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穴ぐさ傾向と対策

フェブラリーSも速い上がりの有無が重要に!?


先週(2月12日~13日)の穴ぐさは[4.3.15.96](複勝率18.6%)で、複勝回収率が108%でした。京都記念では【B】評価だったアフリカンゴールドが12番人気で優勝し、共同通信杯では【B】評価だったビーアストニッシドが8番人気で③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

今年の重賞での穴ぐさは[4.0.4.40](複勝率16.7%)という成績で、単勝回収率が190%となっています。重賞での評価別成績は次の通りです。

【2022年の重賞での穴ぐさ】
評価 着別度数 複勝率
A [1.0.2.13] 18.8%
B [2.0.2.12] 25.0%
C [1.0.0.15] 6.3%

【A】評価の馬よりも【B】評価の馬の方が成績が良く、【B】評価の馬は単勝回収率が401%、複勝回収率が140%となっています。穴ぐさ内での評価をもう少し改善すべきではありますが……、現状では上記のようになっているので、今週末以降の参考にしてください。

今週末は、今年最初のJRA・G1であるフェブラリーSがあり、京都牝馬SダイヤモンドS小倉大賞典という芝重賞も予定されています。相変わらず今年のJRA重賞では1番人気が勝てていませんが([0.6.1.9])、今週末の4重賞ではどうでしょうか。

フェブラリーSは東京ダート1600mでの施行で、今年は東京ダートでの特別競走が4レース行われましたが、まだ1~2番人気は勝てていません(1番人気は[0.1.0.3]、2番人気は[0.0.1.3])。勝利したのは3番人気以下で、いずれも父がミスプロ系の馬となっています。

【2022年の東京ダートでの特別競走】
月日
レース
勝ち馬 人気 馬体重
2月13日
バレンタインS
メイショウウズマサ 4 ロードカナロア 504kg
2月6日
銀蹄S
ニュートンテソーロ 3 Distorted Humor 510kg
1月30日
根岸S
テイエムサウスダン 6 サウスヴィグラス 554kg
1月29日
白嶺S
ロードエクレール 10 ロードカナロア 474kg

4レースのうち銀蹄Sと白嶺Sは準OP戦で、白嶺Sだけがハンデ戦です。ハンデ戦以外の3レースは馬体重が500kg以上の馬が勝ち、OPで優勝した2頭(メイショウウズマサ、テイエムサウスダン)は母母父がデピュティミニスター系だったので、フェブラリーSもそれらがヒントになるかもしれませんね。

東京ダート1600mでの古馬戦は、今年6レースあり、偶数馬番メンバー中上位の上がりを使った馬が連勝中です。

【2022年の東京ダート1600mでの古馬戦】
月日
レース
勝ち馬 馬番 上がり
2月12日
2勝クラス
ヤマメ 6 35秒7
2月6日
1勝クラス
ラレイナ 6 36秒2
2月5日
2勝クラス
キタノリューオー 4 36秒8
2月5日
1勝クラス
ウインジョイフル 14 36秒8
1月30日
1勝クラス
ロンコーネ 14 36秒3
1月29日
白嶺S
ロードエクレール 1 36秒2

上がりの部分は、メンバー中最速の上がりをピンク色、メンバー中2位の上がりを青色にしました。白嶺Sこそ最内枠から逃げたロードエクレールが押し切りましたが、その後は偶数馬番メンバー中1~2位の上がりを使った馬が差し切っていて、逃げ切ったロードエクレールも計時した上がりは36秒2だったんですよね。

速い上がりを使った馬が優勝するケースは、近年のJRAのダートG1でも見られるものです。

【2019年以降のJRAダートG1】
レース 勝ち馬 上がり
2021年チャンピオンズC テーオーケインズ 35秒5
2021年フェブラリーS カフェファラオ 35秒6
2020年チャンピオンズC チュウワウィザード 36秒4
2020年フェブラリーS モズアスコット 35秒4
2019年チャンピオンズC クリソベリル 35秒4
2019年フェブラリーS インティ 35秒4

上がりの部分は、メンバー中最速の上がりをピンク色、メンバー中2位の上がりを青色、メンバー中3位の上がりを緑色にしました。昨年のフェブラリーSでのカフェファラオ以外はメンバー中3位以内の上がりを使っていて、カフェファラオが計時した上がりも35秒6でした。今週末の東京はの可能性もありそうで、フェブラリーS道悪馬場になるかもしれないので、そうなればなおのこと、メンバー中上位の速い上がりを使えるかどうかがポイントになってくるのではないでしょうか。

2月19~20日に行われる東京、阪神、小倉の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月19~20日
場所
東京 Dコース・4週目
阪神 Aコース・2週目
小倉 Bコース・2週目

2月19日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R フリージア賞 [1.0.1.13]
東京10R 金蹄S [1.2.3.35]
東京11R ダイヤモンドS [1.3.3.31]
阪神9R つばき賞 [0.1.2.6]
阪神10R 播磨S [1.1.2.32]
阪神11R 京都牝馬S [2.3.4.36]
小倉9R 脊振山特別 [0.1.1.21]
小倉10R 皿倉山特別 [2.2.2.26]
小倉11R 大濠特別 [0.2.1.5]

