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穴ぐさ傾向と対策

安田記念も上位人気には黄色信号!?


今週末の重賞は安田記念鳴尾記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。安田記念5~8枠の馬に追い風が吹くかもしれません。

先週(5月25日~26日)の穴ぐさは[3.3.5.73](複勝率13.1%)で、日本ダービー【B】評価だったダノンデサイルが9番人気で優勝し、目黒記念では【A】評価だったシュヴァリエローズが10番人気で②着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

今年のG1での穴ぐさの優勝は、フェブラリーSでのペプチドナイル(11番人気)に続いて2頭目。日本ダービーでの穴ぐさの優勝は、2019年のロジャーバローズ(12番人気)以来で、今回のダノンデサイルについてはペプチドナイルロジャーバローズほどの自信はなかったんですが、鞍上の横山典騎手が完璧な騎乗を見せて快勝してくれました。

ダノンデサイル【穴ぐさコメント】は下記の通りでしたが、ユーザーのみなさんにとっては、後半の記述は「?」と感じたかもしれませんね。



実は、【穴ぐさコメント】を書いている時点から、「母父ボールドルーラー系の箇所は、これだけだと伝わりづらいか…」と思っていました。

日本ダービーで母父ボールドルーラー系の馬は、2021年にシャフリヤール(父ディープインパクト×母父Essence of Dubai)、2022年にドウデュース(父ハーツクライ×母父Vindication)が優勝していて、昨年のオークスではハーパー(父ハーツクライ×母父Jump Start)が②着に入っていました。いずれも母父がボールドルーラー系というか、シアトルスルーの系統ですね。ダノンデサイルは父エピファネイア×母父Congratsという配合です。

最近の東京芝2400mの重賞で好相性でしたし、土曜日(25日)の東京芝では、3R(芝1400m)でカリフォルニアクローム産駒のララマセラシオン(8番人気)が勝ち、7R(芝1400m)で母父Malibu Moonのカイトグート(3番人気)が②着、10R葉山特別(芝1600m)でTapit産駒のバニシングポイント(7番人気)が②着に差し込んでいて、好走が続いていたんですよね。「これはきてるな」と思ったんですが、それらのことを【穴ぐさコメント】の中に上手くまとめ込む技量がありませんでした(苦笑)。ただ、こういう流れは大切ですね。

今週末も東京芝でG1・安田記念がありますので、傾向を分析しながら、貢献できるように頑張ります。
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今年の安田記念には18頭が登録していて、香港馬のヴォイッジバブルロマンチックウォリアーも参戦予定となっています。ヴィクトリアマイル前のこのコーナーでお伝えしましたが、2022年以降の古馬混合の芝1600mのG1(JRA)では1~3番人気が勝てていないので、人気別成績を改めてご覧ください。

【2022年以降の古馬混合の芝1600mのG1(JRA)】
人気 着別度数
1番人気 [0.0.3.4]
2番人気 [0.1.1.5]
3番人気 [0.4.0.3]
4番人気 [4.1.0.2]
5番人気 [1.0.0.6]
6番人気 [1.0.1.5]
7番人気以下 [1.1.2.72]

対象は7レースで、1~3番人気は[0.5.4.12]です。ご存知の通り、ヴィクトリアマイルは14番人気だったテンハッピーローズが制していて、安田記念上位人気馬を絶対視しない方がいいかもしれません。

2022年以降の芝1600mのG1(JRA)は、2~3歳限定戦は父ミスプロ系の馬が多く勝っている一方、古馬混合戦では父がミスプロ系以外の馬が優勝しているので、そのデータも確認しておきましょう。

【2022年以降の芝1600mのG1(JRA)】
父系 2~3歳
限定戦
古馬
混合戦
父ミスプロ系 [8.2.2.29] [0.1.2.28]
父サンデー系 [1.7.4.57] [4.4.2.45]
父ロベルト系 [1.1.1.23] [1.0.1.14]
父ノーザンダンサー系 [0.0.3.29] [2.2.2.9]
上記4系統
以外の父系
[0.0.0.9] [0.0.0.1]

古馬混合戦では、父サンデー系&父ロベルト系の父ヘイルトゥリーズン系や、父ノーザンダンサー系の馬がよく連対しています。近10年の安田記念の優勝馬も父ヘイルトゥリーズン系か父ノーザンダンサー系ですが、今年はどうなるでしょうか。

ヴィクトリアマイルで優勝したテンハッピーローズ5枠9番で、NHKマイルCを制したジャンタルマンタル8枠16番でした。今春の東京芝1600mで1勝クラス以上のレースは10回あり、枠順別成績が次のようになっています。

【2024年4~5月の東京芝1600mの1勝クラス以上】
枠順 10頭立て以上 9頭立て以下
1枠 [0.2.0.8] [2.0.0.0]
2枠 [0.2.0.9] [0.0.0.2]
3枠 [0.1.3.8] [0.0.1.1]
4枠 [0.1.2.9] [0.0.0.2]
5枠 [2.0.0.11] [0.1.0.1]
6枠 [3.0.1.11] [0.0.0.2]
7枠 [1.2.1.13] [0.1.0.1]
8枠 [2.0.1.14] [0.0.1.2]

