穴ぐさ傾向と対策
秋華賞は先行力ある馬が侮れない!?
今週末の平地重賞は秋華賞と府中牝馬S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。秋華賞は先行力あるタイプが侮れなさそうです。
先週(10月5日~6日)の穴ぐさは[6.5.6.95](複勝率15.2%)で、京都大賞典で【A】評価のシュヴァリエローズが8番人気で優勝しました! 馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
毎日王冠は先行有利な展開でシックスペンスが勝利しましたが、京都大賞典は淀みなく流れ、レース上がりが35秒0となりました。シュヴァリエローズは芝2200m以上を使われた近4走が④③②①着で、安定していますね。母父(Sevres Rose)がニジンスキー系で、スタミナがあるのでしょう。
今週末からは、再びG1レースが続きます。秋華賞には桜花賞馬のステレンボッシュとオークス馬のチェルヴィニアが休み明けで出走予定で、この2頭に対して、夏以降のレースを使われてきた馬が挑む図式となりそうです。
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芝2000mのG1は、今年は大阪杯を2番人気のベラジオオペラが制し、皐月賞も2番人気だったジャスティンミラノが優勝しました。昨年以降の芝2000mのG1(JRA)では、1~3番人気の好走率が非常に高くなっています。
【2023年以降の芝2000mのG1(JRA)】
レース | ①着 | ②着 | ③着 |
2024年皐月賞 | 2人 | 7人 | 3人 |
2024年大阪杯 | 2人 | 3人 | 11人 |
2023年ホープフルS | 1人 | 2人 | 13人 |
2023年天皇賞・秋 | 1人 | 6人 | 3人 |
2023年秋華賞 | 1人 | 3人 | 2人 |
2023年皐月賞 | 2人 | 5人 | 1人 |
2023年大阪杯 | 2人 | 1人 | 10人 |
対象の7レースは1~2番人気が勝ち、7レースすべてで1~3番人気が馬券圏内に2頭以上が入っています。7レースのうち5レースで6番人気以下が②~③着に食い込んでいるので、秋華賞で期待するのはヒモ荒れでしょうか。
中京芝2000mで行われた今年のローズSは、父キズナ×母父Harlingtonという配合のクイーンズウォークが優勝しました。現3歳世代の牝馬限定の芝1800m以上の重賞(JRA)では、父か母父がミスプロ系の馬が連対しています。
【現3歳世代の牝馬限定の芝1800m以上の重賞(JRA)】
レース | ①着 ②着 |
馬番 | 父 | 母父 |
ローズS | ①着クイーンズウォーク ②着チェレスタ |
2 4 |
キズナ ハービンジャー |
Harlington ルーラーシップ |
紫苑S | ①着クリスマスパレード ②着ミアネーロ |
6 1 |
キタサンブラック ドゥラメンテ |
Blame Pulpit |
オークス | ①着チェルヴィニア ②着ステレンボッシュ |
12 7 |
ハービンジャー エピファネイア |
キングカメハメハ ルーラーシップ |
フローラS | ①着アドマイヤベル ②着ラヴァンダ |
8 3 |
スワーヴリチャード シルバーステート |
Numerous ベーカバド |
フラワーC | ①着ミアネーロ ②着ホーエリート |
5 9 |
ドゥラメンテ ルーラーシップ |
Pulpit ステイゴールド |
対象の5レースで連対圏に入った10頭のうち、父か母父がミスプロ系の馬は8頭います。チェルヴィニア、ステレンボッシュ、クイーンズウォークはいずれも母父がミスプロ系で、秋華賞では上位人気でしょうから、連対確率は高そうです。
上表には馬番も記しましたが、ご覧の通り、ひと桁馬番の馬が多いです。ふた桁馬番で連対したのはオークスでのチェルヴィニアだけで、秋華賞でも枠順は重要でしょう。
昨年以降の京都芝2000mではOPのレースが6回あり、4角での位置取り別成績が次のようになっています。
【2023年以降の京都芝2000mのOP】
4角位置 | 着別度数 | 複勝率 |
4角 5番手以内 |
[3.4.4.26] | 29.7% |
4角 6番手以下 |
[3.2.2.40] | 14.9% |
4角5番手以内の馬が3勝、4角6番手以下の馬も3勝ですが、好走率が高いのは4角5番手以内の馬で、6レースすべてで4角5番手以内の馬が連対しています。秋華賞でも、先行力のある馬や早めに動けそうなタイプは侮らないようにしましょう。
→昨年以降の10月の
【穴ぐさ】は単勝回収率が116%!←
【穴ぐさ】は単勝回収率が116%!←
今週末は3日間開催(10月12日~14日)で、東京、京都、新潟の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月12日~14日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・2週目 |