2月20日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R ヒヤシンスS [1.3.0.22]
東京10R アメジストS [0.1.1.29]
東京11R フェブラリーS [1.2.3.38]
東京12R 大島特別 [2.3.3.26]
阪神9R 川西特別 [1.0.0.6]
阪神10R 武庫川S [2.0.3.25]
阪神11R 大和S [2.3.2.32]
小倉9R あざみ賞 [0.0.1.13]
小倉10R 伊万里特別 [1.2.1.17]
小倉11R 小倉大賞典 [0.0.2.41]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
京都牝馬S(G3、阪神芝1400m)

京都牝馬Sでの穴ぐさは[2.3.4.36](複勝率20.0%)で、複勝回収率は116%です。

1600mの頃も含めて過去10年の京都牝馬Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、4歳が2頭、5歳が3頭、6歳が4頭、7歳が1頭という内訳です。1400mで激走した馬は6頭いて、そのうち5頭はふた桁馬番でした。6頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、いずれも芝1600mで勝ち鞍があったので、マイル戦での勝利実績があるふた桁馬番の馬をマークしておきましょう。

注目レース
大和S(OP特別、阪神ダート1200m)

大和Sでの穴ぐさは[2.3.2.32](複勝率17.9%)で、ダート1200mの時に限ると[1.2.1.13](複勝率23.5%)で、複勝回収率は114%です。OPのダート1200mという条件では、5年のうち4年で穴ぐさが馬券に絡んでいます。

OPのダート1200mで馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは6~8歳の牡馬で、中2~4週での臨戦でした。4頭のうち3頭はダートOPでの勝ち鞍があり、例外の1頭は前走で準OPを勝利していました。順調に使われている実績馬は侮らない方が良いでしょう。

注目レース
大島特別(2勝クラス、東京ダート1400m)

大島特別での穴ぐさは[2.3.3.26](複勝率23.5%)で、複勝回収率は121%です。昨年は【A】評価だったケイアイビリジアンが9番人気で①着、一昨年は【A】評価だったスズカゴーディーが10番人気で③着、3年前は【A】評価だったラレータが7番人気で②着に入っています。

馬券圏内に入った8頭の穴ぐさは4~6歳の牡セン馬で、父と母父がサンデー系・ミスプロ系・ノーザンダンサー系のいずれかの組み合わせでした。ダート1400mで③着以内に入った5頭は、いずれも1勝クラス以上の東京ダート1400mで勝ったことがあったので、コース実績をチェックして臨むようにしましょう。

注目レース
大濠特別(2勝クラス、小倉芝1200m)

大濠特別での穴ぐさは[0.2.1.5](複勝率37.5%)で、複勝回収率は163%です。芝1200mの時に限ると[0.1.1.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は125%です。

芝1200mで③着以内に入った2頭の穴ぐさは馬番15番で、前走も小倉芝1200mを走って0秒4~0秒9差でした。2頭は休み明け2~5戦目で、中3週での臨戦だったので、順調に使われている外枠の馬が狙い目になりそうです。

ちなみに…
フェブラリーSでの穴ぐさは[1.2.3.38]で、ダイヤモンドSでは[1.3.3.31]、小倉大賞典では[0.0.2.41]です。昨年のフェブラリーS【C】評価だったエアスピネルが9番人気で②着、【A】評価だったワンダーリーデルが8番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になり、ダイヤモンドSでは【B】評価だったグロンディオーズが7番人気で優勝しました。

過去10年のフェブラリーSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、いずれも関西所属の牡馬です。9頭のうち8頭が5歳以上で、7歳以上の馬が5頭もいるので、ベテランの関西牡馬が侮れないでしょう。

9頭のうち5頭は前走が①~③着で、残りの4頭は前走が⑤~⑨着でした。前走が⑤着以下だった4頭のうち3頭は前走がG1(Jpn1)だったので、前走好走馬か、前走がG1(Jpn1)だった馬をマークしておきましょう。2013年以降に激走した7頭は父がサンデー系かミスプロ系かストームバード系です。

過去10年のダイヤモンドSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、そのうち5頭が6~8歳なので、このレースもベテランが侮れなさそうです。6頭は中10週以内での臨戦で、そのうち5頭は父がサンデー系かキングマンボ系です。2015年以降に激走した5頭は1~2月の芝で連対歴があったので、冬場の実績もチェックしておくと良さそうです。

過去10年の小倉大賞典では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち7頭がふた桁人気だったので、幅広く検討する必要があるでしょう。9頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち8頭は6歳歳以上で、同じく9頭のうち8頭は関西馬です。2017年以降の6頭は前走が1800~2000mで、2018年以降の5頭は前走で4角3番手以内に付けていたので、そのようなタイプをマークして臨みましょう。


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