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穴ぐさ傾向と対策

シンザン記念も1~4枠の継続騎乗馬が台頭!?


1月5日の穴ぐさは[3.0.2.39](複勝率11.4%)で、単勝回収率が119%でした。ただ、中山金杯京都金杯において人気薄で馬券に絡んだ馬が出たのに指名しきれず、申し訳ありませんでした。

今週末は3日間開催(9~11日)で、中京芝1600mでは再び重賞(シンザン記念)が予定されていて、中山での重賞もマイル戦のフェアリーSです。

京都金杯は1枠2番だったケイデンスコールが優勝しましたが、芝1600mでの重賞は、昨年11月以降だと、内枠の馬ばかりが勝っています。

【2020年11月以降の芝1600m重賞】
枠順 着別度数
1枠 [2.1.0.8]
2枠 [2.1.1.7]
3枠 [1.1.1.8]
4枠 [1.3.2.5]
5枠 [0.0.0.11]
6枠 [0.0.1.10]
7枠 [0.0.1.11]
8枠 [0.0.0.13]

昨年11月以降は芝1600mの重賞が6レース行われ(デイリー杯2歳S、マイルCS、阪神JF、ターコイズS、朝日杯FS、京都金杯)、勝ち馬に限らず、②着に入った馬も含めて連対した12頭が1~4枠です。ちょっと明暗が分かれすぎですね。

さらに、勝ち馬(6頭)に限ると他にも特徴があり、偶数馬番の馬で、騎手が継続騎乗だったタイプが優勝しています。

【2020年11月以降の芝1600m重賞】
馬番 着別度数
偶数馬番 [6.2.1.36]
奇数馬番 [0.4.5.37]

【2020年11月以降の芝1600m重賞】
騎手 着別度数
継続騎乗 [6.4.3.40]
乗り替わり [0.2.3.33]

優勝した6頭は1~4枠で偶数馬番だった馬、つまり、馬番2番・4番・6番・8番の馬で、いずれも騎手が前走時と同じでした。騎手が継続騎乗して1~4枠に入った馬は[6.4.3.15](複勝率46.4%)という成績で、単勝回収率256%・複勝回収率107%となっていますから、シンザン記念フェアリーSにおいても注目かもしれません。

このデータが崩れるとしたら、可能性として高いのは中山のフェアリーSの方でしょうか。というのも、昨年12月以降の中山芝のOPでは、枠順別の成績が次のようになっているからです。

【2020年12月以降の中山芝OP】
枠順 着別度数
1枠 [0.2.1.9]
2枠 [0.1.3.11]
3枠 [0.1.0.14]
4枠 [1.0.0.14]
5枠 [3.0.0.13]
6枠 [2.2.1.11]
7枠 [1.2.2.11]
8枠 [1.0.1.15]

昨年12月以降に中山芝でのOPは8レースあり、勝ち馬8頭は4~8枠から出ています。1~2枠の複勝率が25.9%で、6~8枠の複勝率が24.5%ですから、内枠がダメということではないのですが、Cコースに替わった中山金杯でも8枠(16番)ウインイクシードが③着に粘り込みましたからね。中山芝は、内と外で大きな差はないと考えるべきかもしれません。

フェアリーSが行われるのは1月11日で、3日間開催の最終日になりますから、馬場が傷む可能性も出てくるでしょう。馬場の見極めをしっかり行いながら、臨みたいと思います。

1月9日~11日に行われる中山、中京の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

1月9日~11日
場所
中山 Cコース・2週目
中京 Aコース・2週目

1月9日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 黒竹賞 [0.1.0.25]
中山10R 初春S [1.1.0.37]
中山11R ニューイヤーS [1.2.2.30]
中京9R 鳥羽特別 [0.3.1.27]
中京10R 濃尾特別 [2.1.2.19]
中京11R 淀短距離S [1.3.3.32]

1月10日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 朱竹賞 [0.1.3.7]
中山10R 若潮S [2.0.0.21]
中山11R ポルックスS [1.0.1.16]
中京9R 渥美特別 [0.0.0.10]
中京10R 新春S [1.2.1.28]
中京11R シンザン記念 [3.2.3.28]

1月11日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 成田特別 [0.2.3.29]
中山10R 迎春S [1.1.0.17]
中山11R フェアリーS [1.2.2.36]
中京9R 尾頭橋特別 [0.1.3.30]
中京10R 寿S [3.1.0.20]
中京11R すばるS [2.0.1.37]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
シンザン記念(G3、中京芝1600m)

シンザン記念での穴ぐさは[3.2.3.28](複勝率22.2%)で、複勝回収率は120%です。

過去10年のシンザン記念(京都で施行)では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、いずれも中8週以内の臨戦でした。11頭のうち6頭は前走の芝でメンバー中3位以内の上がりを使っていて、それ以外の5頭は前走が芝1600mで4角4番手以内の競馬をしていました。

激走した11頭のうち、父か母父がサンデー系の馬が9頭います。同じく11頭のうち9頭は芝1600m以上で勝ち鞍があり、例外の2頭のうち1頭は芝1600mで②着に入ったことがあったので、マイル以上の距離実績もチェックするようにしましょう。

注目レース
寿S(3勝クラス、中京芝2000m)

寿Sでの穴ぐさは[3.1.0.20](複勝率16.7%)で、複勝回収率は103%です。

連対圏に入った4頭は4~5歳の関西馬です。4頭は前走が馬券圏外でしたが、中5週以内の臨戦で、そのうち3頭は前走が芝2000mで0秒3~0秒5差で走っていました(例外馬は前走がステイヤーズS)。今年は中京での施行となりますが、前走の距離と着差を確認して臨むと良さそうです。

注目レース
濃尾特別(2勝クラス、中京ダート1800m)

濃尾特別での穴ぐさは[2.1.2.19](複勝率20.8%)で、複勝回収率は120%です。

馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは馬番2~6番で、そのうち4頭は偶数馬番だったので、馬番2番・4番・6番の馬に注目でしょう。5頭は4~5歳で、父がサンデー系(3頭)かミスプロ系(2頭)です。5頭は中7週以内の臨戦で、そのうち4頭は休み明け2~4戦目だったので、上積みを望めそうなタイプが面白そうです。

注目レース
朱竹賞(1勝クラス、中山芝1200m)

朱竹賞での穴ぐさは[0.1.3.7](複勝率36.4%)で、複勝回収率は209%です。穴ぐさのいた4回すべてで馬券に絡む馬が出ています。

激走した4頭の穴ぐさは中3週以内の臨戦で、そのうち3頭が前走・クリスマスローズS(OP)で、例外の1頭は前走がさざんか賞(④着)でした。4頭はキャリア5~8戦で、4頭のうち3頭は馬番8番より外枠だったので、外目の枠でも豊富なキャリアがあるタイプが侮れなさそうです。

ちなみに…
フェアリーSでの穴ぐさは[1.2.2.36]ですが、2016年以降の近5年のうち3年で馬券に絡む馬が出ています。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、そのうち11頭は父か母父がサンデー系です。父&母父がサンデー系&ミスプロ系というタイプが7頭いるので、この配合馬には注目しましょう。

12頭のうち馬番4~5番だった馬が4頭いて、この4頭は4角3番手以内から粘り込みました。それ以外の8頭は馬番8番より外枠で、この8頭のうち5頭は4角7番手以下からの差し込みだったので、穴馬は枠順と脚質をリンクさせて考えると良さそうです。激走した12頭のうち11頭は馬体重が450kg以上で、450~464kgだった馬が9頭います。


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