穴ぐさ傾向と対策
シルクロードSも現5歳世代が中心に!?
今週末の重賞は根岸SとシルクロードS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。シルクロードSは現5歳世代が中心に!?
先週(1月20日~21日)の穴ぐさは[1.6.5.107](複勝率10.1%)でした。重賞の2レース(アメリカJCC、東海S)は重~不良馬場となったので、人気薄の台頭もあり得るかと思いましたが…、最後は上位人気が馬券圏内を占める結果になりました。
東海Sは1&2人気馬(オメガギネス、ウィリアムバローズ)が先行する形になり、ウィリアムバローズが押し切って初重賞制覇を成し遂げました。今週末もダート重賞(根岸S)がありますが、先週にお伝えした通り、昨年以降の古馬混合のダート重賞は良~重馬場だと1~2番人気がずっと勝っているので、そのことは頭に入れて予想を組み立てるべきですかね。
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改めて、昨年以降の古馬混合のダート重賞(JRA)での人気別成績をご覧ください。
【2023年以降の古馬混合のJRAダート重賞】
人気 | 良~重馬場 | 不良馬場 |
1番人気 | [7.3.0.2] | [0.1.0.1] |
2番人気 | [5.3.2.2] | [0.0.0.2] |
3番人気 | [0.1.3.8] | [0.0.0.2] |
4番人気 | [0.1.3.8] | [0.1.0.1] |
5番人気 | [0.0.2.10] | [1.0.0.1] |
6番人気以下 | [0.4.2.120] | [1.0.2.17] |
良~重馬場では12レースが行われ、1番人気が7勝、2番人気が5勝です。天気予報を見ると、今週末の東京ダートは不良馬場にはならなさそうですから、1~2番人気が強さを見せても不思議なさそうです。
先週の東海Sでの1番人気はオメガギネスで、同馬は3ヶ月ぶり(中14週)でした。上記の14レースでの1番人気は、間隔別の成績が次の通りとなっています。
【2023年以降の古馬混合のJRAダート重賞での1番人気】
間隔 | 着別度数 |
中4週以内 | [1.0.0.3] |
中6週以上 | [6.4.0.0] |
1番人気は中6週以上だと連対率100%なので、根岸Sでの1番人気も前走からの間隔をチェックしましょう。
昨年の根岸Sを制したのはレモンポップで、同馬は7枠13番でした。JRAでのダート1600m以下の重賞は、昨年に6レースあり、次の馬たちが優勝しました。
【2023年のダート1600m以下のJRA重賞】
レース | 優勝馬 | 馬番 | 馬体重 |
カペラS | テイエムトッキュウ | 3番 | 500kg |
武蔵野S | ドライスタウト | 3番 | 534kg |
プロキオンS | ドンフランキー | 7番 | 594kg |
ユニコーンS | ペリエール | 3番 | 472kg |
フェブラリーS | レモンポップ | 7番 | 518kg |
根岸S | レモンポップ | 13番 | 522kg |
勝ち馬は奇数馬番で、3歳限定戦のユニコーンS(ペリエール)以外は500kg以上の馬が優勝しました。奇数馬番の馬が連勝中であることは偶然かもしれませんが、馬格は重要そうで、根岸Sでも各馬の馬体重は要チェックでしょう。
一方、京都ではシルクロードSがあり、芝1200mのハンデ重賞では、1番人気が勝てないケースが続いています。
【2022年以降の芝1200mのハンデ重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.1.3.2] |
2番人気 | [3.0.0.3] |
3番人気 | [0.2.1.3] |
4番人気 | [0.0.1.5] |
5番人気 | [1.0.0.5] |
6番人気以下 | [2.3.1.62] |
芝1200mのハンデ重賞はシルクロードS、CBC賞、北九州記念で、2022年以降は1番人気が[0.1.3.2]です。人気薄の台頭も珍しくないですから、シルクロードSは一筋縄ではいかないかもしれませんね。
上記の6レースでは、5代血統表内にストームキャットかダンチヒを持った馬が優勝しています。
【2022年以降の芝1200mのハンデ重賞(JRA)】
レース | 優勝馬 | 血統 |
2023年 北九州記念 |
ジャスパークローネ | 母母母母父ストームキャット |
2023年 CBC賞 |
ジャスパークローネ | 母母母母父ストームキャット |
2023年 シルクロードS |
ナムラクレア | 母父ストームキャット、 父母父父父ダンチヒ |
2022年 北九州記念 |
ボンボヤージ | 父母父ストームキャット、 母母父父ダンチヒ |
2022年 CBC賞 |
テイエムスパーダ | 父母父ストームキャット |
2022年 シルクロードS |
メイケイエール | ダンチヒの5×5 |
これを見ると、今年のシルクロードSも、ストームキャットかダンチヒを持っていて1番人気ではない馬が面白そうです。
ちなみに、昨年時のジャスパークローネとナムラクレアは4歳で、昨年の古馬混合の芝1200mの重賞では、4歳世代(現5歳世代)が強さを見せていたんですよね。
【2023年の古馬混合の芝1200m重賞(JRA)】
世代 | 着別度数 |
現4歳世代 | [0.1.0.14] |
現5歳世代 | [8.5.6.35] |
現6歳世代 | [0.0.0.32] |
現7歳世代 | [1.2.3.26] |
現8歳以上の世代 | [1.2.1.23] |
対象の10レースのうち8レースで現5歳世代が勝ち、現5歳世代は10レースすべてで馬券に絡みました。今年のシルクロードSには、現5歳世代でアグリやオタルエバーなどが登録していますが、今回もこの世代の中から好走馬が現れるでしょうか。
→中山・京都の金杯で【穴ぐさ】が連対!
