穴ぐさ傾向と対策
京都大賞典は決め手のある上位人気馬!?
今週末の重賞はサウジアラビアRC、毎日王冠、京都大賞典。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。開幕週での施行ですが、京都大賞典は決め手の有無が重要そうです。
先週(9月30日~10月1日)の穴ぐさは[4.7.2.68](複勝率16.0%)でした。特別競走での単勝回収率は112%でしたが、重賞では馬券に絡めず、申し訳ありませんでした。
スプリンターズSは関西所属の4歳馬が①~④着を占める結果になり、ママコチャが接戦を制して、重賞初勝利をG1で成し遂げましたね。レースの前半3F通過が33秒3で、スプリントG1としてはそこまで速くなかったものの、レース上がりは34秒7で、ラストの持続力を問われる形でした。その影響もあってか、3頭いた父ノーザンダンサー系の中の2頭がワンツーを決める結果になりました。
先週の穴ぐさは、重賞では結果を残せませんでしたが、『穴ぐさ長者への道』の【穴ぐさ特選レース】では[2.1.1.5](複勝率44.4%)で、3レースすべてで連対したんですよね。【穴ぐさ特選レース】は、藤山剣さんが独自データで穴ぐさ好相性のレースをピックアップしてくれているので、今週末以降も、どうぞ参考にしてください。
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今週からは秋の東京&京都開催が始まり、東京ではサウジアラビアRC(芝1600m)と毎日王冠(芝1800m)、京都では京都大賞典(芝2400m)という重賞が予定されています。
東京芝1800mでの重賞はエプソムC以来で、エプソムCは①着ジャスティンカフェ(エピファネイア産駒)・②着ルージュエヴァイユ(ジャスタウェイ産駒)という決着でした。 2021年以降の東京芝1800mの重賞では、4代血統表内にロベルト系かグレイソヴリン系を持っている馬が連対しているので、その該当馬をご覧ください。
【2021年以降の東京芝1800mの重賞で、4代血統表内にロベルト系かグレイソヴリン系を持ち連対した馬】
レース | ①着 ②着 |
ロベルト系・グレイソヴリン系 |
2023年 エプソムC |
①着ジャスティンカフェ ②着ルージュエヴァイユ |
父エピファネイア&母母母父リアルシャダイ 父父母父トニービン |
2023年 共同通信杯 |
②着タッチウッド | 父母母父トニービン |
2022年 東スポ杯2歳S |
①着ガストリック ②着ダノンザタイガー |
父父母父トニービン 父母父トニービン |
2022年 府中牝馬S |
①着イズジョーノキセキ | 父エピファネイア |
2022年 毎日王冠 |
①着サリオス ②着ジャスティンカフェ |
父母父トニービン 父エピファネイア&母母母父リアルシャダイ |
2022年 エプソムC |
①着ノースブリッジ | 父モーリス |
2022年 共同通信杯 |
①着ダノンベルーガ | 父母父トニービン |
2021年 東スポ杯2歳S |
①着イクイノックス | 母母父トニービン |
2021年 府中牝馬S |
①着シャドウディーヴァ ②着アンドラステ |
父母父トニービン 母父Dynaformer |
2021年 毎日王冠 |
①着シュネルマイスター | 母母父Highest Honor |
2021年 エプソムC |
②着サトノフラッグ | 母父Not For Sale |
2021年 共同通信杯 |
①着エフフォーリア ②着ヴィクティファルス |
父エピファネイア&母父母父トニービン 父母父トニービン&母母父Silver Hawk |
12レースすべてで連対し、そのうち10レースで優勝していて、ワンツーも5回あります。今年の登録馬では、ウインカーネリアン、エルトンバローズ、シュネルマイスター、ジャスティンカフェ、ソングラインなどが該当するので、継続確率はかなり高そうです。
古馬混合の芝1800m重賞(JRA)という観点で見ると、今年は6レースが行われ、いずれも父サンデー系の馬が連対しているものの、他父系の馬も連対圏に入っています。
【2023年の古馬混合の芝1800m重賞(JRA)】
レース | ①着 ②着 |
父 |
クイーンS | ①着ドゥーラ ②着ウインピクシス |
ドゥラメンテ ゴールドシップ |
エプソムC | ①着ジャスティンカフェ ②着ルージュエヴァイユ |
エピファネイア ジャスタウェイ |
福島牝馬S | ①着ステラリア ②着ビッグリボン |
キズナ ルーラーシップ |
中山牝馬S | ①着スルーセブンシーズ ②着ストーリア |
ドリームジャーニー リオンディーズ |
中山記念 | ①着ヒシイグアス ②着ラーグルフ |
ハーツクライ モーリス |
小倉大賞典 | ①着ヒンドゥタイムズ ②着カテドラル |
ハービンジャー ハーツクライ |
これを見ると、毎日王冠も、父サンデー系とその他の父系の馬でチーム分けして、予想を組み立てる作戦が有効そうですね。
ちなみに、上記の6レースでは、1~5番人気が[5.1.4.20]、6番人気以下が[1.5.2.52]という成績で、6レースすべてで6番人気以下の馬が連対しています。6番人気以下で③着以内に入った馬は8頭で、そのうち7頭は前走が1~4番人気だったので、人気薄で狙うなら前走で上位人気だったタイプでしょうか。
一方、芝2400mの重賞(JRA)は、2022年以降での人気別成績が次のようになっています。
