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穴ぐさ傾向と対策

菊花賞で狙うべきはひと桁馬番の父サンデー系!?


先週(10月13日~14日)の穴ぐさは[2.5.8.89](複勝率14.4%)でした。府中牝馬Sでは【A】評価だったフロンテアクイーンが③着に入りましたが、秋華賞は1~5番人気が③着以内を占める堅い決着になりましたね。

それにしても秋華賞を制したアーモンドアイは本当に強い内容でした。14kg増(480kg)での優勝は、秋華賞史上で最多増加だったんですが、昨年も12kg増(490kg)だったディアドラが制していて、ディアドラもアーモンドアイもノーザンファーム生産で鞍上がルメール騎手でした。近年のG1での傾向も変わってきているのかなあとの印象を持ちました。

さて、今週は菊花賞が行われます。ダービー馬のワグネリアンこそいませんが、皐月賞馬でダービー②着のエポカドーロや古馬相手の新潟記念を圧勝したブラストワンピース、セントライト記念を快勝したジェネラーレウーノ、神戸新聞杯②着のエタリオウ、さらには上がり馬も複数いて、混戦模様ですね。

昨年の菊花賞は稀に見る不良馬場となりましたが、優勝したキセキは父ルーラーシップ×母父ディープインパクトという配合で、②着のクリンチャーはディープスカイ産駒、③着のポポカテペトルはディープインパクト産駒でした。これらの馬たちを含めて、近年の長距離重賞ではサンデー系を持つ馬ばかりが好走しているので、今年の菊花賞もそれが手がかりのひとつになるのではないかと思われます。

芝3000m以上の重賞は年間に6レース(ダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞・春、菊花賞、ステイヤーズS)があり、2015年以降のこれらのレース(18レース)で③着以内に入った馬は次のように表現することができます。

【2015年以降の芝3000m以上の重賞で①~③着の馬】
血統 ①着 ②着 ③着
父サンデー系 13頭 16頭 15頭
母父サンデー系 5頭 1頭 3頭
父も母父も
サンデー系以外
0頭 1頭 0頭

ご覧の通り、サンデー系を持つ馬が圧倒的で、馬券に絡んだ54頭のうち53頭が父か母父サンデー系です。父も母父もサンデー系ではなく、馬券圏内に入ったのは今年のダイヤモンドS②着のリッジマンだけですから、菊花賞でもこれは重要でしょう。

ただ、賢明な読者のみなさんはお気づきだと思いますが、父か母父がサンデー系の馬はいつも山ほど出てるんですよね。今年の菊花賞では、ブラストワンピースが父ハービンジャー×母父キングカメハメハで、ジェネラーレウーノが父スクリーンヒーロー×母父ロックオブジブラルタルなので、これらは気になるところですが……。

前記の18レース(2015年以降の芝3000m以上の重賞)をさらに分析すると、母父サンデー系よりも父サンデー系の方が好走率は高く、父サンデー系の馬は、ふた桁馬番よりもひと桁馬番の方が好走率が高くなっています。

18レースすべてで、ひと桁馬番に入った父サンデー系の馬が馬券圏内に入っていますから(18レース中13レースで連対)、菊花賞でもそのようなタイプを狙ってみると良いかもしれません。

10月20日~21日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

10月20日~21日
場所
東京 Aコース・3週目
京都 Aコース・3週目
新潟 Aコース・2週目

10月20日
場所 レース名 穴ぐさ成績
東京9R アイビーS 出走ナシ
東京10R 秋嶺S [1.1.0.26]
東京11R 富士S [0.0.3.31]
京都9R 壬生特別 [2.0.2.23]
京都10R トルマリンS 出走ナシ
京都11R 室町S [0.1.1.29]
新潟10R 萬代橋特別 [1.2.1.21]
新潟11R 飛翼特別 [2.0.3.19]
新潟12R 鳥屋野特別 [1.1.2.25]

