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穴ぐさ傾向と対策

アイビスサマーダッシュのヒントは閃光特別にあり!?


先週(7月21日~22日)の穴ぐさは[5.8.7.87](複勝率18.7%)で、函館2歳Sでは【B】評価だったラブミーファインが7番人気で②着に入りました。押し切ったかに見えたんですが、アスターペガサスの豪脚にやられました。

ちなみに、勝ったアスターペガサスは「▲」、③着に入ったカルリーノは「◯」という評価でした。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

一方、先週のこのコーナーで「勝ち馬は内枠から出るのでは?」と書いた中京記念は、大外枠だったグレーターロンドンの優勝となりました。真逆の結果になってしまったわけですが、土曜日(21日)から不穏な流れになっていたんですよね。

中京芝1600mのレースは、土曜日にあった3レースがすべて11頭立ての少頭数ながら勝ち馬は5~8枠で、日曜日の中京記念前の2レースの勝ち馬は7枠でした。先々週までとは傾向がガラッと変わっていたので、これはマズいなと思っていたら、案の定……。枠順傾向に対する考え方は、その週の競馬が始まってからアップデートすべきということなんですね。

今週末からは、新潟小倉札幌という3場開催に替わります。新潟ではアイビスサマーダッシュ、札幌ではクイーンSが予定されていますが、クイーンSは少頭数競馬が確定です(登録頭数が11頭のため)。アイビスサマーダッシュは登録頭数が17頭で、こちらは多頭数での激戦になりそうです。

アイビスサマーダッシュが行われる新潟芝直1000mは、ご存知のように外枠有利で、2010年以降は6~8枠の馬が必ず連対圏に入っています。今年ももちろん、外枠から各馬をチェックすべきと思いますが、その上で、ひとつヒントになりそうなことを見つけました。前日の土曜日に同コースで行われる閃光特別(500万)での結果が使えそうなのです。

2010年以降、閃光特別は開催初日に行われ、アイビスサマーダッシュは2012年を除く7年で開催2日目に施行されています(2012年は開催4日目)。同週で同じ直線競馬なら、閃光特別アイビスサマーダッシュの結果がリンクしても良さそうなのですが、実は、そうでもないんですよ。

2010年以降の閃光特別で①~③着に入った馬の馬番と、アイビスサマーダッシュで①~③着に入った馬&馬番をご覧いただきましょう。

【2010年以降の閃光特別とアイビスサマーダッシュの①~③着】
閃光特別
①着
②着
③着
アイビスサマーダッシュ
①着
②着
③着
2017年 8番
11番
16番
15番ラインミーティア
10番フィドゥーシア
14番レジーナフォルテ
2016年 8番
9番
12番
4番ベルカント
13番ネロ
6番プリンセスムーン
2015年 11番
13番
16番
13番ベルカント
9番シンボリディスコ
12番アースソニック
2014年 8番
18番
12番
2番セイコーライコウ
11番フクノドリーム
10番アースソニック
2013年 15番
18番
1番
13番ハクサンムーン
4番フォーエバーバーク
14番リトルゲルダ
2012年 14番
5番
18番
16番パドトロワ
17番エーシンダックマン
4番エーシンヴァーゴウ
2011年 3番
9番
2番
3番エーシンヴァーゴウ
12番エーブダッチマン
13番アポロフェニックス
2010年 18番
11番
14番
9番ケイティラブ
12番ジェイケイセラヴィ
3番マルブツイースター
※閃光特別はすべて開催1日目、アイビスサマーダッシュは2012年だけ開催4日目、2012年以外は開催2日目

どちらもふた桁馬番の馬がよく好走していますが、閃光特別で③着以内に入った馬番が同年のアイビスサマーダッシュでも③着以内に入ったケースは2回しかありません。2011年のアイビスサマーダッシュ①着のエーシンヴァーゴウ(馬番3番)と2015年同レース①着のベルカント(馬番13番)で、どちらも1番人気でした。

今年も、1番人気馬は別扱いとしても、それ以外の馬については、閃光特別で馬券圏外になった馬番の馬を重視する作戦が有効なんじゃないでしょうか!? まずは、開催初日に行われる閃光特別の結果をチェックしてから、アイビスサマーダッシュに臨むようにしましょう!

7月28日~29日に行われる3場(新潟、小倉、札幌)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

7月28日~29日
場所
新潟 Aコース・1週目
小倉 Aコース・1週目
札幌 Aコース・1週目

7月28日
場所 レース名 穴ぐさ成績
新潟9R 閃光特別 [1.2.1.31]
新潟10R 月岡温泉特別 [0.1.3.28]
新潟11R 佐渡S [0.0.0.3]
小倉9R 国東特別 [0.0.1.10]
小倉10R 由布院特別 [0.2.1.12]
小倉11R 薩摩S [0.1.0.4]
札幌10R 羊ヶ丘特別 [0.0.3.21]
札幌11R TVh賞 [1.0.3.15]
札幌12R 北海道150年記念 [1.0.0.11]

