穴ぐさ傾向と対策
阪神大賞典は大柄過ぎないタイプに要注目!
今週末の重賞は、阪神大賞典、フラワーC、愛知杯、ファルコンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。阪神大賞典は父がサンデー系かキングマンボ系で大柄過ぎないタイプに注目すると良さそうです。
先週(3月15日~16日)の穴ぐさは[4.9.9.96](複勝率18.6%)で、金鯱賞で【B】評価のキングズパレスが6番人気で③着に差し込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
今年の重賞での穴ぐさは[4.5.7.68](複勝率19.0%)で、芝重賞に限ると[4.5.7.59](複勝率21.3%)という成績で、単勝回収率が177%、複勝回収率が107%です。今週末は芝重賞が4レース予定されていますので(阪神大賞典、愛知杯、フラワーC、ファルコンS)、成績を伸ばせるように、みなさんの馬券に貢献できるように頑張ります。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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阪神大賞典は芝3000mでのG2で、今年は11頭が登録しています。先月に行われたダイヤモンドS(東京芝3400m)を制したのはルーラーシップ産駒のヘデントールで、近年の芝3000m以上のOP(JRA)は父がサンデー系かキングマンボ系の馬が優勝しています。
【2019年以降の芝3000m以上のOP(JRA)】
父系 | 着別度数 |
父サンデー系 | [26.19.26.280] |
父キングマンボ系 | [12.7.6.76] |
父ロベルト系 | [0.6.3.21] |
父ノーザンダンサー系 | [0.4.1.37] |
父キングマンボ系 以外の父ミスプロ系 |
[0.1.0.10] |
上記5系統以外の父系 | [0.1.2.21] |
2019年以降の対象38レースでは、父サンデー系が26勝、父キングマンボ系が12勝です。
今年のダイヤモンドSでのヘデントールは馬体重が482kgでしたが、近年の芝3000m以上の重賞においては、478kg以下の馬の方が好走率は高いんですよね。
【2023年以降の芝3000m以上の重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
478kg以下 | [8.5.5.61] | 10.1% | 16.5% | 22.8% |
480kg以上 | [3.6.6.76] | 3.3% | 9.9% | 16.5% |
2023年以降に芝3000m以上の重賞(JRA)は11回あり、そのうち8レースで478kg以下の馬が勝利しています。
父がサンデー系かキングマンボ系で478kg以下だった馬は11レースすべてで③着以内に入り、そのうち10レースで連対しています。今年の阪神大賞典でも、父がサンデー系かキングマンボ系で大柄過ぎない馬をチェックしておくと良さそうです。
愛知杯は今年から芝1400mでの施行で、ファルコンSと同じく、中京芝1400mで行われます。昨年以降、中京芝1400mでは特別競走が12回行われています。
【2024年以降の中京芝1400mの特別競走】
馬番 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
ひと桁馬番 | 9.6% | 20.2% | 28.8% |
ふた桁馬番 | 4.2% | 6.3% | 12.5% |
好走率を見ると、ふた桁馬番よりもひと桁馬番の方が高く、12レースすべてで馬番7番以内の馬が連対しています。愛知杯もファルコンSもフルゲート(18頭立て)を超える頭数が登録していますので、枠順は重要な要素になるのではないでしょうか。
ちなみに、上記の12レースの勝ち馬は次の通りです。
【2024年以降の中京芝1400mの特別競走】
レース | 勝ち馬 | 父 |
25年3月16日 岡崎特別 |
ヤマニンアストロン | ディーマジェスティ |
25年1月26日 トリトンS |
フルメタルボディー | マインドユアビスケッツ |
25年1月18日 紅梅S |
ナムラクララ | アドマイヤマーズ |
24年12月3日 つわぶき賞 |
ルージュラナキラ | アドマイヤマーズ |
24年11月30日 飛騨S |
ベガリス | モーリス |
24年9月16日 桑名特別 |
ソンシ | Night of Thunder |
24年9月14日 ききょうS |
スリールミニョン | ミスターメロディ |
24年8月18日 中京スポニチ賞 |
アクートゥス | ルーラーシップ |
24年8月17日 豊明S |
クランフォード | ブリックスアンドモルタル |
24年3月17日 熱田特別 |
ルミノメテオール | エピファネイア |
24年3月16日 ファルコンS |
ダノンマッキンリー | モーリス |
24年3月10日 岡崎特別 |
リュミエールノワル | ロードカナロア |
ピンク色がサンデー系、赤色がノーザンダンサー系、オレンジ色がロベルト系、黄色がミスプロ系です。昨年11月までは父ミスプロ系や父ロベルト系が優勢だったものの、昨年12月以降は父サンデー系の台頭が目立ちます。
日曜日(23日)の愛知杯を予想する上で、土曜日(22日)のファルコンSと熱田特別(2勝クラス)をどんな血統の馬が制するか、気に掛けると良さそうです。
フラワーCは中山芝1800mでの3歳牝馬限定のG3で、現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)では1番人気が連対できていないんですよね。
