穴ぐさ傾向と対策
ホープフルSの勝ち馬も5~8枠から!?
先週(12月24日~25日)の穴ぐさは[2.5.6.70](複勝率15.7%)でした。有馬記念、阪神Cという重賞で穴ぐさが貢献できず、申し訳ありませんでした。
阪神Cも有馬記念も「◎」だった馬(ダイアトニック、イクイノックス)が勝ちましたが、有馬記念でのイクイノックスは2馬身半差という快勝で、ポテンシャルの高さを見せつけましたね。古馬混合の多頭数のG1なら、1番人気も油断禁物という話を先週にしましたが、まったく関係ありませんでした。
イクイノックスは5枠9番という枠順で、今年の中山芝での重賞の1番人気は、枠順別の成績が次のようになっています。
【2022年の中山芝重賞での1番人気】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.1.0.2] |
2枠 | [0.1.2.1] |
3枠 | [0.0.1.1] |
4枠 | [0.0.0.0] |
5枠 | [1.1.1.0] |
6枠 | [1.1.1.2] |
7枠 | [1.0.0.2] |
8枠 | [1.0.0.1] |
1番人気は[4.4.5.9]という成績で、1~3枠だと[0.2.3.4]で、5~8枠だと[4.2.2.5]です。重賞での1番人気は真ん中から外枠の方が勝ちやすくなっているわけですが、この傾向は今年12月の中山芝OPでも共通しています。
【2022年12月の中山芝OP】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [1.0.0.8] |
2枠 | [0.1.0.8] |
3枠 | [0.0.2.8] |
4枠 | [0.0.0.10] |
5枠 | [2.1.0.7] |
6枠 | [0.1.1.8] |
7枠 | [1.1.1.7] |
8枠 | [1.1.1.7] |
今年12月に中山芝のOPは5レースあり(ステイヤーズS、ラピスラズリS、ターコイズS、ディセンバーS、有馬記念)、そのうち4レースで5~8枠の馬が勝ち、連対圏に入った10頭のうち8頭が5~8枠でした。
有馬記念②着のボルドグフーシュ(2枠3番)のように、内枠で序盤は脚を溜め、勝負所から外を回って進出して差し込む馬がいるので、内枠がダメということはないのでしょうけれど、馬場の中央での差しが利く傾向が見られるので、ホープフルSも真ん中から外枠が不利だとは考え過ぎずに臨むのがベターでしょう。
ホープフルSは中山芝2000mでの施行で、今年12月に同コースでは8レースが行われ、次のような成績が残されています。
【2022年12月の中山芝2000m】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.2.1.11] |
2枠 | [0.0.1.14] |
3枠 | [1.1.1.13] |
4枠 | [1.0.2.13] |
5枠 | [1.1.2.12] |
6枠 | [1.1.1.13] |
7枠 | [1.1.0.18] |
8枠 | [3.2.0.16] |
【2022年12月の中山芝2000m】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [3.2.0.3] |
2番人気 | [1.0.0.7] |
3番人気 | [1.0.0.7] |
4番人気 | [0.1.3.4] |
5番人気 | [3.1.1.3] |
6番人気以下 | [0.4.4.86] |
【2022年12月の中山芝2000m】
父系 | 着別度数 |
父サンデー系 | [5.2.6.62] |
父ノーザンダンサー系 | [2.1.0.18] |
父ロベルト系 | [1.3.0.8] |
父ミスプロ系 | [0.2.2.19] |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.3] |
8レースの勝ち馬は3~8枠で、1~5番人気に支持されていました。ホープフルSは重賞になってからの近8年の勝ち馬が1~3番人気だったので、今年も上位人気馬を信頼すべきですかね。
気になるのは、今年12月の中山芝2000mで父ミスプロ系の馬が勝てていない([0.2.2.19])ことでしょう。先々週のターコイズSはキングズベスト産駒のミスニューヨークが勝ち、有馬記念後のキャンドルライト賞(芝1200m)はキングカメハメハ産駒のホウオウノーサイドが差し切りましたが、今年12月の中山芝1800m以上の2勝クラス以上では父ミスプロ系の馬が[0.1.2.28]と勝てていません。ホープフルSではどうでしょうか!?
12月28日に行われる中山、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
12月28日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・5週目 |
阪神 | Bコース・6週目 |
12月28日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 立志賞 | [0.1.0.11] |
中山10R | ベストウィッシュC | [0.2.2.11] |
中山11R | ホープフルS | [2.1.3.31] |
中山12R | カウントダウンS | [1.0.0.8] |
阪神9R | 春待月賞 | [0.0.1.11] |
阪神10R | フォーチュンC | [0.0.0.12] |
阪神11R | ベテルギウスS | [1.5.4.21] |
阪神12R | ファイナルS | [2.3.3.37] |
☆注目レース☆
ホープフルS(G1、中山芝2000m)
ホープフルSでの穴ぐさは[2.1.3.31](複勝率16.2%)で、昨年は【B】評価だったラーグルフが8番人気で③着に入りました。
重賞(G1~G2)になってからの近8年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて(そのうち4頭が穴ぐさの【A】か【B】)、いずれも②~③着です。5頭は父か母父がサンデー系かロベルト系で、前走で勝ち鞍を挙げていました。前走は1~4番人気で、メンバー中3位以内の上がりを使っていたので、前走の上がりと着順をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
ベテルギウスS(リステッド、阪神ダート1800m)
ベテルギウスSでの穴ぐさは[1.5.4.21](複勝率32.3%)で、複勝回収率は169%です。昨年はサンダーブリッツが7番人気で③着に食い込みました。
馬券圏内に入った10頭の穴ぐさは4~8歳の牡セン馬で、そのうち8頭は4~5歳馬です。10頭は馬体重が470kg以上で、いずれも4角5番手以内から③着以内に入っています。10頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち9頭は近3走以内に④着以内があったので、2~3走前の着順も確認しておきましょう。
☆注目レース☆
ファイナルS(3勝クラス、阪神芝1200m)
ファイナルSでの穴ぐさは[2.3.3.37](複勝率17.8%)で、芝1200~1400mの時に限ると[1.1.2.11](複勝率26.7%)です。
芝1200~1400mの時に③着以内に入った4頭の穴ぐさは3~5歳で、そのうち3頭は父サンデー系です。4頭は前走が⑤着以下でしたが、前走の上がりは33秒4~34秒0でした。ファイナルSで計時した上がりは34秒5~35秒4だったので、前走で速い上がりを使って負けていた馬に妙味がありそうです。