穴ぐさ傾向と対策
天皇賞・春も1番人気より2番人気!?
今週末のJRA重賞は天皇賞・春、青葉賞、ユニコーンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。天皇賞・春は1番人気よりも2番人気の方が期待しやすいかも!?
先週(4月20日~21日)の穴ぐさは[4.3.6.103](複勝率11.2%)で、単勝回収率が109%でした。フローラSでは【B】評価だったラヴァンダが6番人気で②着まで差し込み、マイラーズCでは【C】評価だったニホンピロキーフが6番人気で③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
日曜日(21日)の福島6Rでは、【A】評価だったアベベが10番人気で①着、【C】評価だったスターゲットが8番人気で②着、【B】評価だったデイムサンライズが7番人気で③着となる【穴ぐさトリプル】も発生しましたね。「穴ぐさ報告掲示板」やX(旧Twitter)に多数の的中報告をしていただき、ありがとうございました。好配当をゲットされた方、おめでとうございました!
今週末は、国内では天皇賞・春、青葉賞、ユニコーンSという重賞が組まれています(香港ではチェアマンズスプリントプライズ、チャンピオンズマイル、クイーンエリザベス2世カップがあります)。今週末も好配当を得られるように予想を頑張ります。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
天皇賞・春は21頭が登録していて、今年はフルゲート(18頭立て)となりそうです。昨年は2番人気だったジャスティンパレスが優勝していて、昨年以降のJRAの芝G1は、2000m以上に限ると上位人気が勝利するケースが続いています。
【2023年以降のJRAの芝G1】
人気 | 1600m以下 | 2000m以上 |
1番人気 | [2.1.3.5] | [7.2.2.4] |
2番人気 | [1.2.1.7] | [6.4.2.3] |
3番人気 | [2.3.1.5] | [0.2.3.10] |
4番人気 | [2.1.0.8] | [2.0.0.13] |
5番人気 | [1.1.3.6] | [0.3.1.11] |
6番人気以下 | [3.3.3.126] | [0.4.7.162] |
1600m以下のレースでは5番人気以下からも勝ち馬が出ていますが、2000m以上の15レースは1~4番人気が優勝しています。その優勝馬の15頭のうち13頭が1~2番人気で、1~2番人気は15レースすべてで連対しています。
これを見ると、天皇賞・春も1~2番人気が有力そうに感じますが、今年のG1では、1番人気と2番人気で明暗が分かれているんですよね。
【2024年のJRAのG1】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.1.0.5] |
2番人気 | [4.1.0.1] |
3番人気 | [0.1.2.3] |
4番人気 | [0.0.0.6] |
5番人気 | [0.2.1.3] |
6番人気以下 | [2.1.3.61] |
上表は、芝G1だけでなく、フェブラリーSと中山グランドジャンプも含めた成績で、1番人気は6頭のうち連対圏に入った馬が1頭で、2番人気は6頭のうち5頭が連対しています。
1番人気が勝てず、2番人気が好成績を残しているこの傾向は、昨年以降の芝3000m以上の重賞においても見られるものだったりします。
【2023年以降のJRAの芝3000m以上の重賞】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.2.3.2] |
2番人気 | [5.2.0.0] |
3番人気 | [0.0.2.5] |
4番人気 | [1.0.0.6] |
5番人気 | [0.1.1.5] |
6番人気以下 | [1.2.1.66] |
芝3000m以上の重賞は、昨年以降に7レースが行われていて、1番人気が0勝である一方、2番人気は5勝を挙げていて、連対率100%です。今年の天皇賞・春で1~2番人気の可能性があるのは、タスティエーラ、テーオーロイヤル、ドゥレッツァでしょうか。1番人気よりも2番人気の方が期待しやすいかもしれません。
上記の7レースでは、ひと桁馬番の馬や大柄過ぎないタイプが優勝するケースが多くなっていました。
【2023年以降のJRAの芝3000m以上の重賞】
馬番 | 着別度数 |
ひと桁馬番 | [6.6.5.46] |
ふた桁馬番 | [1.1.2.38] |
【2023年以降のJRAの芝3000m以上の重賞】
馬体重 | 着別度数 |
478kg以下 | [6.3.3.38] |
480kg以上 | [1.4.4.46] |
7レースのうち、6レースでひと桁馬番の馬が制していて、同じく6レースで478kg以下の馬が勝っています。優勝した7頭は、父サンデー系か父キングマンボ系でもあるので、両父系の馬でひと桁馬番に入って478kg以下で出走してきた馬を評価すると、良いことがあるかも…。
4月27~28日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
4月27~28日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・2週目 |
京都 | Aコース・2週目 |
新潟 | Bコース・1週目 |
4月27日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 是政S | [1.1.3.37] |
