穴ぐさ傾向と対策
阪神JFも中7週以上の馬に出番が!?
今週末の重賞は、阪神JF、カペラS、中日新聞杯。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。阪神JFは中7週以上に注目すると良いかもしれません。
先週(12月6日~7日)の穴ぐさは[4.7.8.99](複勝率16.1%)でした。チャンピオンズCでは、【B】評価だったメイショウハリオが直線で外から追い込んできたものの③着とアタマ差の④着でした。重賞では貢献できず、申し訳ありませんでした。
チャンピオンズCは3番人気だったダブルハートボンドと2番人気だったウィルソンテソーロの接戦になり、ダブルハートボンドがハナ差で優勝しましたね。②~⑤着に4角6~11番手の馬が入る中、ダブルハートボンドは4角3番手から押し切る形で、その持続力が光りましたね。
今週は阪神JF、来週は朝日杯FS、再来週はホープフルSと、今週末以降は2歳G1が続きます。今年の2歳限定の特別競走(JRA)では、穴ぐさが好成績を残しているので、そのデータをご覧ください。
【2025年の2歳限定の特別競走(JRA)】
| 馬場 | 着別度数 | 複勝率 | 複勝 回収率 |
| 芝 | [4.4.4.31] | 27.9% | 137% |
| ダート | [0.1.1.7] | 22.2% | 132% |
ダートでは勝ち馬こそ出ていないものの、芝・ダートともに複勝率が22%を超えていて、複勝回収率が130%台となっています。穴ぐさの出走があった19レースのうち14レースで馬券に絡んでいて、京都2歳Sのジャスティンビスタや函館2歳Sのエイシンディードなどが重賞勝ちを収めています。今週末以降も、どうぞご注目ください。
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今年、2歳牝馬限定の特別競走(JRA)は6レースが行われていて、その成績を448kg以下と450kg以上で分けると、次のようになります。
【2025年の2歳牝馬限定の特別競走(JRA)】
| レース | 448kg以下 | 450kg以上 |
| 白菊賞 | ①②⑧着 | ③④⑤⑥⑦⑨⑩⑪着 |
| 赤松賞 | ②③④⑥⑦⑧着 | ①⑤着 |
| ファンタジーS | ①②⑥⑨⑫着 | ③④⑤⑦⑧⑩⑪着 |
| アルテミスS | ②④⑦⑨着 | ①③⑤⑥⑧⑩着 |
| りんどう賞 | ⑤⑦着 | ①②③④⑥⑧着 |
| サフラン賞 | ⑤⑦着 | ①②③④⑥⑧着 |
複勝率は448kg以下(31.8%)も450kg以上(31.4%)も大差がありませんが、6レースすべてで馬券に絡んでいるのは450kg以上の方で、450kg以上の馬については、枠順によって明確な違いが見られます。
【2025年の2歳牝馬限定の特別競走(JRA)で450kg以上の馬】
| 馬番 | 着別度数 |
| 馬番1~7番 | [4.2.5.16] |
| 馬番8~12番 | [0.0.0.8] |
③着以内に入った11頭はすべて馬番1~7番でした。つまり、馬番7番以内で馬体重が450kg以上だった馬が6レースすべてで馬券に絡んでいるわけで、阪神JFにおいても該当馬はマークしておくと良さそうです。
上記の6レースは、レースの上がりタイムの速い順に並べると、次のようになります。
【2025年の2歳牝馬限定の特別競走(JRA)】
| レース上がり | レース | 勝ち馬 | 父 母父 |
| 33秒8 | 赤松賞 | ヒズマスターピース | スクリーンヒーロー Danehill Dancer |
| 34秒0 | ファンタジーS | フェスティバルヒル | サートゥルナーリア ハーツクライ |
| 34秒2 | サフラン賞 | アルバンヌ | アドマイヤマーズ Australia |
| 34秒5 | アルテミスS | フィロステファニ | エピファネイア Motivator |
| 34秒6 | 白菊賞 | マーゴットラヴミー | リアルスティール War Front |
| 34秒8 | りんどう賞 | ラスティングスノー | モズアスコット マンハッタンカフェ |
6レースのうち5レースは父か母父がノーザンダンサー系の馬が優勝しています。例外のファンタジーSはレース上がりが34秒0だったので、高速上がりにならないと考えるなら、ノーザンダンサー系内包馬を評価する手もありそうです。野路菊Sを快勝したアランカールは、父エピファネイア×母父ディープインパクトという配合なので、上がりの速い展開が合うかもしれませんね。
阪神芝外1600mの特別競走という観点では、今年は、頭数がある程度揃うと、1番人気が勝てない傾向が見られます。
【2025年の阪神芝外1600mの特別競走】
| 人気 | 11頭立て 以下 |
12頭立て 以上 |
| 1番人気 | [2.1.1.1] | [0.1.2.6] |
| 2番人気 | [2.1.0.2] | [1.1.1.6] |
| 3番人気 | [0.0.0.5] | [3.2.0.4] |
| 4番人気 | [0.1.1.3] | [0.0.2.7] |
| 5番人気 | [1.0.2.2] | [1.0.0.8] |
| 6番人気以下 | [0.2.1.17] | [4.5.4.71] |
該当レースが14回あり、1番人気が勝った2レースは11頭立て以下でした。12頭立て以上だと、9レースのうち1番人気で連対したのは1頭だけで、この点は阪神JFにおいても注意が必要ではないでしょうか。
上記の14レースのうち、重賞の5レースでは、間隔がある程度開いていた馬が勝利を収めていました。
【2025年の阪神芝外1600mの重賞】
| 間隔 | 着別度数 |
| 中6週以内 | [0.1.2.35] |
| 中7週以上 | [5.4.3.21] |
勝ち馬はいずれも中7週以上で、中6週以内で連対圏に入った馬は1頭だけです。
近2年の阪神JFは前走が8月だった馬(アスコリピチェーノ・中14週、アルマヴェローチェ・中13週)が制していますが、今年も間隔が詰まっていない馬の出番となるでしょうか!?