10月21日
場所 レース名 穴ぐさ成績
東京9R くるみ賞 [1.0.2.6]
東京10R 甲斐路S [0.1.0.11]
東京11R ブラジルC [0.3.2.27]
京都8R なでしこ賞 [1.2.1.11]
京都9R 北野特別 [0.0.1.6]
京都10R 桂川S [2.2.2.25]
京都11R 菊花賞 [1.1.2.32]
京都12R 大山崎特別 [0.0.0.15]
新潟10R 浦佐特別 [2.2.1.11]
新潟11R 北陸S [3.2.1.13]
新潟12R 十日町特別 [0.0.1.11]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
富士S(G3、東京芝1600m)

富士Sでの穴ぐさは[0.0.3.31](複勝率8.8%)で、複勝回収率は106%です。昨年は【A】評価だったクルーガーが11番人気で③着に食い込みました。馬券に絡んだ3頭の穴ぐさは11~14番人気で、過去10年で7番人気以下で③着以内に入った10頭中8頭がふた桁人気だったので、かなりの人気薄までチェックした方が良さそうです。

激走した10頭のうち9頭は左回りでの勝ち鞍があり、例外は不良馬場だった昨年のクルーガーです。そのクルーガーは2走前にマイラーズCを1分32秒6で制していました。激走した10頭のうち、4歳以上の8頭は芝1600mで1分33秒1より速い時計での勝ち鞍があったので、古馬はマイル戦で能力の高さを見せていた馬をマークしておきましょう。

注目レース
桂川S(1600万、京都芝1200m)

桂川Sでの穴ぐさは[2.2.2.25](複勝率19.4%)で、複勝回収率は112%です。

馬券に絡んだ6頭は3~5歳で、1200m戦での5頭は父がサンデー系ミスプロ系です。その5頭は前走が京都以外で馬券圏外で、プラス体重で巻き返していました。5頭中4頭は4角5番手以内に付けて激走しているので、京都替わりで先行力のあるタイプを侮らないようにしましょう。

注目レース
北陸S(1600万、新潟ダート1200m)

北陸Sでの穴ぐさは[3.2.1.13](複勝率31.6%)で、複勝回収率は135%です。

馬券圏内に入った6頭は5~8歳の牡セン馬で、6頭中5頭が5~6歳です。6頭中4頭は関西馬ですが、6頭の鞍上はすべて前走から乗り替わっていて、5頭の鞍上は関東騎手でした。関東騎手が騎乗する関西馬をマークしておきましょう。

注目レース
浦佐特別(500万、新潟芝外2000m)

浦佐特別での穴ぐさ💨は[2.2.1.11](複勝率31.3%)で、複勝回収率は211%です。

③着以内に入った5頭は父か母父がサンデー系で、連対した4頭は父サンデー系でした。5頭中4頭は3~4歳で、同じく5頭中4頭は前走⑤着以下だったので、前走着順で評価を落としている若い馬が面白そうです。

注目レース
くるみ賞(500万、東京芝1400m)

くるみ賞での穴ぐさ💨は[1.0.2.6](複勝率33.3%)で、複勝回収率は213%です。

馬券に絡んだ穴ぐさは父も母父もサンデー系ではなく、3頭中2頭はすでにキャリア4戦でした。3頭は5番手以内に付けて初勝利を挙げていたので、完成度が早く、スピードのあるタイプが侮れないでしょう。

注目レース
なでしこ賞(500万、京都ダート1400m)

なでしこ賞での穴ぐさは[1.2.1.11](複勝率26.7%)で、複勝回収率は180%です。

馬券圏内に入った4頭は父か母父がミスプロ系で、いずれもで⑥着以内に入ったことがありました。京都ダート1400mでの3頭は中3週以内の臨戦だったので、ミスプロ系を持つ馬で順調に使われている馬をマークしておきましょう。

ちなみに…
菊花賞での穴ぐさは[1.1.2.32]です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭います。

激走馬11頭は中8週以内の臨戦で、09年以降の9頭中8頭は前走④着以内です。11頭のうち10頭が父か母父サンデー系で、父サンデー系の馬が9頭を数えます。ただ、父か母父がロベルト系の馬も5頭が激走していて、そのタイプも侮れないでしょう。

11頭中10頭は関西馬で、同じく11頭中10頭は馬体重が498kg以下でした。500kg以上で激走したのは2010年③着のビートブラック(510kg)だけなので、あまり大きすぎない関西馬が見逃せないでしょう。


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