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穴ぐさ傾向と対策

有馬記念で注目すべき系統とは!?


今週末の平地重賞は有馬記念阪神C。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。有馬記念でも見逃せない系統とは!?

先週(12月16日~17日)の穴ぐさは[4.8.8.96](複勝率17.2%)でした。全体の数値は悪くなかったものの、重賞(朝日杯FS、ターコイズS)では貢献できず、申し訳ありませんでした。

朝日杯FSを制したのは1番人気だったジャンタルマンタルで、同馬は馬体重が490kgで、②着には492kgだったエコロヴァルツが差し込みました。28日にはホープフルSがありますが、中山芝2000mでの施行ですから、やはり馬格のあるタイプに向くかもしれませんね。

今週末は有馬記念があり、ジャスティンパレスシャフリヤールスターズオンアーススルーセブンシーズソールオリエンスタイトルホルダータスティエーラドウデュースなどが登録しています。近3年の有馬記念は1番人気(イクイノックス、エフフォーリア、クロノジェネシス)が優勝していますが、今年は混戦模様で、何が1番人気に推されるでしょうか。
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有馬記念中山芝2500mでの施行で、今年のJRAでの芝2000m以上のG1は、上位人気の優勝が続いています。

【2023年のJRAの芝2000m以上のG1】
人気 3歳限定戦 古馬混合戦
1番人気 [2.1.2.0] [4.1.0.1]
2番人気 [1.2.1.1] [2.1.1.2]
3番人気 [0.1.0.4] [0.0.2.4]
4番人気 [2.0.0.3] [0.0.0.6]
5番人気 [0.1.0.4] [0.2.1.3]
6番人気以下 [0.0.2.62] [0.2.2.60]

今年、JRAでの芝2000m以上のG1は、3歳限定戦が5レース、古馬混合戦が6レースあり、優勝した馬は1~4番人気でした。古馬混合戦の6レースは、いずれも1~2番人気が制しています。

上記の11レースの1~4番人気については、騎手に関して次のような成績が残されています。

【2023年のJRAの芝2000m以上のG1での1~4番人気】
騎手 継続騎乗 乗り替わり
日本人騎手 [4.3.2.9] [0.0.2.7]
外国人騎手 [5.2.2.2] [2.1.0.3]

優勝した11頭は、騎手が継続騎乗した馬(9頭)か、外国人騎手に乗り替わった馬(2頭)です。日本人騎手に乗り替わった馬は勝てていませんが、有馬記念ではどうでしょうか。

上記の11レースのうち、古馬混合戦の6レースでは、馬番別成績が次のようになっています。

【2023年のJRAの芝2000m以上の古馬混合G1】
馬番 着別度数
ひと桁馬番 [6.5.3.40]
ふた桁馬番 [0.1.3.36]

優勝した6頭は、いずれもひと桁馬番の1~2番人気でした。②着馬も6頭のうち5頭がひと桁馬番だったので、有馬記念でも真ん中から内枠に入った上位人気を信頼するといいかもしれないですね。

昨年の有馬記念で優勝したのはイクイノックスで、同馬は父キタサンブラック×母父キングヘイローという配合です。今年の皐月賞を制したのはソールオリエンスで、同馬は父キタサンブラック×母父Motivatorという配合です。2020年以降に中山芝ではG1が14レース行われ、いずれも父か母父がノーザンダンサー系の馬が連対圏に入っています。

【2020年以降の中山芝のG1で連対圏に入った父か母父がノーザンダンサー系の馬】
レース 着順・馬名 血統
2023年
スプリンターズS
①着ママコチャ
②着マッドクール
父クロフネ
父Dark Angel
2023年
皐月賞
①着ソールオリエンス
②着タスティエーラ
母父Motivator
父サトノクラウン
2022年
ホープフルS
②着トップナイフ 父デクラレーションオブウォー
&母父スピニングワールド
2022年
有馬記念
①着イクイノックス 母父キングヘイロー
2022年
スプリンターズS
①着ジャンダルム 父Kitten's Joy
2022年
皐月賞
①着ジオグリフ
②着イクイノックス
父ドレフォン
母父キングヘイロー
2021年
ホープフルS
②着ジャスティンパレス 母父Royal Anthem
2021年
有馬記念
②着ディープボンド 母父キングヘイロー
2021年
スプリンターズS
①着ピクシーナイト
②着レシステンシア
母父キングヘイロー
母父Lizard Island
2021年
皐月賞
②着タイトルホルダー 母父Motivator
2020年
有馬記念
①着クロノジェネシス
②着サラキア
母父クロフネ
母父Lomitas
2020年
ホープフルS
①着ダノンザキッド 母父Dansili
2020年
スプリンターズS
②着ダノンスマッシュ 母父Hard Spun
2020年
皐月賞
②着サリオス 母父Lomitas

対象レースは、皐月賞(2000m)、スプリンターズS(1200m)、有馬記念(2500m)、ホープフルS(2000m)で、距離が違っても、すべてのレースで父か母父がノーザンダンサー系の馬が連対しています。有馬記念においても、ノーザンダンサー系の有無は重要なんじゃないですかね。

冒頭で名前を挙げた登録馬の中では、ジャスティンパレススルーセブンシーズソールオリエンスタイトルホルダータスティエーラが該当しますね。いずれも中山芝の重賞で連対歴がありますが、どんな走りを見せるでしょうか!?