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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12月13日~14日に行われる中山、阪神、中京の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
12月13日~14日
| 場所 | 芝 |
| 中山 | Aコース・2週目 |
| 阪神 | Aコース・2週目 |
| 中京 | Aコース・2週目 |
12月13日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 中山9R | 黒松賞 | [2.2.2.33] |
| 中山10R | アクアラインS | [2.2.4.48] |
| 中山11R | 常総S | [2.0.3.22] |
| 阪神9R | エリカ賞 | [0.0.1.14] |
| 阪神10R | 赤穂特別 | [0.3.6.34] |
| 阪神11R | リゲルS | [1.0.1.31] |
| 中京9R | つわぶき賞 | [1.1.4.41] |
| 中京10R | 鳴海特別 | [1.2.3.37] |
| 中京11R | 中日新聞杯 | [2.4.3.47] |
12月14日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 中山9R | 霞ヶ浦特別 | [1.1.1.21] |
| 中山10R | 師走S | [1.5.2.46] |
| 中山11R | カペラS | [0.2.3.46] |
| 阪神9R | オリオンS | [0.1.2.32] |
| 阪神10R | 竹田城S | [1.1.1.11] |
| 阪神11R | 阪神JF | [1.3.5.48] |
| 阪神12R | 甲東特別 | [0.0.3.16] |
| 中京9R | 大須特別 | [1.2.4.37] |
| 中京10R | 一宮特別 | 出走なし |
| 中京11R | 知立S | [2.0.1.32] |
☆注目レース☆
阪神JF(G1、阪神芝外1600m)
阪神JFでの穴ぐさは[1.3.5.48](複勝率15.8%)で、複勝回収率は106%です。昨年は【B】評価のアルマヴェローチェが5番人気で①着、【C】評価のテリオスララが7番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。2019年以降の近6年のうち4年で穴ぐさが馬券に絡んでいます。
近10年の阪神JFは7番人気以下で馬券圏内に入った馬が6頭いて、いずれも②~③着です。6頭は前走が⑤着以内で、2021年以降の5頭は前走が③着以内で、2022年以降の4頭は前走でメンバー中3位以内の上がり(33秒3~36秒0)を計時していました。2021年以前の2頭は前走の上がりが33秒9~34秒0だったので、前走で速い上がりを使っていた馬に妙味がありそうです。
6頭は父か母父がサンデー系で、2022年以降の4頭は父&母父がサンデー系&ミスプロ系という組み合わせだったので、そのタイプをマークしておきましょう。
☆注目レース☆
常総S(3勝クラス、中山芝1800m)
常総Sでの穴ぐさは[2.0.3.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は103%です。
このレースでの穴ぐさは、馬番1~4番の馬が[1.0.3.9]、馬番5~14番の馬が[1.0.0.13]です。父サンデー系の馬が[2.0.2.11]、それ以外の馬が[0.0.1.11]で、馬番4番以内に父サンデー系の馬が入ったら要注意でしょう。
☆注目レース☆
竹田城S(3勝クラス、阪神ダート2000m)
竹田城Sでの穴ぐさは[1.1.1.11](複勝率21.4%)で、複勝回収率は104%です。
このレースの穴ぐさは、父か母父がミスプロ系の馬が[1.1.1.6]、それ以外の馬が[0.0.0.5]です。4~6枠の馬が[1.1.1.5]、それ以外の馬が[0.0.0.6]で、中枠に入ったミスプロ系内包馬にチャンスがありそうです。
■ちなみに…■
中日新聞杯での穴ぐさは[2.4.3.47]で、カペラSでは[0.2.3.46]です。
近10年の中日新聞杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、父がサンデー系かミスプロ系です。2018年以降の9頭は父がサンデー系かミスプロ系で、2019年以降の7頭のうち5頭は母父がノーザンダンサー系だったので、その組み合わせの馬に注意しましょう。ハンデ55kg以上だった5頭のうち4頭は馬番11~15番で、ハンデ54kg以下だった6頭のうち5頭は馬番10番以内だったので、人気薄はハンデと馬番をリンクさせて考えると良さそうです。
近10年のカペラSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも②~③着です。7頭のうち6頭は中8週以内での臨戦で、2018年以降の6頭は4~6歳でした。7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、2018年以降の6頭は関西馬なので、6歳以下の関西馬の血統をチェックして臨みましょう。