【現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.0.1.6] |
2番人気 | [1.0.1.5] |
3番人気 | [3.0.0.4] |
4番人気 | [1.1.0.5] |
5番人気 | [1.0.0.6] |
6番人気以下 | [1.6.5.59] |
先週にお伝えした通り、中山芝1800mの重賞での1番人気は、2022年以降になかなか連対できないケースが続いています([1.0.6.8])。フラワーCにおいても、用心すべきでしょう。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
3月22日~23日に行われる中山、阪神、中京の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月22日~23日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・4週目 |
阪神 | Aコース・4週目 |
中京 | Aコース・2週目 |
3月22日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 館山特別 | [0.0.0.14] |
中山10R | 韓国馬事会杯 | [2.0.1.46] |
中山11R | フラワーC | [1.5.2.46] |
阪神9R | 立雲峡S | [0.1.1.12] |
阪神10R | レグルスS | 出走なし |
阪神11R | 若葉S | [1.2.1.28] |
中京9R | 金山特別 | [1.2.1.19] |
中京10R | 熱田特別 | [1.2.4.30] |
中京11R | ファルコンS | [1.3.4.45] |
3月23日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 鎌ケ谷特別 | [1.1.1.29] |
中山10R | スピカS | [2.2.2.22] |
中山11R | 千葉S | [2.4.2.45] |
阪神9R | 讃岐特別 | 出走なし |
阪神10R | 鳴門S | [0.0.5.45] |
阪神11R | 阪神大賞典 | [0.1.0.28] |
中京9R | フローラルウォーク賞 | [0.0.0.19] |
中京10R | 弥富特別 | [0.1.0.11] |
中京11R | 愛知杯 | [3.5.1.44] |
☆注目レース☆
愛知杯(G3、中京芝1400m)
愛知杯での穴ぐさは[3.5.1.44](複勝率17.0%)で、複勝回収率は112%です。ただ、今年から芝1400mになります。
芝2000mでのハンデ戦だった近10年の愛知杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、5~7歳でした。10頭のうち8頭は近3走以内に③着以内の好走歴があったので、別定の短距離戦に替わっても、ある程度の好調さが感じられる5歳以上の馬には注意すべきでしょう。
☆注目レース☆
若葉S(リステッド、阪神芝2000m)
若葉Sでの穴ぐさは[1.2.1.28](複勝率12.5%)で、複勝回収率は105%です。昨年は【B】評価のホウオウプロサンゲが6番人気で②着、一昨年は【A】評価のティムールが8番人気で③着に入りました。
③着以内に入った4頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、偶数馬番でした。4頭は中8週以内での臨戦で、前走が①着か4~5番人気だったので、前走での人気も確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
熱田特別(2勝クラス、中京芝1400m)
熱田特別での穴ぐさは[1.2.4.30](複勝率18.9%)で、複勝回収率は148%です。
馬券圏内に激走した7頭の穴ぐさは4~6歳で、そのうち2014年以降の6頭は父か母父がサンデー系で、そのうち5頭は左回りで③着以内に好走したことがありました。2014年以降の6頭のうち5頭は中6週以上での臨戦だったので、間隔が詰まっていないサンデー系内包馬に注意しましょう。
■ちなみに…■
阪神大賞典での穴ぐさは[0.1.0.28]で、フラワーCでは[1.5.2.46]、ファルコンSでは[1.3.4.45]です。昨年のフラワーCでは【C】評価のホーエリートが8番人気で②着に食い込みました。
近10年の阪神大賞典では7番人気以下で③着以内に入った馬が3頭で、6番人気以下に範囲を広げると5頭がいます。その5頭は5~6歳で、父か母父がサンデー系です。5頭はひと桁馬番で、1~3月に勝利実績があったので、今の時期の戦績をチェックしておくと良いでしょう。
近10年のフラワーCでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、父か母父がサンデー系です。13頭立て以下の時の4頭はひと桁馬番で、14頭立て以上での4頭のうち3頭はふた桁馬番でした(今年は登録馬が18頭)。8頭のうち7頭は6代血統表内にニジンスキーかフェアリーキングを持っていたので、スタミナ血脈を持っている馬が狙い目でしょう。
近10年のファルコンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも父がサンデー系以外で、そのうち7頭は馬番7番以内でした。8頭のうち6頭はキャリア4~8戦で、同じく8頭のうち6頭は直線に急坂があるコースで連対歴があったので、経験値の高そうなタイプが侮れなさそうです。