穴ぐさ傾向と対策
中京記念も上位人気の連勝が続く!?
今週末の重賞は小倉芝1800mで行われる中京記念のみで、その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。中京記念はハンデ戦ですが、上位人気が勝つ可能性が高いかもしれません。
先週(7月13日~14日)の穴ぐさは[2.9.8.94](複勝率16.8%)で、函館2歳Sで【A】評価のニシノラヴァンダが8番人気で②着に粘り込み、函館記念では【A】評価だったグランディアが4番人気で②着に入りました。グランディアは上位人気でしたが…、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
「穴ぐさ長者への道」の【穴ぐさ特選レース】では、佐世保Sで【A】評価のロードラスターが9番人気で③着まで差し込みましたね。こちらも、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
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今週の重賞は中京記念の一本で、今年の同レースは小倉芝1800mで行われます。ラジオNIKKEI賞の週にこのコーナーで記しましたが、今年のO型コースの芝1800m重賞(JRA)では、O型コースの芝1800mで勝ち鞍があった馬が馬券圏内に入っていますから、今年の中京記念でも注目すべきでしょう。
【2024年のO型コースの芝1800mの重賞(JRA)】
レース | O型コースの芝1800mで 勝ち鞍があって ③着以内に入った馬 |
ラジオNIKKEI賞 | ③着ヤマニンアドホック |
福島牝馬S | ③着ウインピクシス |
スプリングS | ②着アレグロブリランテ ③着ルカランフィースト |
フラワーC | ①着ミアネーロ |
中山牝馬S | ①着コンクシェル |
中山記念 | ①着マテンロウスカイ ③着ジオグリフ |
小倉大賞典 | ①着エピファニー ②着ロングラン |
小倉芝1800mで行われた今年の小倉大賞典は、そのタイプのワンツー(①&②着)でした。
古馬の芝1800m重賞(JRA)はエプソムC以来で、エプソムCを制したのはリアルスティール産駒のレーベンスティールでした。古馬混合の芝1800m重賞(JRA)は、2023年以降の父系別成績が次のようになっています。
【2023年以降の古馬混合の芝1800m重賞(JRA)】
父系 | 着別度数 | 複勝率 |
父サンデー系 | [7.7.6.84] | 19.2% |
父ロベルト系 | [4.1.3.16] | 33.3% |
父キングマンボ系 | [1.3.1.35] | 12.5% |
父ノーザンダンサー系 | [1.2.3.18] | 25.0% |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.4] | 0.0% |
好走例が多いのは父サンデー系で、該当の13レースではいずれも父サンデー系の馬が連対しています。ただ、好走率が高いのは父ロベルト系で、今夏の小倉芝1800mにおいても、同様の傾向が見られます。
【2024年夏の小倉芝1800m】
父系 | 着別度数 | 複勝率 |
父ロベルト系 | [4.5.0.14] | 39.1% |
父キングマンボ系 | [3.1.2.20] | 23.1% |
父サンデー系 | [2.4.8.49] | 22.2% |
父ノーザンダンサー系 | [2.0.2.16] | 20.0% |
上記4系統以外の父系 | [1.2.0.11] | 21.4% |
父ロベルト系は今夏の小倉芝1800mで[4.5.0.14](複勝率39.1%)という成績で、特別競走では4レースのうち3レースで連対しています。今年の中京記念には5頭の父ロベルト系の馬が登録していて、どんな走りを見せてくれるか、注目でしょう。
先週の函館記念は3番人気だったホウオウビスケッツが制し、先々週の七夕賞は2番人気だったレッドラディエンスが勝ちました。右回りの古馬混合の芝重賞(JRA)では、上位人気馬の優勝が続いていることをご存知でしょうか。
【2024年の右回りの古馬混合の芝重賞(JRA)】
人気 | 1~2月 | 3~4月 | 5~7月 |
1番人気 | [3.3.1.4] | [5.0.1.4] | [1.2.0.4] |
2番人気 | [2.1.1.7] | [3.3.0.4] | [2.1.0.4] |
3番人気 | [3.2.2.4] | [0.1.3.6] | [3.0.1.3] |
4番人気 | [0.2.1.8] | [1.2.0.7] | [1.1.0.5] |
5番人気 | [1.0.1.9] | [1.1.2.6] | [0.1.2.4] |
6番人気以下 | [2.3.5.107] | [0.3.4.93] | [0.2.4.66] |
今年、右回りの古馬混合の芝重賞(JRA)は28レースが行われ、そのうち26レースで1~5番人気が勝っていて、3月以降は1~5番人気が17連勝中です。3月以降の17レースのうち、牡牝混合戦に限ると1~4番人気が13連勝中で、そのうち12レースを1~3番人気が制しています。
ハンデ戦であっても、右回りの古馬混合の芝重賞(JRA)では上位人気が強さを見せるケースが続いているので、中京記念もそんな傾向を頭に入れながら馬券検討をするといいのではないでしょうか。
→昨年の中京記念では【穴ぐさ】の
セルバーグが8番人気①着!←
セルバーグが8番人気①着!←
7月20~21日に行われる福島、小倉、札幌の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
7月20~21日
場所 | 芝 |
