穴ぐさ傾向と対策
チャンピオンズCも先行力が強力アイテムに!?
今週末の重賞は、チャンピオンズC、ステイヤーズS、鳴尾記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。チャンピオンズCは先行力・機動力が強力アイテムになりそうです。
先週(11月29日~30日)の穴ぐさは[4.4.8.65](複勝率19.8%)で、単勝回収率が113%、複勝回収率が118%でした。京都2歳Sで【B】評価だったジャスティンビスタが9番人気で勝利し、11月の穴ぐさは単勝回収率が112%となりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
ジャパンCは緩い流れになるかと思いきや、1000m通過が57秒6というハイペースになり、カランダガンが2分20秒3というレコードタイムでマスカレードボールとの叩き合いを制しました。
カランダガンについては、その血統よりも多頭数競馬を心配しましたが(15頭立て以上が初めてだったので)、ハイペースで縦長の隊列になり、レースをしやすくなった面もあったかもしれませんね。それにしても、上がり33秒2という末脚は強烈でした。
今週末はチャンピオンズCがあり、2018年以降の同レースは1~4番人気が勝利していますが、その7年中4年で穴ぐさが馬券圏内に入っています。詳細は後述しますが、どうぞご注目ください。
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チャンピオンズCは中京ダート1800mでの施行で、今年、JRAではダート1700~1900mの重賞が8回行われています。
【2025年のダート1700~1900mの重賞(JRA)】
| 位置取り | 着別度数 |
| 4角1~5番手 | [8.5.5.27] |
| 4角6番手以下 | [0.3.3.65] |
【2025年のダート1700~1900mの重賞(JRA)】
| 人気 | 着別度数 |
| 1~5番人気 | [8.4.4.24] |
| 6番人気以下 | [0.4.4.68] |
8レースの勝ち馬は、1~5番人気で4角5番手以内に付けていました。
先行力・機動力があるタイプが有力で、優勝した馬の多くが前走でもそのスピードを見せていました。
【2025年のダート1700~1900mの重賞(JRA)】
| 前走の 位置取り |
着別度数 |
| 前走が 4角1~3番手 |
[7.2.4.29] |
| 前走が 4角4番手以下 |
[1.6.4.61] |
前走が国内だった馬に限ると上記の通りで、勝ち馬の8頭中7頭が前走で4角3番手以内に付けていました。
今年の登録馬では、前走でジャパンダートクラシックを勝ったナルカミや、前走でみやこSを勝利したダブルハートボンドは、前走が4角先頭でしたから、今回もそのスピードには一目を置いても良さそうです。
上記の8レースは、2レースが良馬場、6レースが道悪馬場での施行で、馬体重別の成績が次のようになっていました。
【2025年のダート1700~1900mの重賞(JRA)】
| 馬体重 | 良馬場 | 道悪馬場 |
| 518kg以下 | [0.0.1.15] | [5.5.5.50] |
| 520kg以上 | [2.2.1.7] | [1.1.1.20] |
道悪馬場だった6レースのうち5レースでは518kg以下の馬が勝利していましたが、良馬場で連対した4頭は520kg以上でした。チャンピオンズCでも、各馬の馬格による適性は、馬場状態を確認しながら判断すると良さそうです。
今年のフェブラリーSを制したのはコスタノヴァで、チャンピオンズCは一昨年&昨年とレモンポップが連覇していました。近年のJRAのダートG1は、父ミスプロ系の馬が連勝しています。
【2022年以降のダートG1(JRA)】
| 年 | レース | 優勝馬 | 父 |
| 2025年 | フェ | コスタノヴァ | ロードカナロア |
| 2024年 | チャ | レモンポップ | Lemon Drop Kid |
| フェ | ペプチドナイル | キングカメハメハ | |
| 2023年 | チャ | レモンポップ | Lemon Drop Kid |
| フェ | レモンポップ | Lemon Drop Kid | |
| 2022年 | チャ | ジュンライトボルト | キングカメハメハ |
| フェ | カフェファラオ | American Pharoah |
2022年以降は父ミスプロ系の馬が7連勝中です。
今年のチャンピオンズCに登録している父ミスプロ系は、ブライアンセンス、ペプチドナイル、ルクソールカフェの3頭だけですが、連勝が伸びるでしょうか。
ちなみに、近2年のチャンピオンズCの②着はウィルソンテソーロ(キタサンブラック産駒)で、3年前の②着はクラウンプライド(リーチザクラウン産駒)でした。近3年は、①着が父ミスプロ系、②着が父サンデー系となっているわけですが、今年は……!?
