穴ぐさ傾向と対策
中山記念で注目すべき血脈とは!?
今週末のJRA重賞は中山記念と阪急杯。海外ではサウジCなどが予定されていて、注目馬が多数出走予定です。中山記念では「あの血脈」に注目すると良さそうです!
先週(2月17日~18日)の穴ぐさは[7.7.10.86](複勝率21.8%)で、単勝回収率が150%、複勝回収率が114%でした。フェブラリーSで【A】評価だったペプチドナイルが11番人気で優勝し、小倉大賞典では【C】評価だったセルバーグが10番人気で③着に粘り込んでくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
昨年以降の古馬混合のダート重賞(JRA)は良~重馬場だと上位人気が勝つケースが続いていたので、フェブラリーSでの穴ぐさもどこまで来てくれるか、と思っていましたが、ペプチドナイルは鞍上の藤岡佑騎手が完璧なレース運びを見せて、快勝してくれました。
藤岡佑騎手はJRA・G1が2勝目ですが、前回優勝時(2018年NHKマイルC・ケイアイノーテック)も【穴ぐさ・A】だったんですよね。2018年チャンピオンズCでウェスタールンドで②着まで差し込んだ時も【穴ぐさ・A】で、そんな経験から、今回もとてもいい印象を持っていました。藤岡佑騎手は2018年以降にJRAのG1で7度の③着以内があり、そのうち5度が穴ぐさで、好相性なんですよね。
先週の「穴ぐさ長者への道」の【穴ぐさ特選レース】では、穴ぐさの出走があった2レースのうち、日曜日(18日)の小倉12Rで【穴ぐさワンツー】(①着トリップトゥムーン、②着アイヲツグモノ)となりました。こちらも、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
これで、今年2月の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは[2.3.2.17](複勝率29.2%)という成績で、複勝回収率が141%となっています。今週末もご注目ください。
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今週末は中山記念と阪急杯という重賞があり、サウジアラビアではサウジCなどの重賞レースが予定されています。サウジCには日本からウシュバテソーロ、クラウンプライド、デルマソトガケ、メイショウハリオ、レモンポップが参戦予定で、昨年のBCクラシックを制したホワイトアバリオや今年のペガサスワールドカップを勝利したナショナルトレジャーも出走するようですから、かなりの激戦が予想されますね。
中山記念には、ソールオリエンスやエルトンバローズなどが登録しています。中山記念を2度勝っているヒシイグアスもいて、2022年以降の中山芝1800mの重賞では、父か母父がノーザンダンサー系の馬が連勝しているので、優勝馬の血統をご覧ください。
【2022年以降の中山芝1800m重賞】
レース | 優勝馬 | 人気 | 父 母父 |
2023年 スプリングS |
ベラジオオペラ | 2 | ロードカナロア ハービンジャー |
2023年 フラワーC |
エミュー | 2 | ハービンジャー スペシャルウィーク |
2023年 中山牝馬S |
スルーセブンシーズ | 2 | ドリームジャーニー クロフネ |
2023年 中山記念 |
ヒシイグアス | 5 | ハーツクライ Bernstein |
2022年 フラワーC |
スタニングローズ | 2 | キングカメハメハ クロフネ |
2022年 スプリングS |
ビーアストニッシド | 5 | アメリカンペイトリオット ネオユニヴァース |
2022年 中山牝馬S |
クリノプレミアム | 15 | オルフェーヴル Giant's Causeway |
2022年 中山記念 |
パンサラッサ | 2 | ロードカナロア Montjeu |
中山芝1800mの重賞はすべて2~3月の施行で、その影響もあってか、父か母父がノーザンダンサー系の馬に向く傾向が見られます。ただ、上表の人気欄を見ていただければ分かる通り、1番人気は勝てていません。
今週末の中山芝は道悪馬場の可能性もありそうで、そうなると、重馬場の皐月賞(2023年)を制したソールオリエンスが人気を集めそうで、同馬は父キタサンブラック×母父Motivatorという配合ですが、1番人気に応えて勝利することができるでしょうか。
ちなみに、JRAの芝1800mの重賞は、古馬混合戦だと昨年以降に9レースが行われ、いずれも父サンデー系の馬が連対しています。今年の中山記念の登録馬で父サンデー系の馬は、ソールオリエンスやエルトンバローズの他に、イルーシヴパンサー、エエヤン、ソーヴァリアント、ヒシイグアス、ボーンディスウェイなどがいます。
阪急杯は阪神芝1400mでの施行で、同コースでの古馬混合の重賞は2022年以降に7レースが行われ、勝ち馬は馬格と位置取りに偏りが見られます。
【2022年以降の古馬混合の阪神芝1400m重賞】
レース | 優勝馬 | 馬体重 | 4角位置 |
2023年 阪神C |
ウインマーベル | 480kg | 5番手 |
2023年 阪急杯 |
アグリ | 496kg | 2番手 |
2023年 京都牝馬S |
ララクリスティーヌ | 450kg | 7番手 |
2022年 阪神C |
ダイアトニック | 478kg | 4番手 |
2022年 スワンS |
ダイアトニック | 472kg | 5番手 |
2022年 阪急杯 |
ダイアトニック | 478kg | 3番手 |
2022年 京都牝馬S |
ロータスランド | 484kg | 2番手 |
優勝した7頭は496kg以下で、4角2~7番手でした。7頭のうち6頭は470~490kg台で4角2~5番手から勝利しているので、今年の阪急杯も中型で番手に付けられそうなタイプに向くかもしれませんね。
上記の7レースでは、馬体重が500kg以上の馬が[0.2.4.25]で、4角先頭の馬が[0.1.0.6]です。大型馬や逃げ馬は勝ち切れていないので、その点は注意が必要そうです。
