穴ぐさ傾向と対策
マイルCSの上位人気は出走頭数で明暗が!?
今週末の重賞はマイルCSと東スポ杯2歳S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。マイルCSでの上位人気は出走頭数によって明暗が分かれるかもしれません。
先週(11月11日~12日)の穴ぐさは[5.3.3.104](複勝率9.6%)でした。デイリー杯2歳Sでは【C】評価だったエンヤラヴフェイスが8番人気で②着、【A】評価だったナムラフッカーが10番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】となり、エリザベス女王杯では【A】評価だったルージュエヴァイユが②着に入りました(5番人気でしたが…)。
馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。また新たなユーザーの方が「穴ぐさ報告掲示板」に書き込みをしていただき、感謝いたします。ありがとうございました!
「穴ぐさ長者への道」のコーナーで【穴ぐさ特選レース】に選ばれた3レースでは、銀嶺Sで【C】評価だったアルメイダミノルが13番人気で③着に食い込みましたね。こちらも、馬券をゲットしたみなさん、おめでとうございました。
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今週末のG1はマイルCSで、今年はフルゲート割れのようですが、昨年覇者のセリフォスやシュネルマイスター、ナミュール、エルトンバローズなどが出走予定で、好メンバーとなりそうですね。
今春の古馬の芝マイルG1は、ヴィクトリアマイルも安田記念もソングラインが制しましたが、どちらも4番人気でした。昨年のマイルCSは6番人気だったセリフォスが優勝していて、昨年以降の古馬の芝1600mのG1(JRA)は1~3番人気が勝てていないので、そのデータをご覧ください。
【2022年以降の古馬混合の芝1600mのJRA・G1】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.0.2.3] |
2番人気 | [0.1.1.3] |
3番人気 | [0.3.0.2] |
4番人気 | [4.0.0.1] |
5番人気 | [0.0.0.5] |
6番人気以下 | [1.1.2.58] |
5レースのうち4レースで4番人気が優勝していて、1~3番人気は[0.4.3.8]です。9番人気以下が[0.0.0.47]で、馬券圏内は8番人気以内の馬に限られていますが、1~3番人気が勝てていないことは気になりますね。
上記の5レースの優勝馬と、同時期の2~3歳限定の芝1600mのG1(JRA)の勝ち馬とでは、父系がまった異なる面も見られるので、ご覧ください。
【2022年以降の古馬混合の芝1600mのJRA・G1】
レース | 優勝馬 | 父 |
2023年 安田記念 |
ソングライン | キズナ |
2023年 ヴィクトリアマイル |
ソングライン | キズナ |
2022年 マイルCS |
セリフォス | ダイワメジャー |
2022年 安田記念 |
ソングライン | キズナ |
2022年 ヴィクトリアマイル |
ソダシ | クロフネ |
【2022年以降の2~3歳限定の芝1600mのJRA・G1】
レース | 優勝馬 | 父 |
2023年 NHKマイルC |
シャンパンカラー | ドゥラメンテ |
2023年 桜花賞 |
リバティアイランド | ドゥラメンテ |
2022年 朝日杯FS |
ドルチェモア | ルーラーシップ |
2022年 阪神JF |
リバティアイランド | ドゥラメンテ |
2022年 NHKマイルC |
ダノンスコーピオン | ロードカナロア |
2022年 桜花賞 |
スターズオンアース | ドゥラメンテ |
昨年以降、2~3歳限定の芝1600mのG1(JRA)は6レースあり、すべて父ミスプロ系(黄色)の馬が優勝しています。一方、古馬混合の芝1600mのG1(JRA)は父サンデー系(ピンク色)か父ノーザンダンサー系(赤色)の馬が勝っているので、マイルCSも優勢なのは父がサンデー系&ノーザンダンサー系の馬でしょうか。
今年の古馬混合の芝1600mの重賞(JRA)では、人気別の成績が出走頭数によって次のように異なります。
【2023年の古馬混合の芝1600mのJRA重賞】
人気 | 15頭立て 以下 |
16頭立て 以上 |
1番人気 | [2.0.0.2] | [0.0.3.4] |
2番人気 | [1.0.0.3] | [0.4.1.2] |
3番人気 | [0.0.1.3] | [1.2.0.4] |
4番人気 | [0.2.0.2] | [4.1.0.2] |
5番人気 | [0.1.0.3] | [1.0.1.5] |
6番人気以下 | [1.1.3.25] | [1.0.2.77] |
15頭立て以下だった4レースのうち3レースでは1~2番人気が勝っていますが、16頭立て以上だった7レースでは1~2番人気が[0.4.4.6]と未勝利です。今年のマイルCSの登録馬は16頭で、ちょうどボーダーライン上なんですよね。最終的にどんな頭数になるか、ご注目ください。
ちなみに、上記の11レースのうち、今春のマイラーズC以降の7レースは、いずれも偶数馬番が勝利を収めています。
【2023年の古馬混合の芝1600mのJRA重賞】
月日 レース |
優勝馬 | 馬番 |
10月21日 富士S |
ナミュール | 6 |
9月10日 京成杯AH |
ソウルラッシュ | 2 |
8月13日 関屋記念 |
アヴェラーレ | 2 |
7月23日 中京記念 |
セルバーグ | 6 |
6月4日 安田記念 |
ソングライン | 18 |
