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穴ぐさ傾向と対策

セントウルSを制するのも480kg以上の馬!?


先週(9月1日~2日)の穴ぐさは[4.6.8.93](複勝率16.2%)で、単勝回収率が121%でした。札幌2歳Sでは【B】評価だったニシノデイジーが勝利し、小倉2歳Sでは【C】評価だったミヤジシルフィードが③着に食い込みました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

今年は、先週までで2歳重賞が4レース行われ、いずれのレースでも穴ぐさが馬券に絡んでいます。その4レースでの穴ぐさの成績は次の通りです。

【2018年の2歳重賞での穴ぐさ】
レース 穴ぐさ 着順 人気
小倉2歳S A・ブルベアオーロ
B・タムロドリーム
C・ミヤジシルフィード


6
11
9
札幌2歳S A・トーセンギムレット
B・ニシノデイジー
C・ダディーズマインド


9
6
10
新潟2歳S A・エイカイキャロル
B・スティルネス

7
8
函館2歳S A・ロードワンダー
B・ラブミーファイン
C・イチゴミルフィーユ


11
7
8

【A】~【C】の評価順に載せましたが、お気づきの通り、【A】評価の馬が好走できていません……。穴ぐさが連続好走しているのは良いんですが、見通しが甘い部分もあるということなので、今後は修正していきたいと思います。

さて、今週からは秋の中山&阪神開催が始まります。京成杯AHはサマーマイルシリーズ、セントウルSはサマースプリントシリーズのそれぞれ最終戦ですが、後者はスプリンターズSの大事な前哨戦でもあり、今後は秋のG1へ向けて復帰してくる馬も多くなりますね。

セントウルSには、今年の高松宮記念馬で、昨年のセントウルS勝ち馬であるファインニードルが出走を予定しています。同馬の前走は香港のチェアマンズスプリントプライズで、今回は帰国初戦&休み明けになり、斤量58kgを背負うことと、休み明けで馬体重がどうなるかに注目すべきかと思っています。

今年の古馬混合の芝1200m重賞は7レースが行われ、いずれも優勝したのは馬体重が480kg以上の馬でした。ほかにもちょっと気になるデータがあるので、それらと合わせてご覧ください。

【2018年の古馬混合の芝1200m重賞】
馬体重 着別度数
478kg以下 [0.2.2.47]
480kg以上 [7.5.5.61]

【2018年の古馬混合の芝1200m重賞】
馬番 着別度数
ひと桁馬番 [6.4.6.47]
ふた桁馬番 [1.3.1.51]

【2018年の古馬混合の芝1200m重賞】
騎手 着別度数
継続騎乗 [1.4.2.54]
乗り替わり [6.3.5.44]

勝ち馬7頭はすべて480kg以上で、そのうち6頭はひと桁馬番で、同じく6頭は騎手が乗り替わっていました。

騎手が継続騎乗で勝ったのは高松宮記念のファインニードル(川田騎手)で、今回の同馬は乗り替わり(T.ベリー騎手→川田騎手)の予定なので、その点は問題ないと思うのですが、ファインニードルは前走が14kg減の466kgだったんですよね。香港遠征の影響もあったのかと思うので、これがどこまで回復して出てくるかに注目したいですね。

今年のセントウルSは、他にダイアナヘイローネロラブカンプーなどが人気を集めそうですが、ネロは前走時が461kg、ラブカンプーは前走時が426kgで、今年の傾向的には馬体重がちょっと気になります。

スプリンターズSに向けては、セントウルSが最後のスプリント重賞になり、ここも480kg以上の馬が勝てばスプリンターズSも!?という気がしてきます。どんな馬体重の馬が勝つか、どうぞご注目ください。

一方、京成杯AHに関しては、関屋記念前にお伝えしたデータがまだ継続中ですので、こちらをご覧ください。

【2017年9月以降の古馬混合戦の芝1600m重賞の勝ち馬】
レース 勝ち馬 前走 前走
人気
前走
着順
2018年関屋記念 プリモシーン NHKマイルC 5
2018年中京記念 グレーターロンドン 京王杯SC 3
2018年安田記念 モズアスコット 安土城S 1
2018年ヴィクトリアマイル ジュールポレール 阪神牝馬S 5
2018年マイラーズC サングレーザー 阪神C 3
2018年阪神牝馬S ミスパンテール 京都牝馬S 1
2018年ダービー卿CT ヒーズインラブ 武庫川S 2
2018年東京新聞杯 リスグラシュー エリザベス女王杯 7 8
2018年京都金杯 ブラックムーン リゲルS 2
2017年ターコイズS ミスパンテール 清水S 4
2017年マイルCS ペルシアンナイト 富士S 2
2017年富士S エアスピネル 札幌記念 2
2017年京成杯AH グランシルク 中京記念 2

昨年の京成杯AH以降の古馬混合の芝1600m重賞は、前走が5番人気以内&⑤着以内だった馬がほとんどのレースで勝っています(例外は東京新聞杯のリスグラシューだけ)。

今年の登録馬で前走が5番人気以内&⑤着以内という馬は、ミッキーグローリーロジクライワントゥワンの3頭だけですが、果たしてこの中から勝ち馬が現れるでしょうか?

