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穴ぐさ傾向と対策

有馬記念も大型馬の出番あり!?


先週(12月17日~18日)の穴ぐさは[4.5.8.102](複勝率14.3%)でした。朝日杯FSは1~3番人気が①~③着に入る堅い決着となり、ターコイズSでは12番人気で③着に入ったフィアスプライドを穴ぐさに指名できず、申し訳ありませんでした。ターコイズSは展開を読み違えてしまいました…。

朝日杯FSを勝利したのはドルチェモア阪神JFを勝ったのはリバティアイランドで、2歳のマイルG1は1番人気が制する結果になりました。一時期、今年のJRA・G1では1番人気が勝てないことが話題となっていましたけれど、さすがにそんな話も聞かなくなりましたね。

ただ、まだ油断は禁物じゃないか、という気もしています。今年のJRAでのG1(JG1も含む)では、1番人気の成績を次のように分類することができます。

【2022年のJRAのG1&JG1での1番人気】
頭数 2歳限定戦以外 2歳限定戦
15頭立て以下 [2.0.0.0] 該当なし
16頭立て以上 [0.2.2.15] [2.0.0.0]

今年はJRAでG1&JG1が23レース行われ、2歳限定戦15頭立て以下のレースでは1番人気が優勝しているものの、それら以外の19レースでは1番人気が未勝利([0.2.2.15])なんですよね。今週末の中山大障害は登録頭数が11頭ですが、有馬記念は16頭が登録していますので、有馬記念の出走頭数と1番人気には注目ですね。

今年、中山芝では重賞が21レースあり、1番人気は[3.4.5.9]という成績です。意外に思うかもしれませんが、1番人気に応えて優勝した3頭はふた桁馬番でした。

【2022年の中山芝重賞での1番人気】
馬番 着別度数
ひと桁馬番 [0.4.3.6]
ふた桁馬番 [3.0.2.3]

1番人気で勝ったのは、日経賞でのタイトルホルダー(馬番11番)、紫苑Sでのスタニングローズ(馬番12番)、京成杯AHでのファルコニア(馬番11番)で、馬番11~12番です。内過ぎず外過ぎない枠が良さそうで、有馬記念での1番人気はどんな枠順の馬となるでしょうか。

先週のターコイズSは牝馬限定戦でしたが、馬体重が472kg以上の馬が③着以内を占め、日曜日(18日)のディセンバーSは①~③着が510kg以上の馬となりました。今開催の中山芝の特別競走では、馬格のある馬の活躍が目立つので、その成績もご覧ください。

【2022年12月の中山芝の古馬混合の特別競走】
馬体重 着別度数 複勝率
458kg以下 [1.0.0.15] 6.3%
460~478kg [1.1.3.21] 19.2%
480~498kg [1.3.2.24] 20.0%
500kg以上 [3.2.1.16] 27.3%

【2022年12月の中山芝の古馬混合の特別競走】
馬体重 着別度数
マイナス体重 [0.2.1.26]
前走と同体重 [0.1.0.8]
プラス体重 [6.3.5.42]

古馬混合の特別競走においては、馬体重が重い馬の方が好走率が高く、勝利した6頭はすべてプラス体重でした。

近10年の有馬記念では、馬体重が500kg以上の馬が2020年以外の9年で連対しています。今年の馬場傾向を考えても、有馬記念でも大型馬の出番がある気がしますが、どうでしょう!?

なお、今年のアルゼンチン共和国杯の週のこのコーナーでは、「近年の芝2500mの重賞では、過去に芝2500mの重賞で好走歴のあった馬が馬券に絡んでいる」という話をしました。覚えているでしょうか。昨年のアルゼンチン共和国杯以降は5レース連続で、過去に芝2500m重賞で連対歴があった馬が馬券圏内に入っています。

【2021年秋以降の芝2500mの重賞】
年・レース 着順・馬名 芝2500m重賞実績
2022年
AR共和国杯
着ヒートオンビート 21年目黒記念
2022年
目黒記念
着ボッケリーニ
着マイネルウィルトス
着ウインキートス
22年日経賞
21年AR共和国杯
21年目黒記念
2022年
日経賞
着ヒートオンビート 21年目黒記念
2021年
有馬記念
着クロノジェネシス 20年有馬記念
2021年
AR共和国杯
着オーソリティ 20年AR共和国杯

