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穴ぐさ傾向と対策

七夕賞は前走も2000mだった馬に注目!?


先週(7月2日~3日)の穴ぐさは[3.6.13.92](複勝率19.3%)で、ラジオNIKKEI賞【B】評価だったショウナンマグマが8番人気で②着に入りました。ラジオNIKKEI賞での穴ぐさは昨年まで6年連続で馬券圏内に入っていて、少なからずプレッシャーを感じていたので、7年連続まで伸ばすことができて良かったです(笑)。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

CBC賞は穴馬の出番がなく、1分5秒8という物凄いレコードタイムでテイエムスパーダが快勝しました。鞍上の今村騎手がハナを切って、ペースを緩めることなく、持ち味を存分に発揮しましたね。

テイエムスパーダは父のレッドスパーダが父タイキシャトル×母父ストームキャットという配合で、タイキシャトルは母父(カーリアン)がニジンスキー系です。テイエムスパーダニジンスキーの5×5というクロスを持っていて、スピード&底力を兼備していますから、今後のスプリント戦線でも楽しみですね。

今週は、七夕賞プロキオンSという重賞が予定されています。七夕賞はご存知の通り、芝2000mでのハンデ重賞で、昨年以降、その条件では1番人気の連敗が続いています。また、前走から斤量が増えていたタイプも勝てていないので、それらの点は用心すべきでしょう。

【2021年以降の芝2000mのハンデ重賞】
人気 着別度数
1番人気 [1.1.3.9]
2番人気 [3.0.1.10]
3番人気 [1.3.0.10]
4番人気 [1.1.0.12]
5番人気 [1.3.1.9]
6番人気以下 [7.6.9.129]

【2021年以降の芝2000mのハンデ重賞】
斤量 着別度数
前走から斤量増 [0.3.2.27]
前走と同斤量 [6.2.7.68]
前走から斤量減 [8.9.5.84]

芝2000mでのハンデ重賞は昨年以降に14レースが行われ、1番人気は[1.1.3.9]という成績で、勝利したのは昨年の中山金杯(ヒシイグアス)まで遡ります。昨年の愛知杯以降は1番人気が13連敗中で、昨年のマーメイドS以降は[0.0.3.8]で11戦連続で連対圏に入れていないので、七夕賞でも1番人気は過信禁物ですかね。

上記の14レースのうち、牡牝混合戦は10レースあり、前走の距離別成績は次のようになっています。

【2021年以降の芝2000mの牡牝混合のハンデ重賞】
前走 着別度数
前走が1600m [2.0.0.10]
前走が1700~1800m [2.2.4.33]
前走も2000m [6.6.4.48]
前走が2200m以上 [0.2.2.34]

優勝した10頭は前走が2000m以下で、距離短縮馬は勝てていません。前走も2000mだった馬は[6.6.4.48](複勝率25.0%)で、10レースのうち9レースでは、前走も2000mで斤量が増えていなかったタイプが馬券に絡んでいます。例外の1レースは該当馬が1頭だけだった昨年の小倉記念で、今年の七夕賞でも前走が2000mで斤量が増えていない馬をチェックするといいかもしれません。

ちなみに、上記の10レースでは、偶数馬番の馬が[8.6.6.56](複勝率26.3%)、奇数馬番の馬が[2.4.4.69](複勝率12.7%)という成績で、昨年9月以降は5レース連続で偶数馬番の馬が勝っています。偶数馬番の好成績の流れは続くでしょうか?

一方、小倉でのプロキオンSは、今年もダート1700mで開催されます。昨年は重馬場となって先行した馬が止まらない流れになりましたが、馬場状態によって傾向が異なる面が見られるので、注意したいですね。

【2021年以降の小倉ダート1700mでの2勝クラス以上の特別競走】
枠順 良馬場 道悪馬場
1枠 [0.1.0.16] [0.2.3.10]
2枠 [0.1.0.17] [2.2.1.11]
3枠 [0.1.2.16] [0.1.0.17]
4枠 [0.3.0.18] [1.0.2.15]
5枠 [2.0.4.16] [3.1.1.13]
6枠 [7.1.3.11] [1.1.1.15]
7枠 [1.2.1.19] [1.1.0.16]
8枠 [2.3.2.15] [1.1.1.15]

昨夏以降に小倉ダート1700mでは2勝クラス以上の特別競走が21レースあり、良馬場での12レースでは5~8枠の馬が勝利しています。昨年のプロキオンSは2枠3番のメイショウカズサが快勝しましたが、重馬場でしたから、今年は馬場状態を考慮しながら枠順の有利・不利を考えるようにしましょう。

上記の21レースのうち、準OP以上の競走は8レースありますが、そこでは1番人気は連対圏に入れていません。

【2021年以降の小倉ダート1700mでの3勝クラス以上の特別競走】
人気 着別度数
1番人気 [0.0.1.7]
2番人気 [1.2.1.4]
3番人気 [1.0.1.6]
4番人気 [0.0.1.7]
5番人気 [0.2.1.5]
6番人気以下 [6.4.3.71]

【2021年以降の小倉ダート1700mでの3勝クラス以上の特別競走】
位置取り 着別度数
4角5番手以内 [7.8.4.25]
4角6番手以下 [1.0.4.75]