【2022年以降の芝2400m重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.3.0.4] |
2番人気 | [1.4.1.3] |
3番人気 | [4.0.1.4] |
4番人気 | [2.0.2.5] |
5番人気 | [0.0.0.9] |
6番人気以下 | [0.2.5.92] |
昨年以降に芝2400mの重賞(JRA)は9レースあり、優勝馬は1~4番人気でした。その勝ち馬は、ほとんどが4角5番手以下からメンバー中上位の上がりで差し切っています。
【2022年以降の芝2400m重賞(JRA)】
4角位置 | 着別度数 |
4角4番手以内 | [1.3.3.37] |
4角5番手以下 | [8.6.6.79] |
【2022年以降の芝2400m重賞(JRA)】
上がり | 着別度数 |
メンバー中1~2位 | [8.3.3.8] |
メンバー中3位以下 | [1.6.6.108] |
勝利した9頭のうち8頭は4角5番手以下からメンバー中2位以内の上がりを使っていて、例外は4角4番手から上がり33秒5で押し切った日本ダービーでのタスティエーラです。
京都大賞典は開幕週での施行ですが、決め手のある上位人気馬に期待してみてはいかがでしょうか。
→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←
10月7~9日に行われる東京、京都の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月7~9日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・1週目 |
京都 | Aコース・1週目 |
10月7日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | tvk賞 | [1.2.1.12] |
東京10R | 西湖特別 | [2.2.0.30] |
東京11R | サウジアラビアRC | [0.1.1.9] |
京都9R | 宝ヶ池特別 | [0.1.1.13] |
京都10R | 長岡京S | [1.1.2.17] |
京都11R | 藤森S | [0.1.4.28] |
10月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 三鷹特別 | [1.0.1.10] |
東京10R | JRAアプリリリース記念 | 出走なし |
東京11R | 毎日王冠 | [3.1.4.37] |
京都9R | 清滝特別 | [0.1.2.14] |
京都10R | トルマリンS | [0.0.0.8] |
京都11R | オパールS | [3.3.5.29] |
10月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 昇仙峡特別 | [0.0.3.16] |
東京10R | 六社S | [2.2.1.25] |
東京11R | グリーンチャンネルC | [0.2.1.24] |
京都9R | りんどう賞 | [0.0.1.8] |
京都10R | 大山崎S | [1.1.0.19] |
京都11R | 京都大賞典 | [0.2.1.28] |
☆注目レース☆
毎日王冠(G2、東京芝1800m)
毎日王冠での穴ぐさは[3.1.4.37](複勝率17.8%)で、複勝回収率は100%です。ただ、近年は穴馬が台頭しづらくなっていて、登録馬が13頭の今年はどうでしょうか。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭で、馬番1~6番でした。4頭は東京か新潟の芝OPで勝ち鞍があり、芝重賞での連対実績もあったので、そのような馬が人気薄で放置されていたらチャンスでしょう。4頭は父・母父がサンデー系・ノーザンダンサー系・グレイソヴリン系のいずれかの組み合わせでした。
☆注目レース☆
サウジアラビアRC(G3、東京芝1600m)
サウジアラビアRCでの穴ぐさは[0.1.1.9](複勝率18.2%)で、複勝回収率は155%です。昨年は【B】評価だったグラニットが7番人気で②着に入りました。
過去8回のサウジアラビアRCでは6番人気以下で馬券に絡んだ馬が4頭いて、そのうち2頭が穴ぐさです。4頭は父か母父がサンデー系で、中4~5週での臨戦でした。4頭はいずれも前走が新潟だったので、左回りを続けて使われる馬をマークしておきましょう。
☆注目レース☆
オパールS(リステッド、京都芝1200m)
オパールSでの穴ぐさは[3.3.5.29](複勝率27.5%)で、複勝回収率は117%です。
京都芝1200mの時に限ると[3.2.4.23](複勝率28.1%)で、馬券圏内に入った9頭の穴ぐさは、そのうち6頭が牝馬、3頭が牡馬です。9頭のうち2頭は前走がOP特別で④着で、それ以外の7頭は前走が重賞でした。9頭のうち8頭は4角5番手以下から差し込んでいて、9頭のうち7頭は馬番10番以内だったので、真ん中から内枠に入った差し脚質の馬に注目しましょう。
■ちなみに…■
京都大賞典での穴ぐさは[0.2.1.28]で、近10年の同レースでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭います。4頭は馬番8番以内で、メンバー中1~2位の上がり(33秒7~35秒9)で差し込んでいました。4頭は関西所属の牡セン馬で、いずれも芝重賞での連対歴があったので、決め手のある重賞実績馬をチェックしておきましょう。