1月27~28日に行われる東京、京都、小倉の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
1月27~28日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・1週目 |
京都 | Bコース・2週目 |
小倉 | Aコース・3週目 |
1月27日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 銀蹄S | [0.3.2.40] |
東京10R | クロッカスS | [0.2.2.14] |
東京11R | 白富士S | [3.0.3.26] |
京都9R | 白梅賞 | [0.2.1.9] |
京都10R | 許波多特別 | [1.1.0.8] |
京都11R | 舞鶴S | [0.1.3.19] |
小倉9R | 足立山特別 | [0.0.1.7] |
小倉10R | 平尾台特別 | [0.1.0.19] |
小倉11R | 周防灘特別 | [2.2.2.40] |
1月28日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | セントポーリア賞 | [2.3.2.17] |
東京10R | 節分S | [0.4.3.29] |
東京11R | 根岸S | [2.2.4.42] |
京都9R | 大津特別 | [0.3.1.20] |
京都10R | 八坂S | [0.0.0.5] |
京都11R | シルクロードS | [0.2.3.46] |
小倉9R | くすのき賞 | [1.1.1.24] |
小倉10R | 日田特別 | [1.0.1.25] |
小倉11R | 巌流島S | [2.0.3.43] |
☆注目レース☆
節分S(3勝クラス、東京芝1600m)
節分Sでの穴ぐさは[0.4.3.29](複勝率19.4%)で、複勝回収率は110%です。昨年は【C】評価だったルーカスが8番人気で②着、【A】評価だったアオイシンゴが7番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。
馬券圏内に入った7頭の穴ぐさのうち、2010年以降の6頭はひと桁馬番で、父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系でした。2015年以降の5頭は前走で上がり33秒8~34秒6を計時していたので、前走の上がりタイムをチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
大津特別(2勝クラス、京都ダート1800m)
大津特別での穴ぐさは[0.3.1.20](複勝率16.7%)で、複勝回収率は126%です。
③着以内に入った4頭の穴ぐさは4歳牡馬で、馬体重が484~550kgでした。4頭は前走が京都ダート1800~1900mで、中3週以内での臨戦でした。4頭は近4走以内に勝ち鞍があったので、昇級して間もない若い馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
周防灘特別(2勝クラス、小倉芝1200m)
周防灘特別での穴ぐさは[2.2.2.40](複勝率13.0%)で、複勝回収率は113%です。昨年は【C】評価だったアルムファーツリーが16番人気で②着に食い込みました。
馬券に絡んだ6頭の穴ぐさのうち、5頭は5~7歳で、同じく6頭のうち5頭は4角8番手以下から③着以内に差し込んでいます。6頭は馬体重が492kg以下で、そのうち5頭は442~478kgだったので、小脚を使えそうなタイプが合いそうです。
☆注目レース☆
セントポーリア賞(1勝クラス、東京芝1800m)
セントポーリア賞での穴ぐさは[2.3.2.17](複勝率29.2%)で、複勝回収率は165%です。
馬券圏内に入った7頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、そのうち6頭は2~3月生まれでした。7頭のうち5頭は左回りでの出走歴があり、その他の2頭は芝OPでの出走歴があったので、左回りやOPでの経験を確認しておきましょう。
■ちなみに…■
根岸Sでの穴ぐさは[2.2.4.42]で、シルクロードSでは[0.2.3.46]です。昨年のシルクロードSでは、【C】評価だったファストフォースが10番人気で②着に入りました。
近10年のシルクロードSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、いずれも②~③着です。10頭のうち牝馬の3頭はハンデ53~54kgで、牡馬の7頭のうち6頭はハンデ55~57.5kgでした。2017年以降の7頭のうち5頭は前走が④着以内で、その他の2頭は前走が重賞でした。10頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、2016年以降の8頭は父がサンデー系かミスプロ系でした。
近10年の根岸Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、こちらもすべて②~③着です。5頭は6~8歳の関西馬で、ダートOPでの勝利実績があったので、実績のあるベテランが侮れなさそうです。5頭は前走がダートOPで、前走が③着以内かJRA重賞でした。2015年以降の4頭は前走時馬体重が516kg以上だったので、大型馬がベターでしょう。