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速攻レースインプレッション

トップジョッキーによる、完璧な手綱捌きの競演

文/編集部(T)、写真/川井博



今年のサマー2000シリーズが始まってこれまで2戦を消化したが、いずれも大荒れの結果となっている。何しろ第1戦の七夕賞の上位3頭は11番人気-4番人気-12番人気、第2戦の函館記念5番人気-7番人気-13番人気で決着している。

そんな状況で迎えた第3戦の小倉記念「1番人気が12連敗中」「トップハンデは9連敗中」などなど、新聞にも不穏な見出しが並ぶ。ここでも何かが起きそうな雰囲気は、レース前からあった。

そんな小倉記念七夕賞から中3週ということもあって、サマー2000シリーズで上位を狙う馬はここに出てくるケースが多く、今年も出走12頭中4頭が七夕賞組となった。

ただ、今年の七夕賞組は今回あまり評価されず、七夕賞②着のマイネルサージュが7番人気でもっとも人気最上位。以下、同⑥着のレイホーロマンスが8番人気、⑦着のキンショーユキヒメが10番人気。勝ち馬メドウラークに至っては11番人気だ。

しかし、それも無理のない話か。今回1番人気に推されたトリオンフは今年の小倉大賞典の覇者で、大阪杯(⑧着)でも見せ場を作っていた馬。2番人気サトノクロニクルも昨年のチャレンジCを制し、今年の阪神大賞典でも②着に好走していた。

果たして、この2頭が上位②着までを占める形になるわけだから、G3を主戦場とする馬にとっては札幌記念に行ってよ……」だったかもしれないが。

確たる逃げ馬不在のメンバーで、押し出されるようにハナに立ったマウントゴールドが作ったペースは、レースの前半1000mが60秒フラットと、絶好の馬場にしては遅いペース。しかし小倉は小回りコースで、そこからもペースが上がらず、勝負所の3コーナーを迎えたところでようやくレースが動く。そこから11秒1-10秒9-11秒5というラップが刻まれ、3~4コーナーあたりで前に並びかけたトリオンフが早めに先頭に立ち、後続を突き放して3馬身差を付けた。

スローペースと言っていいほどのペースで進んだのに、勝ち時計がレコードタイム(1分56秒9)となったわけだから、いかに究極の上がりを求められるペースになったかが分かる。実際、レース上がりの33秒5は小倉芝2000mとしては90年以降で調べたところ最も速く、恐らく過去最速だろう。結果的に、後続勢にはなすすべなしのレースとなった。

改めてレースを見直すと分かると思うのだが、スタート直後に目立つ動きをしていた騎手がふたりいる。まずは、好スタートを切りつつ押して手綱をしごいて前に付けたトリオンフ武豊騎手。無理なく先団に付け、有無を言わせず押し切るレースぶりは、昨年までパートナーを務めたキタサンブラックを思い出させた……というのは、さすがにまだ言い過ぎだろうか。

もうひとりは②着サトノクロニクルに騎乗したM.デムーロ騎手。まずまずのスタートを切ったが、前を横切ったトリオンフを見て出ムチを数発、さらに馬群が落ち着きかけたところでもう一発入れて先団に導く。さらに3コーナーに入ったところで他馬に先んじてムチを入れ、パートナーを叱咤激励しつつ追走していった。コーナーで置かれることが多い馬が②着を確保できたのは、間違いなくこの手綱捌きによるものだろう。

ちなみに、小倉記念は1番人気が12連敗中のレースだったが、それ以前1番人気で勝ったのは04~05年に連覇したメイショウカイドウで、この2年も武豊騎手とのコンビだった。

また、M.デムーロ騎手は小倉の芝重賞に7回挑戦して④①①③②⑤②着。特に芝2000mでは①③②着とすべて馬券圏内に入っている。結果を残すべき時にきっちりと結果を残す、これもさすがといったところか。

昇級戦ながらスローペースの中でハナに立ったマウントゴールド浜中騎手を含め、力がある馬に乗った騎手が完璧なレース運びをした。今年の小倉記念は、トップジョッキーたちが見せたレース運びの上手さが際立ったレースとして、記憶しておくことにしたい。


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