穴ぐさ傾向と対策
フェブラリーSでも偶数馬番の外国人騎手が!?
先週(2月9日~11日)の穴ぐさは[4.3.8.101](複勝率12.9%)でした。クイーンCは9頭立てながら【A】評価だったジョディーが7番人気で③着に逃げ粘ってくれましたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
今週は、2019年最初のJRA・G1であるフェブラリーSがあります。6連勝中で武豊騎手が騎乗予定のインティや、4連勝中で藤田菜騎手がG1初騎乗となるコパノキッキングに注目が集まりそうですが、G1実績では昨年の東京大賞典で①&②着となったオメガパフュームとゴールドドリームが上位と言えるでしょう。
オメガパフュームはM.デムーロ騎手が騎乗予定で、同騎手とは[4.0.1.0]。ゴールドドリームはルメール騎手が騎乗予定で、同騎手とは[2.2.0.0]です。M.デムーロ騎手はフェブラリーSに5回騎乗して③⑭②①①着で、ルメール騎手は7回騎乗して⑤⑤③⑪②⑦⑩着という結果が残されています。
フェブラリーSが行われる東京ダート1600mでは、他に武蔵野SやユニコーンSという重賞が行われていますが、このコースの重賞では外国人騎手に関して次のようなデータがあります。
【東京ダート1600m重賞での外国人騎手】
人気 | 継続騎乗 | 乗り替わり |
1番人気 | [0.3.1.0] | [4.0.1.1] |
2番人気 | [3.2.0.0] | [1.1.3.4] |
3番人気 | [0.1.0.0] | [0.2.1.7] |
4番人気 | [0.0.0.2] | [1.0.0.6] |
5番人気 | [1.0.0.0] | [0.1.0.4] |
6番人気以下 | [0.0.0.8] | [0.0.0.22] |
東京ダート1600mの重賞で馬券に絡んだ外国人騎手は、1~5番人気に推された馬でした。1番人気に推されると[4.3.2.1]と好走率が高くなっていますが、継続騎乗の場合は1~3番人気だと[3.6.1.0]で馬券圏外がありません。オメガパフュームのM.デムーロ騎手も、ゴールドドリームのルメール騎手も継続騎乗ですから、1~3番人気に推されるようなら好走確率がかなり高くなりそうですね。
東京ダート1600mの重賞で外国人騎手の馬が1~5番人気に推された時は、奇数馬番よりも偶数馬番の方が好走率が高いので、このことも頭の中に入れておくと良いでしょう。
【東京ダート1600m重賞で1~5番人気だった外国人騎手】
馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
偶数馬番 | [8.2.5.9] | 33.3% | 41.7% | 62.5% |
奇数馬番 | [2.8.1.15] | 7.7% | 38.5% | 42.3% |
連対圏に入った頭数は同じ10頭ですが、偶数馬番だと①着8頭・②着2頭で、奇数馬番だと①着2頭・②着8頭です。好走率で比べても偶数馬番の方が成績は良いですから、どんな枠順になるかにも注目したいですね。
2月16日~17日に行われる3場(東京、京都、小倉)の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
2月16日~17日
場所 | 芝 |
東京 | Dコース・4週目 |
京都 | Bコース・4週目 |
小倉 | Aコース・2週目 |
2月16日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | フリージア賞 | [1.0.1.10] |
東京10R | 金蹄S | [0.2.2.28] |
東京11R | ダイヤモンドS | [0.3.3.26] |
京都9R | つばき賞 | [0.1.2.6] |
京都10R | 河原町S | [0.1.1.22] |
京都11R | 京都牝馬S | [1.1.4.30] |
小倉10R | かささぎ賞 | [1.1.2.22] |
小倉11R | 和布刈特別 | [0.1.1.28] |
小倉12R | 大牟田特別 | [2.0.1.21] |
