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穴ぐさ傾向と対策

東京新聞杯もキングマンボ系を持つ馬が制する!?


先週(1月29日~30日)の穴ぐさは[1.5.4.106](複勝率8.6%)で、根岸S【C】評価だったテイエムサウスダンが優勝しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

テイエムサウスダンの単勝オッズは、発走15分前の15:30頃は20倍ぐらいだったんですが、レースの直前に一気に売れて、最終的には11.5倍でした。返し馬の状態を見て、買い増した人が多かったということでしょうか。

今年のJRA重賞(11レース)では1番人気が未勝利([0.3.1.7])で、6~7番人気が5レースで優勝しています。その5頭のうち3頭が穴ぐさで、重賞での穴ぐさの単勝回収率は120%を記録しているんですが、1番人気が勝てないこの流れは2月以降も続くでしょうか。

今週末は、きさらぎ賞東京新聞杯という芝重賞が予定されています。今年の芝重賞は先週までに9レース行われ、優勝した9頭はいずれも馬番10番以内でした。

【2022年のJRA芝重賞】
馬番 着別度数
馬番1~5番 [3.4.2.36]
馬番6~10番 [6.0.6.33]
馬番11~18番 [0.5.1.48]

中京開催は年始から続いていますが(今週末が最終週)、先週のシルクロードS2枠3番だったメイケイエールが内目を抜けて勝利を収めました。開催が進んでも、特に馬場の内側が悪すぎる印象はないので、中京芝2000mで行われるきさらぎ賞も真ん中から内枠の馬に注目すべきですかね。

東京新聞杯は4歳以上の古馬戦で、今年の古馬の芝重賞は470kg以上の馬が制するケースが続いています。

【2022年の古馬のJRA芝重賞】
馬体重 牡セン馬 牝馬
468kg以下 [0.1.2.9] [0.1.0.9]
470kg以上 [4.3.3.47] [2.1.1.14]

古馬の芝重賞で勝利した6頭は470kg以上で、そのうち牡馬の4頭は496~520kgでした(牝馬の2頭は472~476kg)。東京新聞杯は2017年以降の近5年で500kg以上の馬が馬券に絡んでいますが(そのうち4年で連対)、今年も大型馬の台頭があるでしょうか。

東京新聞杯は芝1600m、きさらぎ賞は芝2000mで行われますが、今年の芝1600m&芝2000mのOPでは、父か母父がミスプロ系の馬が優勝するケースが多いので、優勝馬を一覧でご覧ください。

【2022年の芝1600mのOP】
レース 勝ち馬 母父
フェアリーS ライラック オルフェーヴル キングカメハメハ
シンザン記念 マテンロウオリオン ダイワメジャー キングカメハメハ
ニューイヤーS カラテ トゥザグローリー フレンチデピュティ
京都金杯 ザダル トーセンラー Lemon Drop Kid
ジュニアC インダストリア リオンディーズ ハーツクライ

【2022年の芝2000mのOP】
レース 勝ち馬 母父
白富士S ジャックドール モーリス Unbridled's Song
若駒S リューベック ハービンジャー スペシャルウィーク
京成杯 オニャンコポン エイシンフラッシュ ヴィクトワールピサ
愛知杯 ルビーカサブランカ キングカメハメハ ダンスインザダーク
中山金杯 レッドガラン ロードカナロア シンボリクリスエス

優勝馬の10頭のうち9頭は父か母父がミスプロ系で(例外は若駒Sのリューベック)、10頭のうち8頭は父か母父がキングマンボ系とも言えます。芝1600mのOPで勝利した5頭は父か母父がキングマンボ系で、そのうち4頭は父か母父がサンデー系ですから、東京新聞杯も父&母父がサンデー系&キングマンボ系の馬が面白いかもしれませんね。

ちなみに、父サンデー系の馬は、芝1600mのOPでは3頭が勝っているものの、芝2000mのOPではまだ未勝利です。今年の芝2000mのOPで父サンデー系は[0.2.2.29]となっていますが、きさらぎ賞ではどうでしょうか。

