穴ぐさ傾向と対策
皐月賞も父か母父がノーザンダンサー系の馬が!?
今週末の平地重賞は皐月賞、アーリントンC、アンタレスS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。皐月賞は父か母父がノーザンダンサー系の馬に注目でしょう。
先週(4月6日~7日)の穴ぐさは[3.6.10.100](複勝率16.0%)で、桜花賞で【A】評価だったライトバックが7番人気で③着まで差し込み、ニュージーランドTでは【B】評価だったユキノロイヤルが9番人気で③着に粘り込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
ライトバックとユキノロイヤルはどちらも勝ち馬から0秒1差で、先々週の大阪杯ではルージュエヴァイユが0秒0差(③着)。僅差で突き抜けられてはいませんが、それでも重賞での穴ぐさは、フェブラリーS(①着ペプチドナイル)の週以降、8週連続で③着以内を継続中です。
今週末の平地重賞は、皐月賞、アンタレスS、アーリントンCが予定されていますので、どうぞご注目ください。
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桜花賞は2番人気だったステレンボッシュが優勝し、現3歳世代の芝G1(JRA)は上位人気馬が連対圏を占めるケースが続いていますね。
【現3歳世代の芝G1(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [2.1.0.1] |
2番人気 | [1.1.1.1] |
3番人気 | [1.0.0.3] |
4番人気 | [0.1.0.3] |
5番人気 | [0.1.1.2] |
6番人気以下 | [0.0.2.47] |
現3歳世代の芝G1(JRA)は、阪神JF、朝日杯FS、ホープフルS、桜花賞と4レースが行われ、勝ち馬は1~3番人気で、②着馬は1~5番人気です。
昨年以降の芝2000m以上のG1(JRA)においても、上位人気馬の優勝が続いているので、そのデータをご覧ください。
【2023年以降の芝2000m以上のG1(JRA)】
人気 | 2000m | 2200m以上 |
1番人気 | [3.1.1.1] | [4.1.1.2] |
2番人気 | [3.1.1.1] | [2.3.1.2] |
3番人気 | [0.2.1.3] | [0.0.1.7] |
4番人気 | [0.0.0.6] | [2.0.0.6] |
5番人気 | [0.1.0.5] | [0.2.1.5] |
6番人気以下 | [0.1.3.61] | [0.2.4.90] |
芝2000m以上のG1(JRA)は、昨年以降に14レースあり、勝利したのは1~4番人気です。芝2000mに限ると、6レースすべてで1~2番人気が勝っていて、6レースすべてで1~3番人気が③着以内に2頭以上が入っているので、これを見ると皐月賞も…? という気がしないでもないですね。
先々週の大阪杯(阪神芝2000m)を制したのはベラジオオペラで、馬体重が506kgでした。昨年以降の芝2000mのG1(JRA)では、馬体重別の成績が次のようになっています。
【2023年以降の芝2000mのG1(JRA)】
馬体重 | 2~3歳限定戦 | 古馬混合戦 |
488kg以下 | [3.3.1.29] | [0.2.2.18] |
490kg以上 | [0.0.2.14] | [3.1.1.16] |
古馬混合戦では490kg以上の馬が勝ち、2~3歳限定戦では488kg以下の馬が制しています。皐月賞も、大柄過ぎない方がいいのかもしれません。
昨年の皐月賞を制したソールオリエンスは父キタサンブラック×母父Motivatorという配合で、一昨年はドレフォン産駒のジオグリフが優勝しました。昨年のホープフルSを勝利したレガレイラは父スワーヴリチャード×母父ハービンジャーで、2020年以降の中山芝のG1では、16レースすべてで父か母父がノーザンダンサー系の馬が③着以内に入っています。
今年の皐月賞で上位人気が予想される馬では、ジャスティンミラノ、シンエンペラー、レガレイラなどが父か母父がノーザンダンサー系になります。どんな走りを見せるでしょうか。
→重賞での【穴ぐさ】は、現在8週連続で馬券圏内に好走中!←
4月13~14日に行われる中山、阪神、福島の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
4月13~14日
場所 | 芝 |
中山 | Bコース・3週目 |
阪神 | Bコース・3週目 |
福島 | Aコース・2週目 |
4月13日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 山藤賞 | [1.0.0.4] |