10レースのうち、10頭立て以上だった8レースでは、勝ち馬が5~8枠から出ています。多頭数となりそうな安田記念も、真ん中から外枠の馬に追い風が吹くかもしれません。

ちなみに、今春の東京芝に関して、ちょっと気になることも記しておきます。

【2024年4~5月の東京芝】
父系 重賞 1600mの1勝クラス以上
父ミスプロ系 [4.1.3.26] [6.4.5.20]
父サンデー系 [1.6.3.53] [0.4.2.42]
父ロベルト系 [2.1.1.13] [2.0.3.12]
父ノーザンダンサー系 [1.0.1.9] [2.1.0.17]
上記4系統以外の父系 [0.0.0.2] [0.1.0.3]

今春の東京芝1600mの1勝クラス以上では父サンデー系の馬が未勝利で、今春の東京芝の重賞では、開幕週のフローラSスワーヴリチャード産駒のアドマイヤベルが勝利したものの、その後は父がサンデー系以外の馬が勝っています。安田記念は、2019年以降に父サンデー系の馬が5年連続優勝中ですが、今年はどうでしょうか!?

京都芝は今週末からCコースになりますので、ご注意ください。6月1~2日に行われる東京、京都の芝の使用コース平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

6月1~2日
場所
東京 Cコース・2週目
京都 Cコース・1週目

6月1日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 稲城特別 [1.0.1.4]
東京10R 由比ヶ浜特別 [0.2.3.39]
東京11R アハルテケS [2.1.1.38]
京都9R 聖護院特別 [0.2.1.8]
京都10R 若狭湾特別 [0.0.1.2]
京都11R 鳴尾記念 [2.3.0.35]

6月2日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R ホンコンJCT [1.1.1.17]
東京10R タイキシャトルC 出走なし
東京11R 安田記念 [4.2.2.46]
東京12R 小金井特別 [2.3.3.25]
京都9R 祇園特別 [1.1.2.18]
京都10R 下鴨S [0.1.1.13]
京都11R 松風月S [1.2.0.6]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
松風月S(OP特別、京都ダート1200m)

松風月Sでの穴ぐさは[1.2.0.6](複勝率33.3%)で、複勝回収率は171%です。昨年は【C】評価だったスナークダヴィンチが6番人気で②着に入り、一昨年は【C】評価だったノンライセンスが12番人気で②着に食い込みました。

連対圏に入った3頭の穴ぐさは6歳馬で、父か母父がサンデー系でした。ダート1200mで②着に入った2頭はふた桁馬番で、前走で⑧着以下に敗れていたものの2走前に馬券圏内に入っていたので、前走結果で人気を落としている馬に妙味がありそうです。

注目レース
小金井特別(2勝クラス、東京ダート1400m)

小金井特別での穴ぐさは[2.3.3.25](複勝率24.2%)で、複勝回収率は153%です。昨年は【A】評価だったモナルヒが7番人気で②着に入り、一昨年は【A】評価だったティケイプルメリアが6番人気で②着、【B】評価だったフィナールショコラが9番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。

激走した8頭の穴ぐさは3~5歳で、母父がサンデー系かロベルト系です。8頭のうち7頭は前走で掲示板外に敗れていましたが、8頭はいずれも左回りで連対歴があったので、左回りで実績がある馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
稲城特別(1勝クラス、東京芝2400m)

稲城特別での穴ぐさは[1.0.1.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は128%です。

③着以内に入った2頭の穴ぐさは3歳で、中4週以内での臨戦でした。2頭は前走が東京芝で⑤~⑥着でしたが、上がり34秒4~34秒5を計時していました。前走で速い上がりを使っていた3歳馬は、初の古馬相手でも侮れないでしょう。

ちなみに…
安田記念での穴ぐさは[4.2.2.46](複勝率14.8%)で、鳴尾記念では[2.3.0.35]です。

近10年の安田記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち8頭は芝1600mのG1で⑤着以内に入ったことがあった5~7歳馬です。芝マイルのG1で実績があるベテランが侮れないでしょう。

激走した9頭は母父がサンデー系かノーザンダンサー系で、9頭のうち8頭は父もサンデー系かノーザンダンサー系でした。9頭のうち8頭はふた桁馬番だったので、真ん中から外枠に入った馬の血統をチェックしておきましょう。

近10年の鳴尾記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも5歳以上馬番10番以内でした。8頭のうち、右回りの阪神で激走した馬は6頭で、そのうち5頭は父サンデー系で、同じく6頭のうち5頭は6~8歳でした。その6頭のうち5頭は芝重賞での連対歴があったので、京都開催となる今年も、重賞実績のあるベテランを確認して臨みましょう。


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