2月5~6日に行われる東京、中京、小倉の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月5~6日
場所
東京 Dコース・2週目
中京 Bコース・2週目
小倉 Aコース・4週目

2月5日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 春菜賞 [3.0.1.38]
東京10R テレビ山梨杯 [1.3.2.28]
東京11R 早春S [0.1.4.21]
中京9R 天竜川特別 [0.0.1.5]
中京10R エルフィンS [2.1.0.19]
中京11R アルデバランS [2.3.5.31]
小倉9R かささぎ賞 [1.2.2.30]
小倉10R 角島特別 [0.0.0.3]
小倉11R 玄海特別 [0.1.1.22]

2月6日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R ゆりかもめ賞 [0.0.1.9]
東京10R 銀蹄S [0.3.1.35]
東京11R 東京新聞杯 [1.4.2.37]
中京9R トリトンS [3.2.0.31]
中京10R 瀬戸S [3.0.3.28]
中京11R きさらぎ賞 [1.0.0.17]
小倉9R 波佐見特別 [0.0.0.2]
小倉10R 由布院特別 [0.3.1.19]
小倉11R 関門橋S [1.1.0.19]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
アルデバランS(OP特別、中京ダート1900m)

アルデバランSでの穴ぐさは[2.3.5.31](複勝率24.4%)で、複勝回収率は138%です。昨年はマイネルユキツバキが7番人気で③着に入り、近10年のうち8年で穴ぐさが馬券圏内に入っています。

③着以内に入った10頭の穴ぐさは5歳以上の牡馬で、9頭が6~8歳でした。10頭はいずれも前走が馬券圏外でしたが、そのうち8頭は中6週以内での臨戦で、10頭のうち7頭は12~2月のOPで③着以内に入ったことがありました。冬に実績のあるベテランが侮れないでしょう。

注目レース
トリトンS(3勝クラス、中京芝1400m)

トリトンSでの穴ぐさは[3.2.0.31](複勝率13.9%)で、芝1400~1600mでの5年のうち3年で優勝しています(今年は芝1400m)。

芝1400~1600mで優勝した3頭の穴ぐさは父ミスプロ系の5歳牡馬で、馬番7~9番でした。1400m戦で勝利した2頭は1600m以上で連対歴があり、1600mで優勝した馬は1700mで2勝を挙げていたので、施行距離よりも長めの距離で実績があるタイプをマークしておきましょう。

注目レース
由布院特別(2勝クラス、小倉ダート1700m)

由布院特別での穴ぐさは[0.3.1.19](複勝率17.4%)で、複勝回収率は107%です。ダート1700mの時に限ると[0.1.1.12](複勝率14.3%)で、複勝回収率は100%です。

ダート1700mで馬券圏内に激走した2頭の穴ぐさは4~5歳の牡馬で、馬番2~3番の内枠でした。2頭は前走が掲示板外でしたが、4角5番手に付けていました。2頭は中5週以内での臨戦だったので、順調に使われていて内を立ち回れそうな先行型が侮れなさそうです。

ちなみに…
東京新聞杯での穴ぐさは[1.4.2.37]で、きさらぎ賞では[1.0.0.17]です。東京新聞杯では昨年に【B】評価だったカテドラルが12番人気で②着、一昨年に【B】評価だったシャドウディーヴァが6番人気で②着に入っています。

過去10年の東京新聞杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも父か母父がサンデー系でした。6頭は前走が芝OPでのひと桁着順で、そのうち5頭は前走が2~4番人気だったので、前走での人気をチェックしておきましょう。

激走した6頭は左回りで勝ち鞍があり、そのうち5頭は近3走以内に芝で連対歴があったので、左回り実績やある程度の好調さも重要でしょう。

過去10年のきさらぎ賞では6~7番人気で③着以内に入った馬が6頭います。その6頭は京都芝外1800mの時ですが、5頭は前走が①~③着で、例外の1頭は前走がG1でした。

6頭はキャリア3~5戦で、そのうち5頭は2~3月生まれだったので(2月生まれの馬が4頭)、早生まれの前走好走馬を確認しておきましょう。


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