穴ぐさ傾向と対策
東京新聞杯でもディープインパクト産駒の末脚が炸裂する!?
先週(1月30日~31日)の穴ぐさは[3.4.7.100](複勝率12.3%)でした。根岸Sでワンダーリーデルが②着に食い込んだものの指名しきれず、申し訳ありませんでした。
根岸Sを制したレッドルゼルは494kgで、②着ワンダーリーデルは532kgでした。先週の東京ダートは道悪馬場でしたが、1勝クラス以上で勝利した馬はほとんどが490kg以上で、大型馬が勝利するケースが目立ちました。
【2021年1月30~31日の東京ダート1勝クラス以上】
馬体重 | 着別度数 | 勝率 |
488kg以下 | [1.3.3.35] | 2.4% |
490kg以上 | [7.5.5.57] | 9.5% |
488kg以下で勝利したのは日曜8R(2勝クラス、ダート1400m)のプロヴィデンス・486kgで、今週末の東京ダートは馬場が乾くようなら、なおのこと大型馬に注目すべきでしょう。
今週末はきさらぎ賞と東京新聞杯という重賞が予定されていて、きさらぎ賞は中京芝2000mでの施行です。京成杯の前にこのコーナーで記した通り、現3歳世代の芝重賞はノーザンファームの生産馬が連勝中ですから(昨年の札幌2歳S以降は15連勝中!)、きさらぎ賞もノーザンファームの生産馬に注目すべきでしょう。
現3歳世代の芝重賞におけるノーザンファーム生産馬については、距離と人気に関して次のような成績となっています。
【現3歳世代の芝重賞におけるノーザンファーム生産馬】
人気 | 1200~1600m | 1800~2000m |
1番人気 | [4.2.1.2] | [3.0.0.1] |
2番人気 | [2.4.0.0] | [1.1.0.0] |
3番人気 | [2.0.1.3] | [1.1.1.0] |
4番人気 | [1.0.0.4] | [0.0.1.1] |
5番人気 | [0.0.1.4] | [0.0.0.1] |
6番人気 | [0.0.1.2] | [0.0.1.2] |
7番人気 | [1.0.0.0] | [0.0.1.1] |
8番人気 | [0.1.0.1] | 出走ナシ |
9番人気以下 | [0.0.0.8] | [0.0.0.2] |
優勝した15頭のうち14頭は1~4番人気に推されていて(例外は朝日杯FSのグレナディアガーズ)、1800~2000mの重賞を勝利した5頭は1~3番人気に支持されていました。というか、1800~2000mの重賞で1~3番人気に推されたノーザンファーム生産馬は[5.2.1.1]と好走率が非常に高いので、きさらぎ賞も上位人気のノーザンファーム生産馬を素直に信頼すべきですかね。
ちなみに、現3歳世代の芝1800~2000m重賞を勝利した5頭は1~3番人気のノーザンファーム生産馬で、いずれも前走でも1~3番人気に推されていました。今年のきさらぎ賞の登録馬で、前走が1~3番人気だったノーザンファーム生産馬は、アランデル、ショウナンアレス、ダノンジェネラル、ディオスバリエンテ、ラーゴムです。
一方、東京新聞杯は古馬のマイル重賞ですが、芝1600m重賞も最近はノーザンファーム生産馬がよく勝っていて、昨年11月以降の芝1600m重賞では8レースのうち7レースでノーザンファーム生産馬が優勝しています(例外はターコイズSのスマイルカナ)。今年の東京新聞杯にはノーザンファーム生産馬が5頭(ヴェロックス、カテドラル、サトノアーサー、シャドウディーヴァ、プロディガルサン)登録していますね。
先週の東京芝は土曜と日曜で5レースずつあり、日曜の5レースはいずれもディープインパクト産駒が優勝しました。
【2021年1月30~31日の東京芝での勝ち馬】
レース | 距離 | 勝ち馬 | 父 |
土曜5R 未勝利 |
1800m | ボーデン | ハービンジャー |
土曜6R 新馬 |
1600m | ラヴォルタ | ロードカナロア |
土曜10R クロッカスS |
1400m | ストライプ | ルーラーシップ |
土曜11R 白富士S |
2000m | ポタジェ | ディープインパクト |
土曜12R 1勝クラス |
1800m | ヤシャマル | キズナ |
日曜5R 未勝利 |
1600m | クロンターフ | ディープインパクト |
日曜6R 新馬 |
1800m | エクランドール | ディープインパクト |
日曜9R セントポーリア賞 |
1800m | グレートマジシャン | ディープインパクト |
日曜10R 節分S |
1600m | テルツェット | ディープインパクト |
日曜12R 2勝クラス |
1800m | ルナシオン | ディープインパクト |
日曜の5レースの勝ち馬はディープインパクト産駒で、いずれもノーザンファーム生産馬です。土曜メインの白富士Sを制したポタジェもノーザンファーム生産のディープインパクト産駒で、土曜12Rを勝利したヤシャマルはキズナ産駒ですから、父ディープインパクト系が7連勝中と言うこともできますね。この流れが今週末の日曜まで続くのか、土曜の東京芝での結果も踏まえつつ、ご注目ください。
