穴ぐさ傾向と対策
府中牝馬Sは騎手が継続騎乗する4~5歳馬が!?
今週末の重賞は、府中牝馬SとしらさぎS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。府中牝馬Sは騎手が継続騎乗する4~5歳馬を要チェックです。
先週(6月14日~15日)の穴ぐさは[4.4.11.98](複勝率16.2%)でした。重賞(宝塚記念、函館スプリントS)では貢献できず、申し訳ありませんでした。
宝塚記念はハナを切ったメイショウタバルが直線で差を拡げて、3馬身差で快勝する結果となりました。稍重馬場となり、馬場の巧拙の差が出た印象ではありましたが、宝塚記念のひとつ前の花のみちS(芝外1600m)の勝ち時計が1分32秒6と速く、そのひとつ前の武庫川特別(芝1200m)は1分9秒5で遅かったんですよね。馬場状態の把握が難しい印象でした。
メイショウタバルは6枠12番で、今春のJRAの芝G1では1~2枠の馬が勝てない結果となりました。今秋以降はどうなるでしょうか。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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今週末は府中牝馬SとしらさぎSという重賞が予定されています。しらさぎSはこれまで米子Sとして施行されてきた条件で、阪神芝外1600mで行われ、府中牝馬Sはこれまでと同じく東京芝1800mですが、秋のG2から6月のハンデG3となります。府中牝馬Sは、これまでのマーメイドSの位置付けのレースですね。
今年、古牝馬の芝重賞はヴィクトリアマイルなど6レースが行われ、騎手が継続騎乗した馬が優勝しています。
【2025年の古馬混合の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
騎手 | 着別度数 |
継続騎乗 | [6.3.5.34] |
乗り替わり | [1.2.1.45] |
【2025年の古馬混合の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
年齢 | 着別度数 | 複勝率 |
4歳 | [4.2.4.29] | 25.6% |
5歳 | [2.3.1.35] | 14.6% |
6歳 | [1.0.1.15] | 11.8% |
小倉牝馬Sは、騎手が乗り替わったシンティレーションと継続騎乗したフェアエールングの①着同着でした。そのレースを含めて、騎手が前走時と同じだった4~5歳馬が[6.3.4.30](複勝率30.2%)という成績で、6レースすべてで優勝していますから、府中牝馬Sでも騎手は要チェックでしょう。
今春の東京開催は今週末が最終週で、東京芝1600~2000mの特別競走は内枠の馬が勝てないケースが続いてきました。
【2025年4月以降の東京芝1600~2000mの特別競走】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [1.0.3.22] |
2枠 | [0.4.3.21] |
3枠 | [0.0.2.26] |
4枠 | [2.2.1.26] |
5枠 | [6.2.3.21] |
6枠 | [2.3.3.24] |
7枠 | [3.2.3.31] |
8枠 | [5.6.1.32] |
東京芝1600~2000mの特別競走は、今年4月以降に19レースが行われ、1~3枠で勝利したのは1頭だけです(府中Sでのアスクカムオンモア)。今週末の東京芝はDコース使用となりますが、先週までは内枠が良いとは言えない状況でしたから、そのことも頭に入れておくべきでしょう。
しらさぎSが行われる阪神芝外1600mでは、今年、特別競走が9回行われ、次のような成績となっています。
【2025年の阪神芝外1600mの特別競走】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.1.3.5] |
2番人気 | [2.1.1.5] |
3番人気 | [3.1.0.5] |
4番人気 | [0.0.3.6] |
5番人気 | [1.0.0.8] |
6番人気以下 | [3.6.2.62] |
【2025年の阪神芝外1600mの特別競走】
馬番 | 着別度数 |
馬番1~8番 | [8.5.5.54] |
馬番9~18番 | [1.4.4.37] |
1番人気が未勝利で、9レースのうち8レースで馬番1~8番の馬が優勝していました。今週の阪神芝はBコースとなりますから、こちらは内目の枠が有利になるのではないでしょうか。
上記の9レースで勝利した馬は、次の通りです。
【2025年の阪神芝外1600mの特別競走】
レース | 勝ち馬 | 父 | 母父 |
花のみちS | ブルーミンデザイン | ロゴタイプ | ジャングルポケット |
桜花賞 | エンブロイダリー | アドマイヤマーズ | クロフネ |
阪神牝馬S | サフィラ | ハーツクライ | Lomitas |
夢洲S | シヴァース | モーリス | ディープインパクト |
チャーチルダウンズC | ランスオブカオス | シルバーステート | ローエングリン |
六甲S | ダディーズビビッド | キズナ | フレンチデピュティ |
仲春特別 | ブルーミンデザイン | ロゴタイプ | ジャングルポケット |
皆生特別 | ダズリングブレイヴ | Saxon Warrior | Style Vendome |
