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穴ぐさ傾向と対策

中山記念もトニービン内包馬が制す!?


先週(2月19日~20日)の穴ぐさは[0.2.8.108](複勝率8.5%)でした。重馬場となったフェブラリーSは1分33秒8という決着タイムで、メンバー中最速の上がり34秒3を計時したカフェファラオが連覇を達成しました。芝のような時計で、テイエムサウスダンソダシも頑張っていましたが、カフェファラオの決め手が上でしたね。

カフェファラオは2番人気でしたが、同日の小倉大賞典1番人気に推されたアリーヴォが勝利して、重賞での1番人気の連敗もようやくストップしましたね。JRA重賞は先週までに20レースが行われ、1番人気は[1.7.1.11]という成績になっています。

今週末は中山で中山記念、阪神で阪急杯が予定されています。阪神開催は3週目となりますが、先週までの芝では、またも内目の馬が勝つケースが多くなっていますね。

【2022年の阪神芝】
馬番 特別競走 平場戦
馬番1~7番 [8.7.6.34] [7.3.6.39]
馬番8~18番 [1.0.2.28] [1.5.2.41]

先週までの2週間で阪神芝のレースは16回あり、特別競走での8レースのうち7レースでは馬番7番以内の馬が勝利し(①着同着が1レース)、平場戦も8レースのうち7レースで馬番7番以内の馬が勝っています。

馬番8番より外枠で特別競走を勝利したのは先々週の京都記念でのアフリカンゴールド(馬番11番)で、ご存知の通り、逃げ切りでしたから、阪神芝は内目を立ち回れる馬に有利に働いていると言えるでしょう。

ちなみに、今年の阪神芝の特別競走を人気薄で優勝したのも、京都記念でのアフリカンゴールド(12番人気)だけとなっています。

【2022年の阪神芝での特別競走】
人気 着別度数
1番人気 [2.1.3.2]
2番人気 [3.0.2.3]
3番人気 [1.1.1.5]
4番人気 [1.4.0.3]
5番人気 [1.0.0.7]
6番人気以下 [1.1.2.42]

勝利した9頭のうち8頭は1~5番人気で、この8頭は馬番1~7番でした。阪神芝の特別競走での1~5番人気は、馬番7番以内だと[8.6.4.13](複勝率58.1%)、馬番8番より外枠だと[0.0.2.7](複勝率22.2%)で、今週末の阪神芝の特別競走でも上位人気は馬番7番以内の馬を評価すべきでしょう。

一方、中山では中山記念が予定されていて、3月には中山牝馬SスプリングSフラワーCと、この時期は中山芝1800mの重賞が多く組まれています。

芝1800m重賞は先週に小倉大賞典があり、ドゥラメンテ産駒のアリーヴォが勝ちました。先々週の共同通信杯を制したのはハーツクライ産駒のダノンベルーガで、昨年10月以降の芝1800m重賞ではグレイソヴリン系を持つ馬の優勝が続いています。

【2021年10月以降の芝1800m重賞(JRA)】
レース 優勝馬 グレイソヴリン系
小倉大賞典 アリーヴォ 父母母父トニービン
共同通信杯 ダノンベルーガ 父母父トニービン
東スポ杯2歳S イクイノックス 母母父トニービン
府中牝馬S シャドウディーヴァ 父母父トニービン
毎日王冠 シュネルマイスター 母母父Highest Honor

昨年10月以降の芝1800m重賞は上記の6レースで、いずれも4代血統表内にグレイソヴリン系を持つ馬が優勝しています。

6レースのうち5レースが東京芝1800mで、直線距離の長いコースだからじゃないか?と思う人もいると思いますが、そうとも言い切れないんですよ。昨年の中山記念は、ハーツクライ産駒のヒシイグアスと母父ハーツクライのケイデンスコールが①&②着でした。昨年の中山芝1800mでの重賞では、グレイソヴリン系を持つ馬がこれだけ馬券に絡んでいます。