2月17日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | ヒヤシンスS | [1.3.0.19] |
東京10R | アメジストS | [0.1.1.23] |
東京11R | フェブラリーS | [1.1.1.32] |
東京12R | 大島特別 | [1.2.1.21] |
京都9R | 春日特別 | [1.2.0.12] |
京都10R | 斑鳩S | [0.1.3.15] |
京都11R | 大和S | [2.2.1.25] |
小倉10R | 日田特別 | [1.0.1.16] |
小倉11R | 小倉大賞典 | [0.0.2.32] |
小倉12R | 紫川特別 | [1.1.2.27] |
☆注目レース☆
大和S(OP特別、京都ダート1200m)
大和Sでの穴ぐさは[2.2.1.25](複勝率16.7%)で、近5年のうち4年で連対圏に入っています。一昨年はアールプロセスが7番人気で②着、昨年はナンチンノンが9番人気で勝利しました。
馬券に絡んだ5頭は6歳以上の牡馬で、中2~4週の臨戦でした。5頭のうち4頭は馬体重が500kg以上で馬番8番より外枠だったので、大型で真ん中から外枠に入った馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
春日特別(1000万、京都芝外1800m)
春日特別での穴ぐさは[1.2.0.12](複勝率20.0%)で、複勝回収率は112%す。
連対圏に入った3頭は4~6歳の牡セン馬で、前走がいずれも京都芝でしたが2000~2200mでした。3頭のうち2頭は芝1800mで勝利実績があったので、距離短縮で1800mに好走歴がある馬をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
つばき賞(500万、京都芝外1800m)
つばき賞での穴ぐさは[0.1.2.6](複勝率33.3%)で、複勝回収率は203%です。
馬券圏内に入った3頭は中3週以内の臨戦で、前走が京都でしたが、芝1800m以外のコースでした。3頭はいずれも4代血統表内にグレイソヴリン系を持っていたので、直線距離の長いコースで脚を長く使えそうなタイプが狙い目でしょう。
■ちなみに…■
フェブラリーSでの穴ぐさは[1.1.1.32]で、昨年はインカンテーションが③着に食い込みました。ダイヤモンドSでの穴ぐさは[0.3.3.26]で、京都牝馬Sでは[1.1.4.30]、小倉大賞典では[0.0.2.32]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、フェブラリーSが5頭、京都牝馬Sが8頭、ダイヤモンドSが6頭、小倉大賞典が9頭です。
フェブラリーSで激走した5頭は馬体重が500kg以上で、いずれもダート1800m以上の重賞で勝ったことがありました。2014年①着のコパノリッキー以外の4頭は前走のダート重賞で⑤着以内に入っていて、騎手が前走時と同じで、偶数馬番でした。5頭のうち3頭は6~8歳で、実績あるベテランも侮れないでしょうね。
京都牝馬Sで激走した8頭のうち、1400mでの激走馬は1頭で、それは一昨年②着のワンスインナムーン(穴ぐさ・B)です。同馬は関東馬で7枠15番でしたが、激走馬の8頭中6頭はふた桁馬番で、同じく8頭中6頭は関東馬なので、それらのタイプが侮れないでしょう。8頭のうち7頭は中7週以内の臨戦だったので、順調に使われている馬を評価しましょう。
ダイヤモンドSで激走した6頭のうち5頭は6~8歳で、6頭のうち4頭は近2走以内に④着以内がありました。6頭のうち5頭は中7週以内の臨戦で、2010年以降の4頭は馬番7番以内だったので、距離ロスを抑えて走れそうな枠順の馬を狙うと良さそうです。
小倉大賞典で激走した9頭のうち7頭は6歳以上で、このレースもベテランが侮れません。2011年以降の激走馬は、5頭がハンデ56~57kgの牡馬で、1頭がハンデ53kgの牝馬です。その6頭のうち5頭は父か母父がサンデー系で、同じく6頭のうち5頭は芝重賞での連対歴があったので、重ハンデでも実績のある馬は軽視しないように気を付けましょう。