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穴ぐさ傾向と対策

3歳重賞は前走が連外の馬に妙味あり!?


先週(2月26日~27日)の穴ぐさは[5.4.6.103](複勝率12.7%)で、阪急杯【A】評価だったサンライズオネストが③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

阪急杯を制したダイアトニック6枠10番でしたが、序盤にハナに立つ形で好位のインに入り、直線で内を突いて押し切りました。②着にも内を突いたトゥラヴェスーラが差し込んで、やはり現在の阪神芝は内側が良さそうです。今年、阪神芝での特別競走は先週までで12レースが行われ、連対圏に入ったのは馬番11番以内の馬となっています。

【2022年の阪神芝の特別競走】
馬番 着別度数
馬番1番 [1.3.1.7]
馬番2番 [2.4.0.6]
馬番3番 [1.1.0.10]
馬番4番 [2.1.0.9]
馬番5番 [1.0.3.8]
馬番6番 [2.1.2.7]
馬番7番 [2.0.2.7]
馬番8番 [0.0.1.9]
馬番9番 [0.0.0.7]
馬番10番 [1.0.1.4]
馬番11番 [1.1.0.3]
馬番12番 [0.0.1.4]
馬番13番 [0.0.0.5]
馬番14番 [0.0.0.3]
馬番15番 [0.0.1.1]
馬番16番 [0.0.0.2]
馬番17番 [0.0.0.2]
馬番18番 [0.0.0.1]

連対した24頭は馬番11番以内で、馬番10~11番で勝利した2頭は、京都記念を逃げ切ったアフリカンゴールド阪急杯ダイアトニックです。今週末の阪神芝でも枠順は重要でしょう。

今週末の阪神ではチューリップ賞があり、中山では弥生賞オーシャンSが予定されています。チューリップ賞には昨年の阪神JFを制したサークルオブライフ弥生賞には朝日杯FSで優勝したドウデュースが出走予定で、今春の3歳クラシックを占う意味でも重要なレースになりそうですね。

今年、3歳の芝重賞は6レースが行われ、優勝した馬は6番人気以内でしたが、1番人気は[0.3.0.3]で勝てていません。現3歳世代の芝重賞で1番人気が勝利したのは、昨年11月の東スポ杯2歳Sでのイクイノックスが最後となっています。

今年の3歳の芝重賞で勝利を収めた6頭は、3頭が前走①着で、残りの3頭は前走⑥着以下でした。6頭のうち4頭は騎手が前走時と同じで、2頭は乗り替わりでの騎乗となっていて、それらを掛け合せると次のようになります。

【2022年の3歳限定の芝重賞】
前走着順 騎手が
継続騎乗
騎手が
乗り替わり
前走①着 [1.1.1.19] [2.1.1.14]
前走②着 [0.0.0.6] [0.1.0.0]
前走③着 [0.1.0.2] [0.0.1.1]
前走④着 [0.1.1.2] [0.0.0.3]
前走⑤着 [0.1.0.1] [0.0.1.2]
前走⑥着以下 [3.0.1.6] [0.0.0.11]

騎手が継続騎乗して連対圏に入った8頭のうち6頭は前走③着以下で、騎手が乗り替わって連対した4頭は前走①~②着でした。前走③着以下の馬は、騎手が乗り替わると[0.0.2.17]で、騎手が継続騎乗だと[3.3.2.11]となっています。

前走で連外に敗れても騎手が替わらなかった馬は複勝率42.1%と好走率が高く、フェアリーS以降の5レースで馬券に絡み、そのうち4レースで連対しています。今週末のチューリップ賞弥生賞でも、前走で敗れていながら騎手が継続騎乗しているタイプが面白いかもしれませんね。

ちなみに、今年の3歳の芝重賞は、6レースのうち5レースで偶数馬番の馬が勝っています。

【2022年の3歳限定の芝重賞】
馬番 着別度数
偶数馬番 [5.0.4.32]
奇数馬番 [1.6.2.35]

奇数馬番で優勝したのはクイーンCのプレサージュリフト(7枠13番)だけで、5レースでは偶数馬番6番人気以内に推された馬が勝利を収めています。チューリップ賞弥生賞でも、偶数か奇数かは気にしてみてはいかがでしょうか?