京都 | Aコース・2週目 |
新潟 | Aコース・2週目 |
10月12日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
京都9R | 紫菊賞 | 出走なし |
京都10R | 大原S | [0.0.1.23] |
京都11R | 大阪スポーツ杯 | [0.3.3.28] |
新潟9R | 朝日岳特別 | [0.0.2.18] |
新潟10R | 粟島特別 | [3.3.4.20] |
新潟11R | 飛翼特別 | [2.1.4.35] |
10月13日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京10R | テレビ静岡賞 | [3.3.3.40] |
東京11R | オクトーバーS | [4.0.1.27] |
東京12R | 西湖特別 | [2.2.0.33] |
京都9R | もみじS | [0.0.0.2] |
京都10R | アカイトリノムスメC | 出走なし |
京都11R | 秋華賞 | [0.1.3.49] |
京都12R | 亀岡特別 | [0.0.0.1] |
10月14日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | プラタナス賞 | [0.1.3.30] |
東京10R | 白秋S | [1.0.4.44] |
東京11R | 府中牝馬S | [1.0.2.47] |
新潟9R | 稲光特別 | [3.1.3.17] |
新潟10R | 菅名岳特別 | [1.1.0.15] |
新潟11R | 信越S | [2.1.0.33] |
☆注目レース☆
テレビ静岡賞(3勝クラス、東京ダート1400m)
テレビ静岡賞での穴ぐさは[3.3.3.40](複勝率18.4%)で、ダート1400mの時に限ると[3.3.3.33](複勝率21.4%)で、複勝回収率が113%です。
馬券圏内に入った9頭の穴ぐさのうち、8頭は3~5歳で、同じく8頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。9頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち7頭は左回りのダート1400~1600mの1勝クラス以上で勝ち鞍があったので、左回りのU型コースでの実績を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
稲光特別(1勝クラス、新潟芝直1000m)
稲光特別での穴ぐさは[3.1.3.17](複勝率29.2%)で、穴ぐさのいた8年のうち6年で馬券に絡んでいます。
③着以内に入った7頭の穴ぐさは5~8枠で、2015年以降の6頭は3~5歳で、そのうち5頭が牝馬でした。7頭は馬体重が490kg以下で、前走が⑥着以下だったので、真ん中から外枠の馬は前走着順を気にせず、馬体重をチェックしておくと良さそうです。
☆注目レース☆
粟島特別(1勝クラス、新潟芝外1800m)
粟島特別での穴ぐさは[3.3.4.20](複勝率33.3%)で、複勝回収率は169%です。昨年は【B】評価のフェミナフォルテが10番人気で優勝しました。
芝の時に馬券に絡んだ8頭の穴ぐさは3~5歳で、牡牝混合戦の時の3頭のうち2頭は牝馬です。8頭は父か母父がヘイルトゥリーズン系で、前走が⑤着以下でしたが、そのうち6頭は2~3走前に④着以内があったので、前走着順で人気を落としている馬に妙味がありそうです。
■ちなみに…■
秋華賞での穴ぐさは[0.1.3.49]で、府中牝馬Sでは[1.0.2.47]です。昨年の府中牝馬Sでは【B】評価のライラックが10番人気で③着に差し込みました。
近10年の秋華賞では7番人気以下で馬券に絡んだ馬が5頭いて、いずれも②~③着です。激走した5頭は中4週以内での臨戦で、キャリア6~9戦でした。5頭は父か母父がサンデー系で、前走でメンバー中2位以内の上がりを使って④着以内に入っていたので、そのようなタイプをマークしておきましょう。
激走した5頭のうち4頭は馬番8番より外枠で、同じく5頭のうち4頭は偶数馬番でした。5頭は4代血統表内にサドラーズウェルズ、フェアリーキング、ニジンスキー、ヌレイエフのいずれかがありました。
近10年の府中牝馬Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、父か母父がサンデー系かロベルト系の馬です。8頭は近4走以内に芝で連対歴があり、そのうち6頭は前走が芝1600~1800mで33~34秒台の上がりを計時していました。父か母父がヘイルトゥリーズン系の馬について、前走での上がりをチェックしておくといいでしょう。