5月14日 ヴィクトリアマイル |
ソングライン | 6 |
4月23日 マイラーズC |
シュネルマイスター | 10 |
4月8日 阪神牝馬S |
サウンドビバーチェ | 9 |
4月1日 ダービー卿CT |
インダストリア | 8 |
2月5日 東京新聞杯 |
ウインカーネリアン | 2 |
1月5日 京都金杯 |
イルーシヴパンサー | 7 |
11レースのうち、偶数馬番の馬は9勝を挙げていて勝率11.1%です。奇数馬番の馬は2勝で勝率2.4%なので、マイルCSでも偶数馬番の馬の方が狙いやすいですかね。
→デイリー杯2歳Sで穴ぐさダブル! 今週も要注目!←
今週末から3場(東京、京都、福島)の芝は、いずれもコース替わりとなるので、ご注意ください。11月18~19日に行われる東京、京都、福島の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
11月18~19日
場所 | 芝 |
東京 | Cコース・1週目 |
京都 | Cコース・1週目 |
福島 | Bコース・1週目 |
11月18日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 南武特別 | [2.0.1.15] |
東京10R | 晩秋S | [1.0.2.33] |
東京11R | 東スポ杯2歳S | [0.2.4.33] |
京都9R | 蹴上特別 | [0.0.1.14] |
京都10R | 比叡S | [2.2.1.9] |
京都11R | アンドロメダS | [0.0.2.39] |
福島9R | 高湯温泉特別 | [1.0.1.27] |
福島10R | 西郷特別 | [1.1.1.40] |
福島11R | キビタキS | 出走なし |
11月19日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 赤松賞 | [2.1.1.14] |
東京10R | 秋色S | [0.0.1.8] |
東京11R | 霜月S | [2.3.2.42] |
京都9R | 秋明菊賞 | [0.1.0.8] |
京都10R | 近江特別 | [0.0.2.12] |
京都11R | マイルCS | [1.2.2.46] |
京都12R | 西陣S | [2.2.2.29] |
福島9R | 磐梯山特別 | [1.0.3.19] |
福島10R | 五色沼特別 | [0.0.3.27] |
福島11R | 福島民友C | [2.4.4.34] |
☆注目レース☆
東スポ杯2歳S(G2、東京芝1800m)
東スポ杯2歳Sでの穴ぐさは[0.2.4.33](複勝率15.4%)で、複勝回収率は115%です。
近10年では6番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも父か母父がサンデー系です。5頭はキャリア2~3戦で、前走が①着(4頭)か1番人気(1頭)でした。5頭は芝で初勝利を挙げた時にメンバー中1~2位の上がりを計時していたので、決め手を見せていた馬に注目すると良さそうです。
☆注目レース☆
福島民友C(リステッド、福島ダート1700m)
福島民友Cでの穴ぐさは[2.4.4.34](複勝率22.7%)で、複勝回収率は108%です。昨年は【A】評価だったダノンファストが7番人気で③着に入り、近4年連続で馬券に絡む馬が出ています。
ダート1700mの時に限ると[1.3.2.18](複勝率25.0%)で、③着以内に入った6頭の穴ぐさは父か母父がノーザンダンサー系でした。6頭のうち5頭は近4走以内に③着以内の好走歴があり、同じく6頭のうち5頭は馬番8番以内だったので、ある程度の好調さが感じられるひと桁馬番の馬が面白そうです。
☆注目レース☆
比叡S(3勝クラス、京都芝外2400m)
比叡Sでの穴ぐさは[2.2.1.9](複勝率35.7%)で、複勝回収率は202%です。
馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは中7週以内での臨戦で、いずれも京都で勝ち鞍がありました。2011年以降の3頭は父サンデー系で、4角4~7番手からメンバー中3位以内の上がり(34秒3~34秒6)で③着以内に入ったので、差し脚質の父サンデー系に注目しましょう。
☆注目レース☆
赤松賞(1勝クラス、東京芝1600m)
赤松賞での穴ぐさは[2.1.1.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は161%です。
馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは中6週以内での臨戦で、偶数馬番でした。4頭のうち3頭は芝1600m以下での前走でメンバー中3位以内の上がり(33秒9~34秒8)を使っていて、残りの1頭は前走が芝2000mで4角先頭でした。前走が芝2000mだった馬も初勝利時にメンバー中最速の上がりを使っていたので、決め手のあるタイプが侮れないでしょう。
■ちなみに…■
マイルCSでの穴ぐさは[1.2.2.46]で、昨年は【C】評価だったダノンザキッドが8番人気で②着に差し込みました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いすれも父サンデー系で、そのうち4頭は母父がノーザンダンサー系です。5頭のうち4頭はG1かG2での勝ち鞍があり、例外の1頭はG1での③着がありました。5頭は前走が重賞で、①着(2頭)か0秒2~0秒3差で走っていた(3頭)ので、実績と好調さが重要と言えそうです。5頭は芝1800m以上での勝ち鞍もあったので、マイルを超える距離で実績があるとベターでしょう。