2月6日~7日に行われる東京、中京、小倉の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月6日~7日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・2週目 |
中京 | Bコース・2週目 |
小倉 | Aコース・4週目 |
2月6日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 春菜賞 | [3.0.1.35] |
東京10R | テレビ山梨杯 | [1.3.1.26] |
東京11R | 早春S | [0.1.4.18] |
中京9R | 茶臼山高原特別 | [0.0.1.8] |
中京10R | エルフィンS | [2.1.0.16] |
中京11R | アルデバランS | [2.3.4.29] |
小倉10R | かささぎ賞 | [1.2.2.27] |
小倉11R | 玄海特別 | [0.1.1.20] |
小倉12R | 角島特別 | 出走ナシ |
2月7日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | ゆりかもめ賞 | [0.0.1.9] |
東京10R | 白嶺S | [2.0.0.31] |
東京11R | 東京新聞杯 | [1.3.2.35] |
中京9R | 遠江S | 出走ナシ |
中京10R | トリトンS | [3.2.0.31] |
中京11R | きさらぎ賞 | [1.0.0.14] |
小倉10R | 波佐見特別 | 出走ナシ |
小倉11R | 関門橋S | [1.1.0.19] |
小倉12R | 平尾台特別 | [0.1.0.10] |
☆注目レース☆
アルデバランS(OP特別、中京ダート1900m)
アルデバランSでの穴ぐさは[2.3.4.29](複勝率23.7%)で、複勝回収率は140%です。今年は中京ダート1900mでの施行ですが、近10年のうち7年で穴ぐさが馬券に絡んでいるレースなので、相性の良さに期待したいです。
馬券に絡んだ9頭の穴ぐさは5歳以上の牡馬で、8頭が6~8歳でした。9頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち7頭は中6週以内の臨戦で、9頭のうち6頭は12~2月のOPで③着以内に入ったことがあったので、冬実績のあるベテランが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
トリトンS(3勝クラス、中京芝1600m)
トリトンSでの穴ぐさは[3.2.0.31](複勝率13.9%)で、マイル戦に替わった昨年はペプチドバンブーが8番人気で優勝しました。
1400~1600mで馬券に絡んだ3頭はいずれも①着で、父ミスプロ系の5歳牡馬でした。1400m戦で勝利した2頭は1600m以上で連対歴があり、昨年①着のペプチドバンブーは1700mで2勝をマークしていたので、1600mで行われる今年も1600mを超える距離での実績をチェックすると良さそうです。
☆注目レース☆
早春S(3勝クラス、東京芝2400m)
早春Sでの穴ぐさは[0.1.4.18](複勝率21.7%)で、2400m戦に限ると[0.1.3.11](複勝率26.7%)で、5レース中4レースで馬券に絡んでいます。
2400m戦で③着以内に入った4頭の穴ぐさは馬番1~7番で、父か母父がサンデー系でした。4頭は前走が馬券圏外でしたが、いずれも2~4走前に③着以内の好走歴があったので、近走着順を確認して臨みましょう。
■ちなみに…■
東京新聞杯での穴ぐさは[1.3.2.35]で、きさらぎ賞では[1.0.0.14]です。昨年の東京新聞杯ではシャドウディーヴァが②着に入り、きさらぎ賞ではコルテジアが優勝しました。
過去10年の東京新聞杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、2012年以降の5頭は父か母父がサンデー系です。6頭は前走が芝OPでのひと桁着順で、0秒2~0秒8差で走っていました。そのうち5頭は前走が2~4番人気だったので、前走での人気をチェックしておくと良さそうです。
6頭は左回りの芝1400~1600mで勝利実績があり、そのうち5頭は東京芝1400~1600mで勝ったことがあったので、東京実績も確認して臨むようにしましょう。
過去10年のきさらぎ賞(京都芝外1800mで施行)では6~8番人気で③着以内に入った馬が7頭いて(9番人気以下の馬は[0.0.0.13])、そのうち6頭は前走が①~③着でした(例外の馬は前走が朝日杯FS)。7頭は前走が4角5番手以内で、そのうち5頭は前走が芝1600m以下だったので、2000m戦になる今年は前走が1800m以下で4角5番手以内に付けていたタイプに注意すべきですかね。
激走した7頭のうち6頭はキャリア3~5戦で、5頭は2~3月生まれで、2月生まれだった馬が4頭います。