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穴ぐさ傾向と対策

エリザベス女王杯はレース上がりがポイントに!?


先週(11月5日~6日)の穴ぐさは[3.5.6.101](複勝率12.2%)で、ファンタジーS【A】評価だったリバーラが10番人気で①着、アルゼンチン共和国杯【A】評価だったブレークアップが6番人気で①着、京王杯2歳S【A】評価だったフロムダスクが11番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

今年の重賞での穴ぐさは[13.13.20.275](複勝率14.3%)という成績で、単勝回収率が109%となっています。ファンタジーSを勝利したリバーラの単勝が70.7倍だったことが大きく寄与した形ですが、同馬を抜いても、8月以降の重賞での穴ぐさは単勝回収率が118%なので、残り2ヶ月で成績をさらに伸ばせるように頑張ります。

今週末からは秋のG1シリーズが再スタートで、エリザベス女王杯が予定されています。先々週の天皇賞・秋では、1番人気だったイクイノックスが優勝し、JRAの平地G1での1番人気の連敗がストップしたわけですが、エリザベス女王杯は阪神芝2200mでの施行で、それを考えると、再び1番人気受難の流れが始まっても……、という気がしないでもありません。

昨秋以降、芝2200mでの重賞は12レースが行われているのですが、優勝したのはすべて2番人気以下の馬です。

【2021年9月以降の芝2200mの重賞】
人気 着別度数
1番人気 [0.2.0.10]
2番人気 [3.1.1.7]
3番人気 [3.0.1.8]
4番人気 [0.0.3.9]
5番人気 [2.3.2.5]
6番人気以下 [4.6.5.97]

JRAの芝2200mの重賞での1番人気は、昨年9月以降だと[0.2.0.10]で、1番人気が勝利したのは昨年の宝塚記念でのクロノジェネシスまで遡ります。今年のエリザベス女王杯での1番人気はどうでしょうか。

芝2200mの重賞で勝利したのはどのような馬かと言うと、今年の8レースに関しては、次の馬たちが優勝しました。

【2022年の芝2200mの重賞】
レース上がり レース名 勝ち馬
34秒5 京都記念 アフリカンゴールド ステイゴールド
34秒7 神戸新聞杯 ジャスティンパレス ディープインパクト
35秒1 日経新春杯 ヨーホーレイク ディープインパクト
35秒3 セントライト記念 ガイアフォース キタサンブラック
35秒6 京都新聞杯 アスクワイルドモア キズナ
35秒6 オールカマー ジェラルディーナ モーリス
35秒7 アメリカJCC キングオブコージ ロードカナロア
36秒3 宝塚記念 タイトルホルダー ドゥラメンテ

今年の芝2200mの重賞について、レースの上がり3Fが速い順に並べると、上記の通りになります。父欄は、ピンク色がサンデー系、オレンジ色がロベルト系、黄色がキングマンボ系です。

モーリス産駒のジェラルディーナは母父がディープインパクトで、キングオブコージタイトルホルダーは母父がサドラーズウェルズ系ですから、レース上がりが35秒6以内だと父か母父がサンデー系の馬が勝ち、35秒7以上かかった時は父キングマンボ系×母父サドラーズウェルズ系の馬が優勝しているということになります。

阪神芝2200mで行われた近2年のエリザベス女王杯は、一昨年はレース上がりが34秒8でしたが、昨年は36秒5でした。ペースが速くなって上がりがかかるか、それとも緩んで上がりの速いレースとなるか、その見極めがポイントになってくるかもしれませんね。

ちなみに、今年の古馬混合の芝重賞では3歳馬の好走率が高くなっていますが、3歳で好走した馬はほとんどが上位人気に支持されていました。

【2022年の古馬混合の芝重賞】
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 [4.2.5.15] 15.4% 23.1% 42.3%
4歳 [8.7.5.69] 9.0% 16.9% 22.5%
5歳 [12.9.13.131] 7.3% 12.7% 20.6%
6歳 [2.10.4.76] 2.2% 13.0% 17.4%
7歳以上 [3.1.2.64] 4.3% 5.7% 8.6%

【2022年の古馬混合の芝重賞での3歳馬】
人気 着別度数
1番人気 [3.0.2.2]
2番人気 [1.1.1.4]
3番人気 [0.0.1.0]
4番人気 [0.0.1.3]
5番人気 [0.0.0.4]
7番人気以下 [0.1.0.2]

今年の古馬混合の芝重賞での3歳馬は複勝率42.3%で、連対圏に入った6頭のうち5頭は1~2番人気でした。エリザベス女王杯での3歳馬では、スタニングローズナミュールが上位人気になる可能性がありそうですから、注目ですね。

なお、今年のエリザベス女王杯は外国人ジョッキーの騎乗も多く、騎手が前走時とは異なる馬が少なくないようです。ただ、今秋の阪神芝の重賞では、騎手が継続騎乗した馬の成績が良いので、その点は注意した方がいいかもしれません。

【2022年秋の阪神芝の重賞】
騎手 着別度数
継続騎乗 [4.5.4.33]
乗り替わり [1.0.1.30]