有馬記念は中山芝2500mでの施行ですから、過去に芝2500mの重賞で連対歴がある馬は評価をしてもいいのかもしれません。今年の登録馬のうち、芝2500mの重賞で連対歴があるのは、エフフォーリアタイトルホルダーディープボンドブレークアップボッケリーニラストドラフトです。

12月24~25日に行われる中山、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

12月24~25日
場所
中山 Aコース・4週目
阪神 Bコース・5週目

12月24日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R ノエル賞 [0.1.0.26]
中山10R 中山大障害 出走なし
中山11R グレイトフルS [1.1.1.22]
中山12R クリスマスC [2.0.3.32]
阪神9R 万両賞 [1.2.2.5]
阪神10R 摩耶S [1.5.2.33]
阪神11R 阪神C [2.2.1.42]

12月25日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山8R 冬至特別 [0.1.2.6]
中山9R グッドラックH [1.3.6.35]
中山10R フェアウェルS [4.2.1.40]
中山11R 有馬記念 [2.2.3.40]
中山12R キャンドルライト賞 [1.0.1.7]
阪神9R 鳥取特別 [0.2.1.26]
阪神10R サンタクロースS [0.2.1.24]
阪神11R りんくうS [1.0.0.5]
阪神12R 猪名川特別 [0.0.2.13]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
摩耶S(3勝クラス、阪神ダート1800m)

摩耶Sでの穴ぐさは[1.5.2.33](複勝率19.5%)で、複勝回収率は111%です。

ダート1800mで③着以内に入った7頭の穴ぐさは3~6歳の牡セン馬で、父か母父がミスプロ系かサンデー系です。7頭のうち6頭は中3週以内での臨戦で、同じく7頭のうち6頭はひと桁馬番、7頭のうち6頭はハンデ54~55kgでした。そのようなタイプをマークして臨みましょう。

注目レース
グッドラックH(2勝クラス、中山芝2500m)

グッドラックHでの穴ぐさは[1.3.6.35](複勝率22.2%)で、複勝回収率は139%です。

馬券に絡んだ10頭の穴ぐさは3~6歳の牡馬で、そのうち9頭は3~5歳でした。2008年以降に③着以内に入った8頭はハンデ53~55kgで、2011年以降の6頭は父か母父がサンデー系となっています。10頭は芝2400m以上での連対歴があり、そのうち8頭は芝2500m以上での③着以内があったので、長距離での実績を確認しておきましょう。

注目レース
万両賞(1勝クラス、阪神芝1400m)

万両賞での穴ぐさは[1.2.2.5](複勝率50.0%)で、複勝回収率は231%です。昨年はタイセイブリリオが7番人気で③着に入りました。

馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、1~3月生まれでした。5頭のうち4頭はキャリア3~4戦で、3頭は前走で4角3番手以内に付け、残りの2頭は前走でメンバー中2位以内の上がりを計時していました。経験を積んできている馬に妙味がありそうです。

ちなみに…
有馬記念での穴ぐさは[2.2.3.40]で、阪神Cでは[2.2.1.42]です。

近10年の有馬記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、中8週以内での臨戦でした。6頭のうち4頭は前走が2200m以上のG1で、それ以外の2頭は前走がG2で①着でした。前走がG1だった4頭は、芝2000m以上のG1で連対圏に入った実績があったので、G1実績か勢いが重要でしょう。

激走した6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系で、例外の1頭はスクリーンヒーロー産駒だったので、父か母父がヘイルトゥリーズン系の馬が狙い目でしょう。6頭のうち5頭は社台グループ生産の関西馬で、同じく6頭のうち5頭は前走でメンバー中3位以内33秒台の上がりを計時していたので、前走の上がりもチェックしておきたいですね。

近10年の阪神Cでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち9頭は父か母父がサンデー系です。10頭は前走が連外でしたが、そのうち8頭は前走が重賞で、7頭は前走がG1かG2でした。10頭のうち9頭は11~2月の芝重賞で連対実績があったので、寒い時期の重賞で実績がある馬の巻き返しに注意しましょう。


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