福島 | Bコース・2週目 |
小倉 | Aコース・4週目 |
札幌 | Aコース・1週目 |
7月20日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 南相馬特別 | [0.0.2.17] |
福島10R | 白河特別 | [0.1.4.31] |
福島11R | TUF杯 | [0.0.2.6] |
小倉9R | ひまわり賞 | [0.0.0.3] |
小倉10R | 天草特別 | [1.1.3.34] |
小倉11R | テレQ杯 | [3.4.2.41] |
札幌9R | 北辰特別 | [0.0.1.2] |
札幌10R | 釧路湿原特別 | [0.3.2.32] |
札幌11R | TVh賞 | [2.3.5.27] |
7月21日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 伊達特別 | [1.2.2.30] |
福島10R | 米沢特別 | [1.4.2.37] |
福島11R | ジュライS | [2.4.1.23] |
小倉9R | 宗像特別 | [1.0.0.8] |
小倉10R | 九州スポーツ杯 | [0.2.0.26] |
小倉11R | 中京記念 | [3.4.0.44] |
札幌9R | HBC賞 | [1.1.3.41] |
札幌10R | 大倉山特別 | [3.2.1.29] |
札幌11R | しらかばS | [2.1.1.20] |
☆注目レース☆
ジュライS(リステッド、福島ダート1700m)
ジュライSでの穴ぐさは[2.4.1.23](複勝率23.3%)で、ダートの時に限ると[2.3.1.13](複勝率31.6%)で、複勝回収率は108%です。
ダートで③着以内に入った6頭の穴ぐさは前走がダートOPで、中7週以内での臨戦でした。6頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、馬体重が488kg以上だったので、馬格のあるタイプを評価すると良いでしょう。
☆注目レース☆
TVh賞(3勝クラス、札幌芝1200m)
TVh賞での穴ぐさは[2.3.5.27](複勝率27.0%)で、芝1200mの時に限ると[0.2.3.10](複勝率33.3%)で、複勝回収率は148%です。
芝1200mの時に馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは、近3走以内に芝1200mで⑤着以内があり、そのうち4頭は札幌か函館の芝1200mで勝ち鞍がありました。3勝クラス以上で③着以内に入った3頭は馬番7番以内の5~6歳馬で、真ん中から内目の枠の馬が侮れなさそうです。
☆注目レース☆
米沢特別(2勝クラス、福島ダート1150m)
米沢特別での穴ぐさは[1.4.2.37](複勝率15.9%)で、ダートの時に限ると[0.4.1.25](複勝率16.7%)で、複勝回収率は143%です。昨年は【B】評価のパロットビークが8番人気で②着に入りました。
ダート1150mで激走した穴ぐさは2頭いて、父か母父がノーザンダンサー系です。その2頭は前走が⑩~⑫着でしたが、福島ダート1150mで勝ち鞍があり、ふた桁着順の次走での連対歴が2回以上ありました。一変実績のあるコース巧者は侮れないでしょう。
☆注目レース☆
天草特別(2勝クラス、小倉ダート1700m)
天草特別での穴ぐさは[1.1.3.34](複勝率12.8%)で、ダート1700mの時に限ると[1.1.3.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は147%です。昨年は【C】評価のメイショウマントルが13番人気で②着に食い込みました。
激走した5頭の穴ぐさは3~5歳の牡馬で、道悪馬場での4頭は馬番5番以内で、良馬場での1頭は馬番15番でした。5頭は休み明け初戦~4戦目だったので、臨戦過程をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
大倉山特別(2勝クラス、札幌ダート1700m)
大倉山特別での穴ぐさは[3.2.1.29](複勝率17.1%)で、ダート1700mの時に限ると[2.2.0.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は160%です。昨年は【A】評価のシルバーブレッドが9番人気で優勝しました。
ダート1700mの時に連対した4頭の穴ぐさは馬番8~14番の牡馬で、4角1~3番手に付けていました。4頭はダート1700mで1勝クラスを勝ったことがあり、そのうち3頭は札幌ダート1700mで勝ち鞍がありました。
■ちなみに…■
中京記念での穴ぐさは[3.4.0.44]で、中京芝1600mだった昨年は【A】評価のセルバーグが8番人気で勝利し、小倉芝1800mだった一昨年は【C】評価だったカテドラルが10番人気で②着に食い込みました。
近10年の中京記念は、2021~22年が小倉芝1800mで、その他の8年は芝1600mで行われていて、7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭います。8頭は中9週以内での臨戦で、2015年以降の6頭は中6週以内でした。8頭のうち6頭は7~9月に勝ち鞍があったので、夏季実績があると良さそうです。
小倉芝1800mでの2021~22年は父サンデー系の馬が2頭ずつ馬券圏内に入っていて、2022年②着のカテドラルはハーツクライ産駒です。近10年の中京記念で激走した8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包馬をマークしておきましょう。