穴ぐさ傾向と対策
京都金杯も馬番10番以内の父サンデー系が!?
明けまして、おめでとうございます。2023年も、競馬ライフ・馬券ライフをより楽しめるように努めて参りますので、『サラブレモバイル』、【穴ぐさ】をご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
12月28日の穴ぐさは[4.3.4.33](複勝率25.0%)で、単勝回収率が136%、複勝回収率が129%でした。ホープフルSでは、【C】評価だったトップナイフが7番人気で②着、【A】評価だったキングズレインが6番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
ホープフルSはレースの1000m通過が61秒5という流れになり、優勝したのはドゥラメンテ産駒のドゥラエレーデで、同馬は6枠11番という枠順でした。昨年12月の中山芝OPは5~8枠の馬が多く勝利する結果になりましたが(5~8枠の馬が6レースのうち5レースで勝利)、1月の中山芝はCコースに替わります(昨年12月の中山芝はAコース)。中山金杯は、近10年のうち9年で1~5枠の馬が勝っているので、使用コースの変更による傾向の変化が起こるかどうか、注視する必要があるでしょう。
ホープフルS①着のドゥラエレーデは馬体重が508kgで、②着のトップナイフは494kgでした。昨年12月の中山芝は大型馬の好走が目立ったので、この傾向は1月も継続されるんじゃないですかね。
【2022年12月の中山芝の特別競走】
馬体重 | 着別度数 | 複勝率 |
458kg以下 | [3.0.4.41] | 14.6% |
460~478kg | [5.5.5.65] | 18.8% |
480~498kg | [2.7.5.63] | 18.2% |
500kg以上 | [7.5.3.44] | 25.4% |
昨年12月の中山芝の特別競走で複勝率が高かったのは、500kg以上の馬でした。開催が進めば芝はさらに荒れてくるでしょうから、よりパワーのあるタイプに向く可能性がありそうです。
一方、京都金杯は今年も中京芝1600mでの施行で、中京開催は昨年12月18日以来となります。昨年の京都金杯はトーセンラー産駒のザダルが優勝していて、昨年の中京芝1600m以下の重賞では父サンデー系の馬が勝利するケースが目立ちました。
【2022年の中京芝1600m以下の重賞】
レース 距離 |
勝ち馬 | 馬番 | 父 |
京都金杯 1600m |
ザダル | 7 | トーセンラー |
シンザン記念 1600m |
マテンロウオリオン | 10 | ダイワメジャー |
シルクロードS 1200m |
メイケイエール | 3 | ミッキーアイル |
ファルコンS 1400m |
プルパレイ | 1 | イスラボニータ |
高松宮記念 1200m |
ナランフレグ | 2 | ゴールドアリュール |
葵S 1200m |
ウインマーベル | 7 | アイルハヴアナザー |
セントウルS 1200m |
メイケイエール | 5 | ミッキーアイル |
中京芝1600m以下の重賞は昨年に7レースが行われ、そのうち6レースの勝ち馬が父サンデー系でした。勝利した7頭は馬番10番以内でもあったので、京都金杯やシンザン記念は馬番10番以内の父サンデー系に注目ですかね。
シンザン記念とフェアリーSは3歳限定のマイル重賞で、昨年に行われた2歳限定の芝1600m以上の重賞は父サンデー系か父キングマンボ系の馬が勝利する結果となったので、改めてその成績を確認しましょう。
【2022年の2歳限定の芝1600m以上の重賞】
父系 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
父キングマンボ系 | [6.4.3.14] | 22.2% | 37.0% | 48.1% |
父サンデー系 | [4.3.5.47] | 6.8% | 11.9% | 20.3% |
父ノーザンダンサー系 | [0.2.2.17] | 0.0% | 9.5% | 19.0% |
父ロベルト系 | [0.1.0.15] | 0.0% | 6.3% | 6.3% |
父キングマンボ系 以外の父ミスプロ系 |
[0.0.0.4] | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
上記5系統以外の父系 | [0.0.0.6] | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
昨年に行われた2歳限定の芝1600m以上の重賞(10レース)は、6レースで父キングマンボ系の馬が勝ち、4レースで父サンデー系の馬が勝利しました。その2系統のうち、勝率で圧倒したのは父キングマンボ系で、シンザン記念とフェアリーSについてはこのことも頭の中に入れて、馬券検討した方がいいかもしれませんね。
1月5日、7~9日に行われる中山、中京の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
1月5日、7~9日
場所 | 芝 |
中山 | Cコース・1週目 |
中京 | Aコース・1週目 |
1月5日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 招福S | [1.2.1.30] |
中山10R | ジュニアC | [0.2.1.16] |
中山11R | 中山金杯 | [1.2.2.42] |
中京9R | 門松S | [1.0.0.14] |
中京10R | 万葉S | [1.1.1.21] |
中京11R | 京都金杯 | [1.3.2.42] |
1月7日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 黒竹賞 | [1.1.0.30] |
中山10R | 初春S | [1.3.0.41] |
中山11R | ニューイヤーS | [1.2.3.35] |
中京9R | 長良川特別 | [2.1.2.30] |
