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穴ぐさ傾向と対策

中山記念もチューリップ賞も1番人気は!?


今週末の重賞は、中山記念チューリップ賞オーシャンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。中山記念チューリップ賞も、1番人気は過信禁物!?

先週(2月22日~23日)の穴ぐさは[6.6.5.97](複勝率14.9%)で、ダイヤモンドS【C】評価のヴェルミセルが10番人気で③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。ただ、他の重賞では貢献できず、申し訳ありませんでした。

フェブラリーSは掲示板内を1~5番人気馬が占める結果となり、優勝したのは2番人気に推されたコスタノヴァでした。コスタノヴァはスタートこそ良くなかったものの、先行馬を見る位置まで押し上げて、4角5番手という位置取りでした。これで東京ダートでは6戦6勝で、適性の高さを見せる結果でしたね。

主な 【穴ぐさ】 実績 と
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今週末からは中山阪神小倉という3場開催となり、中山ではオーシャンS中山記念阪神ではチューリップ賞という重賞が予定されています。

中山記念には昨秋にマイルCSを制したソウルラッシュや毎日王冠を勝利したシックスペンスなどが登録していますが、近年の中山芝1800mの重賞では1番人気が連対できないケースが多いので、その点は気になります。

【2022年以降の中山芝1800mの重賞】
人気 着別度数
1番人気 [1.0.3.8]
2番人気 [6.1.0.5]
3番人気 [0.1.2.9]
4番人気 [0.2.2.8]
5番人気 [3.0.1.8]
6番人気以下 [2.8.4.97]

2022年以降だと12レースが施行され、1番人気は[1.0.3.8]という成績で、連対圏に入ったのは10頭立てだった昨年のスプリングSでのシックスペンス(①着)だけです。今年の中山記念は18頭が登録していて、多頭数になりそうですから、上位人気馬も安泰とはいかないかもしれません。

先週、小倉芝1800mで行われた小倉大賞典を勝利したのはヴィクトワールピサ産駒のロングランで、昨年以降の古馬混合の芝1800m重賞(JRA)では、次の馬たちが優勝しています。

【2024年以降の古馬混合の芝1800m重賞(JRA)】
レース 勝ち馬 母父
2025年
小倉大賞典
ロングラン ヴィクトワールピサ Kendargent
2024年
府中牝馬S
ブレイディヴェーグ ロードカナロア ディープインパクト
2024年
毎日王冠
シックスペンス キズナ Twirling Candy
2024年
クイーンS
コガネノソラ ゴールドシップ ロージズインメイ
2024年
中京記念
アルナシーム モーリス ディープインパクト
2024年
エプソムC
レーベンスティール リアルスティール トウカイテイオー
2024年
福島牝馬S
コスタボニータ イスラボニータ Kendor
2024年
中山牝馬S
コンクシェル キズナ Galileo
2024年
中山記念
マテンロウスカイ モーリス スペシャルウィーク
2024年
小倉大賞典
エピファニー エピファネイア ディープインパクト

勝ち馬10頭は父か母父がサンデー系で、昨年のエプソムCを勝ったレーベンスティール以外は、皐月賞ダービーを制したサンデー系の馬が父か母父だった馬が勝利しています。昨年のエプソムCの②着はニシノスーベニア(母父アグネスタキオン)だったので、10レースすべてで皐月賞ダービーを制したサンデー系の馬が父か母父だった馬が連対している、とも言えますね。

上記の10レースのうち、右回りのO型コースでの7レースでは、いずれも父か母父がサンデー系で、右回りのO型コースで勝利実績があった馬が馬券に絡んでいます。中山記念においても、小回り実績は重要なのではないでしょうか。

チューリップ賞は桜花賞のトライアルで、現3歳世代の牝馬限定の重賞(JRA)では馬格のあるタイプの好走率が高くなっています。

【現3歳世代の牝馬限定の重賞(JRA)】
馬体重 着別度数
(複勝率)
478kg以下 [2.2.3.51]
(複勝率12.1%)
480kg以上 [3.3.2.8]
(複勝率50.0%)

このデータは何度も掲載していて、先日のクイーンCでは①着エンブロイダリーが482kg、②着マピュースが494kgでした。チューリップ賞でも、馬体重は重要項目でしょう。