昨年の阪急杯を制したアグリは父ストームキャット系×母父ダンチヒ系という配合で、一昨年の阪急杯を勝ったダイアトニックはロードカナロア産駒でした。ロードカナロアは母父がストームキャットで、上記の7レースの勝ち馬はいずれも5代血統表内にストームキャットかダンチヒを持っていたので、今年も注目でしょう。
→今年2月の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは複勝回収率が141%!←
2月24~25日に行われる中山、阪神、小倉の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月24~25日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・1週目 |
阪神 | Aコース・1週目 |
小倉 | Bコース・3週目 |
2月24日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 水仙賞 | [1.0.1.9] |
中山10R | 富里特別 | [0.0.1.35] |
中山11R | 幕張S | [0.2.0.24] |
阪神9R | すみれS | 出走なし |
阪神10R | 伊丹S | [1.4.3.35] |
阪神11R | 仁川S | [2.0.4.37] |
小倉9R | 秋吉台特別 | [0.0.2.14] |
小倉10R | 筑後川特別 | [0.2.2.9] |
小倉11R | 八代特別 | [2.0.3.27] |
2月25日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | デイジー賞 | [0.0.0.8] |
中山10R | 春風S | [3.6.2.36] |
中山11R | 中山記念 | [1.2.2.25] |
阪神9R | 松籟S | [1.2.2.14] |
阪神10R | マーガレットS | [1.1.1.34] |
阪神11R | 阪急杯 | [1.0.4.46] |
小倉9R | ネモフィラ賞 | [0.0.0.8] |
小倉10R | 国東特別 | [0.0.1.13] |
小倉11R | 下関S | [0.0.0.15] |
☆注目レース☆
中山記念(G2、中山芝1800m)
中山記念での穴ぐさは[1.2.2.25](複勝率16.7%)で、複勝回収率は102%です。昨年は【B】評価だったドーブネが7番人気で③着に入りました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、7~8番人気です。5頭のうち4頭は父か母父がサンデー系で、残りの1頭はモーリス産駒なので、父か母父がヘイルトゥリーズン系の馬が良さそうです。5頭は前走時馬体重が478kg以上で、前走が①~③着か芝G1でした。5頭のうち4頭は前走が芝2000mだったので、距離短縮馬が侮れなさそうです。
☆注目レース☆
春風S(3勝クラス、中山ダート1200m)
春風Sでの穴ぐさは[3.6.2.36](複勝率23.4%)で、複勝回収率は102%です。昨年は【C】評価だったヴァガボンドが10番人気で①着となり、一昨年は【C】評価だったベイビーボスが10番人気で②着に入りました。
馬券圏内に入った11頭の穴ぐさは4~6歳で、良馬場での7頭中6頭がふた桁馬番で、道悪馬場での4頭中3頭が馬番5番以内でした。11頭のうち、前走が馬券圏内だった馬は2頭で、それ以外の9頭のうち8頭は2~4走前に③着以内があったので、近走での好走歴を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
松籟S(3勝クラス、阪神芝3000m)
松籟Sでの穴ぐさは[1.2.2.14](複勝率26.3%)で、複勝回収率は155%です。昨年は【B】評価だったホウオウエクレールが8番人気で③着に食い込みました。
③着以内に激走した5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系の牡馬で、馬番10番以内でした。5頭は阪神芝の特別競走で連対歴があり、そのうち4頭は中6週以内での臨戦だったので、間隔と阪神実績をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
伊丹S(3勝クラス、阪神ダート1800m)
伊丹Sでの穴ぐさは[1.4.3.35](複勝率18.6%)で、ダート1800mの時に限ると[1.3.3.23](複勝率23.3%)で、複勝回収率は125%です。昨年は【B】評価だったダノンブレットが9番人気で③着に入りました。
ダート1800mで③着以内に入った7頭の穴ぐさは4~6歳で、そのうち6頭は中6週以内での臨戦で、同じく7頭のうち6頭は父か母父がサンデー系でした。2016年以降に激走した5頭はメンバー中3位以内の上がりを使っていたので、サンデー系内包で決め手のあるタイプが侮れなさそうです。
☆注目レース☆
筑後川特別(2勝クラス、小倉ダート1700m)
筑後川特別での穴ぐさは[0.2.2.9](複勝率30.8%)で、複勝回収率は168%です。
馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは3~5歳の関西馬で、馬番7~10番でした。4頭は右回りの直線平坦コースで連対歴があり、そのうち3頭は右回りのO型コースで連対歴があったので、その実績をチェックしておきましょう。
■ちなみに…■
阪急杯での穴ぐさは[1.0.4.46]で、昨年は【A】評価だったホウオウアマゾン、一昨年は【A】評価だったサンライズオネストが、それぞれ6番人気で③着に入っています。
近10年の阪急杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、それらは5~8歳で、そのうち4頭が7歳以上だったので、ベテランが侮れないでしょう。8頭のうち7頭は芝1600m以上での勝ち鞍があったので、1400mを超える距離で実績があると良さそうです。2017年以降の6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系です。