中京10R | 寿S | [3.1.1.22] |
中京11R | すばるS | [2.0.2.42] |
1月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 朱竹賞 | [0.1.4.12] |
中山10R | 若潮S | [2.0.1.26] |
中山11R | ポルックスS | [1.0.1.22] |
中京9R | 濃尾特別 | [3.1.2.21] |
中京10R | 新春S | [1.3.1.33] |
中京11R | シンザン記念 | [3.3.3.33] |
1月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 成田特別 | [1.2.3.34] |
中山10R | 迎春S | [1.1.0.23] |
中山11R | フェアリーS | [1.3.3.40] |
中京9R | 鳥羽特別 | [1.3.1.32] |
中京10R | 雅S | [1.4.1.25] |
中京11R | 淀短距離S | [1.4.3.37] |
☆注目レース☆
シンザン記念(G3、中京芝1600m)
シンザン記念での穴ぐさは[3.3.3.33](複勝率21.4%)で、複勝回収率は113%です。
近10年のシンザン記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、いずれも中8週以内での臨戦でした。9頭のうち5頭は前走が4角2~4番手で、前走が4角5番手以下だった4頭は前走でメンバー中3位以内の上がり(34秒2~34秒9)を使っていました。2017年以降の激走馬5頭は父がロベルト系かサンデー系で、ひと桁馬番の馬でした。
☆注目レース☆
雅S(3勝クラス、中京ダート1800m)
雅Sでの穴ぐさは[1.4.1.25](複勝率19.4%)で、複勝回収率は120%です。
③着以内に激走した6頭の穴ぐさは前走が⑨着以下でしたが、中5週以内での臨戦で、2014年以降の5頭は2走前に馬券圏内に入っていました。6頭のうち5頭は12~1月に連対歴があったので、順調に使われている冬実績馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
寿S(3勝クラス、中京芝2000m)
寿Sでの穴ぐさは[3.1.1.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は109%です。
馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは4~6歳の関西馬で、前走が⑤着以下でしたが、そのうち3頭は前走が0秒4~0秒5差で、残りの2頭は前走が重賞でした。2014年以降の4頭は父か母父がサンデー系で、ひと桁馬番だったので、距離ロスを抑えられそうなサンデー系内包馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
濃尾特別(2勝クラス、中京ダート1800m)
濃尾特別での穴ぐさは[3.1.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は126%です。
馬券に絡んだ6頭の穴ぐさは4~5歳で、父がサンデー系かミスプロ系です。6頭は中7週以内での臨戦で、そのうち5頭は馬番6番以内でした。同じく6頭のうち5頭は休み明け2~4戦目だったので、使われての上積みを望めそうな馬に妙味がありそうです。
☆注目レース☆
朱竹賞(1勝クラス、中山芝1200m)
朱竹賞での穴ぐさは[0.1.4.12](複勝率29.4%)で、複勝回収率は189%です。
馬券圏内に激走した5頭の穴ぐさは中3週以内での臨戦で、キャリア5~8戦でした。2014年以降の4頭は馬番8番より外枠だった父か母父がサンデー系の馬で、そのうち3頭は4角6番手以下から③着以内に差し込んだので、サンデー系内包で決め手のあるタイプに注意しましょう。
■ちなみに…■
中山金杯での穴ぐさは[1.2.2.42]で、京都金杯では[1.3.2.42]、フェアリーSでは[1.3.3.40]です。フェアリーSでは近3年連続で【穴ぐさ・A】が馬券圏内に入っています。
近10年の中山金杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも②~③着です。7頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系の牡馬で、そのうち6頭は中6週以内での臨戦でした。7頭のうち6頭は前走が⑤着以内で、例外の1頭は2走前に勝ち鞍を挙げていました。7頭のうち4頭は前走が4角5番手以内で、残りの3頭は前走で4角6番手以下から上がり33秒9~34秒2を計時していたので、前走のレースぶりをチェックしておきましょう。
近10年の京都金杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、父か母父がサンデー系の馬です。10頭のうち7頭は芝OPでの勝ち鞍があり、例外の3頭は近2走以内に連対歴があったので、実績か勢いのある馬をチェックしておきましょう。激走した10頭のうち中京での4頭はハンデ56~57.5kgで、そのうち3頭は馬体重が488kg以上だったので、中京では馬格のある重ハンデ馬が侮れなさそうです。
近10年のフェアリーSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が12頭いて、2018年以降の4頭はいずれも穴ぐさの【A】か【B】です。激走した12頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、父&母父がサンデー系&ミスプロ系という組み合わせの馬が7頭います。12頭のうち10頭は馬体重が450kg以上で、2016年以降の8頭のうち7頭はメンバー中3位以内の上がりを使って差し込んでいます。ある程度の馬格がある差しタイプを侮らないようにしましょう。