現3歳世代の牝馬限定の重賞(JRA)は、次の馬たちが優勝しています。

【現3歳世代の牝馬限定の重賞(JRA)】
レース 勝ち馬 人気 母父
クイーンC エンブロイダリー 3 アドマイヤマーズ クロフネ
フェアリーS エリカエクスプレス 2 エピファネイア Galileo
阪神JF アルマヴェローチェ 5 ハービンジャー ダイワメジャー
ファンタジーS ダンツエラン 4 ロードカナロア Into Mischief
アルテミスS ブラウンラチェット 3 キズナ Congrats

5レースの勝ち馬は2~5番人気で、11頭立てだったアルテミスS以外の4レース(14~18頭立て)は父か母父がノーザンダンサー系の馬が勝っています。

チューリップ賞は近10年すべてで父か母父がノーザンダンサー系の馬が連対していて、今年もノーザンダンサー系内包馬には注目すべきかもしれませんね。

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3月1日~2日に行われる中山、阪神、小倉の芝の使用コース平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

3月1日~2日
場所
中山 Aコース・1週目
阪神 Aコース・1週目
小倉 Bコース・3週目

3月1日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 水仙賞 [1.0.1.9]
中山10R 春風S [3.6.3.38]
中山11R オーシャンS [2.4.1.47]
阪神9R すみれS [1.0.0.2]
阪神10R 阪神競馬場リニュー
アルオープン記念
出走なし
阪神11R 仁川S [2.0.4.40]
小倉9R 脊振山特別 [0.0.0.7]
小倉10R 西日本新聞杯 [0.1.0.5]
小倉11R 早鞆特別 [2.1.2.43]

3月2日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
中山9R 富里特別 [0.0.1.35]
中山10R アクアマリンS [2.2.3.46]
中山11R 中山記念 [2.2.2.27]
阪神9R 淡路特別 [0.1.1.15]
阪神10R 伊丹S [1.4.3.38]
阪神11R チューリップ賞 [1.3.0.42]
小倉9R あざみ賞 [0.1.1.21]
小倉10R 別府特別 [0.1.3.32]
小倉11R 関門橋S [1.4.0.25]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
中山記念(G2、中山芝1800m)

中山記念での穴ぐさは[2.2.2.27](複勝率18.2%)で、複勝回収率は108%です。昨年は【B】評価のマテンロウスカイが7番人気で①着、一昨年は【B】評価のドーブネが7番人気で③着に入りました。

近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、父か母父がヘイルトゥリーズン系です。7頭は前走時馬体重が478kg以上で、そのうち6頭は前走が国内の芝OPで4角7番手以内に付けていました。7頭のうち6頭は近2走以内に③着以内の好走歴があり、例外の1頭はG1馬だったので、好調そうな馬やG1実績馬をマークしておきましょう。

注目レース
オーシャンS(G3、中山芝1200m)

オーシャンSでの穴ぐさは[2.4.1.47](複勝率13.0%)で、複勝回収率は115%です。

近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも前走の芝OPを474kg以上で走っていました。6頭は父か母父がサンデー系で、2016年以降の5頭はひと桁馬番でした。6頭は中山芝阪神芝の内回りで連対歴があったので、直線距離が短く、急坂があるコースで実績がある馬を確認しておきましょう。

注目レース
春風S(3勝クラス、中山ダート1200m)

春風Sでの穴ぐさは[3.6.3.38](複勝率24.0%)で、複勝回収率は102%です。昨年は【A】評価のレヴールが7番人気で③着に入り、2019年以降の近6年連続で馬券に絡んでいます。

③着以内に入った12頭の穴ぐさは4~6歳で、良馬場での7頭中6頭がふた桁馬番で、道悪馬場での5頭中3頭が馬番5番以内でした。12頭のうち、前走が馬券圏内だった馬は2頭で、それ以外の10頭のうち9頭は2~4走前に③着以内があったので、4走前ぐらいまでは戦績をチェックしておくと良さそうです。

ちなみに…
チューリップ賞での穴ぐさは[1.3.0.42]で、昨年は【C】評価のセキトバイーストが9番人気で②着に入り、一昨年は【C】評価のモズメイメイが7番人気で優勝しました。

近10年のチューリップ賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、そのうち7頭はひと桁馬番で、同じく8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系でした。8頭は前走が芝1400~1600mで①~⑤着で、そのうち7頭は前走でメンバー中3位以内の上がりを計時していたので、前走での上がり順位をチェックしておくといいでしょう。


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