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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12月6日~7日に行われる中山、阪神、中京の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
12月6日~7日
| 場所 | 芝 |
| 中山 | Aコース・1週目 |
| 阪神 | Aコース・1週目 |
| 中京 | Aコース・1週目 |
12月6日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 中山9R | 葉牡丹賞 | [3.5.3.26] |
| 中山10R | 鹿島特別 | [1.3.3.40] |
| 中山11R | ステイヤーズS | [2.3.2.44] |
| 阪神9R | さざんか賞 | [1.0.1.9] |
| 阪神10R | 妙見山S | [0.0.2.22] |
| 阪神11R | 鳴尾記念 | [2.3.0.38] |
| 中京9R | こうやまき賞 | [0.0.0.2] |
| 中京10R | 中京日経賞 | [1.3.3.43] |
| 中京11R | 飛騨S | [2.2.1.24] |
12月7日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 中山9R | 南総S | [1.2.2.30] |
| 中山10R | 市川S | [5.2.6.36] |
| 中山11R | ラピスラズリS | [0.4.3.37] |
| 阪神9R | 豊中特別 | [0.1.1.13] |
| 阪神10R | 元町S | [1.3.3.26] |
| 阪神11R | りんくうS | [2.1.1.11] |
| 中京9R | 犬山特別 | [1.4.4.39] |
| 中京10R | 志摩特別 | [1.2.1.18] |
| 中京11R | チャンピオンズC | [1.2.8.46] |
| 中京12R | 栄特別 | [0.0.1.35] |
☆注目レース☆
チャンピオンズC(G1、中京ダート1800m)
チャンピオンズC(&JCダート)での穴ぐさは[1.2.8.46](複勝率19.3%)で、複勝回収率は133%です。近2年はともに【B】評価だったドゥラエレーデが9番人気で③着に食い込みました。近10年のチャンピオンズCでの穴ぐさは、父がサンデー系かミスプロ系の馬が[0.1.4.16]で、それ以外の馬が[0.0.0.9]です。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、いずれも前走が重賞で、そのうち9頭は前走がダート重賞で中7週以内での臨戦でした。10頭のうち9頭は前走が1~5番人気で、例外の1頭は前走が③着だったので、前走での人気と着順を確認しておきましょう。
10頭は父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち7頭は父&母父がサンデー系&ミスプロ系の組み合わせでした。10頭のうち9頭は左回りのダート重賞で③着以内に入ったことがあったので、左回りでの実績もあると良いでしょう。
☆注目レース☆
南総S(3勝クラス、中山芝1200m)
南総Sでの穴ぐさは[1.2.2.30](複勝率14.3%)で、複勝回収率は198%です。一昨年は【C】評価のオードゥメールが15番人気で②着、昨年は【B】評価のエコロレジーナが9番人気で③着に激走しました。
芝1200mの時の穴ぐさは、4~5歳が[1.2.2.13]で、それ以外が[0.0.0.12]です。前走⑧着以内の馬が[0.0.0.13]で、前走⑨着以下の馬が[1.2.2.12]なので、前走で大きく負けている4~5歳の一変に期待するのも悪くなさそうです。
☆注目レース☆
元町S(3勝クラス、阪神芝外1800m)
元町Sでの穴ぐさは[1.3.3.26](複勝率21.2%)で、複勝回収率は100%です。昨年は【B】評価のコレペティトールが9番人気で優勝しました。
芝1600m以上の時の穴ぐさは、3~4歳が[1.2.2.11]、5歳以上が[0.0.0.14]です。父サンデー系の馬が[1.2.1.15]で、それ以外の馬が[0.0.1.10]なので、若い父サンデー系の馬をマークしておくと良さそうです。
☆注目レース☆
葉牡丹賞(1勝クラス、中山芝2000m)
葉牡丹賞での穴ぐさは[3.5.3.26](複勝率29.7%)で、複勝回収率は141%です。
このレースでの穴ぐさは、馬番1~8番だと[2.5.3.17]、馬番9~15番だと[1.0.0.9]です。近10年に限ると、馬体重が478kg以下の馬が[0.0.1.9]で、480kg以上の馬が[2.3.1.8]なので、真ん中から内枠で馬格のあるタイプの期待値が高くなっています。
■ちなみに…■
ステイヤーズSでの穴ぐさは[2.3.2.44]で、鳴尾記念では[2.3.0.38]です。鳴尾記念は昨年まで6月に芝2000mで施行されていましたが、今年は12月の芝1800mという条件に戻りました。
近10年のステイヤーズSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、そのうち5頭は鞍上が関東所属騎手で、例外の1頭はマーカンド騎手でした。6頭のうち5頭は馬番7番より外枠で、同じく6頭のうち5頭は芝3000m以上のOPで③着以内の好走歴があったので、スタミナ自慢の馬は真ん中から外枠でも侮れないでしょう。6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系でした。
鳴尾記念は近20年のうち、阪神芝外1800mでの施行が6度あり(2006~11年)、その6年では6番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いました。その4頭は父か母父がサンデー系で、中5週以内での臨戦でした。4頭は休み明け3~4戦目で、そのうち3頭は馬体重が488kg以上だったので、順調に使われている馬格のあるタイプが侮れなさそうです。