中山10R | 下総S | [1.1.3.32] |
中山11R | 中山グランドジャンプ | 出走なし |
中山12R | 袖ケ浦特別 | [1.0.0.28] |
阪神9R | 明石特別 | [1.0.1.9] |
阪神10R | 天満橋S | [1.2.1.8] |
阪神11R | アーリントンC | [1.3.4.35] |
福島9R | 雪うさぎ賞 | [1.2.2.39] |
福島10R | 桑折特別 | [1.0.2.40] |
福島11R | ラジオ福島賞 | [2.2.2.38] |
4月14日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山8R | 野島崎特別 | [0.2.2.25] |
中山9R | 利根川特別 | [2.0.3.38] |
中山10R | ドゥラメンテC | 出走なし |
中山11R | 皐月賞 | [2.4.1.44] |
中山12R | 春雷S | [4.0.3.37] |
阪神9R | 三木特別 | [0.0.1.8] |
阪神10R | 立雲峡S | [0.1.1.10] |
阪神11R | アンタレスS | [2.0.1.47] |
福島9R | 医王寺特別 | [2.2.1.35] |
福島10R | 奥の細道特別 | [1.1.2.23] |
福島11R | 福島民報杯 | [3.2.5.36] |
☆注目レース☆
皐月賞(G1、中山芝2000m)
皐月賞での穴ぐさは[2.4.1.44](複勝率13.7%)で、複勝回収率は125%です。近2年は1~5番人気が①~③着を占める結果になっているので、今年は穴馬が台頭する余地があってほしいところです。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、いずれも前走が芝1800~2000mのOPでした。9頭のうち8頭は前走が③着以内で、例外の1頭は前走が④着でした。同じく9頭のうち8頭はふた桁馬番で(例外の1頭は馬番7番)、前走①~③着で真ん中から外枠に入った馬をマークしておきましょう。
9頭のうち8頭は父がサンデー系かキングマンボ系で、その8頭は母父か母母父か母母母父がナスルーラの系統でした。9頭のうち8頭は前走で4角5番手以内に付けていたので、前走での位置取りも確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
アーリントンC(G3、阪神芝外1600m)
アーリントンCでの穴ぐさは[1.3.4.35](複勝率18.6%)で、複勝回収率は135%です。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、いずれも馬番8番より外枠で、8頭がふた桁馬番です。4月開催となった近6年では7番人気以下で馬券に絡んだ馬が6頭いて、父がサンデー系かキングカメハメハ系です。その6頭のうち5頭は前走時馬体重が486kg以下で、同じく6頭のうち5頭は前走の上がりがメンバー中4位以下だったので、中型で持続力がありそうなタイプに注意しましょう。
☆注目レース☆
福島民報杯(リステッド、福島芝2000m)
福島民報杯での穴ぐさは[3.2.5.36](複勝率21.7%)で、複勝回収率は115%です。
③着以内に入った10頭の穴ぐさは前走が⑤着以下でしたが、そのうち5頭は前走が重賞で、残りの5頭のうち4頭は前走が0秒3~0秒8差でした。2010年以降の8頭は近4走以内に芝で③着以内の好走歴があったので、前走だけでなく、2~4走前の戦績も確認して臨みましょう。
☆注目レース☆
天満橋S(3勝クラス、阪神ダート1400m)
天満橋Sでの穴ぐさは[1.2.1.8](複勝率33.3%)で、複勝回収率は137%です。昨年は【C】評価だったプライムラインが8番人気で②着に入りました。
馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは5~6歳で、中8週以内での臨戦でした。4頭は前走が④着以下でしたが、いずれも2~3走前に③着以内を記録していました。4頭のうち3頭は前走で上がり36秒2~36秒6を計時していたので、前走が馬券圏外でも速い上がりを使っていた馬は侮れないでしょう。
■ちなみに…■
アンタレスSでの穴ぐさは[2.0.1.47]です。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が3頭だけで、いずれも6歳の牡セン馬でした。3頭は父か母父がミスプロ系で、前走のダートOPで5番人気以内に推されていました。3頭は近3走以内にダートOPで③着以内の好走歴があったので、実績ある馬が人気薄になっていないか、チェックしておきましょう。