東京10R | 府中市市制施行 70周年記念 |
[3.3.2.27] |
東京11R | 青葉賞 | [2.1.3.43] |
京都9R | 矢車賞 | [0.0.0.7] |
京都10R | 御池特別 | [2.1.4.29] |
京都11R | ユニコーンS | [1.1.6.43] |
新潟9R | わらび賞 | [0.2.3.31] |
新潟10R | 胎内川特別 | [0.1.3.22] |
新潟11R | 三条S | [0.4.1.23] |
4月28日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 陣馬特別 | [0.0.3.21] |
東京10R | ブリリアントS | [2.3.5.39] |
東京11R | スイートピーS | [1.1.3.40] |
京都8R | 糺の森特別 | [0.0.1.15] |
京都9R | 六波羅特別 | [1.0.0.17] |
京都10R | ライスシャワーC | 出走なし |
京都11R | 天皇賞・春 | [1.2.1.45] |
京都12R | 東大路S | [1.2.2.25] |
新潟9R | 五泉特別 | [3.2.3.40] |
新潟10R | 邁進特別 | [2.4.2.44] |
新潟11R | 谷川岳S | [1.2.2.36] |
☆注目レース☆
ブリリアントS(リステッド、東京ダート2100m)
ブリリアントSでの穴ぐさは[2.3.5.39](複勝率20.4%)で、複勝回収率は118%です。
馬券圏内に入った10頭の穴ぐさは、ハンデ54~55kgの牡馬です。10頭のうち6番人気以下だった9頭は父がミスプロ系かサンデー系で、そのうち8頭はひと桁馬番でした。10頭のうち9頭は近4走以内に連対歴があったので、ある程度の好調さも重要そうです。
☆注目レース☆
谷川岳S(リステッド、新潟芝外1600m)
谷川岳Sでの穴ぐさは[1.2.2.36](複勝率12.2%)で、リステッドの時に限ると[0.1.2.9](複勝率25.0%)で、複勝回収率は178%です。
芝1600mの時に③着以内に激走した4頭の穴ぐさは5~6歳で、馬体重が472kg以上でした。4頭は前走が右回りで⑦着以下でしたが、いずれも左回りの芝で好走歴があり、4頭のうち3頭は左回りの芝で勝利実績があったので、左回りに替わって妙味がありそうなタイプを狙いましょう。
☆注目レース☆
府中市市制施行70周年記念(3勝クラス、東京芝2000m)
府中市市制施行70周年記念は府中Sを参考にすると、穴ぐさは[3.3.2.27](複勝率22.9%)という成績で、複勝回収率は135%です。
芝2000mの時に馬券に絡んだ穴ぐさは7頭いて、上がり33秒3~34秒7を計時していました。7頭のうち6頭は4角7番手以下から差し込んでいて、その6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。2009年以降の5頭は近2走以内に⑤着以内があったので、近2走の着順をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
邁進特別(2勝クラス、新潟芝直1000m)
邁進特別での穴ぐさは[2.4.2.44](複勝率15.4%)で、2018年以降に限ると[1.2.2.13](複勝率27.8%)で、複勝回収率は112%です。
③着以内に入った8頭の穴ぐさは、そのうち5頭が牝馬で、3頭が牡セン馬です。8頭は馬番7番より外枠で、5頭がふた桁馬番でした。8頭は前走が⑤着以下で、そのうち7頭は前走が⑧着以下でした、その8頭は中8週以上での臨戦だったので、間隔が開いている馬の一変に注意しましょう。
■ちなみに…■
天皇賞・春での穴ぐさは[1.2.1.45]で、青葉賞では[2.1.3.43]、ユニコーンSでは[1.1.6.43]です。昨年の天皇賞・春では【A】評価だったディープボンドが5番人気で②着となり、東京ダート1600mだった昨年のユニコーンSでは【A】評価だったサンライズジークが7番人気で②着に入りました。
近10年の天皇賞・春では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも②~③着です。6頭は父サンデー系で、2015年以降の5頭は母父がノーザンダンサー系でした。その5頭はノーザンファーム生産馬(4頭)か、社台ファーム生産馬(1頭)です。
激走した6頭は5歳以上で、そのうち5頭は6~8歳だったので、ベテランが侮れなさそうです。6頭は馬体重が478kg以下で、そのうち5頭はひと桁馬番だったので、ひと桁馬番に入った大柄すぎないタイプをマークしておきましょう。
近10年の青葉賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、父か母父がサンデー系で、キャリア5~6戦でした。4頭は前走が芝2000m以上の特別競走で、上がり34秒0~34秒8で①~③着に好走していたので、前走のレースぶりをチェックしておきましょう。
近10年のユニコーンS(いずれも6月に東京ダート1600mで施行)では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、父か母父がミスプロ系かヘイルトゥリーズン系でした。10頭はキャリア5~9戦で、2021年以降の6頭はダートOPで⑤着以内に入ったことがあったので、京都ダート1900mでの施行となる今年もOPでの実績は重要なのではないでしょうか。