7月29日
場所 レース名 穴ぐさ成績
新潟9R 村上特別 [1.0.1.27]
新潟10R 苗場特別 [1.1.4.27]
新潟11R アイビスSD [2.2.2.21]
小倉9R 響灘特別 [1.3.0.21]
小倉10R 不知火特別 [1.0.0.9]
小倉11R 佐世保S [1.2.1.17]
札幌9R 北辰特別 出走ナシ
札幌10R ポプラ特別 [0.1.0.21]
札幌11R クイーンS [1.3.1.22]
札幌12R 道新スポーツ賞 [1.2.1.16]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。
※北海道150年記念は阿寒湖特別を参照。

注目レース
クイーンS(G3、札幌芝1800m)

クイーンSでの穴ぐさは[1.3.1.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は120%です。昨年は【A】評価だったトーセンビクトリーが②着に入りました。③着以内に入った穴ぐさは4~5歳で、5頭中4頭が5歳馬となっています。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、すべて父か母父がサンデー系ミスプロ系です。9頭のうち7頭は偶数馬番で、奇数馬番での激走馬2頭は馬番1~3番でした。9頭のうち5頭は札幌芝での勝ち鞍があり、それ以外の4頭は芝1800mの重賞で③着以内に入ったことがありました。札幌実績か芝1800m重賞の実績がある馬が侮れないでしょう。

注目レース
佐世保S(1600万、小倉芝1200m)

佐世保Sでの穴ぐさは[1.2.1.17](複勝率19.0%)で、複勝回収率は131%です。昨年はニシノラッシュが11番人気で②着に激走しました。

馬券圏内に入った4頭は5歳馬で、中5週以内の臨戦でした。4頭はいずれも前走でふた桁着順に敗れていましたが、7~9月に勝利実績がありました。4頭中3頭は過去にふた桁着順の次走で連対圏に入ったことがあったので、夏季実績があって一変実績も備えている馬は前走大敗でも侮らないようにしたいですね。

注目レース
TVh賞(1600万、札幌芝1800m)

TVh賞での穴ぐさは[1.0.3.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は109%です。昨年はハッピーユニバンスが8番人気で勝利を収めました。

③着以内に入った4頭は3~5歳で、過去に札幌か函館の芝で勝ったことがありました。4頭中3頭は前走が⑦着以下で、2頭は休み明けでもありましたが、そんなタイプでも洋芝実績がある馬はマークが必要でしょう。

注目レース
苗場特別(1000万、新潟ダート1200m)

苗場特別での穴ぐさは[1.1.4.27](複勝率18.2%)で、複勝回収率は128%です。

馬券に絡んだ6頭は3~5歳で、6頭中4頭は牝馬です。6頭中4頭は父か母父がノーザンダンサー系で、父か母父がミスプロ系の馬は1頭、父か母父がサンデー系の馬はいません。6頭中5頭は4角4番手以内からの激走で、6頭はいずれも前走で4角5番手以内に付けていたので、先行力を見せていた馬を要チェックです。

注目レース
響灘特別(1000万、小倉ダート1700m)

響灘特別での穴ぐさは[1.3.0.21](複勝率16.0%)で、複勝回収率は135%です。

連対した4頭は馬体重が434~480kgで、4頭中3頭は牝馬です。4頭はひと桁馬番だったので、小柄で内目を上手く立ち回れそうなタイプが狙い目になりそうです。4頭中3頭は前走から距離短縮の臨戦で、同じく4頭中3頭はダート1700mで勝ち鞍があったので、距離実績も確認しておきたいですね。

注目レース
由布院特別(1000万、小倉芝1200m)

由布院特別での穴ぐさは[0.2.1.12](複勝率20.0%)で、複勝回収率は118%です。昨年はシンダーズが7番人気で②着に差し込みました。

③着以内に入った3頭は中5週以内の臨戦で、前走が掲示板外でしたが、いずれも7~9月に勝利実績がありました。順調に使われている夏季実績馬は要注意と言えそうです。

注目レース
道新スポーツ賞(1000万、札幌芝1500m)

道新スポーツ賞での穴ぐさは[1.2.1.16](複勝率20.0%)で、複勝回収率は101%です。昨年は【A】評価だったツーエムマイスターが②着に入りました。

馬券圏内に入った4頭は4~5歳で、近4走以内に連対歴がありました。芝で激走した3頭は前走から距離延長の臨戦で、4角3番手以内から③着以内に入ったので、そのような臨戦過程のタイプに注意しましょう。

ちなみに…
アイビスサマーダッシュでの穴ぐさは[2.2.2.21]で、昨年は【B】評価だったラインミーティアが8番人気で優勝しました。同馬を含めて、過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭います。

激走した7頭は5~7歳で、中9週以内の臨戦でした。ラインミーティアは父メイショウボーラー×母父オースという配合で、ノーザンダンサーの5×4というクロスを持っていました。7頭中6頭は5代血統表内にノーザンダンサーのクロスがあり、例外の1頭は母父がノーザンダンサー系だったので、ノーザンダンサーに注目すると良さそうです。


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