【2021年の中山芝1800m重賞でグレイソヴリン系内包で③着以内に入った馬】
レース 着順・馬名 グレイソヴリン系
スプリングS 着ヴィクティファルス
着ボーデン
父母父トニービン
母母母父トニービン
フラワーC 着ホウオウイクセル 父母父トニービン
中山牝馬S 着フェアリーポルカ 父母父トニービン
中山記念 着ヒシイグアス
着ケイデンスコール
父母父トニービン
母父母父トニービン

4代血統表内にトニービンを持つ馬が4レースすべてで馬券圏内に入り、3レースで優勝しています。今年の中山記念もトニービン(グレイソヴリン系)を持つ馬に注目すべきではないでしょうか。

2月26~27日に行われる中山、阪神、小倉の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月26~27日
場所
中山 Aコース・1週目
阪神 Aコース・3週目
小倉 Bコース・3週目

2月26日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 水仙賞 [1.0.1.9]
中山10R 富里特別 [0.0.1.35]
中山11R 幕張S [0.2.0.18]
阪神9R 伊丹S [1.4.2.30]
阪神10R すみれS 出走ナシ
阪神11R 仁川S [2.0.3.32]
小倉9R 合馬特別 [2.2.0.30]
小倉10R 早鞆特別 [2.1.1.35]
小倉11R 八代特別 [2.0.2.28]

2月27日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R デイジー賞 [0.0.0.8]
中山10R ブラッドストーンS [3.0.3.35]
中山11R 中山記念 [1.2.1.20]
阪神9R 松籟S [1.2.1.10]
阪神10R マーガレットS [1.1.1.29]
阪神11R 阪急杯 [1.0.2.42]
小倉9R ネモフィラ賞 [0.0.0.5]
小倉10R 稲佐山特別 出走ナシ
小倉11R 下関S [0.0.0.9]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
中山記念(G2、中山芝1800m)

中山記念での穴ぐさは[1.2.1.20](複勝率16.7%)で、複勝回収率は110%です。

過去10年の中山記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、6~8歳の牡馬でした。5頭は父か母父がサンデー系で、そのうち4頭は4角2番手以内から粘り込んでいるので、サンデー系内包の先行馬が侮れなさそうです。

激走した5頭は近2走以内に芝で⑤着以内があり、そのうち4頭は前走時馬体重が494kg以上だったので、近走着順や馬体重もチェックしておくと良さそうです。

注目レース
伊丹S(3勝クラス、阪神ダート1800m)

伊丹Sでの穴ぐさは[1.4.2.30](複勝率18.9%)で、複勝回収率は102%です。ダート1800mの時に限ると[1.3.2.18](複勝率25.0%)で、複勝回収率は131%です。昨年はダンツキャッスルが7番人気で②着に食い込みました。

ダート1800mで③着以内に入った6頭の穴ぐさは4~6歳で、そのうち5頭は中4週以内での臨戦でした。同じく6頭のうち5頭は1~3月のダートで勝利実績があったので、順調に使われている冬実績馬をチェックしておきましょう。

注目レース
松籟S(3勝クラス、阪神芝3200m)

松籟Sでの穴ぐさは[1.2.1.10](複勝率28.6%)で、複勝回収率は177%です。3200m戦となった昨年はタイセイモナークが11番人気で②着に激走しました。

2400m戦の頃も含めて馬券圏内に激走した穴ぐさは4頭で、ハンデ54~56kgの牡馬です。4頭は中6週以内での臨戦で、近2走以内に勝ち鞍があるか、芝OPでの連対歴があったので、実績と好調さを確認して臨みましょう。

ちなみに…
阪急杯での穴ぐさは[1.0.2.42]で、過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭います。

激走した8頭のうち5頭は近3走以内に連対歴があり、それ以外の3頭は芝重賞での連対歴がありました。8頭のうち7頭は芝1600m以上で勝ったことがあったので、1400mを超える距離での実績もあるとベターでしょう。

激走した8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系かロベルト系で、6頭は馬体重が460~470kg台でした。


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