穴ぐさ傾向と対策
今年の天皇賞・秋も「4」に注目!?
先週(10月20日~21日)の穴ぐさは[3.8.4.87](複勝率14.7%)で、複勝回収率が118%でした。富士Sは堅い決着になりましたが、菊花賞では【C】評価だったユーキャンスマイルが10番人気で③着に食い込んでくれました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!
菊花賞はレースの上がり3Fが34秒2と速くなり、決め手のある馬が上位を占めましたね。そんな流れになると、父か母父がサンデー系の馬に有利に働くようで、①着フィエールマンと②着エタリオウは父サンデー系、③着ユーキャンスマイルが母父サンデー系でした。
今週末は重賞がアルテミスS、スワンS、天皇賞・秋とありますが、天皇賞・秋には確たる逃げ馬が見当たらず、直線での決め手勝負になりそうな予感がします。そうなったらやっぱり父サンデー系ですかねぇ。
かつては波乱の決着もあった天皇賞・秋ですが、近3年の勝ち馬はすべて1番人気馬で(15年ラブリーデイ、16年モーリス、17年キタサンブラック)、2000年以降は18年連続で1~2番人気が馬券に絡み、18年中16年で1~2番人気が連対圏に入っています。近3年で優勝した1番人気馬は、馬番7~8番でもありました。
昨年は4枠7番のキタサンブラックが優勝し、③着には4枠8番のレインボーラインが入りました。近年の天皇賞・秋は、とにかく「4」の付く馬がずっと馬券圏内に入っているんですよね。「4」が付いて③着以内に入った馬は、近10年でこれだけいます。
【2008年以降の天皇賞・秋で③着以内に入った「4」の付く馬】
年 | 着順・馬名 | 枠番馬番 |
17年 | ①着キタサンブラック ③着レインボーライン |
4枠7番 4枠8番 |
16年 | ③着ステファノス | 8枠14番 |
15年 | ①着ラブリーデイ ②着ステファノス |
4枠8番 7枠14番 |
14年 | ①着スピルバーグ | 2枠4番 |
13年 | ①着ジャスタウェイ | 4枠7番 |
12年 | ②着フェノーメノ | 2枠4番 |
11年 | ②着ダークシャドウ ③着ペルーサ |
4枠7番 4枠8番 |
10年 | ②着ペルーサ | 4枠7番 |
09年 | ③着ウオッカ | 4枠7番 |
08年 | ①着ウオッカ ②着ダイワスカーレット |
7枠14番 4枠7番 |
10年前のウオッカ&ダイワスカーレットの大接戦から「4」の歴史が続いています。上記の14頭のうち、馬番14番の馬は3頭、2枠4番の馬は2頭で、14頭中9頭は4枠の馬です。
過去10年の天皇賞・秋で③着以内に入った馬は、4枠が9頭でもっとも多く、次いで1枠の5頭、7枠の4頭、2枠と6枠の3頭、3枠・5枠・8枠の2頭となっています。真ん中より少し内目の4枠がいちばんレースをしやすいようなので、今年の天皇賞・秋も、馬番4番と馬番14番の馬にも注意しつつ4枠の馬に注目すると良いのではないでしょうか!?