【2022年秋の阪神芝の重賞】
馬番 着別度数
偶数馬番 [4.3.1.31]
奇数馬番 [1.2.4.32]

今秋に阪神芝の重賞は5レースあり、連対圏に入った10頭のうち9頭は騎手が継続騎乗した馬でした。優勝した5頭のうち4頭は偶数馬番だったので、エリザベス女王杯でも騎手が前走時と同じで偶数馬番に入った馬は、マークしておきましょう。

11月12~13日に行われる東京、阪神、福島の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

11月12~13日
場所
東京 Bコース・3週目
阪神 Aコース・6週目
福島 Aコース・2週目

11月12日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R オキザリス賞 [0.1.1.22]
東京10R 奥多摩S [0.1.2.41]
東京11R 武蔵野S [1.3.4.39]
阪神9R 岸和田S [0.0.0.3]
阪神10R 堺S [2.2.1.19]
阪神11R デイリー杯2歳S [0.1.1.23]
福島9R 二本松特別 [2.3.2.26]
福島10R 会津特別 [1.3.2.31]
福島11R 奥羽S [1.1.2.5]

11月13日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 銀嶺S [2.2.1.33]
東京10R ユートピアS [1.1.1.29]
東京11R オーロC [4.0.1.35]
阪神9R 黄菊賞 [0.0.0.6]
阪神10R 室町S [0.4.4.35]
阪神11R エリザベス女王杯 [2.3.2.39]
阪神12R ドンカスターC [1.1.2.30]
福島9R 福島2歳S [1.4.5.35]
福島10R 福島放送賞 [2.0.2.37]
福島11R 福島記念 [1.4.2.39]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
エリザベス女王杯(G1、阪神芝2200m)

エリザベス女王杯での穴ぐさは[2.3.2.39](複勝率15.2%)で、近10年に限ると[1.3.2.24](複勝率20.0%)で、複勝回収率は102%です。昨年は【B】評価だったステラリアが7番人気で②着、【C】評価だったクラヴェルが9番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】でした。

近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも前走が芝1800~2000mの重賞で⑦着以内でした。8頭は中9週以内での臨戦で、7頭は中3週でした(6頭は前走が府中牝馬S)。8頭のうち6頭はひと桁馬番で、ふた桁馬番だった2頭は8枠15~16番でした。8頭のうち6頭は父サンデー系で、残りの2頭は父ロベルト系だったので、父がサンデー系かロベルト系の馬をマークしておきましょう。

注目レース
福島2歳S(OP特別、福島芝1200m)

福島2歳Sでの穴ぐさは[1.4.5.35](複勝率22.2%)で、複勝回収率は110%です。一昨年はビーマイベイビーが7番人気で③着、昨年はニシノレバンテが7番人気で②着に入りました。

③着以内に入った10頭の穴ぐさのうち9頭は中8週以内での臨戦で、10頭のうち8頭は前走⑤着以内でした。10頭のうち7頭は前走が4角2番手以内で、例外の3頭は前走がOPだったので、先行力を見せていた馬が侮れないでしょう。10頭はすべて関東所属騎手で、そのうち9頭は関東馬でした。

注目レース
堺S(3勝クラス、阪神ダート1800m)

堺Sでの穴ぐさは[2.2.1.19](複勝率20.8%)で、2014年以降に限ると[2.2.1.10](複勝率33.3%)で、複勝回収率は146%です。

馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは前走時馬体重が482kg以上で、そのうち4頭は中3週以内での臨戦で、同じく5頭のうち4頭は馬番7番以内でした。2015年以降の4頭は父か母父がミスプロ系だったので、ミスプロ系内包馬をマークして臨みましょう。

注目レース
奥羽S(3勝クラス、福島ダート1700m)

奥羽Sでの穴ぐさは[1.1.2.5](複勝率44.4%)で、複勝回収率は197%です。

激走した4頭の穴ぐさはいずれも父サンデー系の4~5歳馬で、そのうち3頭は関西馬です。4頭は前走が掲示板外でしたが、福島ダート1700mで連対実績があったので、コース実績がある父サンデー系の巻き返しに注意しましょう。

ちなみに…
武蔵野Sでの穴ぐさは[1.3.4.39]で、福島記念では[1.4.2.39]、デイリー杯2歳Sでは[0.1.1.23]です。

近10年の武蔵野Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、いずれも関西馬です。12頭のうち3~4歳馬が3頭で、5~6歳馬が8頭、7歳馬が1頭となっています。12頭のうち11頭は東京競馬場での連対実績があり、例外の1頭は東京ダートが初めてでした。12頭のうち10頭は馬番7~15番で、真ん中から外枠での激走が多くなっています。

近10年の福島記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭で、ハンデ戦ですが、穴を開けた馬はそれほど多くありません。激走した5頭はひと桁馬番の牡馬で、そのうち4頭はハンデ54kgでした。5頭は父がサンデー系かノーザンダンサー系だったので、ひと桁馬番に入った両父系の馬をマークしておきましょう。

近10年のデイリー杯2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、7~8番人気でした。4頭は前走が芝1400~1800mで、4角1~5番手で①~⑤着に入っていました。4頭はキャリア2~5戦で、父も母父もミスプロ系ではない馬となっています。


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