9月8日~9日に行われる中山、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

9月8日~9日
場所
中山 Bコース・1週目
阪神 Aコース・1週目

9月8日
場所 レース名 穴ぐさ成績
中山9R アスター賞 出走ナシ
中山10R 鋸山特別 [2.0.0.6]
中山11R 紫苑S [1.0.2.31]
阪神9R 鳥取特別 [0.0.1.19]
阪神10R 野分特別 [0.0.1.1]
阪神11R エニフS [2.1.0.19]

9月9日
場所 レース名 穴ぐさ成績
中山9R 木更津特別 [1.1.0.9]
中山10R ながつきS [1.0.1.26]
中山11R 京成杯AH [1.4.1.30]
阪神9R 新涼特別 [0.3.2.18]
阪神10R ムーンライトH [1.0.0.14]
阪神11R セントウルS [1.0.2.32]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
エニフS(OP特別、阪神ダート1400m)

エニフSでの穴ぐさは[2.1.0.19](複勝率13.6%)で、阪神施行時に限ると[2.1.0.17](複勝率15.0%)で、複勝回収率が102%です。昨年はゴーインググレートが②着に入り、穴ぐさのいた近3年連続で連対しています。

連対した3頭は5歳以上の牡馬で、父か母父がノーザンダンサー系でした。3頭は前走が掲示板外でしたが、いずれも中3週以内の臨戦で、3番手以内に先行して激走しているので、間隔が詰まっていて前に行けそうな馬は侮らないようにしましょう。

注目レース
新涼特別(1000万、阪神ダート1400m)

新涼特別での穴ぐさは[0.3.2.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は136%です。昨年はベルエスメラルダが③着に食い込みました。

馬券圏内に入った5頭は右回りで2勝以上を挙げていた馬で、5頭のうち3頭は前走が左回りでした。前走が馬券圏内だった馬は1頭で、それ以外の4頭は前走がダート1400m以外の条件だったので、実績ある条件に戻るタイプに注目しましょう。

注目レース
鋸山特別(1000万、中山ダート1800m)

鋸山特別での穴ぐさは[2.0.0.6](複勝率25.0%)で、複勝回収率は111%です。昨年はパルトネルラーフが7番人気で勝利を収めました。

勝利した2頭は4歳牡馬で、父か母父がミスプロ系でした。2頭は近2走以内にダート中距離で勝ち鞍があったので、伸び盛りの4歳馬が人気薄で放置されていたら見逃さないようにしましょう。

ちなみに…
京成杯AHでの穴ぐさは[1.4.1.30]、セントウルSでは[1.0.2.32]、紫苑Sでは[1.0.2.31]です。それぞれ過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、京成杯AHが11頭、セントウルSが6頭、紫苑Sが5頭です(重賞の紫苑Sは近2年)。

京成杯AHで激走した11頭のうち、馬番9番より外枠だった5頭はハンデが53~54kgで、馬番8番以内だった6頭のうち2014年以降の4頭はハンデ55~57kgでした。ハンデが重めの人気薄は真ん中から内枠が良さそうです。

2010年以降に激走した9頭はすべて父か母父がサンデー系で、そのうち中山で激走した7頭は、4頭が中山芝1600~1800mで勝ち鞍があり、残りの3頭は芝1600m重賞で勝利実績がありました。中山実績馬とマイル重賞ウイナーを確認しておきましょう。

セントウルSで激走した6頭のうち5頭は3番手以内に先行していて、同じく6頭のうち5頭はふた桁馬番でした。外目の枠から前に行きそうなタイプは侮らない方が良いでしょう。

激走した6頭は前走が馬券圏外でしたが、前走が芝OPでひと桁人気でした。6頭中5頭は470kg以上で、500kgオーバーの馬が3頭いるので、パワーのありそうな先行型は前走着順で評価を落とし過ぎないように気を付けましょう。

紫苑Sで激走した5頭はいずれもふた桁馬番で、OP特別の時です。激走馬5頭の父はマンハッタンカフェネオユニヴァースタヤスツヨシソングオブウインドシンボリクリスエスで、いずれも国内の芝2400m以上のG1を勝った馬でした。5頭はすべて近3走以内に芝で勝ち鞍があったので、勢いのありそうな馬をマークしておきましょう。


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