3.2.36] |
3月30日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | ミモザ賞 | [0.0.1.20] |
中山10R | 船橋S | [2.0.4.48] |
中山11R | マーチS | [2.0.2.50] |
阪神9R | 四国新聞杯 | [0.0.1.17] |
阪神10R | 御堂筋S | [1.3.2.20] |
阪神11R | 六甲S | [1.0.2.36] |
中京9R | 大寒桜賞 | [0.1.2.10] |
中京10R | 伊勢S | [2.4.4.33] |
中京11R | 高松宮記念 | [0.0.3.50] |
中京12R | 鈴鹿特別 | [0.2.3.44] |
☆注目レース☆
御堂筋S(3勝クラス、阪神芝外2400m)
御堂筋Sでの穴ぐさは[1.3.2.20](複勝率23.1%)で、複勝回収率は107%です。
馬券に絡んだ6頭の穴ぐさは4~6歳の牡セン馬で、父がサンデー系かキングマンボ系でした。2013年以降の5頭は馬番7番より外枠で、6頭のうち5頭は4代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーかフェアリーキングを持っていました。真ん中から外枠で、スタミナ血脈を持つタイプに注意しましょう。
☆注目レース☆
伊勢S(3勝クラス、中京ダート1900m)
伊勢Sでの穴ぐさは[2.4.4.33](複勝率23.3%)で、複勝回収率は153%です。昨年は【B】評価のロコポルティが8番人気で優勝しました。
ダート1900mの時に③着以内に入った穴ぐさは8頭いて、父か母父がミスプロ系かサンデー系でした。8頭のうち7頭は馬番7番より外枠で、8頭のうち6頭は馬体重が500kg以上だったので、真ん中から外枠で馬格のあるタイプをチェックしておくと良さそうです。
☆注目レース☆
君子蘭賞(1勝クラス、阪神芝外1800m)
君子蘭賞での穴ぐさは[1.2.3.16](複勝率27.3%)で、複勝回収率は241%です。
馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは中1~3週での臨戦で、前走が⑤着以下でしたが、そのうち5頭は2~3走前に勝ち鞍を挙げていました。6頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系で、芝1800mの時の3頭は馬番3~8番でした。ひと桁馬番で近3走以内に勝ち鞍がある馬をマークしておきましょう。
☆注目レース☆
大寒桜賞(1クラス、中京芝2200m)
大寒桜賞での穴ぐさは[0.1.2.10](複勝率23.1%)で、複勝回収率は120%です。昨年は【B】評価のコスモレオナルドが8番人気で③着に食い込みました。
③着以内に激走した3頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、そのうち2頭は父か母父がミスプロ系でした。3頭はキャリア3~6戦で、左回りの芝で③着以内に入ったことがあったので、左回りでの実績を確認しておくと良さそうです。
■ちなみに…■
高松宮記念での穴ぐさは[0.0.3.50]で、日経賞では[0.3.3.31]、マーチSでは[2.0.2.50]、毎日杯では[1.2.1.33]です。昨年の毎日杯では【B】評価のメイショウタバルが5番人気で優勝しました。
近10年の高松宮記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち6頭が10番人気以下です。8頭のうち、4頭が前走・オーシャンS、3頭が前走・シルクロードS、1頭が前走・阪神Cです。8頭のうち7頭は前走が5番人気以内か⑤着以内でした。
8頭は5~8歳で、6頭が6~8歳だったので、ベテランが侮れないでしょう。8頭は馬体重が484kg以上で、8頭のうち7頭は4代血統表内にノーザンテーストかダンチヒを持っていました。
近10年の日経賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、6番人気以下に範囲を広げると7頭がいます。7頭は父か母父がサンデー系の牡馬で、そのうち6頭は近4走以内に芝で連対歴がありました。7頭のうち6頭は芝2200m以上で3勝クラス以上を勝ったことがあり、7頭のうち5頭は6~7歳だったので、2200m以上で実績があるベテランが侮れなさそうです。
近10年のマーチSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、5~8歳の牡馬です。11頭は前走時馬体重が488kg以上で、そのうち9頭は前走時馬体重が504kg以上でした。11頭のうち8頭は偶数馬番で、前走で②着以下に敗れていた7頭のうち5頭はダートOPでの勝ち鞍がありました。
近10年の毎日杯では6番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、父か母父がミスプロ系で、キャリア3~5戦でした。4頭は初勝利を挙げた時が芝1800mで、メンバー中最速の上がりを使っていたので、勝ち鞍を挙げた時のレースぶりを確認しておきましょう。