→12月の中山芝の【穴ぐさ】は複勝回収率が118%! 今週も要注目!←

今週末から阪神芝Bコースに替わるので、ご注意ください。12月23~24日に行われる中山、阪神の芝の使用コース平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

12月23~24日
場所
中山 Aコース・4週目
阪神 Bコース・1週目

12月23日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R ノエル賞 [0.1.0.29]
中山10R 中山大障害 出走なし
中山11R グレイトフルS [1.1.2.24]
中山12R キャンドルライト賞 [1.1.1.9]
阪神9R 万両賞 [1.2.2.7]
阪神10R 摩耶S [1.5.2.36]
阪神11R 阪神C [2.2.1.45]

12月24日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山8R 冬至特別 [0.1.2.9]
中山9R グッドラックH [2.3.7.36]
中山10R クリスマスC [2.0.5.52]
中山11R 有馬記念 [2.2.3.43]
中山12R フェアウェルS [4.2.1.43]
阪神9R クリスマスエルフ賞 出走なし
阪神10R サンタクロースS [0.2.2.26]
阪神11R りんくうS [1.1.0.7]
阪神12R ジングルベル賞 [0.0.1.1]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
サンタクロースS(3勝クラス、阪神芝2000m)

サンタクロースSでの穴ぐさは[0.2.2.26](複勝率13.3%)で、の時に限ると[0.2.2.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は113%です。昨年は【C】評価だったアウスヴァールが9番人気で③着に入りました。

馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは4~5歳で、父か母父がサンデー系です。4頭は中7週以上での臨戦で、芝2000mでの3頭は11~12月に勝ち鞍を挙げていたので、季節実績を確認しておくと良さそうです。

注目レース
摩耶S(3勝クラス、阪神ダート1800m)

摩耶Sでの穴ぐさは[1.5.2.36](複勝率18.2%)で、複勝回収率は103%です。

ダート1800mの時に激走した7頭の穴ぐさは3~6歳の牡セン馬で、父か母父がミスプロ系かサンデー系です。7頭のうち6頭は中3週以内での臨戦で、同じく7頭のうち6頭はひと桁馬番でした。7頭のうち6頭はハンデ54~55kgだったので、ハンデが重すぎない馬が良さそうです。

注目レース
グッドラックH(2勝クラス、中山芝2500m)

グッドラックHでの穴ぐさは[2.3.7.36](複勝率25.0%)で、複勝回収率は161%です。昨年は【A】評価だったアケルナルスターが7番人気で①着、【C】評価だったジオフロントが8番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】でした。

③着以内に入った12頭の穴ぐさは3~6歳の牡馬で、2011年以降の8頭は3~5歳で父か母父がサンデー系でした。2013年以降の6頭は前走時馬体重が480kg以下で、前走で4角4番手以内に付けていたか、前走の上がりが33秒3~34秒1だったので、前走のレースぶりをチェックして臨みましょう。

注目レース
万両賞(1勝クラス、阪神芝1400m)

万両賞での穴ぐさは[1.2.2.7](複勝率41.7%)で、複勝回収率は192%です。

馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、1~3月生まれでした。5頭のうち4頭はキャリア3~4戦で、3頭は前走で4角3番手以内に付け、残りの2頭は前走でメンバー中2位以内の上がりを計時していました。経験を積んできている馬が侮れなさそうです。

ちなみに…
有馬記念での穴ぐさは[2.2.3.43]で、阪神Cでは[2.2.1.45]です。

近10年の有馬記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、中8週以内での臨戦で、父か母父がヘイルトゥリーズン系でした。5頭の父はディープインパクトハーツクライマンハッタンカフェスクリーンヒーローキングカメハメハで、いずれも国内の芝2400m以上のG1勝ち馬です。

5頭は前走が芝2200m以上のG1かG2で、そのうち4頭は前走が1~5番人気でした。5頭のうち4頭は芝2000m以上のG1で連対歴があったので、G1実績も確認しておくと良さそうです。5頭のうち4頭は社台グループの生産馬で、同じく5頭のうち4頭は馬体重が494kg以下でした。

近10年の阪神Cでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち9頭は父か母父がサンデー系です。10頭は前走が連外でしたが、そのうち8頭は前走が重賞で、7頭は前走がG1G2でした。10頭のうち9頭は11~2月の芝重賞で③着以内の好走歴があったので、寒い時期の重賞で実績がある馬の巻き返しに注意しましょう。


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