3月5~6日に行われる中山、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

3月5~6日
場所
中山 Aコース・2週目
阪神 Aコース・4週目

3月5日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 潮来特別 [0.1.0.15]
中山10R 上総S [1.2.1.28]
中山11R オーシャンS [2.3.1.39]
阪神9R 和田岬特別 [0.1.1.4]
阪神10R 橿原S [0.2.3.32]
阪神11R チューリップ賞 [0.2.0.35]

3月6日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 湾岸S [0.2.3.21]
中山10R 総武S [0.2.0.35]
中山11R 弥生賞 [1.1.2.20]
阪神9R アルメリア賞 [0.0.1.2]
阪神10R 斑鳩S [1.1.4.18]
阪神11R 大阪城S [2.0.1.32]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
斑鳩S(3勝クラス、阪神芝1400m)

斑鳩Sでの穴ぐさは[1.1.4.18](複勝率25.0%)で、複勝回収率は105%です。

馬券に絡んだ6頭の穴ぐさは5~6歳で、いずれもひと桁馬番でした。6頭のうち5頭は前走から2ヶ月開いていて、その6頭は中7週以上での連対歴があったので、鉄砲実績のある休み明けの馬をマークしておきましょう。

注目レース
上総S(3勝クラス、中山ダート1800m)

上総Sでの穴ぐさは[1.2.1.28](複勝率12.5%)で、複勝回収率は117%です。昨年はテリオスベルが6番人気で②着、ゲンパチルシファーが8番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。

③着以内に入った4頭の穴ぐさは中9週以内での臨戦で、3頭の牡馬は前走時馬体重が508kg以上でした。4頭のうち3頭はダート準OPでの③着以内があり、例外の1頭は2走前に勝ち鞍を挙げていたので、クラス実績のある馬か勢いの感じられる馬に注意しましょう。

注目レース
湾岸S(3勝クラス、中山芝2200m)

湾岸Sでの穴ぐさは[0.2.3.21](複勝率19.2%)で、2008年以降に限ると[0.2.3.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率が106%です。

馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは4~6歳で、そのうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系でした。同じく5頭のうち4頭は近3走以内に勝ち鞍があったので、ノーザンダンサー系内包で好調さの感じられるタイプが面白そうです。5頭のうち4頭はひと桁馬番でした。

ちなみに…
弥生賞での穴ぐさは[1.1.2.20]で、チューリップ賞では[0.2.0.35]、オーシャンSでは[2.3.1.39]です。

過去10年の弥生賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、そのうち4頭は前走が芝OPで④~⑥着でした(例外の1頭は前走が1勝クラスで①着)。同じく5頭のうち4頭は前走が芝1600~1800mで、距離延長馬に注意すべきでしょう。

激走馬5頭はキャリア4~6戦で、2013年以降の4頭は父サンデー系でした。その4頭は芝1800mで勝ち鞍があったので、1800mで実績のあるサンデー系内包馬をマークしておきましょう。

過去10年のチューリップ賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも②~③着でした。5頭はすべて父サンデー系で、ディープインパクト産駒(3頭)、ダイワメジャー産駒(1頭)、ステイゴールド産駒(1頭)です。

激走馬5頭は前走が芝1500~1600m①~⑤着で、前走でメンバー中3位以内34秒2という上がりを計時していました。前走の距離・着順・上がりの速さをチェックしておくと良さそうです。

過去10年のオーシャンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、5歳馬が4頭、6歳馬が2頭、7歳以上の馬が4頭です。10頭のうち9頭は馬体重が480kg以上で、504kg以上の馬が7頭いるので、大型馬が侮れなさそうです。

2014年以降に激走した7頭は重賞での③着以内があり、そのうち5頭は芝1200mの重賞で馬券に絡んだことがあったので、重賞実績のある馬は高齢でも見限らない方が良さそうです。


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