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穴ぐさ傾向と対策

宝塚記念はディープインパクト系かステイゴールド系か!?


先週(6月18日~19日)の穴ぐさは[4.10.6.90](複勝率18.2%)で、ユニコーンS【B】評価だったバトルクライが8番人気で③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

今年のユニコーンSは良馬場になり、堅い決着の可能性もあるかと思っていましたが、掲示板に載った5頭はすべて6番人気以下でした。①着のペイシャエスや②着のセキフウも穴ぐさに指名できれば良かったんですが……。

今週末は2022年の上半期を締めくくる宝塚記念が予定されています。ご存知の通りの豪華メンバーで、フルゲートになりそうですし、強力な先行型も複数いて、激しいレースになる可能性がありそうですね。非常に楽しみです。

今年、JRAでの芝G1は10レースが行われ、何と言っても特徴的なのは、1番人気が勝てていないことでしょう。1番人気は[0.1.1.8]で、2番人気も[1.2.0.7]とあまり勝てていません。他に特徴的なこととしては、優勝しているのが中型タイプという点も挙げられるでしょう。

【2022年のJRAでの芝G1】
人気 着別度数
1番人気 [0.1.1.8]
2番人気 [1.2.0.7]
3番人気 [2.5.0.3]
4番人気 [3.0.2.5]
5番人気 [1.1.0.8]
6番人気 [0.0.2.8]
7番人気 [1.0.2.7]
8番人気 [2.0.1.7]
9番人気以下 [0.1.2.94]

【2022年のJRAでの芝G1】
馬体重 3歳限定戦 古馬混合戦
458kg以下 [0.0.2.24] [0.1.0.11]
460~478kg [3.2.2.27] [3.1.1.19]
480~498kg [2.3.1.17] [2.1.0.22]
500kg以上 [0.0.0.6] [0.2.4.21]

3歳限定戦と古馬混合戦は5レースずつあり、いずれも優勝馬は馬体重が460~498kgのゾーンでした。ちょっと気になるのは、古馬混合戦で500kg以上の大型馬が勝てていないことでしょうね。近10年の宝塚記念では500kg以上で優勝したのがゴールドシップ(2013&14年)だけで、その2年は11~12頭立てでした。阪神芝の内回りで多頭数だと、小脚を利かせやすいタイプの方が有利かもしれませんね。

今年の古馬混合の芝G1(5レース)では、他にこんなデータもあります。

【2022年のJRAでの古馬混合の芝G1】
騎手 着別度数
継続騎乗 [5.5.2.46]
乗り替わり [0.0.3.27]

【2022年のJRAでの古馬混合の芝G1】
馬体重 着別度数 複勝率
マイナス体重 [3.3.4.29] 25.6%
前走と同体重 [1.0.0.12] 7.7%
プラス体重 [1.1.1.30] 9.1%

古馬混合の芝G1(5レース)で連対圏に入った10頭は、騎手が前走時と同じでした。また、マイナス体重で出走した馬の好走率が高くなっています。今年の宝塚記念で上位人気が予想される馬は、騎手が継続騎乗する馬が多くなりそうなので、気にすべきは馬体重でしょうかね。

宝塚記念阪神芝2200mでの開催で、芝2200mの重賞は昨秋以降に8レースが行われ、連対圏に入ったのは次の馬たちです。

【2021年秋以降の芝2200m重賞】
月日
レース
①着
②着
2022年5月7日
京都新聞杯
①着アスクワイルドモア
②着ヴェローナシチー
キズナ
エピファネイア
2022年2月13日
京都記念
①着アフリカンゴールド
②着タガノディアマンテ
ステイゴールド
オルフェーヴル
2022年1月23日
アメリカJCC
①着キングオブコージ
②着マイネルファンロン
ロードカナロア
ステイゴールド
2022年1月16日
日経新春杯
①着ヨーホーレイク
②着ステラヴェローチェ
ディープインパクト
バゴ
2021年11月14日
エリザベス女王杯
①着アカイイト
②着ステラリア
キズナ
キズナ
2021年9月26日
神戸新聞杯
①着ステラヴェローチェ
②着レッドジェネシス
バゴ
ディープインパクト
2021年9月26日
オールカマー
①着ウインマリリン
②着ウインキートス
スクリーンヒーロー
ゴールドシップ
2021年9月20日
セントライト記念
①着アサマノイタズラ
②着ソーヴァリアント
ヴィクトワールピサ
オルフェーヴル

父欄は、濃いピンク色がディープインパクト系で、薄いピンク色がステイゴールド系です。その2系統以外には色を付けていません。

ご覧の通り、昨秋以降の芝2200m重賞(8レース)では、父ディープインパクト系か父ステイゴールド系が連対しています。面白いのは、その2系統の馬が一緒に連対したケースがないことでしょう。ということで、今年の宝塚記念も、父ディープインパクト系・父ステイゴールド系・それ以外の系統とチーム分けして予想を組み立てる作戦が有効なのではないでしょうか。