8レースのうち、1~5番人気が勝ったのは2レースだけで、6番人気以下の馬が6勝を挙げています。

勝ち馬の8頭のうち7頭は4角5番手以内だったことが特徴と言えますが、その7頭のうち4頭は前走で4角8番手以下だったんですよね。2走前以前に先行実績がありながら、前走で先行できなかった馬が突如として前に行って激走するケースが見られるので、プロキオンSでも2走前以前の先行実績を確認して臨むと良さそうです。

函館芝は今週末からBコースに替わるのでご注意ください。7月9~10日に行われる福島、小倉、函館の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

7月9~10日
場所
福島 Aコース・2週目
小倉 Aコース・2週目
函館 Bコース・1週目

7月9日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 須賀川特別 [0.0.2.14]
福島10R 猪苗代特別 [1.1.2.29]
福島11R 阿武隈S [1.2.2.18]
小倉9R マカオJCT [1.2.1.26]
小倉10R インディアT [3.0.0.34]
小倉11R マレーシアC [2.0.0.19]
函館9R 北斗特別 [0.1.4.14]
函館10R 潮騒特別 [2.3.1.23]
函館11R マリーンS [0.2.1.31]

7月10日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 織姫賞 [1.4.1.35]
福島10R 天の川S [2.1.2.29]
福島11R 七夕賞 [2.4.0.41]
福島12R 彦星賞 [0.2.1.31]
小倉9R タイランドC [1.3.3.30]
小倉10R フィリピンT [2.3.1.23]
小倉11R プロキオンS [1.1.3.42]
小倉12R シンガポールTC賞 [2.2.2.24]
函館9R 下北半島特別 [1.1.0.24]
函館10R 横津岳特別 [1.1.1.10]
函館11R 五稜郭S [1.1.0.25]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
阿武隈S(3勝クラス、福島芝1800m)

阿武隈Sでの穴ぐさは[1.2.2.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は115%です。

馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは4~6歳の牡馬で、いずれも前走が馬券圏外でしたが、東京や中山やダートでした。5頭は福島、小倉、札幌、京都など、右回りの直線平坦コースで勝利実績があったので、小回り実績馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
潮騒特別(2勝クラス、函館芝1200m)

潮騒特別での穴ぐさは[2.3.1.23](複勝率20.7%)で、複勝回収率は110%です。

③着以内に入った6頭の穴ぐさは4~8枠で、5頭は6~8枠でした。6頭は父がサンデー系以外で、そのうち4頭は母父がサンデー系でした。2014年以降の5頭は中3週以内での臨戦で、そのうち4頭は前走も函館芝1200mを走っていたので、同コースを続けて使われている馬を侮らないようにしましょう。

注目レース
横津岳特別(2勝クラス、函館芝2600m)

横津岳特別での穴ぐさは[1.1.1.10](複勝率23.1%)で、複勝回収率は384%です。

馬券に絡んだ3頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、馬番1~6番でした。3頭は馬体重が434~454kgで、そのうち2頭は牝馬だったので、サンデー系内包で内目の枠の馬は小柄でも侮れないでしょう。

注目レース
北斗特別(1勝クラス、函館芝2000m)

北斗特別での穴ぐさは[0.1.4.14](複勝率26.3%)で、複勝回収率は135%です。

馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは中4週以上での臨戦で、いずれも前走が左回りで馬券圏外でした。5頭は右回りで直線平坦コースで勝利実績があったので、右回り巧者の巻き返しに注意しましょう。2015年以降の4頭は父か母父がサンデー系で、馬番5番以内でした。

注目レース
タイランドC(1勝クラス、小倉芝2600m)

タイランドCでの穴ぐさは[1.3.3.30](複勝率18.9%)で、複勝回収率は112%です。小倉芝2600mで行われた昨年は、ミステリーウェイが7番人気で②着に食い込みました。

いろいろな条件で施行されているレースですが、穴ぐさが馬券に絡んだのは7~9月に開催された時で、③着以内に入った7頭の穴ぐさは3~4歳でした。芝1800~2600mで馬券に絡んだ5頭のうち4頭は父サンデー系だったので、父サンデー系の若いタイプをマークしておきましょう。

ちなみに…
七夕賞での穴ぐさは[2.4.0.41]で、プロキオンSでは[1.1.3.42]です。昨年は七夕賞【C】評価だったロザムールが7番人気で②着に入り、プロキオンSでは【B】評価だったメイショウカズサが9番人気で①着、【C】評価だったトップウイナーが14番人気で②着となる【穴ぐさワンツー】となりました。

近10年の七夕賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が15頭いて、そのうち12頭は5~6歳です。15頭のうち11頭はハンデ53~55kgで、13頭は6枠以内だったので、外枠の馬は割り引きですかね。

2013年以降に激走した13頭のうち12頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、同じくその13頭のうち12頭は阪神か京都の内回りコースか、中山で勝ち鞍がありました。中山・阪神・京都(内回りコース)での実績も確認しておくと良さそうです。

プロキオンSは今年も小倉ダート1700mでの開催で、近10年(2012年以降)ではJRAのダート1700mで重賞は11レースあり(2012~21年エルムS、21年プロキオンS)、7番人気以下で③着以内に入った馬は10頭います。そのうち9頭は4~5歳で、若いタイプに妙味がありそうです。

激走した10頭のうち4頭は馬番6番以内で、5頭は馬番11~16番でした。10頭のうち9頭は4角4番手以内から③着以内に入っていて、その9頭のうち8頭は馬体重が498kg以下だったので、小回りコースで小脚を使えそうな馬を狙うと良さそうです。


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