天皇賞・秋が行われる東京芝は、今週末からBコースに変更となりますので、ご注意ください。10月27日~28日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月27日~28日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・1週目 |
京都 | Aコース・4週目 |
新潟 | Aコース・3週目 |
10月27日
場所 | レース名 | 穴ぐさ成績 |
東京9R | 国立特別 | [0.0.2.21] |
東京10R | 神無月S | [1.2.2.19] |
東京11R | アルテミスS | [0.0.2.15] |
京都9R | 萩S | 出走ナシ |
京都10R | 古都S | [1.2.1.11] |
京都11R | スワンS | [2.1.1.31] |
新潟10R | 岩船特別 | 出走ナシ |
新潟11R | 魚沼特別 | [0.0.1.7] |
新潟12R | 飛翔特別 | [0.2.0.13] |
10月28日
場所 | レース名 | 穴ぐさ成績 |
東京8R | 河口湖特別 | [0.2.3.30] |
東京9R | 精進湖特別 | [2.0.2.7] |
東京10R | 紅葉S | [0.0.0.23] |
東京11R | 天皇賞・秋 | [1.0.2.33] |
東京12R | 三峰山特別 | [2.1.0.18] |
京都9R | 鳴滝特別 | [0.0.0.1] |
京都10R | 御陵S | [2.1.0.8] |
京都11R | カシオペアS | [1.1.0.19] |
新潟10R | 松浜特別 | [0.2.1.14] |
新潟11R | ルミエールオータムダッシュ | [1.0.1.4] |
新潟12R | 柏崎特別 | [0.0.1.19] |
☆注目レース☆
ルミエールオータムダッシュ(OP特別、新潟芝直1000m)
ルミエールオータムダッシュでの穴ぐさは[1.0.1.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は123%です。
このレースでの穴ぐさは、ひと桁馬番だと[0.0.0.2]、ふた桁馬番だと[1.0.1.2]で、6歳以下だと[1.0.1.2]、7歳以上だと[0.0.0.2]です。6歳以下でふた桁馬番となった馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
古都S(1600万、京都芝外2400m)
古都Sでの穴ぐさは[1.2.1.11](複勝率26.7%)で、複勝回収率は144%です。
馬券に絡んだ4頭は4~5歳でした。4頭のうち3頭は父がサンデー系で、同じく4頭のうち3頭は上がり32秒9~34秒3を使っていたので、父サンデー系で決め手のありそうなタイプが侮れないでしょう。
☆注目レース☆
御陵S(1600万、京都ダート1800m)
御陵Sでの穴ぐさは[2.1.0.8](複勝率27.3%)で、複勝回収率は124%です。昨年はマイネルバサラが7番人気で勝ち、穴ぐさのいた3年連続で連対する馬が出ています。
連対した3頭は中2~3週の臨戦で、前走は⑥着以下でしたが、2~4走前に勝ち鞍を挙げていました。3頭はいずれも京都ダート1800mで連対歴があったので、順調に使われているコース実績馬は前走着順で評価を下げ過ぎないようにしましょう。
☆注目レース☆
精進湖特別(1000万、東京芝2000m)
精進湖特別での穴ぐさは[2.0.2.7](複勝率36.4%)で、複勝回収率は308%です。道悪馬場の時が[0.0.0.5]、良馬場の時が[2.0.2.2]なので、乾いた馬場の方がチャンスがありそうです。
馬券に絡んだ4頭は前走が右回りで⑤着以下でしたが、4頭中3頭は東京芝で勝ち鞍があり、例外の1頭は東京芝の重賞で③着以内に好走したことがありました。4頭はいずれも父か母父がサンデー系だったので、サンデー系を持つ東京実績馬の巻き返しに注意しましょう。
■ちなみに…■
天皇賞・秋での穴ぐさは[1.0.2.33]ですが、一昨年は【A】評価だったステファノスが③着、昨年は【C】評価だったレインボーラインが13番人気で③着に入りました。スワンSでの穴ぐさは[2.1.1.31]、アルテミスSでは[0.0.2.15]となっています。
過去10年の天皇賞・秋では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも4~5歳の牡馬で、5頭中4頭がノーザンFの生産で、残りの1頭は社台Fの生産です。同じく5頭中4頭は芝G1での連対歴があり、残りの1頭は前走が①着でした。
激走した5頭のうち4頭は母父がノーザンダンサー系で、残りの1頭は母母父がノーザンダンサー系だったので、母系にノーザンダンサー系を持つ馬に注目しましょう。
過去10年のスワンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち芝重賞ウイナーだった馬は7頭で、その7頭中6頭は前走が掲示板外でした。芝重賞で勝ち鞍がなく激走した馬は3頭で、その3頭は前走が④着以内で、3頭中2頭は前走が①~②着でした。
激走した10頭のうち9頭は父か母父がサンデー系で、ふた桁馬番で激走した3頭は1~2番手に先行して粘り込んでいます。ひと桁馬番で激走した馬は7頭で、このうち4頭は4角8番手以下から差し込んでいました。馬番と脚質をリンクさせて考えると良さそうです。
過去6回のアルテミスSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、5頭のうち4頭は母父がノーザンダンサー系で、同じく5頭のうち4頭は1~3番手に先行していました。5頭の前走は直線平坦コースでしたが、5頭のうち4頭は直線に坂のあるコースで出走歴がありました。5頭はいずれも未勝利戦で勝ち上がった馬で、キャリア2~5戦だったので、経験も重要な要素と言えそうです。