ちなみに、上記の8レースにおいても、1番人気は[0.1.0.7]と未勝利です。やはり今年の宝塚記念での1番人気馬には厳しい戦いが待っているのかもしれませんね。

6月25~26日に行われる東京、阪神、函館の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

6月25~26日
場所
東京 Dコース・2週目
阪神 Bコース・2週目
函館 Aコース・3週目

6月25日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 清里特別 [0.1.3.25]
東京10R 日野特別 [0.4.1.22]
東京11R 江の島S [0.2.2.19]
阪神9R 鷹取特別 [0.0.1.32]
阪神10R 水無月S [2.1.4.20]
阪神11R 天保山S [1.0.1.20]
函館9R 恵山特別 [1.0.1.9]
函館10R 渡島特別 [1.2.1.25]
函館11R 青函S 出走なし

6月26日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 八ヶ岳特別 [0.2.0.13]
東京10R 甲州街道S [0.1.0.2]
東京11R パラダイスS [2.1.4.16]
阪神8R 城崎特別 [0.0.1.13]
阪神9R 舞子特別 [0.1.1.29]
阪神10R 花のみちS [2.1.2.15]
阪神11R 宝塚記念 [1.3.2.38]
阪神12R リボン賞 [0.2.0.25]
函館9R 松前特別 [0.2.1.16]
函館10R HTB杯 [0.2.2.25]
函館11R 大沼S [1.3.4.29]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
パラダイスS(リステッド、東京芝1400m)

パラダイスSでの穴ぐさは[2.1.4.16](複勝率30.4%)で、複勝回収率は178%です。2016年以降は穴ぐさのいた5年すべてで馬券に絡んでいて、昨年は①着キルロード&③着ホープフルサインという【穴ぐさダブル】になりました。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは馬番11番以内で、2019年以降の4頭はハンデ54kgの牡セン馬でした。2018年以降の5頭は5代血統表内にノーザンダンサーのクロスを持っていたので、連続開催最終週でも馬場の悪い内目を苦にしなさそうな馬が侮れないでしょう。

注目レース
大沼S(リステッド、函館ダート1700m)

大沼Sでの穴ぐさは[1.3.4.29](複勝率21.6%)で、複勝回収率は121%です。良馬場の時が[1.3.4.15](複勝率34.8%)なので(道悪馬場だと[0.0.0.14])、馬場は乾いた方が良さそうです。

馬券に絡んだ8頭の穴ぐさは5~7歳で、そのうち7頭はダート1700mで勝ち鞍があり、6頭は函館か札幌のダート1700mで勝利実績がありました。8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、2011年以降の5頭は4角4番手以内から馬券圏内に入っていたので、先行型が侮れないでしょう。

注目レース
花のみちS(3勝クラス、阪神ダート1400m)

花のみちSでの穴ぐさは[2.1.2.15](複勝率25.0%)で、複勝回収率は215%です。近3年はいずれも7番人気以下だった穴ぐさが馬券に絡んでいて、昨年はサイモンハロルドが10番人気で③着に食い込みました。

定量戦の時に③着以内に入った穴ぐさは4頭で、いずれも近4走以内に③着以内の好走歴がありました。4頭は阪神か中山のダートで勝利実績があったので、直線に急坂のあるダートで実績がある馬をマークして臨みましょう。

注目レース
水無月S(3勝クラス、阪神芝1400m)

水無月Sでの穴ぐさは[2.1.4.20](複勝率25.9%)で、複勝回収率は144%です。2017年以降は5年連続で馬券に絡んでいて、昨年はカリボールが8番人気で③着に入りました。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは馬番10番以内で、そのうち6頭は偶数馬番でした。7頭のうち6頭は4~5歳で、同じく7頭のうち6頭は中7週以内での臨戦でした。7頭は阪神か中山か中京で勝ち鞍があったので、このレースも直線に急坂があるコースで実績がある馬が侮れないでしょう。

注目レース
日野特別(2勝クラス、東京ダート1600m)

日野特別での穴ぐさは[0.4.1.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は108%です。昨年はダイワドノヴァンが11番人気で②着、エターナリーが9番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】でした。

馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは馬番9番より外枠で、1600m以下での4頭は父か母父がサンデー系でした。5頭はいずれも左回りのダートで連対実績があったので、左回り巧者のサンデー系内包馬をマークしておきましょう。

注目レース
松前特別(2勝クラス、函館芝2000m)

松前特別での穴ぐさは[0.2.1.16](複勝率15.8%)で、複勝回収率は126%です。

③着以内に入った3頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、馬番2~5番でした。3頭のうち2頭は札幌芝で勝ち鞍があり、残りの1頭は北海道の洋芝が初めてだった3歳馬です。サンデー系内包で、洋芝に適性のありそうな馬が狙い目になりそうです。

ちなみに…
宝塚記念での穴ぐさは[1.3.2.38]で、【A】~【C】の評価を付け始めた2014年以降に限ると、8年中6年で馬券に絡んでいます。一昨年は【B】評価だったモズベッロが12番人気で③着、昨年は【B】評価だったユニコーンライオンが7番人気で②着に入りました。

近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち16頭立て以下だった時の8頭のうち7頭は馬番1~6番で、17~18頭立てでの2頭はふた桁馬番でした。激走馬10頭は中7週以内での臨戦で、そのうち9頭は近4走以内に連対歴がありました。

10頭のうち日本馬は9頭で、そのうち8頭は関西馬で、同じく9頭のうち8頭は4~5歳でした。日本馬9頭は6~9月に芝で勝ち鞍があり、そのうち7頭は芝のG1かG2で勝利実績があったので、夏季実績やクラス実績も確認しておくと良さそうです。


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