チューリップ賞 | クリノメイ | オルフェーヴル | プリサイスエンド |
9頭のうち7頭は父か母父がサンデー系で、同じく9頭のうち7頭は父か母父がノーザンダンサー系です。父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系の馬が優勝していますから、そのタイプに注意すべきでしょう。
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今週末は、東京芝がDコース、阪神芝がBコースに変更となりますので、ご注意ください。6月21日~22日に行われる東京、阪神、函館の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
6月21日~22日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・1週目 |
阪神 | Bコース・1週目 |
函館 | Aコース・2週目 |
6月21日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 町田特別 | [0.2.1.9] |
東京10R | 相模湖特別 | [1.0.6.41] |
東京11R | スレイプニルS | [0.2.1.15] |
阪神9R | 舞子特別 | [0.1.1.35] |
阪神10R | ストークS | [0.0.3.27] |
阪神11R | 天保山S | [2.0.2.27] |
函館9R | 下北半島特別 | [1.1.1.26] |
函館10R | 駒ヶ岳特別 | [1.1.1.20] |
函館11R | STV杯 | [2.4.5.33] |
6月22日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 甲州街道特別 | [1.1.1.9] |
東京10R | 多摩川S | [1.1.2.36] |
東京11R | 府中牝馬S | [1.1.2.49] |
阪神9R | 高砂特別 | [3.2.3.27] |
阪神10R | 姫路S | [0.2.0.24] |
阪神11R | しらさぎS | 出走なし |
函館9R | 遊楽部特別 | [3.1.1.28] |
函館10R | 檜山特別 | [2.4.2.31] |
函館11R | UHB杯 | [3.0.3.37] |
☆注目レース☆
スレイプニルS(OP特別、東京ダート2100m)
スレイプニルSでの穴ぐさは[0.2.1.15](複勝率16.7%)で、複勝回収率は106%です。昨年は【A】評価のホウオウルーレットが8番人気で②着に食い込みました。
このレースでの穴ぐさは、偶数馬番で[0.2.1.7]、奇数馬番で[0.0.0.8]です。また、4歳が[0.0.0.4]、5歳以上が[0.2.1.11]ですので、5歳以上で偶数馬番に入った穴ぐさをマークしておくと良いのでは?
☆注目レース☆
甲州街道特別(2勝クラス、東京ダート1400m)
甲州街道特別での穴ぐさは[1.1.1.9](複勝率25.0%)で、複勝回収率は105%です。
このレースでの穴ぐさは4~5歳が[1.1.1.5]、6歳以上が[0.0.0.4]です。馬券圏内に入った3頭は6~8月に③着以内に入ったことがあったので、暑い時期に実績がある4~5歳馬が侮れなさそうです。
☆注目レース☆
STV杯(2勝クラス、函館芝1200m)
STV杯での穴ぐさは[2.4.5.33](複勝率25.0%)で、函館芝1200mの時に限ると[2.3.5.26](複勝率27.8%)で、複勝回収率は150%です。
函館芝1200mの時の穴ぐさは牝馬が[2.3.3.13]、牡セン馬が[0.0.2.13]で、牝馬を評価すると良さそうです。前走⑨着以内の馬が[0.1.3.16]、前走⑩着以下の馬が[2.2.2.10]で、前走で大敗していた馬も侮れません。
☆注目レース☆
檜山特別(2勝クラス、函館ダート1700m)
檜山特別での穴ぐさは[2.4.2.31](複勝率20.5%)で、複勝回収率は115%です。
このレースでの穴ぐさは2~4枠で[0.1.0.12]、5~8枠で[2.3.2.19]です。4歳以下が[0.0.0.11]、5歳が[0.0.2.13]、6歳以上が[2.4.0.7]で、真ん中から外枠に入ったベテランが要注意でしょう。
■ちなみに…■
府中牝馬Sでの穴ぐさは[1.1.2.49]で、昨年は【A】評価のシンティレーションが10番人気で②着、一昨年は【B】評価のライラックが10番人気で③着に食い込みました。なお、マーメイドSでの穴ぐさは[3.4.2.46]で、米子Sでは[2.3.3.31](複勝率20.5%)という成績で、複勝回収率が130%です。
G2での近10年の府中牝馬Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、父か母父がサンデー系かロベルト系の馬です。9頭は近4走以内に芝で連対歴があり、そのうち8頭は偶数馬番でした。ハンデG3となる今年も、ある程度の好調さが感じられるヘイルトゥリーズン系内包馬に注意すると良いのではないでしょうか。
近10年の米子Sのうち、阪神での近9年では7番人気以下で馬券圏内に入った馬が8頭いて、いずれも父か母父がサンデー系でした。2020年以降の5頭は近4走以内に連対歴があったので、サンデー系内包馬の近走成績を確認しておきましょう。